グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年1月16日

シャーマンHCのシーズン総括記者会見

「眠ることができず、今日も夜1時半にここにきて、試合のビデオを何度も何度も見て分析を繰り返した。試合を終えてフィールドを去る時は、まるで内臓を蹴られたような気分で、それはいまだに消えていない」 「フィラデルフィアが勝ったのだから、その名誉を傷つけるつもりはない。しかし、勝利を手にするチャンスを手から滑らしてしまったのは、こちらの方だった。試合に敗れることは、なんとか受け入れられる。それもフットボールのうちだ。勝つこともあれば、負けることもある。しかし、勝つチャンスが指の間から滑り落ちてしまったように感じは、本当につらい。それを受け入れるのは容易ではない。立ち直るのにどれだけかかるか、私にはわかならい」

4thダウン1

「前半にもギャンブルを敢行して、その時はうまくいかなかった。ギャンブルに行くべきかどうか、考えに考えた。向こうはタイムアウトを使い、あと一つになっていた。ギャンブルに失敗してあそこ(PHI陣41)で攻撃権を与えてしまったら、同点FG圏内に進むのが容易になってしまう。それが少し心配だった。特にあそこで相手が用いていたディフェンス隊形(DL6人を投入)を考えると・・・。その後相手の攻撃を4thダウン26に追い込めたのだから、パントを選んだのは正しい判断だったと思う。そこまでは行くことができたのだ。しかし、そこでいいプレーをすることができなかった。コインには表と裏がある。それは理解している」

4thダウン26

「あの後、数え切れないほど分析を繰り返した。ディープカバレッジが少し深すぎたのかもしれない。LBバーネットはタイトエンドにくっつき過ぎ、浅く守りすぎた。CBバウ・ジューは素晴らしい場所にいて、もう少しでいいプレーを決められるところだった。あそこには、複数の選手がいたのだ」

インターセプト

「試合のあとに25分ほど、そして翌月曜日にも45分ほどブレットと話し合った。彼はほんとうに失望していた。スーパーボウルに行けると思っていたのだ」

シーズン全体の総括

「我々は必ず、もう一度チャンスを手にするだろう。もちろん、どのシーズンにも障害はあるし、来シーズンがどうなるか、占うことなどできない。しかしパッカーズには、必ずチャンスが来る」 「シーズン序盤の我々は、実力以下の出来だったのか?それはわからない。あの時点では、能力的に抜きん出たチームだとは思っていなかった。まだあの時期はタレントがはっきりと表れてはいなかったからだ。今シーズン、持っている力を出せなかったとは言わない。しかし、もっと多くのことを成し遂げられたはずだと思う。やり残したことがある」

来季へ

「今シーズンは、リーグで8チーム、NFCで4チームに残ることができた。トップとの差は非常に小さいと思う。来シーズン、チャンスは十分ある。チームを助けるはずがケガで棒に振ってしまった若い選手たちも、復帰してくる。彼らの台頭が楽しみだ」 「選手たちのタレントについては、非常に自信を持っている。私が就任した頃と比べると、はるかに前進したと思う。多くの分野で、ものすごく前進した」

「まだ我々には、進歩しなければならない点がある。今の沈鬱な気分を乗り越えなければならないが、きっとできると確信している。このシーズン開幕前には不安な点がたくさんあったが、次のシーズンの開幕には、クエスチョンマークがより少なくなっているはずだ。昨年はたくさんあった問題点が、今は少なくなっている」

「私はあの男たちを、非常に信頼している。昨日別れて散って行った時には失望していたことだろう。しかし自分たちの将来については、とても楽しみにしているはずだ。今はこの敗戦を乗り越えるのに苦労しているとしても、彼らは今では自分たちに何ができるかを知っている。このシーズンが始まるまでは、そこまで自分たちの力に確信が持ててはいなかっただろう」

コーチ陣の変更は?◆

コーチ陣の変更がありうるのか? と聞かれたシャーマンHCは、「今はまだ、チーム全てを評価するプロセスの最中だ。だから今それをコメントするのは早すぎる」 と言葉を濁した。不甲斐ないディフェンス、特にドナテルDCへの風当たりは地元メディアからも少しずつ強くなっている。解任の可能性はまだ低いと見られているが、ここで絶対の信頼を表明しなかったことは、シャーマンHCの性向からすると意外で、注目に値する。

すでにクルームRBコーチが流出してしまったが、他にもダレル・ベヴェルQBコーチにネブラスカ大(キャラハンが新HCに就任)から声がかかっているらしい。「我々のスタッフにはあちこちから照会があった」とシャーマンHC。

新しいRBコーチについては、すでにあちこちに打診を始めているようだが、エドガー・ベネットを就任させることにはシャーマンHCは乗り気でない様子。「彼はその仕事(director of player development)に関して、最高の人材だ。彼は全てのスタッフ・ミーティングに参加し、常に選手のそばにいる。このチームのケミストリーが素晴らしいことの最大の理由を挙げるなら、それはエドガー・ベネットがいてくれるからだ」

ファーヴの親指、その他

数週間前にファーヴ本人が、「オフには手術が必要かも」とコメントしたが、どうやらその心配はなさそうだ。「手術は不要という結論に達した。ファーヴには我々と違った"癒しの力"が備わっている。なにも冗談を言ってるのではなく、本当のことだ。だから、彼はまだ当分プレーできると確信しているのだ」

「WRウォーカーはシーズンを通じて、肩とヒザの問題を抱えていた。オフシーズンのどこかで、手術する計画でいる。彼の代理人は"セカンド・オピニオン"を求めているので、他所でも診察を受けるだろう。本人はすぐに手術を済ませたがっているので、両者の見解が一致し次第、手術を受けさせることになるだろう。大きな手術ではない」

RGリヴェラは、プロボウル出場後にヒザの関節鏡手術を受ける、とのこと。DEウォコーリーは骨折した手首の手術を受ける。

LTクリフトンが最優先

「LTクリフトンとの契約のためには、たくさんの仕事をしなければならない。今週中にもミーティングをする予定だ」

ドラフトでのQB指名

今年のドラフトでファーヴの後継候補となるQBを指名するかもしれない、とのこと。「今年はQBが豊作だ。少なくとも、ここまでの予備的な報告ではそのようだ」

カテゴリ : Coach/Front Office