グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年1月11日

Brotherly Love

1996年の春、パッカーズのTEコーチだったアンディ・リードは、TEハンター・グッドウィン(現MIN)のドラフト前のワークアウトを見るために、テキサスA&Mを訪れた。そこでOLコーチをしていたのが、マイク・シャーマンだった。ワークアウトのあと、2人は長い間話し合った。フットボールのこと、コーチングのこと、家族のこと、NFLでの生活のこと。好印象を持ったリードは、一年後、マリウッチとモーニンウェグがサンフランシスコに移り、自分がQBコーチに移ってTEコーチの席が空いた時、ホルムグレンHCにマイク・シャーマンを推薦した。地味な存在だったシャーマンにNFLの扉を開けたのは、実際にはホルムグレンではなく、アンディ・リードだった。

2人はいろいろな面でよく似ている。元は無名のアシスタントコーチで、謙虚。ともにオフェンスライン出身で、プロでのプレー経験がなく、子供が多く(5人ずつ)、家族を非常に大事にする。子供の頃からの憧れだったグリーンベイに来たシャーマンは、リードにぴったりくっついて、様々なことを吸収した。「必ず一緒にランチを食べたよ。夜遅くまでハードに働いた。われわれ2人は、フットボールチームをどう動かすか、家庭をどう動かすかについての価値観が、とてもよく似ていたと思う」 とシャーマン。

2年がたち、リードはフィラデルフィアのヘッドコーチとなった。シャーマンはホルムグレンとともにシアトルに移り、OCに昇格した。わずか1年後、シャーマンはロン・ウルフGMに見込まれてパッカーズのヘッドコーチに就任。そしてさらに1年後、ウルフの引退でGMまで兼任することになった。「彼は素晴らしい場所でコーチをすることになった。そしてそのチャンスに素晴らしい仕事をしている。彼のためにも嬉しいよ」とリード。

どちらもヘッドコーチ兼GMの激務をこなし、NFCの熾烈なライバル関係にありながらも、2人の友情が揺らぐことはない。今も頻繁に電話で連絡を取っている。2001年9月に連続テロが起こった時、2人はちょうど電話で話をしていた。パッカーズの次の対戦相手、NYジャイアンツのことを聞くためだった。「シーズン中は忙しいし、私はそれほど電話をかける方ではない。でもアンディ・リードは、最も親しい親友の一人だからね」とシャーマン。2人が似ているのは、性格だけではない。リードは5年間で51勝29敗、シャーマンは4年間で43勝21敗。どちらも、プレーオフを逃したのは初年度だけ。あとはスーパーボウルを目指すだけだ。

カテゴリ : Coach/Front Office