NFL最多12個の指名権を持っていたパッカーズだが、3回にわたるトレードアップで4つ手放し、けっきょく8人の指名に落ち着いている。
昨年は上位3人がオフェンスだったが、今年はそれを上回る極端な指名で、なんと6人目まですべてディフェンス。LBとDLを4人指名し、すべてパスラッシュ強化の意図によるものだ。CBとSも指名し、ディフェンスの弱点をこれでもかと補強するドラフトとなった。
7巡に来てようやくオフェンスの番となり、OTとQBを獲って今年の指名を終えた。
2012 Green Bay Packers Draft Picks | |||||
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Pick | 全体 | Pos. | Name | College | 備考 |
1巡28位 | 28位 | OLB | Nick Perry | Southern California | 待望のパスラッシャー補強 |
2巡19位 | 51位 | DT | Jerel Worthy | Michigan State | 波はあるがポテンシャル高い |
2巡30位 | 62位 | CB | Casey Hayward | Vanderbilt | 嗅覚に優れたボールホーク |
4巡37位 | 132位 | DT | Mike Daniels | Iowa | 小型だがパスラッシュは迫力あり |
4巡38位 | 133位 | SS | Jerron McMillian | Maine | 無名校だが身体能力高い |
5巡28位 | 163位 | ILB | Terrell Manning | North Carolina State | これまたパスラッシャー |
7巡34位 | 241位 | OT | Andrew Datko | Florida State | 198cmの長身OT |
7巡36位 | 243位 | QB | B.J. Coleman | Tennessee-Chattanooga | 強肩で粗削り。テネシー大から転校 |
2巡27位 | 59位 | トレードアップして2巡19位へ | |||
3巡27位 | 90位 | トレードアップして2巡30位へ | |||
4巡28位 | 123位 | 2巡aのトレードアップで譲渡 | |||
5巡28位 | 163位 | 2巡bのトレードアップで譲渡 (その後再びここにトレードアップ) | |||
7巡17位 | 224位 | 6巡から5巡へのトレードアップで譲渡 | |||
7巡28位 | 235位 | 同上 |
パッカーズの今年最後の指名はテネシー大チャタヌーガ校のQB B.J.コールマン。身体能力は高いがかなり粗削りなタイプのようだ。入団3年目のグレアム・ハレル、アリーナリーグ出身のニック・ヒルとともに控えQBの枠を争うことになる。
Strengths : 堂々とした体格に恵まれ、全身のパワーがある。肩はかなり強く、NFLで求められるすべてのルートに強いボールを投げられる。リリースの速さもまずまずで、ボールを放す位置が高い。スクランブルから長いパスを決めるアスレチック能力もある。ハードワーカーでフィルムの研究も非常に熱心。人格がしっかりしていて、リーダーシップはチームメイトから認められている。非常に手が大きく、ファーヴとまったく同じサイズ(ロジャースより少し大きい)。
Weaknesses : ルート・プログレッションで2人目以降のレシーバーを見つけるのに苦しむ。ポケットでのモビリティや落ち着きは今ひとつで、プレッシャーでバタバタしやすい。フットワークが不安定なためにコントロールが乱れやすい。パスのタッチを変えるのがまだ上手くない。ボールを持ちすぎてサックを受けることがある。やや激しい気性で、熱くなりすぎるところがある。
その他 : 先発の機会を求め、大学2年目でテネシー大からテネシー大チャタヌーガ校へ転校している。昨季は弱いOLのせいで繰り返しハードヒットを受け、肩の負傷で終盤4試合を欠場。プレー成績も芳しくなかった。レベルの高くないカンファレンスで3年通算52TD・31INTという成績は物足りない。ワンダーリックテスト25点はQBとしては平均的な数字。
6人目までディフェンス選手を並べたパッカーズが7巡a指名でようやくオフェンスへ。フロリダ州立大の長身OTアンドリュー・ダトコを指名した。
Strengths : クイックで軽いフットワークがあり、素早いセットアップでパスラッシャーに対処できる。横方向へのスライドと巧みな手の置き方でスピードラッシャーを外に追い出す。形は不格好でもなんとか役目を果たすタイプ。一歩目が速く、アスレチックなランブロッカーで、(パッカーズのような)ゾーンブロッキングのスキームに向いている。コンバインでは20ydsシャトルでOL中2位の4.54秒のタイムを出した。研究熱心でスナップ前の読みがよく、スタントなど変化球にも対応できる。
Weaknesses : 脚が長いため重心が高く、パスプロテクションでヒザがしっかり曲がらず腰が曲がりがち。下半身の馬力に欠け、ドライブブロックは今ひとつ。手は大きいが腕は短めで、ハンドパンチは強くない。3年時は肩のケガで3試合欠場、昨季は8試合欠場している。肩は高校時代から問題があり、その懸念から指名順位を下げたものと思われる。
その他 : レッドシャツを経ない、いわゆるトゥルー・フレッシュマンのときから4年間先発左タックルを務め、実戦経験が豊富。ハードワーカーで、チーム第一のチームリーダー。昨季は同大の"Unselfish Leadership Award"を受賞した。カンファレンスの"All-Academic team"に何度も選ばれ、すでに経営学の学位を取って卒業している。ワンダーリックテスト25点はOLとしては平均的。
パッカーズは前日のトレードで5巡指名権を失っていたが、6巡指名権に7巡2つを足して今年3回目のトレードアップを敢行。ノースカロライナ州立大のILBテレル・マニングを指名した。これでなんと6人連続ディフェンス指名。マニングは大学では4-3のウィークサイドLBをプレーしていたが、パッカーズはインサイドLBとして起用するとのこと。
Strengths : パスラッシュに天性のセンスがあり、アウトサイドを攻めるスピードがある。ブロッカーをかわす横方向のアジリティがよく、姿勢を低くして相手OTのリーチをかいくぐるフレキシビリティがある。激しいハードヒッターで、オープンフィールドのタックルもまずまず。相手の動きを読み、ビッグプレーを生み出す嗅覚がある。昨季は5.5サック、4ファンブルフォース、3INT、12.5ロスタックルとビッグプレーを量産し、カンファレンスの2ndチームに選ばれた。
Weaknesses : 派手なビッグプレーがあるいっぽう、ミスも少なくない。しっかり抱え込まずタックルをミスすることがある。下半身が強くなく、ポイントオブアタックでブロッカーを受け止める馬力が足りない(正反対の見方も)。パスカバレッジでの動きは平凡で、方向転換の動きが柔軟性を欠くときがある。
その他 : ヒザの大ケガの前歴が指名順位を下げた面もあるらしい。高校最後に前十字靭帯を断裂して大学1年目を棒に振り、昨年も内側側副靭帯の部分断裂と軟骨損傷を負って手術を受け、数週欠場した。アーリーエントリーの決断には疑問の声も多い。ワンダーリックテスト23点は平均より高め。
パッカーズは4巡の2つ目でメイン大のSSジェロン・マクミリアンを指名した。世間の評判は低かった選手で、4巡指名は本人も驚いている。1巡から5人連続のディフェンス指名は球団史上初めてのこと。上位が3連続ディフェンス指名だったので、4巡はOLやQBやRBといったあたりが予想されていた。
Strengths : 非常に高い身体能力に恵まれ、力強いガタイもある。スピードを活かして広い範囲をカバーでき、パスへの反応もよい。オープンフィールドでのタックリングがいい。アグレッシブなメンタリティを持ち、激しいコンタクトを恐れない。コンバインでの4.56秒はセーフティ中6位だが、プロデイでは40yds走4.35秒、垂直跳び39インチを記録したらしい。過去3年間スターターを務め、昨季はロスタックル10.5回を決めてカンファレンスの1stチームに選ばれた。
Weaknesses : 方向転換に手間取り、パスカバレッジでは時おり動きが硬く見えることがある。嗅覚は並で、ヤマ勘に頼ってアサインメントをおろそかにすることがある。ランサポートに意識が向きすぎてプレーフェイクに引っかかりやすい。
その他 : 素晴らしいスピードといいサイズといい無名校出身といい、2005年のFSニック・コリンズによく似ている。弱小メイン大からNFL入りした選手は少なく、今回のSSマクミリアンが同大史上最も高い順位でドラフト指名された選手となった。チームはドラフト前に彼をグリーンベイに招き、フットボール頭を高く評価したとのこと。彼ならパッカーズのFSもSSもプレーできる、とケイパースDC。2010年にナイトクラブでの暴力沙汰で逮捕されたことがある。ワンダーリックテスト15点は平均以下の数字。
4巡28位指名権は昨日トレードアップに使ったので、4巡はCompensatory Pickの2つ。パッカーズは2連続指名の最初にアイオワ大のDTマイク・ダニエルズを指名した。2巡のジェレル・ウォージーと同じくビッグテン・カンファレンスからの指名で、彼もインサイドからのパスラッシャーとして期待されているようだ。
Strengths : 非常にクイックな出足と瞬発力でダブルチームも割ってしまうパスラッシュ能力がある。フットワークも俊敏でボディコントロールがいい。笛が鳴るまで激しくプレーし続けるモーターの持ち主。身長が低いぶん重心が低く、十分なパワーがある。昨季は9サックを挙げ、ビッグテンのカンファレンス2ndチームに選ばれた。
Weaknesses : サイズが小さく、腕も短めなので大きなラインマンに圧倒されやすい。ニッケル隊形でのパスラッシュはよくても、ベースの3-4隊形のDEとしてラン守備ができるのかどうか。タックリングでしっかり抱え込まずヒットに行ってしまうことがある。試合終盤でスタミナ切れすることがある。何度か脳震盪の経験があり、今オフは肩の手術も受けている。
Mental : 昨年はチームキャプテンを務め、しっかりしたリーダーシップがある。全スナップでハードかつハングリーにプレーする。非常にタフで、昨季のほとんどは足首の捻挫を押してプレーを続けた。フィールド外でもハードワーカーで、入学以来50ポンドもバルクアップしてきた。ワンダーリックテスト28点はDL選手としてはかなり高い。
あのトンプソンGMがなんと2回連続のトレードアップ。ペイトリオッツとのトレードで3巡27位から2巡30位へと浮上し、ヴァンダービルト大のCBケイシー・ヘイワードを指名した。28スポット分トレードアップした代償が5巡28位(全体163位)だけという情報が本当ならば、これはバリューチャート的にかなりオトクではないか。
Strengths : よいフットワークを持つバランスの取れたアスリート。ビジョンと反応がよく、素早く巧みに対処できるボールスキルがある。相手オフェンスのしてくることを理解し、レシーバーのルートを読むのが上手い。嗅覚に優れ、フェイクにひっかかりにくい。明らかにゾーンカバレッジ向きのコーナーバック。ランサポートもアグレッシブで、大きなボールキャリアーもしっかり脚を払って仕留められる。
過去3年間37試合に先発出場して通算15インターセプト(同大記録)。昨季は7INTを挙げ、有力選手ひしめくSECでカンファレンス2ndチーム(2年連続)に選ばれた。注目のシニアボウル練習でも評価が高かった。やや物足りない40yds走のタイムに比べ、ショートシャトルは全CB中トップの3.90秒、ロングシャトルでも2位の11.10秒を出している。
Weaknesses : やや細身で、腕も長くない。ディープスレットについていけるトップスピードはなく、マンカバレッジ向きではないかもしれない(マンの経験自体も不足)。バックペダルが不安定で、方向転換からの加速がよくないので縦へのルートでやられやすい。INTチャンスをつかむ嗅覚はいいがキャッチミスも多く、昨季はINTを逃す落球が目立った。ラン守備ではタックリングを向上させる必要あり。
Mental : 同大ではチームキャプテンを務めた。豊富な先発経験があり自信を持ってプレーできる。ランサポートにも熱心に取り組み、粘り強くプレーする。ワンダーリックテスト16点は平均より少し下。2009年に偏頭痛で2試合ほど休んだことがある。
パッカーズは2巡27位から19位へとトレードアップし、ミシガン州立大のDTジェレル・ワージーを指名した。8スポット分トレードアップした代償は4巡28位(全体123位)で、パッカーズの4巡指名はこれで2つに減った。指名発表は元名セーフティのリロイ・バトラーが行った。
Strengths : 非常に分厚い体つきで、発達した上半身だけでなく太もものパワーも素晴らしい。瞬発力を活かした鋭い出足と強いパンチで、相手ラインを割ってバックフィールドに侵入できる。相手の崩し方をよくわかっている。パワーとクイックネスでブルラッシュできる。馬力を活かしたラン守備もよく、ブロッカーたちを受け止めて持ちこたえられる。
彼の活躍が昨季ミシガン州立大躍進(全米ランク11位、アウトバック・ボウルでジョージア大に勝利)の原動力に。各種オールアメリカンの1stチームに選ばれ、パッカーズの1巡指名を予想するモックドラフトもいくつかあった。大学では4-3のDTだったが、パッカーズとしては当然3-4のDEとしての指名。サイズがDEカレン・ジェンキンズとほぼ同じだ。
Weaknesses : 3-4のDEとしてはサイズが小さく、腕の長さや手の大きさも物足りない。最初の動きで勝てなかったときに棒立ちになることがある。ブロッカーに捕まっている間にRBを逃すことがある。バックサイドやダウンフィールドへのチェイスが物足りないときがある。
Mental : プレーぶりに波があり、ゲームでのコンスタントなエフォートやタフネスにやや問題があるとされる。DT選手には珍しく、スナップ前にホット・レシーバーなど指摘できるフットボール頭がある。普段のハードワーカーぶりは定評があり、声を出してチームメイトを引っ張るリーダーシップもある。ワンダーリックテスト20点はほぼ平均点。
1巡28位指名のOLBニック・ペリー(サザンカリフォルニア大)について。
パッカーズは1巡28位でサザンカリフォルニア大のDE/OLBニック・ペリーを指名。OLBクレイ・マシューズが大学の3年後輩とコンビを組むことになる。1巡後半で指名が予想されたOLBやDE数人の中から選べたので、その選択が正しかったことを願うのみだ。
Strengths : スピードとクイックネスに恵まれた破壊力あるパスラッシャー。一歩目が鋭く、手の使い方が上手いので、相手OTにとって捕まえにくい。非常に力強い体を活かし、ラン守備でもエッジで力強く踏ん張ることができる。重心を低くし、バランスを保ってプレーできる。コンバインでは多くの種目でも素晴らしい数字を残し、3-4のOLBとしてやっていけるポテンシャルを示した。
名門USCで通算21.5サック。昨季だけでサック9.5回(カンファレンス最多)、ロスタックル13回、ファンブルフォース3回を記録している。
Weaknesses : 大学ではずっとDEをプレーしていたため、2ポイントスタンスからのパスラッシュは経験が少ない。パスラッシュの技のレパートリーはやや少ない。プレーぶりに波があり、ハイ・モーター・ガイと称賛されるタイプではない。試合終盤でバテることがある。タイトなエリアで相手OLに捕まったときに抜け出せないことがある(その点ではOLB転向がプラスか)。パスカバレッジ能力は未知数。コンバインでの数字がよすぎ、いわゆる「ワークアウト・ウォリアー」の恐れが多少ある。
Mental : コーチングをよく受け入れ、賢く規律正しくプレーできる。昨年プレシーズンで足首の重い捻挫をしたが、休まず出場を続けた。大学時代はケガによる欠場が一度もない。ウェイトルームでも熱心なハードワーカーで、コーチやチームメイトからの敬意を勝ち得ている。ワンダーリックテスト29点もこのポジションとしてはかなり優秀。
2012年NFLドラフトが日本時間27日朝に迫ったので、例によって概要をまとめておく。以下はすべて日本時間。
ドラフト前日、パッカーズは先発FSニック・コリンズを解雇した。理由はもちろん首のケガだ。球団と本人の話し合いが行われたのか、詳細はまだわからないが、チームドクターは大きなケガに至るリスクを重視し、「外部のドクターがどう言おうと球団としては復帰許可を出せない」ということだと思われる。引退でなく解雇となったのは、本人が他球団での現役続行を模索するためだろう。球団によって判断基準が違うこともあるので、獲得に乗り出すチームが現れてもおかしくはない。
テッド・トンプソンGMは次のような声明を発表している。 「(治療)プロセスの初めから、我々はニックと常に連絡を取りつつ、十分な時間をかけてさまざまな医学上の選択肢を探ってきた。しかし最終的に、我々は安心して彼にまたプレーさせる許可は出せない。他の全選手と同じようにニックは我々のファミリーの一員であり、この結論に至る上でも彼をそのように考えたからだ」
「ニックは我々の中核選手の1人であるだけに、今日はパッカーズ全体にとって非常につらい日だ。このような決断を下すことは決して容易ではない。ニック・コリンズのような人物に関わることならばなおさらだ。彼はこのコミュニティにとって、チームメイトにとって、この球団にとって大きな存在だ。よき人間であり、これからもパッカーズファミリーの一員であり続けるだろう」
◆ ◆ ◆
ニック・コリンズはフロリダ州クロスシティ出身の28歳。ディビジョンI-AAのベスーン=クックマン大から2005年ドラフト2巡指名で入団、1年目から先発フリーセーフティを務めてきた。2年目・3年目と伸び悩んだものの、4年目の2008年に7INTを挙げて一躍プロボウラーとなり、2010年まで3年連続でプロボウルに選ばれた。特徴はなんといってもアスレチック能力を活かした守備範囲の広いパスカバレッジで、パスコースに飛び込むタイミングは素晴らしいものがある。通算21インターセプトに加え、スーパーボウルの流れを決定づけたINTリターンTDも記憶に新しい。
しかし昨季第2週パンサーズ戦、彼を飛び越えようとするRBジョナサン・スチュワートの脚が頭に当たって首が後ろに倒れる形となり、首の椎間板が破裂。フィールドで長く横たわったあと担架に固定されて退場し、第三頚椎と第四頸椎を接合する手術を受けた(図解)。今オフは現役続行を目指して何人もの専門医の診断を受けていたが、慎重な球団側を説得することはできなかった。
◆ ◆ ◆
今年コリンズは各種ボーナスを合わせて$4.05ミリオンを受け取ることになっており、この解雇でチームのサラリーキャップは$3.05ミリオン浮いたことになる。先日のLTクリフトン解雇で浮いた$5.5ミリオンと合わせ、現在パッカーズのキャップの余裕はおよそ$12ミリオン、とJournal Sentinel紙は計算している。
コリンズの退団により、セーフティをドラフト上位指名する可能性が高まったのは間違いない。FSモーガン・バーネットの先発の座は固まっていて、3年目の成長が期待されているところ。ストロングセーフティの暫定スターターは昨季(コリンズ負傷後)と同じチャーリー・ペプラー。彼に2年目のM.D.ジェニングスや3年目のアンソニー・レヴィーンが挑戦し、そこにドラフト指名選手も加わってくる、というキャンプになりそうだ。CBチャールズ・ウッドソンのセーフティ転向を予想する声もごく一部にはある。
パッカーズのオフシーズン・スケジュールが発表された。
2012 Packers Off-Season Calendar | |||||
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Date | Event | ||||
4月 | 16日 | - | Offseason Program (名目上は自由参加) | 非公開 | |
4月 | 26日 | - | 28日 | NFL Draft | Draft Party のイベントあり |
5月 | 11日 | - | 13日 | Rookie Orientation Camp (Rookie Mini-Camp) | 非公開 |
5月 | 15日 | - | 19日 | Packers Tailgate Tour (ファンとの触れ合いイベント) | 一部有料 |
5月 | 21日 | - | 6月8日 | Organized Team Activities (名目上は自由参加) | 公開は5/22、5/30、6/5の予定 |
6月 | 3日 | Donald Driver's Charity Softball Game | 有料 | ||
6月 | 12日 | - | 14日 | Mini-Camp (全員参加義務付け) | 公開 |
6月 | 下旬 | NFL Rookie Symposium (ドラフト指名選手全員) | 非公開 | ||
7月 | 21日 | Packers Hall of Fame Induction Banquet | 有料 | ||
7月 | 24日 | Annual Shareholders Meeting (株主総会) | 株主のみ出席可。雨天決行 | ||
7月 | 25日 | Training Camp (初日はフィジカルチェックなど。練習なし) | |||
7月 | 26日 | Training Camp - first practice | 公開 (昨年の記事) |
毎年恒例モックドラフト集、今年は第2回で最終回になってしまった。
パッカーズはやはりOLB指名予想が圧倒的で、中でもOLBシェイ・マクレラン(ボイジー州立大)の予想が増えてきている。次はOLBニック・ペリー(USC)やOLBアンドレ・ブランチ(クレムソン)といったところ。またFSコリンズ引退の恐れが大きいせいか、1巡または2巡でセーフティ指名の予想も3つほどある。
パッカーズがLTチャド・クリフトンを解雇した。ESPNは解雇理由について「フィジカルチェックに合格しなかったため」と報じている。2000年から先発左タックルを務めてきた彼は、2010年にはフル出場してスーパーボウル制覇にも大いに貢献。しかし長年にわたって両ヒザの腱炎に悩まされ、昨季はハムストリングの部分断裂と背中の負傷のためわずか6試合しか出場できず、プレー内容も芳しくなかった。ついに来るべきものが来たという印象だ。
今オフは背中の手術を受け、そちらは非常に順調と本人は語っていたが、これほどの満身創痍ではもはやシーズンを乗り切れないと球団側は判断したのかもしれない。先月のインタビューでマッカーシーHCは、「彼の残留は純粋に健康上の問題」と説明していた。また彼の解雇により、サラリーキャップを$5.7ミリオンほど節約できたことになる。
◆ ◆ ◆
チャド・クリフトンはテネシー州マーティン市出身の35歳。テネシー大ではQBペイトン・マニングのブラインドサイドを守り、2000年のドラフト2巡指名でパッカーズに入団。1年目のシーズン半ばで先発LTに昇格すると、以来12シーズンにわたって先発の座を守り続けてきた。優れたパスプロテクション技術でQBファーヴとQBロジャースの背後を守り、2007年と2010年にプロボウル選出を果たしている。通算160試合先発はパッカーズのタックルとしては史上2位。(1位はフォレスト・グレッグの187試合)
ずっと一緒に活躍してきた同期入団のRTマーク・タウシャーは昨年夏に解雇。今回クリフトンが退団することにより、トンプソンGM就任(2005年)以前のドラフト入団選手はWRドナルド・ドライバーだけとなった。ドライバーはロン・ウルフGM(1992-2000)時代の1999年7巡指名。先日Cスコット・ウェルズ(2004年7巡)がFA退団したため、マイク・シャーマンGM(HC兼任2001-04)時代のドラフト入団選手は1人も残っていない。
◆ ◆ ◆
後継左タックルの座は、3年目のマーシャル・ニューハウスと2年目のデレク・シェロッドが争うことになる。昨季すでにクリフトンは大きく衰えていたので、彼が抜けたといってもさほど大きな戦力ダウンではない。昨年1巡指名のシェロッドはスネの骨を両方(腓骨と脛骨)とも骨折する大ケガを負ったが、リハビリは順調でトレーニングキャンプに間に合う見通し。ニューハウスは代役で9試合先発してプレッシャーを41.5回も許してしまったが、まだ伸びシロは残っていて、今夏の成長は期待してもよさそうだ。ドラフトでは上位指名があるのかどうか。
ドラフトのニーズのまとめ、今回はオフェンスとスペシャルチームについて。といっても今年のスペシャルチームは補強が不要と思われる。パッカーズにとってたいへん久しぶりのことだ。
ラインの柱石、Cスコット・ウェルズがFA流出したため、プロボウル5回のCジェフ・サタデーを緊急補強した。36歳といっても昨季のプレー内容がよかったので、今年は急激な衰えは来ないことをアテにしている。ただ、2年間バリバリやってくれると期待するのは虫がよすぎるかもしれない。後継者の育成は必須だ。
控えのデプスも非常に薄く、C/Gイヴァン・ディートリック=スミス(2009年ドラフト外)、Cサンプソン・ジーナス(昨年ドラフト外)、G/Tレイ・ドミンゲス(昨年ドラフト外)の3人だけ。彼らに将来スターターが務まるかというとかなり疑わしい。また先発LGのT.J.ラングが今年契約最終年を迎え、すでにRGシットンに高額サラリーを支払っていることから、「チーム全体のバランスから言ってガード2人に高額サラリーを払うのはどうか」という問題がある。来年ラングを無理に引き留めずに済むためにも、今年ドラフトで指名して育てておきたいところ。
といったわけで、センター/ガードを1巡指名する予想も少なくない。地元ウィスコンシン大のCピーター・コンズ、同大のRGケヴィン・ジートラーといった選手たちだ。大学でガードだった選手をセンターとして育てる手もよくある。
マット・フリンがFA移籍し、2番手QBの座がぽっかり空いている。入団3年目のグレアム・ハレルはスケールが小さく、ロジャース不在時にフリンのような働きができるかというと大いに疑問だ。アリーナリーグで活躍したニック・ヒルを獲ったが、こちらはまだよくわからない。ドラフトでは4巡か5巡あたりで指名するのが順当ではないか。
右タックルはブライアン・ブラガで盤石だが、LTチャド・クリフトンの後継問題がまだ解決していない。2年目のマーシャル・ニューハウスがクリフトンの代役として9試合に出場して大崩れしなかったものの、チームダントツ1位の10.5サック、41.5プレッシャーを許した。控えとしてなら水準以上の選手だが、後継LTの器とは言えないだろう。
いっぽう昨年1巡指名のLTデレク・シェロッドは、第15週KC戦でスネの骨を両方(腓骨と脛骨)骨折する大ケガを負い、現在リハビリ中。マッカーシーHCのコメントからするとトレーニングキャンプには間に合いそうだ。昨夏のキャンプでは左ガード兼任が左タックルとしての成長を阻害する結果に。パワーでインサイドに押し込まれる場面が目立ち、フットワークの軽さや腕の長さといったポテンシャルの大きさをまだ活かし切れていない。本来なら今年スターターに挑戦してほしいところだが、オフシーズンをまるまるリハビリに充てるようでは足踏みも致し方ないのでは。
というわけで、高給&ケガがちのチャド・クリフトン(35歳)を解雇せずにキャンプを迎えることになりそう。昨季後半に苦しんだ背中のケガは手術でよくなった、と本人は語っている。ポジションの重要性からして、ドラフトでは意外な上位で指名があってもおかしくない。ガードに回せる選手(ブラガのような馬力のあるタイプ)を獲れば一石二鳥だろう。
追記 : LTチャド・クリフトンがフィジカルチェックに合格できず(背中orヒザ、またはその両方)、解雇となった。ブラガをLTに回す手もあるので即スターターが必要というわけではないにしても、OT指名の重要性が高まったのはたしか。
FAとなったライアン・グラントと再契約の動きがなく、ジェームズ・スタークス、アレックス・グリーン、ブランドン・セインの3人が残っている。昨年3巡指名のグリーンは前十字靭帯の手術明けだが回復は順調とのこと。ブランドン・セインは昨年ドラフト外入団ながら、グリーン負傷後になかなか渋い働きを見せた。
彼ら3人でもさほど問題ないように見えるが、競争レベルを上げるためにもドラフト下位で指名する可能性は高い。指名しなかった場合にのみ、グラントと再契約の目が出てきそうだ。
フルバックはジョン・クーンに昨季プラクティス・スクワッドのジョン・ヘイジー。豊富なタイトエンドをランブロッカーとして使うので、純粋なブロッキングFBはあまり必要ないチーム状況にある。ドラフト外で1人獲れば十分ではないか。
昨季はTE5人体制で過ごし、今春はジャーマイケル・フィンリーとの契約延長に成功したので、デプスは十分すぎるほどある。2番手TEのアンドリュー・クウォレスは前十字靭帯の手術明けだが、今年2年目のD.J.ウィリアムズとライアン・テイラーは伸びシロが大きそうなので、クウォレスの合流が多少遅れても問題ないはず。ブロッキング自慢のトム・クラブトリーもいる。
長期的な懸念材料はフィンリーとの契約が2年しかないことだが、たとえ来年いっぱいで退団したとしても、残る若手TEたちが伸びてくれれば何とかなるのではないか。キャンプでの人数的にも、今いる5人+ドラフト外ルーキーで十分のはず。今年ドラフト指名するとすればよほど魅力的なタレントがいた場合だけだろう。
グレッグ・ジェニングス(プロボウル2回)、ジョーディ・ネルソン(昨季1263yds・15TD)、大ベテランのドナルド・ドライバー、ジェームズ・ジョーンズ(通算20TD)、昨年2巡指名のランドール・コブと5人が揃い、人もうらやむ陣容。昨季はプラクティス・スクワッドにトリ・ガーリーとディオンドレ・ボレルがいて、どちらも他球団からロースター入りの誘いを断っている。ジェニングスは今年契約最終年を迎えるが、球団側はなんとしてでも契約延長するだろう。
WRを早め早めにドラフト指名するのがトンプソンGMの特徴だが、今ドラフトではよほどのことがなければ上位指名はなさそう。「よほどのこと」が起きた場合、高給のドライバーを放出する可能性がいよいよ高くなる。今年は指名権が多いので6巡か7巡ならば指名があってもおかしくないが、開幕ロースター入りは相当難しいだろう。
キッカーは昨年契約延長したKメイソン・クロスビーがキャリアベストのFG成功率85.7%を記録、キックオフでもNFL3位のタッチバック49回を蹴っている。パンターのPティム・マステイも寒冷地球団としては素晴らしいグロス45.6yds、ネット38.7yds(どちらも球団新記録)を挙げて文句なし。リターナーでは新人WRランドール・コブがビッグプレーを何度も繰り出し、長らく続いてきた人材不足に終止符を打った。ロングスナッパーのブレット・グードも相変わらずミスが少ない。
というわけで今年はキッカー、パンター、ロングスナッパー、リターナーの指名は必要なさそう。
今年はポジション分析をすっかりサボってしまったので、ドラフトでのニーズの高い順にまとめてみる。パッカーズは"Best Player Available"方針の典型的なチームではあるが、ニーズに影響されずに指名することは事実上不可能だ。昨季はディフェンスがNFL最下位に終わっただけに、今回はディフェンス主体のドラフト指名が予想されている。
リーグ屈指のパスラッシャーを擁しながらわずか29サック(27位タイ)に終わり、パス守備最下位の元凶に。OLBマシューズの逆サイド強化が最大の課題であることは衆目の一致するところだ。FAとなったエリック・ウォルデンとは再契約の動きがなく、残っているのはブラッド・ジョーンズ、フランク・ゾンボといった伸び悩み組にヴィック・ソートとジャマリ・ラティモアのドラフト外2年目コンビ。同じく弱点だったディフェンシブエンドではアンソニー・ハーグローヴとダニエル・ミューアをFA補強したのに対し、OLBはFA補強なしでドラフトを迎えることになった。
今年のドラフトはパスラッシュDE/OLBが比較的豊作のようでありがたい。1巡指名の可能性がもっとも高く、遅くとも3巡までには指名があるだろう。
昨年カレン・ジェンキンズをFA流出させたのが超裏目。マイク・ニールのケガと伸び悩みで、OLBと並んでパスラッシュ悪化の大きな要因となった。パスシチュエーションでインサイドからポケットを崩すことができず、相手QBを揺さぶることがまったくできない。B.J.ラジは優勝シーズンの迫力がまったくなく、ジャリアス・ウィンやC.J.ウィルソンも伸び悩んでいる。そのうえ、3年目の成長を期待していたマイク・ニールが薬物違反で4試合出場停止になってしまった。
そこで今春はFA市場でアンソニー・ハーグローヴとダニエル・ミューアを獲得した。どちらもベテラン最低額の安い買い物だが、ウィンやウィルソンより頼りになりそうなのはたしか。ハーグローヴ(通算19.5サック)はパスシチュエーションのインサイド・ラッシャー、ミューア(通算先発26試合でわずか0.5サック)はベース隊形での起用がメインではないか。
彼ら2人の獲得で補強の必要性がやや下がったとはいえ、まだ大きく戦力アップできたわけではない。ドラフトでは遅くとも4巡(3つある)までに指名があるはずだ。魅力的な選手がいれば1巡指名も。一般にインサイド・ラッシャーは体作りに時間がかかり、上位指名でもなかなか1年目から活躍はできないものだ。
FSニック・コリンズ(プロボウル3回)は首の手術明けで引退の恐れがあり、そうなると上の方でドラフト指名せざるをえなくなる。逆にコリンズが大丈夫ならば下位指名の必要さえないかもしれない。
FSモーガン・バーネットはまだ多少粗削りながら一人前のスターターに成長した。コリンズのプロ2年目の頃よりも安定感があり、彼が元気なコリンズと組んでくれれば理想的だ。SSチャーリー・ペプラーは守備範囲の狭さが明らかで、彼が先発昇格したことがパス守備の悪化に直結した。昨年ドラフト外入団からロースター入りしたM.D.ジェニングス、一昨年ドラフト外のアンソニー・レヴィーンの2人は将来性が高く評価されていて、今夏の成長次第ではペプラーをプッシュしてもおかしくない。
今年のドラフトはセーフティのレベルが低く、2巡までに2人ぐらいしか指名されないかもしれない、という評判も。もしパッカーズが3巡までにセーフティを指名するようならば、球団側がコリンズ引退を計算に入れているということではないか。
実質エースのトラモン・ウィリアムズは優勝シーズンの安定感が影をひそめ、ギャンブル的プレー内容に終始。3番手CBサム・シールズは慢心のためか伸び悩んだ。今春は元2巡指名のパット・リーがバストのままFA退団したが、ジャレット・ブッシュとは再契約に成功した。昨年の4巡指名デヴォン・ハウスの成長も今年は期待できる。
いちおう4番手ブッシュまで駒は揃っているが、チャールズ・ウッドソン(35歳)のカバレッジ能力低下は明らかで、そろそろ世代交代に備える必要がある。またスプレッドオフェンスの広がりを考えると、優秀なCBはいくらいても多すぎることはない。魅力的な選手がいれば1巡や2巡指名があってもおかしくはない。
ライアン・ピケットがいてB.J.ラジもノーズタックルができ、どちらもケガが少ないのでデプスの心配は少ない。FAとなったハワード・グリーンとの再契約はなさそうだが、FA加入のダニエル・ミューアはノーズタックルの代役ぐらいは務まりそう。ドラフト指名があるとすれば中位以降で獲ってじっくり育てる、という形ではないか。
A.J.ホークとデズモンド・ビショップの両スターターがどちらも2011年春に契約延長したばかりなので、当面は動きがなさそう。ホークは「平凡な実力に比べて給料(今年$4.4ミリオン)が高すぎる」という批判は根強いが、いま解雇しようものなら$6.4ミリオンものデッドマネーが生じるので放出は現実的でない。
代役出場した5巡指名ルーキーのD.J.スミスが先発組と遜色ない働きで、将来はスターターとして大いに期待できそう。ロバート・フランソワも代役出場で何度かビッグプレーを見せ、控えとしてならまずまずの存在。今年ドラフト指名があるとしたらかなりの下位で、あわよくばフランソワをプッシュしてくれれば、という程度だろう。
ここ2週間ほどのパッカーズの話題をまとめて。
2012年のレギュラーシーズンスケジュールが下表のとおり正式発表された。
Packers 2012 Regular Season Schedule | ||||||
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Date | Opponent | Time | 米TV | 備考 | ||
9/9 | San Francisco 49ers | 4:15 p.m. | FOX | |||
9/13 | Chicago Bears | 8:20 p.m. | NFLN | Thursday Night | ||
9/24 | @ | Seattle Seahawks | 8:30 p.m. | ESPN | Monday Night | |
9/30 | New Orleans Saints | 4:15 p.m. | FOX | |||
10/7 | @ | Indianapolis Colts | 1:00 p.m. | FOX | ||
10/14 | @ | Houston Texans | 8:20 p.m. | NBC | Sunday Night | |
10/21 | @ | St. Louis Rams | 1:00 p.m. | FOX | ||
10/28 | Jacksonville Jaguars | 1:00 p.m. | CBS | |||
11/4 | Arizona Cardinals | 1:00 p.m. | FOX | |||
- | - | Open Date | - | - | ||
11/18 | @ | Detroit Lions | 1:00 p.m. | FOX | * | |
11/25 | @ | New York Giants | 8:20 p.m. | NBC | Sunday Night * | |
12/2 | Minnesota Vikings | 1:00 p.m. | FOX | * | ||
12/9 | Detroit Lions | 8:20 p.m. | NBC | Sunday Night * | ||
12/16 | @ | Chicago Bears | 1:00 p.m. | FOX | * | |
12/23 | Tennessee Titans | 1:00 p.m. | CBS | * | ||
12/30 | @ | Minnesota Vikings | 1:00 p.m. | FOX | * |
注: 時間はすべて米東部標準時
2012年プレシーズンゲームの対戦相手と大まかなスケジュールが下表のとおり発表された。4戦のうちブラウンズとチーフスは昨年と同じ。ESPNで全国放送される第1週チャージャーズ戦だけが日時まで決まっていて、それ以外の日程も今月後半にレギュラーシーズンのスケジュールと一緒に発表されるはず。
なお、プレシーズンの対戦相手は各球団がそれぞれ独自の話し合いで決めるもので、対戦相手の埋まらなかった球団だけはNFLが斡旋することになっている。
Packers 2012 Preseason Game Schedule | |||||
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Date | Opponent | Time | 米TV | ||
8/9 | @ | San Diego Chargers | 8:00 | ESPN | |
8/16 - 19 | Cleveland Browns | 未定 | state | ||
8/23 - 26 | @ | Cincinnati Bengals | 未定 | state | |
8/30 - 31 | Kansas City Chiefs | 未定 | state |
4月1日からリーボックに代わってNFLへ供給することになったナイキが全32球団の新ユニフォームを発表。伝統を重視するパッカーズはデザインに変更がなかった。1997年に袖のストライプが黄白黄白黄から黄白黄になって以来、変更は行われていない。
変更なし
シューズはカラフル
先週FA加入したDEアンソニー・グローヴは、$825,000ドルの1年契約で契約ボーナスなしと判明した。これはプロ経験7年から9年の選手の最低保証額であり、規定によりサラリーキャップには$54万ドルしかカウントされない。またインジャリーリザーブ入りした場合にはサラリーが$393,000ドルに減額される、という条項も今回の契約には含まれ、球団側にとってきわめてローリスクな内容となっている。
◆ ◆ ◆
過去には薬物トラブルを繰り返したDEハーグローヴだが、その親しみやすい人柄やフットボールへの取り組みを古巣セインツのビル・ジョンソンDLコーチが絶賛している。 「いいかい、アンソニー・ハーグローヴを好きになれないようなら、人間を辞めた方がいい。もし彼を好きになれないなら、どんな人間も好きになどなれないってことだ。彼は素晴らしい人間で、ハイ・エナジー・ガイだ。彼がグリーンベイに行ったことを私は喜んでいる。きっと戦力になるはずだ」
「彼はチームにエネルギーをもたらす。ハイ・モーター・ガイ、エヴリプレー・ガイ、それが彼だ。ギャップ・コントロールができ、(相手ラインを割って)ペネトレートできる。3-4向き、4-3向きといった区別は、私に言わせれば過大評価されていると思う。必要なのは優れたフットボール・プレーヤーだ。彼ならばチームのプラスになるし、必ずスポットは見つかるよ。練習も非常に熱心だ。だから試合中だけでなく週を通してチームにとって重要な選手なんだ」
「昨年セインツを去ったのも、フィールド外の問題があったわけじゃないし、プレーが不振だったわけでもない。つまりはエージェントやGMたちが決めたことだ。彼はサイズが大きく、フットボールを愛するハイ・エナジー・ガイだ。彼は常に全力で取り組む。私は彼のことが大好きだよ。ここはクレイジーな世界で、まるで椅子取りゲームのようなもの。音楽が鳴る前に座らなきゃいけない。それがフリーエージェンシーであり、そうして彼の行き先が決まっただけ。ニューオーリンズと同様に、グリーンベイにとって大きなプラスになることを願ってる」
毎年恒例モックドラフト集の第1回。FA解禁から半月以上経って趨勢がほぼ固まり、各球団のドラフトでの補強ポイントがはっきりしてきている。
DE/OLBとポジションを表記してあるのは、大学ではDEだったが3-4ディフェンスではOLBとして起用されるだろう、という選手。DT/DEと表記してあるのは、大学ではDTだったが3-4ディフェンスではDEとして起用されるだろう、という選手。
パッカーズにとってパスラッシュ強化が最重点課題なのは衆目の一致するところで、OLBアンドレ・ブランチ(クレムソン)やOLBニック・ペリー(USC)の1巡指名予想が非常に多い。Cピーター・コンズ(ウィスコンシン)を予想しているのは、掲載タイミングの関係でCジェフ・サタデーの契約がまだ織り込まれていない、と見ていい。
先日のオーナー会議で可決された今年のNFLルール改正について、主なものを以下にまとめた。
以下は改正されなかった部分。