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2012年4月30日
5巡指名のテレル・マニング (ノースカロライナ州立)について、パッカーズはアウトサイドLBでなくインサイドLBとして考えているとのこと(昨日の紹介記事も修正した) 。既存のILB選手たちと比べ、ブリッツ能力を重視しての指名なのはたしかだ。
ドラフト7巡が終わった瞬間からドラフト外ルーキー の獲得競争がスタートし、パッカーズもすでに十数人との契約合意が報じられている。ただフィジカルで引っかかったりするなど、直前で取りやめるケースも多々あるので、球団から正式発表されてからまとめてお伝えする。5月11日スタートのルーキー・オリエンテーション・キャンプには、トライアウトで招待された選手たちも参加する。
これまでに契約が報じられたドラフト外ルーキーはこちら 。
ドラフト終了後のマイク・マッカーシーHC 会見から。
ディフェンス一辺倒 の指名について。 「自分たちの作ったボードに忠実に進めただけ。ディフェンスは大きな改善が必要だった? そうは見ていない。これはチームを向上させるステップの1つだ。次はオフシーズン・プログラムであり、キャンプ練習だ。そうしたこと全てがチームの土台になる」
「インサイドからもアウトサイドからも、パスラッシュ を強化することがディフェンスの焦点だった。そのことがドラフトにもFA補強にも反映されている」
「指名された選手たちはウチのチームを向上させてくれると期待 している。しかしその期待もある程度抑制する必要がある。彼らだって53人ロースターの枠を争うのだから」
昨季のディフェンスはタックリング がひどかった。 「ディフェンスやスペシャルチーム選手の評価においてタックリングは重要な要素だ。今回獲った6人のディフェンス選手たちは、どれもタックリングにおいて非常に高い評価を下した」
「何度もトレードアップ するなどテッド・トンプソンが主義に反することをしたのは、タックリング強化が大きな要素だった。そのテッドが1回のドラフトで3回もトレードアップをするのを見るのは楽しかったよ。彼の隣に座り、彼が苦しむのを見るのはね。しかしもう一度言うが、ボードを信頼するのが重要だった」
「テッド・トンプソン はこの仕事を知り尽くしていて、ドラフトの価値をよく知っている。1巡から7巡に至るまで、すべての指名選手のことを大変よく調べている。彼は大きなプライドと規律をもって、球団の将来のために指名の決断を行っている」
オフェンス の変化は? 「スタッツをよくするためにもっとランを増やすよ。いやこれは冗談」
7巡指名OTアンドリュー・ダトコ について。 「肩の問題がなければもっとずっと高い順位で指名されただろう。とにかく彼をとても気に入っている。ウチのオフェンシブラインにとって素晴らしい補強になる」
7巡指名QB B.J.コールマン の昨季の肩のケガについて。 「おそらく指名順位には影響しただろう。もう問題はないよ。電話口で彼ほど興奮した選手は初めてだった。 『グリーンベイ史上最高の指名にしてみせます!』 とのことだ。これまでパッカーズにどんな選手がいたか説明してやったよ(笑)」
ベテランQBの補強はしない 方向。 「ベテランのバックアップが必要だ、などとは思わない。ウチにはアーロン・ロジャースというMVP選手がいて、2つのスポットを争う3人の控え候補がいる。ロースターは(競争の結果で)自然と形作られる。彼らを訓練し、出場機会に備えさせるのが我々の仕事だ。プロ経験が何年あるかにかかわらずね」
ブライアン・ブラガ は右タックルに固定し、左タックルはマーシャル・ニューハウス とデレク・シェロッド に競わせる。 「ブライアンを動かす理由は見当たらない。彼は右タックルとしてプロボウラーに近づいていると思うし、そうしたシーズンを期待している。彼は冬を通してグリーンベイでトレーニングを続け、街を長く離れたことはなかったと思う。非常によい状態だ」 「マーシャルの昨季の貢献を我々は喜んでいる。デレク(スネの骨折)はいまリハビリ中だが、回復してきている。だから左タックルは彼らの競争だ。この2週間(オフシーズンプログラム)で見たマーシャルの進歩に私は非常に満足しているし、チーム全体として、昨季の今頃よりもずっと前進していると思う」
WRドナルド・ドライバー のダンス番組 は見ている? 「もちろんだよ!あの番組を見始めるまで、ダンスがあれほどタフなものだとは理解していなかった。家にいられないときはビデオに録って、家族みんなで見てる。彼を応援し、もちろん投票も8回した。彼はすごくよくやってるよね。体作りができてるのは間違いない。もともとドナルドにそうした問題はまったくなかったが。彼にとっても彼の家族にとっても素晴らしい経験だろう」
いっぽうWRドライバー残留の可能性 についてはマッカーシーHCもトンプソンGMも明言を避けている。
テッド・トンプソンGM の会見から。
先日退団したLTチャド・クリフトン とFSニック・コリンズ の大きな功績を称えたあと、涙ぐんで声をつまらせた。ふだん感情を表に出さない人物だけに、好意的な驚きをもって受け止められている。 「どちらもよき人間であり、よき家庭人だ・・・・。彼らはこの球団を象徴する選手たちだった。我々が求める選手は彼らのような人物だ。今日ドラフトした若者たちが彼らのようであってほしいと願わずにいられない」
トレードアップ は過去7年間のドラフトでわずか3回、それが今回だけで3回も繰り返した。 「ひどいもんだ。自分が恥ずかしいね。父は大変な倹約家なのに、その息子とは思えないよ。哀れとしか言いようがない」と記者たちを笑わせた。 「しかし今回は適切なやり方だったと思っている。ウチはすでにしっかりとしたチームができていて、(量よりも)質を目指すべき だと我々は考えた。だから3回トレードアップした」
6連続ディフェンス指名 について、「ボードに従った結果だ」と繰り返し、最初からディフェンスに注力する意図はなかったと強調している。 「(上位6人中5人がオフェンスだった)昨年だって、意図してやったことではない。今年も同じことだ。我々は厳密に自分たちのつけたレーティングに従った」
4巡a指名のDEマイク・ダニエルズは肩の手術明け、4巡b指名のSSジェロン・マクミリアンは逮捕歴があり、5巡指名のOLBテレル・マニングは昨季ヒザの手術を受けている。 「そうしたことはすべて調査済み だ。選手たちをチーム訪問に招く理由の1つはそれだからね。その上で、我々は安心感を持って指名した」
4巡b指名のSSジェロン・マクミリアン (メイン大)に注目していた。 「担当地域のスカウトが非常によい映像を持ってきた。有力カンファレンスと違い、少々タレントが見落とされがちな地域があるものだ。彼もそんな感じだったと思う。会って話をしてみて、我々は彼の人格に非常によい印象を持った。フィールドに独特の力をもたらしてくれる。映像を見れば彼の存在感は明らかだったし、チームに加えることを楽しみにしている」
トレードアップ材料として5巡(全体163位)指名権 を手放し、その後に再びトレードでペイトリオッツから取り戻した。 「こんなことは初めてかもしれない。あったかもしれないが記憶にないな。成り行きで自然とそうなってしまった。過小評価された選手(OLBテレル・マニング)がいて、いつまで残っているかわからないと感じたからトレードアップした」
CBチャールズ・ウッドソン をセーフティにコンバートする可能性について。
トンプソンGMはいつもどおりポジション問題には立ち入らない。 「それは私にはわからない。我々はヴァンダービルトの若者をコーナーバックのグループに加えただけだ」
ジョー・ウィットCBコーチ。 「チャールズの起用法はゲームプラン次第で決まる。彼をラインバッカーのようにラインナップさせる試合もあった。(2010年プレーオフの)イーグルス戦はミドルLBとしてラインナップした。セーフティで使うゲームもあった。ニッケル、ダイム、コーナーといろいろだ。それはスキームとゲームプラン次第だ。必要とされる場所で彼を使うので、起用法は常に流動的だ」
ケイパースDC。 「そのような話し合いはまだしてもいない。ドラフトを終えてチーム戦力などをすべて見極めてからでなければ。これまでもチャールズはとても多くのポジションをこなしてきた。コーナー、ニッケル、ダイム、セーフティとね。我々が求める場所ならどこでもプレーしてきた」
引き続きケイパースDC。 「チャールズが聡明な選手だということを我々は経験からよくわかっている。過去3年間の多様な起用法からして、(セーフティへのコンバートは)決して劇的な大きな変化ではないんだよ。彼ならどのポジションもこなせる。彼は多彩な能力で、チームにフレキシビリティをもたらしている。週ごとに変わってくる可能性があり、対戦相手やゲームプランで決まってくる」
ホワイトハウス記者クラブ主催の晩餐会に招待されたCBチャールズ・ウッドソン が、パスラッシュ強化に注力したドラフト指名を大歓迎している。プレーオフ敗戦時にもはっきりパスラッシュ強化を求めていた ので当然だろう。
「グリーンベイは 『残っている最高の選手』 を指名するタイプとよく言われるけど、実際はそうでないことが今年のドラフトに表れていると思う。ウチはチームに必要な選手たちを指名した。ディフェンスには大きな助けが必要だった。そのことは昨季を見た人なら誰でも理解できたことだ」
「テッド・トンプソン、マイク・マッカーシー、それにスカウティング部門は素晴らしい仕事をし、いまチームの助けになる選手たちを獲ってくれたと思う」
トレードアップ3回について 「見ただろ? 彼はそんなことしないとみんな言ってたのに、彼はやった。僕らはもう一度優勝を狙うのだということがそこに表れている。あそこまで補強が必要だったとは思わないけど、必要以上に獲ったことは歓迎すべきだ」
「このドラフトは僕に新たな興奮をもたらしてくれた。来季への心構えができたよ」
最近はなぜかペイトリオッツ との指名権トレードが目立っている。2009年には1巡でOLBクレイ・マシューズを指名したトレードがあり、今年も2巡30位へのトレードアップ(CBヘイワード指名)、6巡から5巡へのトレードアップ(OLBマニング指名)がペイトリオッツ相手だった。
1巡指名のOLBニック・ペリー は指名翌日のグリーンベイ訪問を行わず、ルーキー・オリエンテーション・キャンプが初登場となる。最近のパッカーズはこうしたケースが増えてきた。オーナーがプライベート・ジェットを提供できない球団だからだろうか? (ヘッドコーチ就任のときなど、必要な場合は裕福な理事から借りる)
先日再契約したOLBエリック・ウォルデン は、(プロ経験6年選手としての)ベテランミニマムと判明した。契約ボーナスなし、ベースサラリー$70万ドルの1年契約。
2012年4月29日
NFL最多12個の指名権を持っていたパッカーズだが、3回にわたるトレードアップで4つ手放し、けっきょく8人の指名に落ち着いている。
昨年は上位3人がオフェンスだったが、今年はそれを上回る極端な指名で、なんと6人目まですべてディフェンス。LBとDLを4人指名し、すべてパスラッシュ強化の意図によるものだ。CBとSも指名し、ディフェンスの弱点をこれでもかと補強するドラフトとなった。
7巡に来てようやくオフェンスの番となり、OTとQBを獲って今年の指名を終えた。
2012 Green Bay Packers Draft Picks
Pick
全体
Pos.
Name
College
備考
1巡28位
28位
OLB
Nick Perry
Southern California
待望のパスラッシャー補強
2巡19位
51位
DT
Jerel Worthy
Michigan State
波はあるがポテンシャル高い
2巡30位
62位
CB
Casey Hayward
Vanderbilt
嗅覚に優れたボールホーク
4巡37位
132位
DT
Mike Daniels
Iowa
小型だがパスラッシュは迫力あり
4巡38位
133位
SS
Jerron McMillian
Maine
無名校だが身体能力高い
5巡28位
163位
ILB
Terrell Manning
North Carolina State
これまたパスラッシャー
7巡34位
241位
OT
Andrew Datko
Florida State
198cmの長身OT
7巡36位
243位
QB
B.J. Coleman
Tennessee-Chattanooga
強肩で粗削り。テネシー大から転校
2巡27位
59位
トレードアップして2巡19位へ
3巡27位
90位
トレードアップして2巡30位へ
4巡28位
123位
2巡aのトレードアップで譲渡
5巡28位
163位
2巡bのトレードアップで譲渡 (その後再びここにトレードアップ)
7巡17位
224位
6巡から5巡へのトレードアップで譲渡
7巡28位
235位
同上
パッカーズの今年最後の指名はテネシー大チャタヌーガ校のQB B.J.コールマン。身体能力は高いがかなり粗削りなタイプのようだ。入団3年目のグレアム・ハレル、アリーナリーグ出身のニック・ヒルとともに控えQBの枠を争うことになる。
7巡36位 | B.J.コールマン B.J. Coleman | Quarterback | Tennessee-Chattanooga |
6-3 (191cm) | 233lbs (106kg) | 40yds/4.95秒 | 1988年9月16日生 |
Strengths : 堂々とした体格に恵まれ、全身のパワーがある。肩はかなり強く、NFLで求められるすべてのルートに強いボールを投げられる。リリースの速さもまずまずで、ボールを放す位置が高い。スクランブルから長いパスを決めるアスレチック能力もある。ハードワーカーでフィルムの研究も非常に熱心。人格がしっかりしていて、リーダーシップはチームメイトから認められている。非常に手が大きく、ファーヴとまったく同じサイズ(ロジャースより少し大きい)。
Weaknesses : ルート・プログレッションで2人目以降のレシーバーを見つけるのに苦しむ。ポケットでのモビリティや落ち着きは今ひとつで、プレッシャーでバタバタしやすい。フットワークが不安定なためにコントロールが乱れやすい。パスのタッチを変えるのがまだ上手くない。ボールを持ちすぎてサックを受けることがある。やや激しい気性で、熱くなりすぎるところがある。
その他 : 先発の機会を求め、大学2年目でテネシー大からテネシー大チャタヌーガ校へ転校している。昨季は弱いOLのせいで繰り返しハードヒットを受け、肩の負傷で終盤4試合を欠場。プレー成績も芳しくなかった。レベルの高くないカンファレンスで3年通算52TD・31INTという成績は物足りない。ワンダーリックテスト25点はQBとしては平均的な数字。
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Pro Football Weekly
6人目までディフェンス選手を並べたパッカーズが7巡a指名でようやくオフェンスへ。フロリダ州立大の長身OTアンドリュー・ダトコを指名した。
7巡34位 | アンドリュー・ダトコ Andrew Datko | Tackle | Florida State | Senior |
6-6 (198cm) | 315lbs (143kg) | 40yds/5.32秒 | 1990年8月15日生 |
Strengths : クイックで軽いフットワークがあり、素早いセットアップでパスラッシャーに対処できる。横方向へのスライドと巧みな手の置き方でスピードラッシャーを外に追い出す。形は不格好でもなんとか役目を果たすタイプ。一歩目が速く、アスレチックなランブロッカーで、(パッカーズのような)ゾーンブロッキングのスキームに向いている。コンバインでは20ydsシャトルでOL中2位の4.54秒のタイムを出した。研究熱心でスナップ前の読みがよく、スタントなど変化球にも対応できる。
Weaknesses : 脚が長いため重心が高く、パスプロテクションでヒザがしっかり曲がらず腰が曲がりがち。下半身の馬力に欠け、ドライブブロックは今ひとつ。手は大きいが腕は短めで、ハンドパンチは強くない。3年時は肩のケガで3試合欠場、昨季は8試合欠場している。肩は高校時代から問題があり、その懸念から指名順位を下げたものと思われる。
その他 : レッドシャツを経ない、いわゆるトゥルー・フレッシュマンのときから4年間先発左タックルを務め、実戦経験が豊富。ハードワーカーで、チーム第一のチームリーダー。昨季は同大の"Unselfish Leadership Award"を受賞した。 カンファレンスの"All-Academic team"に何度も選ばれ、すでに経営学の学位を取って卒業している。ワンダーリックテスト25点はOLとしては平均的。
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Pro Football Weekly
パッカーズは前日のトレードで5巡指名権を失っていたが、6巡指名権に7巡2つを足して今年3回目のトレードアップを敢行。ノースカロライナ州立大のILBテレル・マニングを指名した。これでなんと6人連続ディフェンス指名。マニングは大学では4-3のウィークサイドLBをプレーしていたが、パッカーズはインサイドLBとして起用するとのこと。
5巡28位 | テレル・マニング Terrell Manning | Inside Linebacker | N.C. State | Junior |
6-2⅛ (188cm) | 237lbs (108kg) | 40yds/4.79秒 | 年月日生 |
Strengths : パスラッシュに天性のセンスがあり、アウトサイドを攻めるスピードがある。ブロッカーをかわす横方向のアジリティがよく、姿勢を低くして相手OTのリーチをかいくぐるフレキシビリティがある。激しいハードヒッターで、オープンフィールドのタックルもまずまず。相手の動きを読み、ビッグプレーを生み出す嗅覚がある。昨季は5.5サック、4ファンブルフォース、3INT、12.5ロスタックルとビッグプレーを量産し、カンファレンスの2ndチームに選ばれた。
Weaknesses : 派手なビッグプレーがあるいっぽう、ミスも少なくない。しっかり抱え込まずタックルをミスすることがある。下半身が強くなく、ポイントオブアタックでブロッカーを受け止める馬力が足りない(正反対の見方も)。パスカバレッジでの動きは平凡で、方向転換の動きが柔軟性を欠くときがある。
その他 : ヒザの大ケガの前歴が指名順位を下げた面もあるらしい。高校最後に前十字靭帯を断裂して大学1年目を棒に振り、昨年も内側側副靭帯の部分断裂と軟骨損傷を負って手術を受け、数週欠場した。アーリーエントリーの決断には疑問の声も多い。ワンダーリックテスト23点は平均より高め。
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Pro Football Weekly
パッカーズは4巡の2つ目でメイン大のSSジェロン・マクミリアンを指名した。世間の評判は低かった選手で、4巡指名は本人も驚いている。1巡から5人連続のディフェンス指名は球団史上初めてのこと。上位が3連続ディフェンス指名だったので、4巡はOLやQBやRBといったあたりが予想されていた。
4巡38位 | ジェロン・マクミリアン Jerron McMillian | Safety | Maine | Senior |
5-11⅛ (181cm) | 203lbs (92kg) | 40yds/4.56秒 | 1989年9月9日生 |
Strengths : 非常に高い身体能力に恵まれ、力強いガタイもある。スピードを活かして広い範囲をカバーでき、パスへの反応もよい。オープンフィールドでのタックリングがいい。アグレッシブなメンタリティを持ち、激しいコンタクトを恐れない。コンバインでの4.56秒はセーフティ中6位だが、プロデイでは40yds走4.35秒、垂直跳び39インチを記録したらしい。過去3年間スターターを務め、昨季はロスタックル10.5回を決めてカンファレンスの1stチームに選ばれた。
Weaknesses : 方向転換に手間取り、パスカバレッジでは時おり動きが硬く見えることがある。嗅覚は並で、ヤマ勘に頼ってアサインメントをおろそかにすることがある。ランサポートに意識が向きすぎてプレーフェイクに引っかかりやすい。
その他 : 素晴らしいスピードといいサイズといい無名校出身といい、2005年のFSニック・コリンズによく似ている。弱小メイン大からNFL入りした選手は少なく、今回のSSマクミリアンが同大史上最も高い順位でドラフト指名された選手となった。チームはドラフト前に彼をグリーンベイに招き、フットボール頭を高く評価したとのこと。彼ならパッカーズのFSもSSもプレーできる、とケイパースDC。2010年にナイトクラブでの暴力沙汰で逮捕されたことがある。ワンダーリックテスト15点は平均以下の数字。
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Pro Football Weekly
4巡28位指名権は昨日トレードアップに使ったので、4巡はCompensatory Pickの2つ。パッカーズは2連続指名の最初にアイオワ大のDTマイク・ダニエルズを指名した。2巡のジェレル・ウォージーと同じくビッグテン・カンファレンスからの指名で、彼もインサイドからのパスラッシャーとして期待されているようだ。
4巡37位 | マイク・ダニエルズ Mike Daniels | Defensive Tackle | Iowa | Senior |
6-0½ (184cm) | 291lbs (132kg) | 40yds/4.84秒 | 1989年5月5日生 |
Strengths : 非常にクイックな出足と瞬発力でダブルチームも割ってしまうパスラッシュ能力がある。フットワークも俊敏でボディコントロールがいい。笛が鳴るまで激しくプレーし続けるモーターの持ち主。身長が低いぶん重心が低く、十分なパワーがある。昨季は9サックを挙げ、ビッグテンのカンファレンス2ndチームに選ばれた。
Weaknesses : サイズが小さく、腕も短めなので大きなラインマンに圧倒されやすい。ニッケル隊形でのパスラッシュはよくても、ベースの3-4隊形のDEとしてラン守備ができるのかどうか。タックリングでしっかり抱え込まずヒットに行ってしまうことがある。試合終盤でスタミナ切れすることがある。何度か脳震盪の経験があり、今オフは肩の手術も受けている。
Mental : 昨年はチームキャプテンを務め、しっかりしたリーダーシップがある。全スナップでハードかつハングリーにプレーする。非常にタフで、昨季のほとんどは足首の捻挫を押してプレーを続けた。フィールド外でもハードワーカーで、入学以来50ポンドもバルクアップしてきた。ワンダーリックテスト28点はDL選手としてはかなり高い。
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Pro Football Weekly
2012年4月28日
あのトンプソンGMがなんと2回連続のトレードアップ。ペイトリオッツとのトレードで3巡27位から2巡30位へと浮上し、ヴァンダービルト大のCBケイシー・ヘイワードを指名した。28スポット分トレードアップした代償が5巡28位(全体163位)だけという情報が本当ならば、これはバリューチャート 的にかなりオトクではないか。
2巡30位 | ケイシー・ヘイワード Casey Hayward | Cornerback | Vanderbilt | Senior |
5-11⅜ (181cm) | 192lbs (87kg) | 40yds/4.52秒 | 1989年9月9日生 |
Strengths : よいフットワークを持つバランスの取れたアスリート。ビジョンと反応がよく、素早く巧みに対処できるボールスキルがある。相手オフェンスのしてくることを理解し、レシーバーのルートを読むのが上手い。嗅覚に優れ、フェイクにひっかかりにくい。明らかにゾーンカバレッジ向きのコーナーバック。ランサポートもアグレッシブで、大きなボールキャリアーもしっかり脚を払って仕留められる。
過去3年間37試合に先発出場して通算15インターセプト(同大記録)。昨季は7INTを挙げ、有力選手ひしめくSECでカンファレンス2ndチーム(2年連続)に選ばれた。注目のシニアボウル練習でも評価が高かった。やや物足りない40yds走のタイムに比べ、ショートシャトルは全CB中トップの3.90秒、ロングシャトルでも2位の11.10秒を出している。
Weaknesses : やや細身で、腕も長くない。ディープスレットについていけるトップスピードはなく、マンカバレッジ向きではないかもしれない(マンの経験自体も不足)。バックペダルが不安定で、方向転換からの加速がよくないので縦へのルートでやられやすい。INTチャンスをつかむ嗅覚はいいがキャッチミスも多く、昨季はINTを逃す落球が目立った。ラン守備ではタックリングを向上させる必要あり。
Mental : 同大ではチームキャプテンを務めた。豊富な先発経験があり自信を持ってプレーできる。 ランサポートにも熱心に取り組み、粘り強くプレーする。ワンダーリックテスト16点は平均より少し下。2009年に偏頭痛で2試合ほど休んだことがある。
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パッカーズは2巡27位から19位へとトレードアップし、ミシガン州立大のDTジェレル・ワージーを指名した。8スポット分トレードアップした代償は4巡28位(全体123位)で、パッカーズの4巡指名はこれで2つに減った。指名発表は元名セーフティのリロイ・バトラーが行った。
2巡19位 | ジェレル・ウォージー Jerel Worthy | Defensive Tackle | Michigan State | Junior |
6-2 (188cm) | 308lbs (140kg) | 40yds/5.08秒 | 1990年4月28日生 |
Strengths : 非常に分厚い体つきで、発達した上半身だけでなく太もものパワーも素晴らしい。瞬発力を活かした鋭い出足と強いパンチで、相手ラインを割ってバックフィールドに侵入できる。相手の崩し方をよくわかっている。パワーとクイックネスでブルラッシュできる。馬力を活かしたラン守備もよく、ブロッカーたちを受け止めて持ちこたえられる。
彼の活躍が昨季ミシガン州立大躍進(全米ランク11位、アウトバック・ボウルでジョージア大に勝利)の原動力に。各種オールアメリカンの1stチームに選ばれ、パッカーズの1巡指名を予想するモックドラフトもいくつかあった。大学では4-3のDTだったが、パッカーズとしては当然3-4のDEとしての指名。サイズがDEカレン・ジェンキンズとほぼ同じだ。
Weaknesses : 3-4のDEとしてはサイズが小さく、腕の長さや手の大きさも物足りない。最初の動きで勝てなかったときに棒立ちになることがある。ブロッカーに捕まっている間にRBを逃すことがある。バックサイドやダウンフィールドへのチェイスが物足りないときがある。
Mental : プレーぶりに波があり、ゲームでのコンスタントなエフォートやタフネスにやや問題があるとされる。DT選手には珍しく、スナップ前にホット・レシーバーなど指摘できるフットボール頭がある。普段のハードワーカーぶりは定評があり、声を出してチームメイトを引っ張るリーダーシップもある。ワンダーリックテスト20点はほぼ平均点。
2012年4月27日
1巡28位指名のOLBニック・ペリー(サザンカリフォルニア大)について。
ミシガン州デトロイト のいわゆるインナー・シティ (低所得者層だけが取り残された荒れた地域)で、9人兄弟の末っ子として育った。通っていた高校が途中で閉鎖されたため転校を強いられている。
高校 ではDL、LB、TEをプレー。4年生シーズンにはなんと36サック(同州新記録)を記録した。レシービングでも310yds・8TDを挙げ、14戦無敗の州大会制覇に貢献。さまざまなメディアのオールアメリカン1stチームや2ndチームに選出され、全米から注目される存在となった。フットボールの他にバスケットボールもプレー。
地元の名門ミシガン大を含め、数多い誘いの中からUSC を選び、入学1年目はレッドシャツで過ごした。翌2009年のフレッシュマン・シーズンには主にパスシチュエーションで起用され、先発1試合ながらチーム最多の8サックを挙げた。2010年は4サックに留まったものの、昨年はPAC10最多の9.5サックを記録してカンファレンス1stチームに選出。当然、最終学年を待たずドラフトにアーリーエントリーすることを選んだ。
コンバイン では素晴らしい数字を残した。40yds走は4.58秒。垂直跳び38.5インチ、立ち幅跳び10フィート4インチは、どちらもDL中1位(LBとDEを合わせた中で2位タイ)。ベンチプレス35回も立派。ただ3コーンドリルで7.25秒とDL中15位にも入らず、方向転換の能力に疑問は残る。
大学でのポジションはDEだったが、パッカーズはもちろんOLBとしての指名 。OLBマシューズは大学時代にDE/OLBハイブリッドのポジションだったが、ペリーはDE専門だった。そのため2ポイントスタンスからのパスラッシュは経験が少ない。コンバインでのインタビューでは、「慣れている4-3のDEで3ポイントスタンスからラッシュする方が好き」といった趣旨のコメントをしていた。
プロのDEとしてやっていくため、昨年は体重 を10ポンド以上増やした。その271ポンドがナチュラルな体重でないのなら、3-4のOLB転向はプラスになるかもしれない(その体重でこれだけ速く走れるのだから驚異)。パッカーズ公式サイトのロースター表では早くも265ポンドと軽めに表示されている。
コンバインの数字が良いためDEヴァーノン・ゴルストン を彷彿とさせ、単なるワークアウト・ウォリアーではないかという懸念は根強い。いっぽうで、スタンフォード大OTジョナサン・マーティン(2巡指名が予想される)など、レベルの高い同カンファレンスのOTたちを苦しめたことは評価できる。以前は疑問視されていた嗅覚の点でも、昨季は大きな進歩を見せた。
同僚のOTマット・カリル は1巡4位でヴァイキングスに指名された。 「ニックは僕が戦った中で最高の選手だ。毎日彼を相手に練習することで、ゲームでプレーすることがすごく容易になった。どのチームに入ることになっても、彼を獲ったチームはすごくトクをすることになる。素晴らしい選手であり、ハードワーカーだ。あの体を見ればどんなバケモノかよくわかるはずだ」とカリル。
専攻 は経済学。成績のことは不明だが、「落ち着いたら学業を続け、何とか学位は取りたい。ファミリーで大学を出た者がいないので、僕とファミリーにとってすごく大事なことなんだ」と話している。卒業まであと2学期分とのこと。ワンダーリックテスト29点はパスラッシャーとしては非常に高い数字。
4か月前、故郷デトロイトで高校生の甥が友人たちとともに銃撃 を受けた。いまも弾丸の破片が頭に多数残り、甥は現在もまだ入院したまま。さいわい2週間前にふたたび会話できるようになり、ドラフト2日前には電話で話せた、とペリーは喜んでいる。 「やあニック、どうしてる? って言ってくれたことが僕にとって今週最高のニュースだよ。TVに出るから必ず見ろよ、と言ったら 『わかった』 と言ってくれた。『一緒に遊べるようにマデン買ってくれよ』 って」
デトロイト の荒れた地域だけに、高校の卒業率は高くない。 「成功しようと頑張っている元同級生たちもいるけど、学業を諦めたり、フットボールをしてなかったりする連中も少なくない。高校を出たときは明るい将来が見えていたのに、計画した通りにはいかないものだ。(抗争などで)負傷したり死んだりする友人たちも見てきた。友人のそんな姿を見るのは本当につらい。そこから抜け出せた僕はすごく恵まれているし、自分を向上させようと努力してる」
1巡でのOLB指名 はパッカーズにとって2009年のOLBクレイ・マシューズ以来3年ぶり。パッカーズ指名の時点で、ペリーの他にOLBコートニー・アップショウ、DE/OLBアンドレ・ブランチ、OLBザック・ブラウンといったパスラッシャーたちが残っていた。
USC からのパッカーズ指名はOLBクレイ・マシューズ以来、通算34人目。パッカーズで最高のUSC選手といえば、ドラフト外入団から殿堂入りを果たしたSウィリー・ウッド (在籍1960-71)だろう。50年代にリターナーとして活躍したRBアル・カーマイケル (1953-58)、長く先発LTを務めたケン・ルトガーズ (1985-96)もいる。
大学では背番号8番だったが、パッカーズでは53番 に決定。これまでパッカーズで53番を着けた主な選手は、プロボウル3回のLBフレッド・カー (在籍1968-77)、LBマイク・ダグラス (1978-85)がパッカーズの殿堂に選ばれている。90年代にはLBジョージ・クーンス (1992-99)、最近ではLBパリス・レノン (2002-05)がいる。
本人のインタビュー から。
「グリーンベイと聞いて最初に思い浮かべたことは?」という質問に、「スーパーボウル (複数形)」
「僕には高いスキルと頭脳がある。チームにもたらすものは大きく、僕から引き出せる潜在能力は大きいと思っている。僕はグリーンベイに行く。偉大な伝統のある球団であり、僕の向上を助け、将来にわたってよりよいプレーヤーになることを助けてくれるはずだ」
ポジション変更 について。 「自分が決められることではない。僕はフットボールが大好きだし、そこで競争するためにできることは何でもやる。チームを助けられることなら喜んでやるよ」
体重 を落とすことについて。 「自分としては今の体重で動きやすい。何も問題はないよ。動きは速いと思うし、カバレッジにも下がれる。だから体重は問題にならないと思う」
「指名されるとしたら、1巡半ばから2巡の初めぐらいと思っていた。パッカーズがOLBを必要としてることは意識してたけど、自分がどこで指名されるかはわかってなかった。頭をクリアにするよう心がけ、自分が指名されるよう願ってた。すべてが僕にとって良い方向に転がったと思う」
パスカバレッジ の経験について。 「あるよ。これまでにもパスカバレッジに下がるプレーはやっていた。自分にとって決して目新しい経験ではないけど、優れたOLBになるために多くの練習が必要なのはたしかだ」
先輩OLBクレイ・マシューズ について。 「そう、彼は(電話またはメールで)僕の指名を祝福してくれた。クレイとは大学1年目に一緒にプレーし、それ以来友人なんだ。僕は彼の逆サイドでプレーし、彼のように活躍するためにドラフトされたんだ。逆サイドで脅威になれることが嬉しい」
同僚のOTマット・カリル (1巡4位でMINへ)と対戦する可能性について。 「これまで対戦した相手や一緒に練習した仲間と対戦できるのは素晴らしいことだ。彼と対戦できたらすごく嬉しいね」
デトロイト から南カリフォルニアに移ったことについて。 「故郷を離れ、選手として、人間として成長できたのはすごくいい経験だった。今度はまた故郷に近くなり、ファミリーもサポートしてくれるのが嬉しい。子供の頃からライオンズファンではなかった。どのチームも少しずつ観てた。いろんなチームのいろんな選手が好きだった。決してライオンズファンじゃなかったんだ」
壇上 でパッカーズのジャージを掲げたことについて(写真 )。 「素晴らしかった。グリーン&イエローは僕にとって素晴らしいことだ。ここにいられて嬉しいし、パッカーになれて嬉しい。それがどんな重みを持つものかはよくわかっている。その挑戦を受け入れる心構えはできている」
最終学年を残してアーリーエントリー したことについて。 「とくに誰かが影響を与えたということはない。自分ひとりで決めたことだ。これが僕の運命であり、USCでは素晴らしい4年間を過ごしたと思っている。大学生活を満喫したし、次のレベルに行く準備はできている。これが僕にとって生涯の夢だったし、今そこに飛び込んでいく心構えはできている」
テッド・トンプソンGM の記者会見から。
「我々はオフェンスを含めて何人かの選手を検討していた。ニード・ピック? そうではない。彼は我々が狙っていた選手であり、入団後すぐから貢献できる選手であると感じていた。彼ならばウチのOLBグループにとって良い補強になると感じてのことだ。彼はこれまで、手をついて(DLとして3ポイントスタンスで)プレーしてきたから、スタンドアップの姿勢からプレーすることを学ぶ必要はあるだろう」
「彼はパスラッシュ能力の高い、活力にあふれた選手だ。非常にフィジカルで、エッジを形作ることができる。彼をケヴィン(グリーンOLBコーチ)やドム(ケイパースDC)たちの手にゆだねるのが楽しみだ。彼はウチの選手たちの競争に加わってくれるはずだし、力を発揮してくれると期待している」
DEからOLBへのポジション変更について。 「スタンドアップでプレーした経験がないわけではないが、主にDEをプレーしてきたことは事実だ。我々はコンバインのワークアウトを見て、ビデオを見て、プロデイにも地区スカウトのサム・シール を派遣して、非常によい感触を持った」
「我々はオフェンスの選手も検討した。昨年や今年のような遅い順位となると、展開を予想するなんてことはできない。何が起こってもいいように備えるだけだ。今日は我々にとって非常によい流れになったと感じている」
ドム・ケイパースDC の記者会見から。
「爆発的な力のある選手だ。あのサイズで垂直跳び38.5インチだし、このレベルで求められる瞬発力を持っているのは間違いない。USCではハイレベルな敵を相手によい結果を残してきた。(DEからOLBへの)コンバートということになる。これまではスタンドアップのポジションでなく、主に手をついてプレーしてきた。しかしそうした変化は我々にとって慣れたことだ。このディフェンスにおいて我々が求めるのはまずパスラッシュの能力であり、彼はコーナーからスピードでラッシュできる選手だと我々は考えている。スピードをパワーに変換できるだけのサイズと馬力がある」
「競争 を通して、誰が浮上してくるかを見るものだ。ニックはすぐにOLBの争いに加わり、そこでどれだけやれるか、我々は見極めることになる。彼ならばそのポテンシャルがあり、我々が求めるようなOLBになれると考えている」
「パスラッシャー を補強できたことは非常に大きな意味がある。我々のディフェンスの基本は両サイドから相手オフェンスを脅かすことだ。ニッケル隊形を使うことが非常に多いし、彼がウチのニッケル・スキームにフィットするのは間違いないと思っている。(右OLB固定ではなく)彼をいろいろと動かすこともあるかもしれない。彼のような瞬発力のある選手がいれば、そうしたフレキシビリティも手に入る」
OLBへの転向 について。 「第一にアスレチック能力がなければならないし、第二にフットボールのセンスが良くなければならない。クレイ(OLBマシューズ)は大学時代にラインでなく、インサイドLBの経験もあった。指名した当時はよくコーチ仲間から、『インサイドとアウトサイドのどちらで使うんだ?』 と聞かれ、私は 『アウトサイドで使うがインサイドもできるはずだ』 と答えたものだ。優れたフットボール選手であればどこでもプレーできるし、なんとか適応するものだ。ニックがそうなるかは試してみる他ない」
昨季ディフェンス不振 の理由について。 「両方の問題が組み合わさっていると私は思う。スーパーボウル・シーズンの我々はどこにも負けないほどのパスラッシュがあった。プレッシャーがカバレッジを助け、またカバレッジがプレッシャーを助けてもいた。その頃のようなプレッシャーを取り戻すことを我々は目指している」
FSニック・コリンズ の抜けた穴について。 「彼は3回もプロボウルに選ばれた選手であり、そんな選手を失うのは嫌なものだ。今年のセーフティ陣を見てみると、我々には経験豊富な選手たちがいる。SSチャーリー・ペプラーは900プレー以上の経験があるし、FSモーガン・バーネットを我々は高く評価している。控えだった選手たちが競争の中で浮上してくることに期待している」
パッカーズは1巡28位でサザンカリフォルニア大のDE/OLBニック・ペリーを指名。OLBクレイ・マシューズが大学の3年後輩とコンビを組むことになる。1巡後半で指名が予想されたOLBやDE数人の中から選べたので、その選択が正しかったことを願うのみだ。
1巡28位 | ニック・ペリー Nick Perry | Outside Linebacker | Southern California | Junior |
6-2¾ (190cm) | 271lbs (123kg) | 40yds/4.58秒 | 1990年4月12日生 |
Strengths : スピードとクイックネスに恵まれた破壊力あるパスラッシャー。一歩目が鋭く、手の使い方が上手いので、相手OTにとって捕まえにくい。非常に力強い体を活かし、ラン守備でもエッジで力強く踏ん張ることができる。重心を低くし、バランスを保ってプレーできる。コンバインでは多くの種目でも素晴らしい数字を残し、3-4のOLBとしてやっていけるポテンシャルを示した。
名門USCで通算21.5サック。昨季だけでサック9.5回(カンファレンス最多)、ロスタックル13回、ファンブルフォース3回を記録している。
Weaknesses : 大学ではずっとDEをプレーしていたため、2ポイントスタンスからのパスラッシュは経験が少ない。パスラッシュの技のレパートリーはやや少ない。プレーぶりに波があり、ハイ・モーター・ガイと称賛されるタイプではない。試合終盤でバテることがある。タイトなエリアで相手OLに捕まったときに抜け出せないことがある(その点ではOLB転向がプラスか)。パスカバレッジ能力は未知数。コンバインでの数字がよすぎ、いわゆる「ワークアウト・ウォリアー」の恐れが多少ある。
Mental : コーチングをよく受け入れ、賢く規律正しくプレーできる。昨年プレシーズンで足首の重い捻挫をしたが、休まず出場を続けた。大学時代はケガによる欠場が一度もない。ウェイトルームでも熱心なハードワーカーで、コーチやチームメイトからの敬意を勝ち得ている。ワンダーリックテスト29点もこのポジションとしてはかなり優秀。
VIDEO
コンバインでのメディア・セッションにて
2012年4月26日
2012年NFLドラフトが日本時間27日朝に迫ったので、例によって概要をまとめておく。以下はすべて日本時間。
会場は7年連続でニューヨークのRadio City Music Hall 。
1日日は4月27日(金)朝9時 (米東部時間20時)から。1巡のみ。各球団の持ち時間は各10分。
2日目は4月28日(土)朝8時 (米東部時間19時)から。2巡および3巡。持ち時間は2巡が各7分、3巡が各5分。
3日目は4月29日(日)深夜1時 (米東部時間正午)から。4巡から7巡。持ち時間はすべて5分。
持ち時間の間にトレードがあれば、残り時間のカウントダウンは数え直し になる。つまり、残り1分の時点でトレードアップしたチームでも、1分で指名する必要はない。
長らく2日制で行われてきたNFLドラフトだが、2010年から3日制 に変更され、今年が3年目。
例年どおりのペースだとすれば、パッカーズの1巡指名 は27日正午ごろか。
2日目(2巡および3巡)は各球団の元名選手たちが壇上でアナウンスする(全球団リスト )。パッカーズはリロイ・バトラー 。このたび退団したFSニック・コリンズの前に背番号36を着けていた名セーフティだ。
指名速報はNFL.comのこちら やESPNのこちら で。
今年もESPNとNFL Networkが放送を担当する。日本では今回GAORA がドラフト初日を生放送してくれるので注目。
これまでに成立した指名権トレードはウィキペディア で。
アーリーエントリーした選手のリストはウィキペディア で。
パッカーズ の指名権は以下の12個。
1 巡28位
2 巡27位 (全体59位)
3 巡27位 (全体90位)
4 巡28位 (全体123位)
4 巡37位 (全体132位) ← Compensatory Pick (トレード不可)
4 巡38位 (全体133位) ← Compensatory Pick (トレード不可)
5 巡28位 (全体163位)
6 巡27位 (全体197位)
7 巡17位 (全体224位) ← 昨夏OGケイレブ・シュローダロフのトレードで獲得
7 巡28位 (全体235位)
7 巡34位 (全体241位) ← Compensatory Pick (トレード不可)
7 巡36位 (全体243位) ← Compensatory Pick (トレード不可)
どの巡目でもパッカーズは基本的に28位 だが、他球団が指名権を没収されたため、2巡、3巡、6巡の指名順が1つずつ繰り上がっている。2巡はセインツが"Bountygate"事件の処分により、3巡はレイダーズが昨夏の Supplemental Draft で3巡指名権を使ったため、6巡はライオンズが昨年春のタンパリング事件で没収された。
今年ドラフト会場への招待 を受諾したのはこちらの26選手 。これだけ多くなると、指名されずに初日を終える選手も何人か出てきそうだ。
ドラフト会場にはファンが無料で入場できる 。ただし早い者勝ちなので、1日目は6時間とか8時間前から並ぶらしい。
日本のプロ野球ドラフトとは違い、各球団首脳はドラフト会場に姿を見せない。球団本部に"War Room " つまり作戦司令室を設営し、そこで戦略を話し合ったり、電話でトレードの交渉をしたりする。普段着でリラックスし、合間にサンドウィッチをパクついていたりする。途中で出てきてインタビューに応えることもある。
ドラフト会場 には球団の代表者(実際は使いっ走りの役)が派遣され、"War Room" からの電話指示を待つ。指名選手が決まると、電話を受けた代表者がカードに書いてリーグ側に提出する。直接コミッショナーに手渡すのではなく、球団代表者のそばにNFL職員2人が付き、彼らに手渡したカードがコミッショナーに渡る、という手順らしい。
昨年のパッカーズの"War Room" の写真はこちら 。長テーブルの端にトンプソンGMが陣取り、その左にマッカーシーHC、その左にカレッジスカウト部長ジョン・ドーシー(写真中央で電話をしている人物)、さらにラス・ボール交渉担当やスカウト部長補佐たち。隣のテーブルにはその他のカレッジスカウトが陣取り、アシスタントコーチも出たり入ったりする。対象選手のケガの状態についてチームドクターやヘッドトレーナーが助言を求められることもある(コンバイン等で詳しく調査してある)。
ドラフト会場 には球団の代表者(実際は使いっ走りの役)が派遣され、"War Room" からの電話指示を待つ。指名選手が決まると、電話を受けた代表者がカードに書いてリーグ側に提出する。直接コミッショナーに手渡すのではなく、球団代表者のそばにNFL職員2人が付き、彼らに手渡したカードがコミッショナーに渡る、という手順らしい。
"War room"の壁の1つにはドラフト・ボード 、つまり選手のランキング表が掲げられている。長い長いスカウティングと果てしない会議の末に作り上げた努力の結晶であり、最大のトップシークレットだ。現在進行中のドラフト指名を表示した壁、NFL全チームのロースター表を掲げた壁(トレードを検討するため)、パッカーズのデプスチャートを示した壁もある。
指名選手が決まると、電話で選手本人に連絡を取ってから正式指名 を行うのが慣例となっている。アンドリュー・ブラント元交渉担当は、「我々が指名を行う直前、いつもロン・ウルフ(当時GM)が 『本人を電話で呼んで生きてるかどうか確かめろ』 と言ったものだ。2005年(トンプソンGM1年目)にはDEマイク・モンゴメリー(6巡)に電話をしたがなかなか出ず、もう少しで別の選手を指名するところだった。彼が出るのがあと数秒遅かったら、彼はパッカーにならなかったところだ」と思い出を語っている。
指名された選手が球団から電話を受ける映像が先に放送されてしまい、ポディウムで発表する瞬間 が盛り上がらない場面もこれまでは多かった。今年はそうした映像を流さないようNFLが各メディアに指示し、発表の瞬間のドキドキを取り戻す努力をしている。
ドラフト前日、パッカーズは先発FSニック・コリンズを解雇した。理由はもちろん首のケガだ。球団と本人の話し合いが行われたのか、詳細はまだわからないが、チームドクターは大きなケガに至るリスクを重視し、「外部のドクターがどう言おうと球団としては復帰許可を出せない」ということだと思われる。引退でなく解雇となったのは、本人が他球団での現役続行を模索するためだろう。球団によって判断基準が違うこともあるので、獲得に乗り出すチームが現れてもおかしくはない。
テッド・トンプソンGMは次のような声明を発表している。 「(治療)プロセスの初めから、我々はニックと常に連絡を取りつつ、十分な時間をかけてさまざまな医学上の選択肢を探ってきた。しかし最終的に、我々は安心して彼にまたプレーさせる許可は出せない。他の全選手と同じようにニックは我々のファミリーの一員であり、この結論に至る上でも彼をそのように考えたからだ」
「ニックは我々の中核選手の1人であるだけに、今日はパッカーズ全体にとって非常につらい日だ。このような決断を下すことは決して容易ではない。ニック・コリンズのような人物に関わることならばなおさらだ。彼はこのコミュニティにとって、チームメイトにとって、この球団にとって大きな存在だ。よき人間であり、これからもパッカーズファミリーの一員であり続けるだろう」
◆ ◆ ◆
ニック・コリンズはフロリダ州クロスシティ出身の28歳。ディビジョンI-AAのベスーン=クックマン大から2005年ドラフト2巡指名で入団、1年目から先発フリーセーフティを務めてきた。2年目・3年目と伸び悩んだものの、4年目の2008年に7INTを挙げて一躍プロボウラーとなり、2010年まで3年連続でプロボウルに選ばれた。特徴はなんといってもアスレチック能力を活かした守備範囲の広いパスカバレッジで、パスコースに飛び込むタイミングは素晴らしいものがある。通算21インターセプトに加え、スーパーボウルの流れを決定づけたINTリターンTDも記憶に新しい。
しかし昨季第2週パンサーズ戦、彼を飛び越えようとするRBジョナサン・スチュワートの脚が頭に当たって首が後ろに倒れる形となり、首の椎間板が破裂。フィールドで長く横たわったあと担架に固定されて退場し、第三頚椎と第四頸椎を接合する手術を受けた(図解 )。今オフは現役続行を目指して何人もの専門医の診断を受けていたが、慎重な球団側を説得することはできなかった。
◆ ◆ ◆
今年コリンズは各種ボーナスを合わせて$4.05ミリオンを受け取ることになっており、この解雇でチームのサラリーキャップは$3.05ミリオン浮いたことになる。先日のLTクリフトン解雇で浮いた$5.5ミリオンと合わせ、現在パッカーズのキャップの余裕はおよそ$12ミリオン、とJournal Sentinel紙は計算している。
コリンズの退団により、セーフティをドラフト上位指名する可能性が高まったのは間違いない。FSモーガン・バーネットの先発の座は固まっていて、3年目の成長が期待されているところ。ストロングセーフティの暫定スターターは昨季(コリンズ負傷後)と同じチャーリー・ペプラー。彼に2年目のM.D.ジェニングスや3年目のアンソニー・レヴィーンが挑戦し、そこにドラフト指名選手も加わってくる、というキャンプになりそうだ。CBチャールズ・ウッドソンのセーフティ転向を予想する声もごく一部にはある。
2012年4月25日
パッカーズのオフシーズン・スケジュールが発表された。
これまで株主総会は株主1人あたり4人のゲストを同行できたが、今年は株主本人に限られることになった。今回のストックセールで株主数が約3倍の36万人となり、ランボーフィールドに収容しきれない可能性が高くなったため。球団側は株主総会の収容人員を5万人としている。
株主数112,120人だったこれまでの最大参加者数は1998年の18,707人。このときもストックセールの直後だった。数年経つと参加者数が落ち着く傾向があり、「ゲスト同行禁止」のポリシーはいずれ見直す可能性がある、とマーフィ社長も語っている。
今年はキャンプインが数日早いために株主総会を火曜に開催せざるをえなくなり、その点は参加希望者にとって残念なところ。
毎年恒例モックドラフト集、今年は第2回で最終回になってしまった。
パッカーズはやはりOLB指名予想が圧倒的で、中でもOLBシェイ・マクレラン(ボイジー州立大)の予想が増えてきている。次はOLBニック・ペリー(USC)やOLBアンドレ・ブランチ(クレムソン)といったところ。またFSコリンズ引退の恐れが大きいせいか、1巡または2巡でセーフティ指名の予想も3つほどある。
2012年4月24日
FAとなっていたOLBエリック・ウォルデン と再契約した。詳細は不明だが、ベテラン最低額あたりの1年契約と見られている。DE/OLBデイヴ・トルフソン(NYG→OAK)は獲得できなかったが、とりあえず昨年並の戦力を確保した上でドラフトに臨もう、という考え方だろう。ウォルデンは上位指名が予想されるルーキーと先発の座を争うことになりそう。
オフシーズンのロースター枠が80人から90人 に拡大された。先月のオーナー会議で継続審議とされた議題だが、5月のオーナー会議を待たずに投票・可決したということだろうか。オフシーズンは上位51人分しかサラリーキャップにカウントされないため、キャップ上は影響はない。しかし、オフシーズンワークアウト等の参加者には旅費・宿泊費・食費などを支給しなければならないので、選手が10人増えればオーナー側にとってそれだけ出費がかさむことになる。コーチにとっては、ケガ人が多い時のプレシーズンゲームが戦いやすくなりそうだ。
昨年から、ドラフト2日目(2巡・3巡)の指名選手は各球団のOBが発表しているが、今年のパッカーズは元Sリロイ・バトラー がアナウンスすることになった(全球団リスト )。昨年のパッカーズは殿堂入りFBのジム・テイラー だった。
パッカーズがLTチャド・クリフトンを解雇した。ESPNは解雇理由について「フィジカルチェックに合格しなかったため」と報じている。2000年から先発左タックルを務めてきた彼は、2010年にはフル出場してスーパーボウル制覇にも大いに貢献。しかし長年にわたって両ヒザの腱炎に悩まされ、昨季はハムストリングの部分断裂と背中の負傷のためわずか6試合しか出場できず、プレー内容も芳しくなかった。ついに来るべきものが来たという印象だ。
今オフは背中の手術を受け、そちらは非常に順調と本人は語っていたが、これほどの満身創痍ではもはやシーズンを乗り切れないと球団側は判断したのかもしれない。先月のインタビューでマッカーシーHCは、「彼の残留は純粋に健康上の問題」と説明していた。また彼の解雇により、サラリーキャップを$5.7ミリオンほど節約できたことになる。
◆ ◆ ◆
チャド・クリフトンはテネシー州マーティン市出身の35歳。テネシー大ではQBペイトン・マニングのブラインドサイドを守り、2000年のドラフト2巡指名でパッカーズに入団。1年目のシーズン半ばで先発LTに昇格すると、以来12シーズンにわたって先発の座を守り続けてきた。優れたパスプロテクション技術でQBファーヴとQBロジャースの背後を守り、2007年と2010年にプロボウル選出を果たしている。通算160試合先発はパッカーズのタックルとしては史上2位。(1位はフォレスト・グレッグ の187試合)
ずっと一緒に活躍してきた同期入団のRTマーク・タウシャーは昨年夏に解雇。今回クリフトンが退団することにより、トンプソンGM就任(2005年)以前のドラフト入団選手はWRドナルド・ドライバーだけとなった。ドライバーはロン・ウルフGM(1992-2000)時代の1999年7巡指名。先日Cスコット・ウェルズ(2004年7巡)がFA退団したため、マイク・シャーマンGM(HC兼任2001-04)時代のドラフト入団選手は1人も残っていない。
◆ ◆ ◆
後継左タックルの座は、3年目のマーシャル・ニューハウスと2年目のデレク・シェロッドが争うことになる。昨季すでにクリフトンは大きく衰えていたので、彼が抜けたといってもさほど大きな戦力ダウンではない。昨年1巡指名のシェロッドはスネの骨を両方(腓骨と脛骨)とも骨折する大ケガを負ったが、リハビリは順調でトレーニングキャンプに間に合う見通し。ニューハウスは代役で9試合先発してプレッシャーを41.5回も許してしまったが、まだ伸びシロは残っていて、今夏の成長は期待してもよさそうだ。ドラフトでは上位指名があるのかどうか。
2012年4月23日
ドラフトのニーズのまとめ、今回はオフェンスとスペシャルチームについて。といっても今年のスペシャルチームは補強が不要と思われる。パッカーズにとってたいへん久しぶりのことだ。
◆ センター / ガード
ラインの柱石、Cスコット・ウェルズがFA流出したため、プロボウル5回のCジェフ・サタデーを緊急補強した。36歳といっても昨季のプレー内容がよかったので、今年は急激な衰えは来ないことをアテにしている。ただ、2年間バリバリやってくれると期待するのは虫がよすぎるかもしれない。後継者の育成は必須だ。
控えのデプスも非常に薄く、C/Gイヴァン・ディートリック=スミス(2009年ドラフト外)、Cサンプソン・ジーナス(昨年ドラフト外)、G/Tレイ・ドミンゲス(昨年ドラフト外)の3人だけ。彼らに将来スターターが務まるかというとかなり疑わしい。また先発LGのT.J.ラングが今年契約最終年を迎え、すでにRGシットンに高額サラリーを支払っていることから、「チーム全体のバランスから言ってガード2人に高額サラリーを払うのはどうか」という問題がある。来年ラングを無理に引き留めずに済むためにも、今年ドラフトで指名して育てておきたいところ。
といったわけで、センター/ガードを1巡指名する予想も少なくない。地元ウィスコンシン大のCピーター・コンズ、同大のRGケヴィン・ジートラーといった選手たちだ。大学でガードだった選手をセンターとして育てる手もよくある。
◆ クォーターバック
マット・フリンがFA移籍し、2番手QBの座がぽっかり空いている。入団3年目のグレアム・ハレルはスケールが小さく、ロジャース不在時にフリンのような働きができるかというと大いに疑問だ。アリーナリーグで活躍したニック・ヒルを獲ったが、こちらはまだよくわからない。ドラフトでは4巡か5巡あたりで指名するのが順当ではないか。
◆ オフェンシブタックル
右タックルはブライアン・ブラガで盤石だが、LTチャド・クリフトンの後継問題がまだ解決していない。2年目のマーシャル・ニューハウスがクリフトンの代役として9試合に出場して大崩れしなかったものの、チームダントツ1位の10.5サック、41.5プレッシャーを許した。控えとしてなら水準以上の選手だが、後継LTの器とは言えないだろう。
いっぽう昨年1巡指名のLTデレク・シェロッドは、第15週KC戦でスネの骨を両方(腓骨と脛骨)骨折する大ケガを負い、現在リハビリ中。マッカーシーHCのコメントからするとトレーニングキャンプには間に合いそうだ。昨夏のキャンプでは左ガード兼任が左タックルとしての成長を阻害する結果に。パワーでインサイドに押し込まれる場面が目立ち、フットワークの軽さや腕の長さといったポテンシャルの大きさをまだ活かし切れていない。本来なら今年スターターに挑戦してほしいところだが、オフシーズンをまるまるリハビリに充てるようでは足踏みも致し方ないのでは。
というわけで、高給&ケガがちのチャド・クリフトン(35歳)を解雇せずにキャンプを迎えることになりそう。昨季後半に苦しんだ背中のケガは手術でよくなった、と本人は語っている。ポジションの重要性からして、ドラフトでは意外な上位で指名があってもおかしくない。ガードに回せる選手(ブラガのような馬力のあるタイプ)を獲れば一石二鳥だろう。
追記 : LTチャド・クリフトンがフィジカルチェックに合格できず(背中orヒザ、またはその両方)、解雇となった。ブラガをLTに回す手もあるので即スターターが必要というわけではないにしても、OT指名の重要性が高まったのはたしか。
◆ ランニングバック / フルバック
FAとなったライアン・グラントと再契約の動きがなく、ジェームズ・スタークス、アレックス・グリーン、ブランドン・セインの3人が残っている。昨年3巡指名のグリーンは前十字靭帯の手術明けだが回復は順調とのこと。ブランドン・セインは昨年ドラフト外入団ながら、グリーン負傷後になかなか渋い働きを見せた。
彼ら3人でもさほど問題ないように見えるが、競争レベルを上げるためにもドラフト下位で指名する可能性は高い。指名しなかった場合にのみ、グラントと再契約の目が出てきそうだ。
フルバックはジョン・クーンに昨季プラクティス・スクワッドのジョン・ヘイジー。豊富なタイトエンドをランブロッカーとして使うので、純粋なブロッキングFBはあまり必要ないチーム状況にある。ドラフト外で1人獲れば十分ではないか。
◆ タイトエンド
昨季はTE5人体制で過ごし、今春はジャーマイケル・フィンリーとの契約延長に成功したので、デプスは十分すぎるほどある。2番手TEのアンドリュー・クウォレスは前十字靭帯の手術明けだが、今年2年目のD.J.ウィリアムズとライアン・テイラーは伸びシロが大きそうなので、クウォレスの合流が多少遅れても問題ないはず。ブロッキング自慢のトム・クラブトリーもいる。
長期的な懸念材料はフィンリーとの契約が2年しかないことだが、たとえ来年いっぱいで退団したとしても、残る若手TEたちが伸びてくれれば何とかなるのではないか。キャンプでの人数的にも、今いる5人+ドラフト外ルーキーで十分のはず。今年ドラフト指名するとすればよほど魅力的なタレントがいた場合だけだろう。
◆ ワイドレシーバー
グレッグ・ジェニングス(プロボウル2回)、ジョーディ・ネルソン(昨季1263yds・15TD)、大ベテランのドナルド・ドライバー、ジェームズ・ジョーンズ(通算20TD)、昨年2巡指名のランドール・コブと5人が揃い、人もうらやむ陣容。昨季はプラクティス・スクワッドにトリ・ガーリーとディオンドレ・ボレルがいて、どちらも他球団からロースター入りの誘いを断っている。ジェニングスは今年契約最終年を迎えるが、球団側はなんとしてでも契約延長するだろう。
WRを早め早めにドラフト指名するのがトンプソンGMの特徴だが、今ドラフトではよほどのことがなければ上位指名はなさそう。「よほどのこと」が起きた場合、高給のドライバーを放出する可能性がいよいよ高くなる。今年は指名権が多いので6巡か7巡ならば指名があってもおかしくないが、開幕ロースター入りは相当難しいだろう。
◆ スペシャルチーム
キッカーは昨年契約延長したKメイソン・クロスビーがキャリアベストのFG成功率85.7%を記録、キックオフでもNFL3位のタッチバック49回を蹴っている。パンターのPティム・マステイも寒冷地球団としては素晴らしいグロス45.6yds、ネット38.7yds(どちらも球団新記録)を挙げて文句なし。リターナーでは新人WRランドール・コブがビッグプレーを何度も繰り出し、長らく続いてきた人材不足に終止符を打った。ロングスナッパーのブレット・グードも相変わらずミスが少ない。
というわけで今年はキッカー、パンター、ロングスナッパー、リターナーの指名は必要なさそう。
2012年4月22日
今年はポジション分析をすっかりサボってしまったので、ドラフトでのニーズの高い順にまとめてみる。パッカーズは"Best Player Available"方針の典型的なチームではあるが、ニーズに影響されずに指名することは事実上不可能だ。昨季はディフェンスがNFL最下位に終わっただけに、今回はディフェンス主体のドラフト指名が予想されている。
◆ アウトサイドラインバッカー
リーグ屈指のパスラッシャーを擁しながらわずか29サック(27位タイ)に終わり、パス守備最下位の元凶に。OLBマシューズの逆サイド強化が最大の課題であることは衆目の一致するところだ。FAとなったエリック・ウォルデンとは再契約の動きがなく、残っているのはブラッド・ジョーンズ、フランク・ゾンボといった伸び悩み組にヴィック・ソートとジャマリ・ラティモアのドラフト外2年目コンビ。同じく弱点だったディフェンシブエンドではアンソニー・ハーグローヴとダニエル・ミューアをFA補強したのに対し、OLBはFA補強なしでドラフトを迎えることになった。
今年のドラフトはパスラッシュDE/OLBが比較的豊作のようでありがたい。1巡指名の可能性がもっとも高く、遅くとも3巡までには指名があるだろう。
◆ ディフェンシブエンド
昨年カレン・ジェンキンズをFA流出させたのが超裏目。マイク・ニールのケガと伸び悩みで、OLBと並んでパスラッシュ悪化の大きな要因となった。パスシチュエーションでインサイドからポケットを崩すことができず、相手QBを揺さぶることがまったくできない。B.J.ラジは優勝シーズンの迫力がまったくなく、ジャリアス・ウィンやC.J.ウィルソンも伸び悩んでいる。そのうえ、3年目の成長を期待していたマイク・ニールが薬物違反で4試合出場停止になってしまった。
そこで今春はFA市場でアンソニー・ハーグローヴとダニエル・ミューアを獲得した。どちらもベテラン最低額の安い買い物だが、ウィンやウィルソンより頼りになりそうなのはたしか。ハーグローヴ(通算19.5サック)はパスシチュエーションのインサイド・ラッシャー、ミューア(通算先発26試合でわずか0.5サック)はベース隊形での起用がメインではないか。
彼ら2人の獲得で補強の必要性がやや下がったとはいえ、まだ大きく戦力アップできたわけではない。ドラフトでは遅くとも4巡(3つある)までに指名があるはずだ。魅力的な選手がいれば1巡指名も。一般にインサイド・ラッシャーは体作りに時間がかかり、上位指名でもなかなか1年目から活躍はできないものだ。
◆ セーフティ
FSニック・コリンズ(プロボウル3回)は首の手術明けで引退の恐れがあり、そうなると上の方でドラフト指名せざるをえなくなる。逆にコリンズが大丈夫ならば下位指名の必要さえないかもしれない。
FSモーガン・バーネットはまだ多少粗削りながら一人前のスターターに成長した。コリンズのプロ2年目の頃よりも安定感があり、彼が元気なコリンズと組んでくれれば理想的だ。SSチャーリー・ペプラーは守備範囲の狭さが明らかで、彼が先発昇格したことがパス守備の悪化に直結した。昨年ドラフト外入団からロースター入りしたM.D.ジェニングス、一昨年ドラフト外のアンソニー・レヴィーンの2人は将来性が高く評価されていて、今夏の成長次第ではペプラーをプッシュしてもおかしくない。
今年のドラフトはセーフティのレベルが低く、2巡までに2人ぐらいしか指名されないかもしれない、という評判も。もしパッカーズが3巡までにセーフティを指名するようならば、球団側がコリンズ引退を計算に入れているということではないか。
◆ コーナーバック
実質エースのトラモン・ウィリアムズは優勝シーズンの安定感が影をひそめ、ギャンブル的プレー内容に終始。3番手CBサム・シールズは慢心のためか伸び悩んだ。今春は元2巡指名のパット・リーがバストのままFA退団したが、ジャレット・ブッシュとは再契約に成功した。昨年の4巡指名デヴォン・ハウスの成長も今年は期待できる。
いちおう4番手ブッシュまで駒は揃っているが、チャールズ・ウッドソン(35歳)のカバレッジ能力低下は明らかで、そろそろ世代交代に備える必要がある。またスプレッドオフェンスの広がりを考えると、優秀なCBはいくらいても多すぎることはない。魅力的な選手がいれば1巡や2巡指名があってもおかしくはない。
◆ ノーズタックル
ライアン・ピケットがいてB.J.ラジもノーズタックルができ、どちらもケガが少ないのでデプスの心配は少ない。FAとなったハワード・グリーンとの再契約はなさそうだが、FA加入のダニエル・ミューアはノーズタックルの代役ぐらいは務まりそう。ドラフト指名があるとすれば中位以降で獲ってじっくり育てる、という形ではないか。
◆ ミドルラインバッカー
A.J.ホークとデズモンド・ビショップの両スターターがどちらも2011年春に契約延長したばかりなので、当面は動きがなさそう。ホークは「平凡な実力に比べて給料(今年$4.4ミリオン)が高すぎる」という批判は根強いが、いま解雇しようものなら$6.4ミリオンものデッドマネーが生じるので放出は現実的でない。
代役出場した5巡指名ルーキーのD.J.スミスが先発組と遜色ない働きで、将来はスターターとして大いに期待できそう。ロバート・フランソワも代役出場で何度かビッグプレーを見せ、控えとしてならまずまずの存在。今年ドラフト指名があるとしたらかなりの下位で、あわよくばフランソワをプッシュしてくれれば、という程度だろう。
2012年4月21日
ここ2週間ほどのパッカーズの話題をまとめて。
月曜からオフシーズン・プログラム がスタートした。
以前は3月半ばから行うことができたが、新労使協定の規定により1か月短くなり、今年は4月16日からとなっている(詳しい規定はこちら )。"フェーズ1"の2週間はボールを使った練習ができず、筋トレだけ。コーチはトレーニングコーチしか参加できない。
注目すべきところではLTチャド・クリフトン がオフシーズン・プログラムに参加している。残留の可能性が高くなってきた。
いっぽうWRドナルド・ドライバー は "Dancing With The Stars" で勝ち残っているためまだ合流していない。あれだけ厳しいダンスのトレーニングをしていれば、今の時期としてはまったく問題ないはず。
FSニック・コリンズ (首)の代理人は、本人は決断に必要な医学的助言をまだすべて受け取っておらず、球団側との面談はドラフト後になるだろう、と語っている。昨年秋に首の手術(図解 )を執刀したニューヨークの専門医の診断は先月受けたが、他のドクターも関わってくるとのこと。
地元紙記事を総合すると、執刀医をふくめた外部の専門医たちはこうした症例での現役続行に自信を持っている。
しかし球団側はチームドクターを含めてかなり慎重。場所が場所だけに、何かあった場合のリスクが大きいからだ。セーフティというポジションはもっともリスクが高いのもたしか。たとえ半身不随にならなくても、首の可動域が永久に小さくなる(ある程度以上首を上げ下げできなくなる)といった前例もある。
現役続行を強く望むFSコリンズは、そうした見方を覆して球団側を説得するために、ポジティブな診断を複数集めているものと思われる。(Journal Sentinel紙によると5人の専門医)
ドラフト前に結論が出ないのが残念なところ。テッド・トンプソンGMは、コリンズ問題はドラフト戦略に影響を与えない、とした上で、「早く決断することよりも正しい決断を下す方が大事だ」と語っている。今年のドラフトはセーフティがかなりの不作らしい。
CBチャールズ・ウッドソン は4月半ばに$4ミリオンのロースターボーナスを受け取るはずだが、これまでのところ全く情報なし。ということは、球団側はおとなしくボーナスを支払ったということなのだろうか。ひそかに契約見直しを行った可能性はある。
FAとなったRBライアン・グラント にはパッカーズしか興味を持っていないと見られていたが、このたびペイトリオッツを訪問。パッカーズはたとえ下位であってもRBをドラフト指名したら再契約を見送るのではないか。
今年のパッカーズはスローバック・ジャージを着用しない ことが明らかになった。パッカーズは一昨年から2年間、1929年版のスローバック・ジャージを1試合ずつ着用した。NFLの規定により、第3ジャージのデザインは5年間変更できない。そのため、もし来年か再来年スローバック・ジャージを復活させる場合は、2010年・2011年と同じものを使わなければならない。
昨年始まった"Madden NFL"の表紙を選ぶファン投票 において、QBアーロン・ロジャース は準決勝で敗退。おそらく「マデンの呪い 」を恐れたパッカーズファンの大量投票により、WRカルヴィン・ジョンソン(DET)がめでたく決勝進出となった。
2012年4月18日
2012年のレギュラーシーズンスケジュールが下表のとおり正式発表された。
Packers 2012 Regular Season Schedule
Date
Opponent
Time
米TV
備考
9/9
San Francisco 49ers
4:15 p.m.
FOX
9/13
Chicago Bears
8:20 p.m.
NFLN
Thursday Night
9/24
@
Seattle Seahawks
8:30 p.m.
ESPN
Monday Night
9/30
New Orleans Saints
4:15 p.m.
FOX
10/7
@
Indianapolis Colts
1:00 p.m.
FOX
10/14
@
Houston Texans
8:20 p.m.
NBC
Sunday Night
10/21
@
St. Louis Rams
1:00 p.m.
FOX
10/28
Jacksonville Jaguars
1:00 p.m.
CBS
11/4
Arizona Cardinals
1:00 p.m.
FOX
-
-
Open Date
-
-
11/18
@
Detroit Lions
1:00 p.m.
FOX
*
11/25
@
New York Giants
8:20 p.m.
NBC
Sunday Night *
12/2
Minnesota Vikings
1:00 p.m.
FOX
*
12/9
Detroit Lions
8:20 p.m.
NBC
Sunday Night *
12/16
@
Chicago Bears
1:00 p.m.
FOX
*
12/23
Tennessee Titans
1:00 p.m.
CBS
*
12/30
@
Minnesota Vikings
1:00 p.m.
FOX
*
注: 時間はすべて米東部標準時
バイウィーク は第10週とかなり遅い時期。ただ、優勝した一昨年も同じ第10週だった。
開幕週 の49ers戦は、昨季NFCプレーオフの第1・第2シード同士(両軍合わせて28勝4敗)の対戦。さらにマッカーシーHCの古巣、ロジャースとアレックス・スミスの同期QB対決と話題豊富。
開幕戦がホームゲームなのは過去43年間で32回目。パッカーズは現在開幕戦を5連勝中。これは球団史上1位タイの記録(前回は1980-84)であり、パッカーズHCとしてはマッカーシーHCしか成し遂げていない。
第2週CHI戦はサーズデーナイトゲーム となった。中3日の強行軍だが、今年から全チームがどこかで木曜夜に試合を行う決まりなので不公平感はない(NFL Networkのスケジュール )。ベアーズ戦がプライムタイムに行われるのは7年連続。
第3週@SEA戦がマンデーナイト となった。パッカーズのマンデーナイト登場は1993年以来20年連続。QBマット・フリンとの対決が全米放送されるのはいいが、サーズデイナイト明けに無駄なロングウィークなのはありがたくない。
第4週以降はすべて日曜 。それに加え、日曜午後1時(グリーンベイ時間正午)開始のゲームが9試合に増えたこともマッカーシーHCが喜んでいる。
10月には@IND、@HOU、@STLと3連続アウェーゲーム (すべて屋根付きスタジアム)。パッカーズの3連続アウェーは1998年以来14年ぶり。
サンデーナイトゲーム は第6週@HOU戦、第12週@NYG戦、第14週DET戦の3試合。それを含めて5試合のプライムタイム・ゲームが組まれている。
12月 の5試合のうち3試合がホームゲーム。
一昨年より最終週 はNFL全球団が地区内対戦となっている。
バイウィーク後の7試合のうち5試合が地区内対戦。ライオンズとの2試合はわずか中2週、ヴァイキングスとの2試合は中3週と間隔が詰まっている。
*印をつけた第11週以降の7試合は、NFLのフレキシブル・スケジューリング のため時間が変更される可能性がある。(1時の試合はサンデーナイトに変更の可能性、サンデーナイトはそれ以外の時間に変更の可能性)
あわせてプレシーズンゲームの正式日程も発表されたのでこちらを参照 。
2012年4月 5日
2012年プレシーズンゲームの対戦相手と大まかなスケジュールが下表のとおり発表された。4戦のうちブラウンズとチーフスは昨年と同じ。ESPNで全国放送される第1週チャージャーズ戦だけが日時まで決まっていて、それ以外の日程も今月後半にレギュラーシーズンのスケジュールと一緒に発表されるはず。
なお、プレシーズンの対戦相手は各球団がそれぞれ独自の話し合いで決めるもので、対戦相手の埋まらなかった球団だけはNFLが斡旋することになっている。
Packers 2012 Preseason Game Schedule
Date
Opponent
Time
米TV
8/9
@
San Diego Chargers
8:00
ESPN
8/16 - 19
Cleveland Browns
未定
state
8/23 - 26
@
Cincinnati Bengals
未定
state
8/30 - 31
Kansas City Chiefs
未定
state
今年はレギュラーシーズンの対戦相手とはプレシーズンで当たらないことになった。「できればレギュラーシーズンで対戦する相手を避ける」というガイドラインは定められているが、必ず避ける必要はない。
今年は全てAFCチームとの対戦となった。2005年以来7年ぶりのことだ。 「(普段見ることの少ない)カンファレンス外の対戦を推奨」というガイドラインもあって、パッカーズの場合はAFC3試合・NFC1試合というパターンが一般的だった。
第1週チャージャーズとは2006年以来6年ぶりの対戦。パッカーズのプレシーズンゲームが全国放送されるのは過去20年間で19回目となる。
第2週ブラウンズとは4年連続の対戦。
第3週ベンガルズとは2006年以来6年ぶり、通算17回目の対戦。
第4週がチーフス戦となるのはこれで3年連続。
今年も放送チームは解説リッチ・ギャノン、アナウンサーがケヴィン・ハーランという毎年おなじみの組み合わせ。(ESPNのゲームを除く)
NFLには「プレシーズン初戦の15日前にならなければトレーニングキャンプ入りできない」という規定がある。今年のパッカーズはプレシーズン第1週が最も早い9日(木)に行われるため、いわば第0週に行われるホール・オブ・フェイム・ゲーム組に続いてNFLで3番目に早くキャンプ入りできることになった。おそらく7月25日に集合、26日が練習初日になるはず。
キャンプインが早くなるのに合わせ、(毎年キャンプイン直前に行われる)株主総会の開催も早くなる。
2012年4月 4日
4月1日からリーボックに代わってNFLへ供給することになったナイキが全32球団の新ユニフォームを発表。伝統を重視するパッカーズはデザインに変更がなかった。1997年に袖のストライプが黄白黄白黄から黄白黄になって以来、変更は行われていない。
今回変わったことといえば、社名ロゴが当然リーボックからナイキになったこと、これまで両脚付け根に右リーボック&左NFLロゴだったのが、右NFL&左ナイキに変わったこと。胸元のロゴが"NFL Equipment"のロゴからシンプルなNFLロゴに変わったことぐらいか。
これまで黒白だったシューズは各球団のカスタムカラーを用いたカラフルなものになった。
見た目は同じでも、ナイキのジャージは細部がいろいろ改善されているらしい。素材が軽くなり、より涼しく乾きやすくなっているとのこと。ショルダーパッド周りがタイトになって相手につかまりにくい、と試着した選手たちの評判も上々。
変更なし
シューズはカラフル
2012年4月 3日
先週FA加入したDEアンソニー・グローヴは、$825,000ドルの1年契約で契約ボーナスなしと判明した。これはプロ経験7年から9年の選手の最低保証額であり、規定によりサラリーキャップには$54万ドルしかカウントされない。またインジャリーリザーブ入りした場合にはサラリーが$393,000ドルに減額される、という条項も今回の契約には含まれ、球団側にとってきわめてローリスクな内容となっている。
◆ ◆ ◆
過去には薬物トラブルを繰り返したDEハーグローヴだが、その親しみやすい人柄やフットボールへの取り組みを古巣セインツのビル・ジョンソンDLコーチが絶賛している。 「いいかい、アンソニー・ハーグローヴを好きになれないようなら、人間を辞めた方がいい。もし彼を好きになれないなら、どんな人間も好きになどなれないってことだ。彼は素晴らしい人間で、ハイ・エナジー・ガイだ。彼がグリーンベイに行ったことを私は喜んでいる。きっと戦力になるはずだ」
「彼はチームにエネルギーをもたらす。ハイ・モーター・ガイ、エヴリプレー・ガイ、それが彼だ。ギャップ・コントロールができ、(相手ラインを割って)ペネトレートできる。3-4向き、4-3向きといった区別は、私に言わせれば過大評価されていると思う。必要なのは優れたフットボール・プレーヤーだ。彼ならばチームのプラスになるし、必ずスポットは見つかるよ。練習も非常に熱心だ。だから試合中だけでなく週を通してチームにとって重要な選手なんだ」
「昨年セインツを去ったのも、フィールド外の問題があったわけじゃないし、プレーが不振だったわけでもない。つまりはエージェントやGMたちが決めたことだ。彼はサイズが大きく、フットボールを愛するハイ・エナジー・ガイだ。彼は常に全力で取り組む。私は彼のことが大好きだよ。ここはクレイジーな世界で、まるで椅子取りゲームのようなもの。音楽が鳴る前に座らなきゃいけない。それがフリーエージェンシーであり、そうして彼の行き先が決まっただけ。ニューオーリンズと同様に、グリーンベイにとって大きなプラスになることを願ってる」
2012年4月 2日
毎年恒例モックドラフト集の第1回。FA解禁から半月以上経って趨勢がほぼ固まり、各球団のドラフトでの補強ポイントがはっきりしてきている。
DE/OLBとポジションを表記してあるのは、大学ではDEだったが3-4ディフェンスではOLBとして起用されるだろう、という選手。DT/DEと表記してあるのは、大学ではDTだったが3-4ディフェンスではDEとして起用されるだろう、という選手。
パッカーズにとってパスラッシュ強化が最重点課題なのは衆目の一致するところで、OLBアンドレ・ブランチ(クレムソン)やOLBニック・ペリー(USC)の1巡指名予想が非常に多い。Cピーター・コンズ(ウィスコンシン)を予想しているのは、掲載タイミングの関係でCジェフ・サタデーの契約がまだ織り込まれていない、と見ていい。
2012年4月 1日
先日のオーナー会議で可決された今年のNFLルール改正について、主なものを以下にまとめた。
ターンオーバー・プレー もリプレー・オフィシャルの判断でインスタント・リプレーに。これまでは前後半2ミニッツおよび得点プレー(昨年から)が対象だったが、今後はターンオーバーも対象となる。
試合の流れを決める重要なプレーでの誤審を減らすための措置。ヘッドコーチがチャレンジ権を使いすぎて終盤にチャレンジできなくなってしまう展開が減る。ただし、得点プレーと同じく、「ターンオーバーと認められなかったプレー」はヘッドコーチがチャレンジするしかない。
試合時間がますます長くなってしまいそうだが、もともとターンオーバー後のレッドフラッグはCM終了まで待って投げられることが多い。リプレー・オフィシャルならばCM中に決断を下すことができる。
一昨年に導入されたプレーオフの新延長戦ルール がレギュラーシーズンにも採用されることになった。30対2で可決。ややこしいシステムだが要は、「最初に攻撃権を得たチームがFGを蹴って即終了」という事態だけをなくした変則サドンデス、と思えばよい。
ルーズボールを不法に蹴った場合はロス・オブ・ダウンに。
Too many men on the field (いわゆる12メン)の反則は(フォルススタートと同じような)デッドボール・ファウルとする。故意に反則を犯してもこれからは時間が流れない。今年のスーパーボウル残り17秒、守るジャイアンツが12メンの反則を犯し(意図的でないのは明らかだが)、この状況で時計が進んでしまう事態に注目が集まった。「5yds失っても時計が進んだ方がいい」と悪知恵を働かせるチームが現れる前に改正しよう、ということになった。
無防備なプレーヤーへのいわゆるクラックバック・ブロック は15ydsの反則となる。この改正案だけはパッカーズが反対票を投じた。いったんワイドに開いたタイトエンドがDEをブラインドサイドからヒットして吹っ飛ばすのはよく見られる光景だった。
以下は改正されなかった部分。
「インスタント・リプレーの判定を主審でなくすべてリプレー・オフィシャルにゆだねる」という案は否決された(カレッジはこの方式)。煩雑な手続きを省いて時間を短縮できるが、フィールド上の審判の判定が否定されて権威がゆらぐ、または責任の所在が曖昧になってしまう、ということだろうか。
「ポケット内のQBに対するホースカラータックルも例外扱いをやめて反則に加える」という案は否決された。つまり今後も、ポケット内のQB相手ならホースカラーをひっつかんでもよい。安全強化の流れからすると少し意外なところだ。
以下の3改正案は次回5月の会議で継続審議となった。
「オフシーズンのロースター枠を80人から90人に拡大する」という案。GMは喜んでもオーナーは自分たちの懐が痛む。
「インジャリーリザーブに特別枠を1人分作り、第2週までに大きなケガを負った選手をシーズン中にロースター復帰できるようにする」という案。
シーズン中のトレード期限を第6週終了後から第8週終了後へと変更する案。
エイプリルフール版へ