グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年4月 1日
先日のオーナー会議で可決された今年のNFLルール改正について、主なものを以下にまとめた。
- ターンオーバー・プレーもリプレー・オフィシャルの判断でインスタント・リプレーに。これまでは前後半2ミニッツおよび得点プレー(昨年から)が対象だったが、今後はターンオーバーも対象となる。
- 試合の流れを決める重要なプレーでの誤審を減らすための措置。ヘッドコーチがチャレンジ権を使いすぎて終盤にチャレンジできなくなってしまう展開が減る。ただし、得点プレーと同じく、「ターンオーバーと認められなかったプレー」はヘッドコーチがチャレンジするしかない。
- 試合時間がますます長くなってしまいそうだが、もともとターンオーバー後のレッドフラッグはCM終了まで待って投げられることが多い。リプレー・オフィシャルならばCM中に決断を下すことができる。
- 一昨年に導入されたプレーオフの新延長戦ルールがレギュラーシーズンにも採用されることになった。30対2で可決。ややこしいシステムだが要は、「最初に攻撃権を得たチームがFGを蹴って即終了」という事態だけをなくした変則サドンデス、と思えばよい。
- ルーズボールを不法に蹴った場合はロス・オブ・ダウンに。
- Too many men on the field(いわゆる12メン)の反則は(フォルススタートと同じような)デッドボール・ファウルとする。故意に反則を犯してもこれからは時間が流れない。今年のスーパーボウル残り17秒、守るジャイアンツが12メンの反則を犯し(意図的でないのは明らかだが)、この状況で時計が進んでしまう事態に注目が集まった。「5yds失っても時計が進んだ方がいい」と悪知恵を働かせるチームが現れる前に改正しよう、ということになった。
- 無防備なプレーヤーへのいわゆるクラックバック・ブロックは15ydsの反則となる。この改正案だけはパッカーズが反対票を投じた。いったんワイドに開いたタイトエンドがDEをブラインドサイドからヒットして吹っ飛ばすのはよく見られる光景だった。
以下は改正されなかった部分。
- 「インスタント・リプレーの判定を主審でなくすべてリプレー・オフィシャルにゆだねる」という案は否決された(カレッジはこの方式)。煩雑な手続きを省いて時間を短縮できるが、フィールド上の審判の判定が否定されて権威がゆらぐ、または責任の所在が曖昧になってしまう、ということだろうか。
- 「ポケット内のQBに対するホースカラータックルも例外扱いをやめて反則に加える」という案は否決された。つまり今後も、ポケット内のQB相手ならホースカラーをひっつかんでもよい。安全強化の流れからすると少し意外なところだ。
- 以下の3改正案は次回5月の会議で継続審議となった。
- 「オフシーズンのロースター枠を80人から90人に拡大する」という案。GMは喜んでもオーナーは自分たちの懐が痛む。
- 「インジャリーリザーブに特別枠を1人分作り、第2週までに大きなケガを負った選手をシーズン中にロースター復帰できるようにする」という案。
- シーズン中のトレード期限を第6週終了後から第8週終了後へと変更する案。
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カテゴリ : NFL