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Packers Draft Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年4月30日
- 5巡指名のテレル・マニング(ノースカロライナ州立)について、パッカーズはアウトサイドLBでなくインサイドLBとして考えているとのこと(昨日の紹介記事も修正した)。既存のILB選手たちと比べ、ブリッツ能力を重視しての指名なのはたしかだ。
- ドラフト7巡が終わった瞬間からドラフト外ルーキーの獲得競争がスタートし、パッカーズもすでに十数人との契約合意が報じられている。ただフィジカルで引っかかったりするなど、直前で取りやめるケースも多々あるので、球団から正式発表されてからまとめてお伝えする。5月11日スタートのルーキー・オリエンテーション・キャンプには、トライアウトで招待された選手たちも参加する。
- これまでに契約が報じられたドラフト外ルーキーはこちら。
- ドラフト終了後のマイク・マッカーシーHC会見から。
- ディフェンス一辺倒の指名について。 「自分たちの作ったボードに忠実に進めただけ。ディフェンスは大きな改善が必要だった? そうは見ていない。これはチームを向上させるステップの1つだ。次はオフシーズン・プログラムであり、キャンプ練習だ。そうしたこと全てがチームの土台になる」
- 「インサイドからもアウトサイドからも、パスラッシュを強化することがディフェンスの焦点だった。そのことがドラフトにもFA補強にも反映されている」
- 「指名された選手たちはウチのチームを向上させてくれると期待している。しかしその期待もある程度抑制する必要がある。彼らだって53人ロースターの枠を争うのだから」
- 昨季のディフェンスはタックリングがひどかった。 「ディフェンスやスペシャルチーム選手の評価においてタックリングは重要な要素だ。今回獲った6人のディフェンス選手たちは、どれもタックリングにおいて非常に高い評価を下した」
- 「何度もトレードアップするなどテッド・トンプソンが主義に反することをしたのは、タックリング強化が大きな要素だった。そのテッドが1回のドラフトで3回もトレードアップをするのを見るのは楽しかったよ。彼の隣に座り、彼が苦しむのを見るのはね。しかしもう一度言うが、ボードを信頼するのが重要だった」
- 「テッド・トンプソンはこの仕事を知り尽くしていて、ドラフトの価値をよく知っている。1巡から7巡に至るまで、すべての指名選手のことを大変よく調べている。彼は大きなプライドと規律をもって、球団の将来のために指名の決断を行っている」
- オフェンスの変化は? 「スタッツをよくするためにもっとランを増やすよ。いやこれは冗談」
- 7巡指名OTアンドリュー・ダトコについて。 「肩の問題がなければもっとずっと高い順位で指名されただろう。とにかく彼をとても気に入っている。ウチのオフェンシブラインにとって素晴らしい補強になる」
- 7巡指名QB B.J.コールマンの昨季の肩のケガについて。 「おそらく指名順位には影響しただろう。もう問題はないよ。電話口で彼ほど興奮した選手は初めてだった。 『グリーンベイ史上最高の指名にしてみせます!』 とのことだ。これまでパッカーズにどんな選手がいたか説明してやったよ(笑)」
- ベテランQBの補強はしない方向。 「ベテランのバックアップが必要だ、などとは思わない。ウチにはアーロン・ロジャースというMVP選手がいて、2つのスポットを争う3人の控え候補がいる。ロースターは(競争の結果で)自然と形作られる。彼らを訓練し、出場機会に備えさせるのが我々の仕事だ。プロ経験が何年あるかにかかわらずね」
- ブライアン・ブラガは右タックルに固定し、左タックルはマーシャル・ニューハウスとデレク・シェロッドに競わせる。 「ブライアンを動かす理由は見当たらない。彼は右タックルとしてプロボウラーに近づいていると思うし、そうしたシーズンを期待している。彼は冬を通してグリーンベイでトレーニングを続け、街を長く離れたことはなかったと思う。非常によい状態だ」 「マーシャルの昨季の貢献を我々は喜んでいる。デレク(スネの骨折)はいまリハビリ中だが、回復してきている。だから左タックルは彼らの競争だ。この2週間(オフシーズンプログラム)で見たマーシャルの進歩に私は非常に満足しているし、チーム全体として、昨季の今頃よりもずっと前進していると思う」
- WRドナルド・ドライバーのダンス番組は見ている? 「もちろんだよ!あの番組を見始めるまで、ダンスがあれほどタフなものだとは理解していなかった。家にいられないときはビデオに録って、家族みんなで見てる。彼を応援し、もちろん投票も8回した。彼はすごくよくやってるよね。体作りができてるのは間違いない。もともとドナルドにそうした問題はまったくなかったが。彼にとっても彼の家族にとっても素晴らしい経験だろう」
- いっぽうWRドライバー残留の可能性についてはマッカーシーHCもトンプソンGMも明言を避けている。
- テッド・トンプソンGMの会見から。
- 先日退団したLTチャド・クリフトンとFSニック・コリンズの大きな功績を称えたあと、涙ぐんで声をつまらせた。ふだん感情を表に出さない人物だけに、好意的な驚きをもって受け止められている。 「どちらもよき人間であり、よき家庭人だ・・・・。彼らはこの球団を象徴する選手たちだった。我々が求める選手は彼らのような人物だ。今日ドラフトした若者たちが彼らのようであってほしいと願わずにいられない」
- トレードアップは過去7年間のドラフトでわずか3回、それが今回だけで3回も繰り返した。 「ひどいもんだ。自分が恥ずかしいね。父は大変な倹約家なのに、その息子とは思えないよ。哀れとしか言いようがない」と記者たちを笑わせた。 「しかし今回は適切なやり方だったと思っている。ウチはすでにしっかりとしたチームができていて、(量よりも)質を目指すべきだと我々は考えた。だから3回トレードアップした」
- 6連続ディフェンス指名について、「ボードに従った結果だ」と繰り返し、最初からディフェンスに注力する意図はなかったと強調している。 「(上位6人中5人がオフェンスだった)昨年だって、意図してやったことではない。今年も同じことだ。我々は厳密に自分たちのつけたレーティングに従った」
- 4巡a指名のDEマイク・ダニエルズは肩の手術明け、4巡b指名のSSジェロン・マクミリアンは逮捕歴があり、5巡指名のOLBテレル・マニングは昨季ヒザの手術を受けている。 「そうしたことはすべて調査済みだ。選手たちをチーム訪問に招く理由の1つはそれだからね。その上で、我々は安心感を持って指名した」
- 4巡b指名のSSジェロン・マクミリアン(メイン大)に注目していた。 「担当地域のスカウトが非常によい映像を持ってきた。有力カンファレンスと違い、少々タレントが見落とされがちな地域があるものだ。彼もそんな感じだったと思う。会って話をしてみて、我々は彼の人格に非常によい印象を持った。フィールドに独特の力をもたらしてくれる。映像を見れば彼の存在感は明らかだったし、チームに加えることを楽しみにしている」
- トレードアップ材料として5巡(全体163位)指名権を手放し、その後に再びトレードでペイトリオッツから取り戻した。 「こんなことは初めてかもしれない。あったかもしれないが記憶にないな。成り行きで自然とそうなってしまった。過小評価された選手(OLBテレル・マニング)がいて、いつまで残っているかわからないと感じたからトレードアップした」
- CBチャールズ・ウッドソンをセーフティにコンバートする可能性について。
- トンプソンGMはいつもどおりポジション問題には立ち入らない。 「それは私にはわからない。我々はヴァンダービルトの若者をコーナーバックのグループに加えただけだ」
- ジョー・ウィットCBコーチ。 「チャールズの起用法はゲームプラン次第で決まる。彼をラインバッカーのようにラインナップさせる試合もあった。(2010年プレーオフの)イーグルス戦はミドルLBとしてラインナップした。セーフティで使うゲームもあった。ニッケル、ダイム、コーナーといろいろだ。それはスキームとゲームプラン次第だ。必要とされる場所で彼を使うので、起用法は常に流動的だ」
- ケイパースDC。 「そのような話し合いはまだしてもいない。ドラフトを終えてチーム戦力などをすべて見極めてからでなければ。これまでもチャールズはとても多くのポジションをこなしてきた。コーナー、ニッケル、ダイム、セーフティとね。我々が求める場所ならどこでもプレーしてきた」
- 引き続きケイパースDC。 「チャールズが聡明な選手だということを我々は経験からよくわかっている。過去3年間の多様な起用法からして、(セーフティへのコンバートは)決して劇的な大きな変化ではないんだよ。彼ならどのポジションもこなせる。彼は多彩な能力で、チームにフレキシビリティをもたらしている。週ごとに変わってくる可能性があり、対戦相手やゲームプランで決まってくる」
- ホワイトハウス記者クラブ主催の晩餐会に招待されたCBチャールズ・ウッドソンが、パスラッシュ強化に注力したドラフト指名を大歓迎している。プレーオフ敗戦時にもはっきりパスラッシュ強化を求めていたので当然だろう。
- 「グリーンベイは 『残っている最高の選手』 を指名するタイプとよく言われるけど、実際はそうでないことが今年のドラフトに表れていると思う。ウチはチームに必要な選手たちを指名した。ディフェンスには大きな助けが必要だった。そのことは昨季を見た人なら誰でも理解できたことだ」
- 「テッド・トンプソン、マイク・マッカーシー、それにスカウティング部門は素晴らしい仕事をし、いまチームの助けになる選手たちを獲ってくれたと思う」
- トレードアップ3回について 「見ただろ? 彼はそんなことしないとみんな言ってたのに、彼はやった。僕らはもう一度優勝を狙うのだということがそこに表れている。あそこまで補強が必要だったとは思わないけど、必要以上に獲ったことは歓迎すべきだ」
- 「このドラフトは僕に新たな興奮をもたらしてくれた。来季への心構えができたよ」
- 最近はなぜかペイトリオッツとの指名権トレードが目立っている。2009年には1巡でOLBクレイ・マシューズを指名したトレードがあり、今年も2巡30位へのトレードアップ(CBヘイワード指名)、6巡から5巡へのトレードアップ(OLBマニング指名)がペイトリオッツ相手だった。
- 1巡指名のOLBニック・ペリーは指名翌日のグリーンベイ訪問を行わず、ルーキー・オリエンテーション・キャンプが初登場となる。最近のパッカーズはこうしたケースが増えてきた。オーナーがプライベート・ジェットを提供できない球団だからだろうか? (ヘッドコーチ就任のときなど、必要な場合は裕福な理事から借りる)
- 先日再契約したOLBエリック・ウォルデンは、(プロ経験6年選手としての)ベテランミニマムと判明した。契約ボーナスなし、ベースサラリー$70万ドルの1年契約。