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2014年8月31日

最終ロースターカット

パッカーズは下表の18選手を解雇、4選手をインジャリーリザーブに入れて最終ロースターカットを完了した。かならずしもこれが開幕ロースターというわけではなく、他球団から解雇された選手を獲得することもありうる。ポジションごとの詳しいまとめは次回。

最大のニュースはフリンが生き残ってQB3人体制となったこと。OL8人、DL5人と攻守ラインが手薄で、ここは開幕までに補強があってもおかしくない。スターター経験者の解雇はなかったが、ちょっとしたサプライズはSクリス・バンジョーやCBジュマール・ロールが落選し、6巡指名CBディミトリ・グッドソンが残ったこと。現在の力より伸びシロということなのだろうが、プレー内容にかなりの隔たりがあっただけに、すでに批判の声が多い。

喜びの当選組は、ドラフト外のNTペネル、OLBエリオット、4巡指名OLB/ILBブラッドフォード、6巡指名CBグッドソンといったところ。3巡指名DTソーントンはインジャリーリザーブ入りとなった。

◆ ◆ ◆

NFL経験4年未満の解雇選手は自動的にウェイバー公示の対象となり、獲得希望(claim)を出した中で最も優先順の高い(昨年の順位による)球団が獲得できる仕組み。解雇から1日のあいだ"claim"がなければ無制限FAとなり、いつでも好きな球団と契約できる。経験4年以上の選手はそうした期間が必要なく、解雇即FAとなる。

10人枠のプラクティス・スクワッド(以下 PS)に契約ができるのも、解雇から1日経ってウェイバー期間が終了してから。下表の解雇選手の中にも、球団から「PSに入れるつもりなので街に残っていてくれ」と伝えられた選手はすでに何人もいる。必ずしもパッカーズと契約する必要はなく、自分のポジションの層の薄い球団を選ぶのも1つの道だ。

Packers 2014 Final Roster Cuts
Pos. Name College Exp. 備考
RB Michael Hill Missouri Western 2 今年のRB陣は層が厚すぎ。PS候補
RB LaDarius Perkins Mississippi State R 同上
WR Kevin Dorsey Maryland 2 2年目の成長が今ひとつ。PS候補
WR Alex Gillett Eastern Michigan 1 2年連続でPSか
WR Myles White Louisiana Tech 2 WRジャニスとの争いに敗れてPS候補
TE Justin Perillo Maine R 将来性は感じさせた。PS候補
OT Jeremy Vujnovich Louisiana College R ロースター争いに食い込めず
OT John Fullington Washington State R ロースター争いに食い込めず
OG Jordan McCray Central Florida R PS候補
C Garth Gerhart Arizona State 1 惜しくもロースター入りならずPS候補
DE Carlos Gray North Carolina State R PS候補
DE Luther Robinson Miami R PS候補
OLB Adrian Hubbard Alabama R プレ最終戦でヒザ負傷
ILB Jake Doughty Utah State R PS候補
CB Jumal Rolle Catawba 1 惜しくもロースター入りならず
CB Ryan White Auburn R S兼任で悪くないキャンプだった。PS候補 
S Chris Banjo Southern Methodist 2 急に層が厚くなりロースター入りならず
S Tanner Miller Iowa R PS候補
To Injured Reserve
Pos. Name College Exp. 備考
TE Jake Stoneburner Ohio State 2 どこを痛めたのか不明
OT Aaron Adams Eastern Kentucky 1 プレ最終戦でヒザ前十字靭帯断裂
DT Khyri Thornton Southern Mississippi R 3巡指名もプレーは期待外れ
OLB Nate Palmer Illinois State 2 プレ最終戦でヒザ内側側副靭帯を損傷

2014年8月29日

Packers 34 - 14 Chiefs

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Chiefs (1-3) 0 7 7 0 14
Packers (3-1) 7 13 7 7 34

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気温21℃、曇り空のランボーフィールド(第3Q途中から雨)。長いプレシーズンもようやく最終週を迎え、今週は控え組のロースター争いが焦点となっている。パッカーズは主力16人を温存し、先発オフェンスではCリンズリーとTEリチャード・ロジャースだけが出場した。チーフスもQBアレックス・スミスやRBチャールズなど多数を温存している。

試合は序盤からパッカーズが攻守に好調。オフェンスは両QBが勝負強くパスを通し、相手反則にも助けられて得点を重ねる。ディフェンスはパス守備が安定し、チーフスの追い上げを許さず楽々と逃げ切った。3勝1敗でプレシーズンは終了。土曜夕方の最終ロースターカット期限に向け、難しい作業に入る。そしてパッカーズとシーホークスは開幕まで1週間しかない。

◆ ◆ ◆

注目の新先発センター、Cコーリー・リンズリーはまずまずの内容か。QBフリンとQBトルジーンはどちらもよい働きで、2TDずつを記録。QBフリンは今夏最高の内容だったが、それでもQBトルジーンの出来が上回っている。WRジェフ・ジャニスは33ydsTDパスキャッチのほか、62ydsのキックオフリターンを繰り出してロースター入りに前進。

ディフェンスではルトロイ・ガイオンがノーズタックルで初登場。ドラフト外のOLBジェイロン・エリオットは3試合連続5回目のサック。ラン守備はこれまでよりも不安定だったが、DB陣(主力3人を温存)の好カバレッジが勝因の1つになった。

フィールドポジションで35対22と圧倒したこと、チーフスが反則14回131ydsを量産したことも、こちらが試合を優位に進められた要因だった。

◆ ◆ ◆

ケガによる途中退場は。OTアーロン・アダムズ(ヒザ)、DTカイリー・ソーントン(ハムストリング)、OLBエイドリアン・ハバード(ヒザ)、OLB/ILBネイト・パーマー(ヒザか)の4人。どれも軽傷ではなさそうに見える。

第1Q

  • KC陣20 : [QBチェイス・ダニエルズ] 3rdダウン2からスクランブル3ydsで1stダウン。次の3rdダウン2はWRウィルソンへ13ydsパスが通ってGB陣へ。3rdダウン5からTEハリスに通らずパント。
  • GB陣14 : [QBフリン] WRボイキンへのロングボム失敗、RBスタークスの-1ydロス、KCオフサイドで3rdダウン6、TEロジャースへの14ydsパスで1stダウン。RBスタークスのラン2回、WRボイキンへの9ydsパス、4ydsランで連続1stダウン。QBスクランブル2回でFG圏内へ。最後はWRアダムズへの22ydsパスで先制タッチダウン
  • KC陣10 : RBデイヴィスのラン2回で6yds、KCホールディングで3rdダウン12、サック(OLBエリオット)で3&アウト。
  • KC陣49 : ロングボム失敗とRBハリスの7ydsランで3rdダウン3、KCイリーガルコンタクトで1stダウン。RBハリスの6yds、10yds、3ydsランでレッドゾーンへ進んで第2Qへ。

第2Q

  • WRアダムズへの13ydsパスでゴール前05ydsへ。RBハリスの-6ydロスなどで3rdダウン11、RBハリスへのパス失敗でTDならず。29ydsFG成功で3点追加。
  • KC陣08 : [QBタイラー・ブレイ登場] TEハリスへの10ydsパスのあと、KCフォルススタートで3rdダウン13、RBグレイへのパスは通らずパント。
  • GB陣41 : [QBトルジーン登場] WRホワイトへの11ydsパスでKC陣へ。RBヒルの2ydsラン、KCホールディングでさらに1stダウン。3rdダウン3からWRドーシーへのロングパスは通らず。4thダウン3、WRジャニスに33ydsTDパス成功
  • KC陣17 : RBグレイの18ydsランのあと、CBブッシュがインターセプト
  • KC陣41 : RBパーキンスの6yds、5yds、6ydsランのあと、WRドーシーへのロングボム失敗で3rdダウン4、WRホワイトへのパスは通らず。42ydsFG成功で20点差に。
  • KC陣49 : WRジェンキンズへの45ydsパスが通ってGB陣09ydsへ。GBオフサイドのあと、2ydsランとパス失敗で3rdダウン2、TEゴードンに2ydsTDパス成功
  • GB陣22 : RBヒルへのスクリーンパス6yds、5ydsランで1stダウン(2ミニッツ)。TEクウォレスへの7ydsパス、WRジレットへのパス失敗で3rdダウン3、TEクウォレスへのパスは通らずパント。
  • KC陣16 : RBデイヴィスへのスクリーンパス7yds、WRウィリアムズへの17ydsパス、16ydsパスでGB陣へ。RBデイヴィスへの4ydsパスのあと連続パス失敗で残り40秒。4thダウン6はTEハリスに通らずギャンブル失敗
  • GB陣40 : 残り35秒。WRホワイトへの8ydsパス、TEストーンバーナーへの1ydパス、サックで残り05秒。パスキャッチしたWRホワイトがファンブルロストして前半終了。

第3Q

  • GB陣20 : [QBフリン再登場] KCイリーガルコンタクトのあと、RBヒルのラン2回で3rdダウン6、TEテイラーへの18ydsパスが通って1stダウン。RBヒルの11ydsランでKC陣へ。6ydsランなどで4thダウン4、TEストーンバーナーへのパスは通らずギャンブル失敗。
  • KC陣35 : RBデイヴィスの4ydsラン、11ydsランでハーフラインへ。KCイリーガルユースオブハンド、サック(OLBハバード)、5ydsランで3rdダウン22、WRハリソンへのパスは15yds止まり。
  • GB陣06 : WRドーシーへの11ydsパス、KCパスインターフェア39ydsでKC陣へ。RBパーキンスの22ydsランとKCアンネセサリーラフネスで一気にレッドゾーンへ。RBパーキンスへのスクリーンパスが11ydsのタッチダウンに
  • KC陣20 : [QBアーロン・マレー登場]  GBラフィングザパサー、2ydsランのあと、CBロールのインターセプトはラフィングザパサーで取り消しに。8ydsラン、GBオフサイドでFG圏内へ。4thダウン1はランで1stダウン。3rdダウン5からパスは通らず。4thダウンはパス失敗もGBイリーガルユースオブハンドで1stダウン。RBマクナイトのラン3回でゴール前01yd。最後もRBマクナイトのランでタッチダウン
  • WRジャニスのビッグリターンでKC陣39ydsに進んで最終Qへ。

第4Q

  • KC陣39 : [QBトルジーン再登場] RBヒルのランが2回止まり、さらにGBホールディングで3rdダウン16、TEストーンバーナーへの18ydsパスで1stダウン。-1ydロスのあとTEストーンバーナーへのショートパスが16ydsゲインしてレッドゾーンへ。ラン2ydsとQBスクランブル4ydsで3rdダウン4、。WRホワイトへ6ydsTDパス成功
  • KC陣33 : 3rdダウン3からRBマクナイトの13ydsランでGB陣へ。WRウィリアムズへの11ydsパスのあと、TDパスはKCイリーガルタッチングパスで取り消し。3rdダウン9から7ydsパス成功で4thダウン2、KCイリーガルユースオブハンド。4thダウン12からのパス成功はKCパスインターフェアで取り消し、4thダウン22からのパス成功は8yds止まり
  • GB陣40 : RBパーキンスの4yds、1ydランで3rdダウン5、WRジレットへの9ydsパスで1stダウン。2ydsラン、QBスクランブル9ydsでさらに1stダウン。RBパーキンスの-1ydロスで2ミニッツへ。WRジレットへの14ydsパスでレッドゾーンへ。ニーダウン2回で試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Chiefs
Points 34 14
Total Yards 379yds 281yds
First Downs 28回(ラン9・パス13・反則6) 18回(ラン7・パス7・反則4)
     
Rushing  145yds(38回・平均3.8)  107yds(22回・平均4.9)
     
Passing  241yds(19/33・4TD・0INT)  189yds(17/32・1TD・1INT)
Sacked 1回7yds 2回15yds
Passer Rating 120.1 68.4
     
3rd Down Efficiency 6/13 (46%) 5/13 (33%)
     
Turnovers 1回 (INT0/FUM1) 1回 (INT1/FUM0)
     
Field Position 自陣35yds 自陣23yds
Punt 1回45.0yds(ネット45.0yds) 4回45.0yds(ネット38.5yds)
Kickoff Return 3回平均36.0yds 6回平均24.5yds
Punt Return 3回平均8.7yds 1回0yds
Field Goals 2/2 0/0
     
Penalty 9回81yds 14回131yds
Time of Possession 34分09秒 25分51秒

ケガでなく温存した選手は、オフェンスがQBロジャース、RBレイシー、FBクーン、WRネルソン、WRコブ、LTバクティアリ、LGシットン、RGラング、RTブラガ。ディフェンスはDEダニエルズ、DEデイトン・ジョーンズ、OLBマシューズ、OLBペッパーズ、ILBホーク、CBウィリアムズ、CBシールズ、Sバーネット。

オフェンスの犯したターンオーバーは1回。

  • 前半最後のプレー、パスキャッチしたWRマイルズ・ホワイトがファンブルロスト。倒した時点で時計がゼロなので試合に影響なし。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。

  • CBブッシュがインターセプトしてKC陣03ydsまでリターン。WRジェンキンズへのスラントを読んで前に飛び込み、ダイビングキャッチした(ビデオ)。レビューの結果、捕ったところでダウンバイコンタクトとされ、38ydsのリターンは取り消しに。

QBロジャースはやはり欠場。QB2人の合計は19/33、241yds、4TD、0INTでレーティング120.1。

  • 2番手QBマット・フリンは第1・第3Qの4シリーズ出場。7/15、102yds、2TD、0INTでレーティング108.8。4シリーズのうち3シリーズで得点し、今夏最高の内容だったのはたしか。第3Q、KCのパスインターフェア38ydsはかなりのアンダースローだったが相手が慌ててくれてラッキーだった。
  • 3番手QBスコット・トルジーンは6シリーズ出場し、12/18、139ds、2TD、0INTでレーティング126.9。WRジャニスへの33ydsTDパス、WRホワイトへの6ydsTDパスはどちらも、容易でないプレーをよく成功させた。残り6分からのドライブも、パスで3つ1stダウンを取って時間を使い切っている。
  • QBフリンも頑張ったので先週ほどの差はないが、今回もQBトルジーンの勝ちだろう。QBフリンは問題はQB3人体制とするか、QBフリンをカットするか、ということになりそう。
  • QBトルジーンは4試合合計で38/56、477yds、3TD、0INTでレーティング112.0。QBフリンは18/38、232yds、3TD、1INTでレーティング82.3。

チームラッシングは38回yds(平均3.8)。

  • RBジェームズ・スタークスは5回17yds(平均3.4)。
  • RBドゥワン・ハリスは5回20yds(平均4.0)。OLのミスで大きなロスタックルを喰らったものの、2番手昇格へと前進。
  • RBマイケル・ヒルは13回40yds(平均3.1)。
  • RBラダリアス・パーキンスは22ydsをふくむ8回45yds(平均5.6)。第3Qにはスクリーンパスで11ydsのタッチダウンも。プラクティス・スクワッドの有力候補。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • ネルソンとコブは温存し、先発はRBスタークス、WRボイキン、WRアダムズ、WRジレット、TEロジャース。
  • WRダヴァンテ・アダムズは2回35yds。先制の22ydsタッチダウンは、相手がプレーアクションにひっかかったためかポスト・ルートでワイドオープンになった。(ビデオ
  • WRマイルズ・ホワイトは4回36yds、1TDの活躍。(ビデオ
  • WRジェフ・ジャニスは唯一のキャッチがタッチダウンだった。第2Qの33ydsTDパスはこの日もっとも美しいプレー。QBトルジーンのパスが完璧だったが、彼も相手CBにしっかりつかれながら高い集中力だった。(ビデオ
  • WRケヴィン・ドーシーは1回11yds。惜しいロングパスを2回とも捕れず。WRクリス・ハーパーはキャッチ機会なし。
  • 3巡指名TEリチャード・ロジャースが先発し、1回17yds。
  • TEジェイク・ストーンバーナーは3回35ydsを記録してTE陣の稼ぎ頭。TEクウォレスとTEテイラーはキャッチ1回ずつ。

OL陣は主力4人を温存し、LTシェロッド、LGテイラー、初先発Cリンズリー、RGゲアハート、RTアダムズ。

  • 新先発Cコーリー・リンズリーは2シリーズ出場。目立つミスはなかった。本人によると、「ランプレーで左右を間違えたが、ミスはそれ1つだけ。これまでで最も落ち着いてプレーできた」とのこと。LGテイラーによると、「ラインのアジャストメントはすべて彼がコールした」
  • 最初のプレーでRTアダムズが負傷退場するとデレク・シェロッドがLTからRTへ移り、LTはジェレミー・ヴノヴィッチへ。シェロッドは試合最後までフル出場だった。
  • 第4シリーズから試合最後までは、LTヴノヴィッチ、LGマクレー、Cゲアハート、RGフリントン、RTシェロッド。

パス守備は17/32、189yds、1TD、1INTのレーティング73.2。(QBアレックス・スミス欠場)

  • サックは2回のみ。第1Q、OLBエリオットが相手先発RTをブルラッシュで押し込んだ。第3QにはOLBハバードがスピードでTEを抜いた。
  • パスカバレッジは終始安定していて大きなミスを犯さなかった。20yds以上のパス成功は1回のみ。

ラン守備は22回107yds(平均4.9)・1TD。先週までとくらべると、コンスタントにランを出されて3rdダウンショートの場面を作られた。(RBジャマール・チャールズは欠場)

ディフェンシブライン

  • DEダニエルズとDEデイトン・ジョーンズを温存し、先発はDEソーントン、NTガイオン、DEボイド。
  • 3巡指名DTカイリー・ソーントンの負傷でDL陣のデプスが極薄に。ペネルにつづくドラフト外のDEカーロス・グレイが当選するか、外部から補強することになるのでは。そうでない場合は5人枠となる。

ラインバッカー

  • OLBはマシューズとペッパーズを温存し、ペリー(右)とニール(左)が先発。彼らは1シリーズだけで退いた。第2シリーズからは新人エリオット(左)とムルンバ(右)の組み合わせ。
  • 第2シリーズ、OLBジェイロン・エリオットは左サイドからブルラッシュでサックを決め、3試合で5サックとなった。その直前には相手ホールディングも誘発している。これらの相手は控え組でなく先発RTドナルド・スティーヴンソンだった。その後はダブルチームされる場面も。
  • ILBはホークとブラッド・ジョーンズを温存し、ラティモアとバーリントンが先発(2シリーズ出場)。2ndチームは4巡指名ブラッドフォードとパーマーのコンバート組。
  • 4巡指名カール・ブラッドフォードは初めてのインサイドLBでまずまずの働きか。コンバート間もないのでミスはいろいろあったが、持ち前のハードノーズなプレーぶりを発揮。試合の半分以上に出場し、チーム最多の6タックルを記録した。第2QにTEゴードンにTDパスを許したプレーも、悪くないカバレッジでボールに手がかかっていた。

ディフェンシブバック

  • 先発セーフティはSSクリントン=ディクスとFSハイド。第2シリーズを終えてハイドが退くと、クリントン=ディクスとリチャードソンの組み合わせ。その次はバンジョーとタナー・ミラー。
  • Sハハ・クリントン=ディクスはランサポートで好プレー。素早く穴に詰めて好タックルした。
  • CBはトラモン・ウィリアムズとシールズを温存し、ヘイワードとハウスが先発(2シリーズ出場)。2ndチームはブッシュとジュマール・ロール。3rdチームはとアントニオ・デナードとライアン・ホワイト。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンは、WRドーシー(28yds)、WRドーシー(21yds)、WRジャニス(62yds/ビデオ
  • パントリターンは3回すべてWRジャニスが担当。7yds、10yds、フェアキャッチ。
  • Pティム・マステイのパントは1回のみ、45yds(ネットも45yds)。
  • Kメイソン・クロスビーは29yds、42ydsのフィールドゴールを成功させ、今プレシーズンは6/7の成功率.857。
  • キックオフはすべてKクロスビーが担当。第2Qにはカバレッジで彼らしからぬミスタックルあり。
  • カバレッジチームは非常によく、チーム全体のデプス向上を印象付けた。キックオフカバレッジは6回平均25.5yds。パントカバレッジは1回0yds。中でもSクリス・バンジョー素晴らしいヒットが2回あった。

反則は9回81yds。チーフスの反則は14回131ydsにもおよんだ。

  • 第2Q : NTペネルがオフサイド。
  • 第3Q : パントリターン時にCBロールがホールディング。キックオフ時にCBロールがオフサイド。OLBハバードがラフィングザパサー。OLBムルンバがラフィングザパサー。DEルーサー・ロビンソンのオフサイド。DEロビンソンのイリーガルユースオブハンド。
  • 第4Q : Cゲアハートのホールディング。キックオフカバレッジでCBブッシュがフェイスマスク。
  • 後半のチーフス第2シリーズは、こちらの反則4回で4つ1stダウンを与えた。

ケガ人

  • 最初のオフェンスでOTアーロン・アダムズがヒザを負傷して退場。OLバークレー戦線離脱で開幕ロースター入りの可能性も多少あったが、これで消えたかも。
  • 第2Q末、3巡指名DTカイリー・ソーントンがハムストリングを痛めて退場。インジャリーリザーブに入れて今年は体作りにあてる、という可能性も出てきた。
  • 第3Q半ば、OLBジェイロン・エリオットが左脇腹あたりを痛めたが、しばらく休んで復帰。疲労と水分不足による痙攣だったらしく、復帰後は動きが落ちた。負傷時にマッカーシーHCが駆け寄ってきたことからも評価の高さがうかがえる。
  • 第3Q末、OLBエイドリアン・ハバードが右ヒザを負傷。重そうに見える。
  • 第4Q半ば、OLBネイト・パーマーが右ヒザあたりを痛めて退場。
  • ケガによる欠場者は、TEボスティック(右腓骨骨折)、Cトレッター(ヒザ)、ILBジョーンズ(太もも)、CBグッドソン(脳震盪)。

その他

  • 観客は74,059人。終盤はさすがに空席が目立った。
  • チーフスでCBコーチを務めるのが元パッカーズのCBアル・ハリス。残念ながら写真が見つからないが、トレードマークだった長いドレッドヘアはばっさりと切り落としたらしい。長男のアルJr.はサウスカロライナ大(ランク9位)に入学してすぐ先発CBの座をつかみ、この試合とちょうど同時に行われたテキサスA&M戦で先発デビューを飾ったところ。

2014年8月28日

Day 32: キャンプ最終日

キャンプもいよいよ最終日。1時間01分のノーパッド練習で今年最後の公開練習を打ち上げた。円陣を解いた選手たちはいっせいに観客席に歩み寄り、ファンとハイファイヴをして感謝の気持ちを伝えている(写真)。次のファン公開練習は来年5月のOTAとなる。

2014年8月27日

第1次ロースターカット完了

パッカーズは下表の6選手をインジャリーリザーブに入れることでロースターを75人とし、第1次ロースターカットを完了した。最終ロースターカット(53人へ)は30日の午後4時(米東部時間)となっている。

6人の中で本当にシーズンエンドのケガなのはWRアブレデリス、RTバークレー、NTラジの3人。いっぽう、RBニール、OGティラー、ILBトーマスは重傷ではないはずなので、近いうちに "Injury settlements" (回復期間を見積もり、その分のサラリーを前払いする)にサインして退団するかもしれない。そうした場合、6週間はパッカーズと再契約できないが、その後はパッカーズと再契約したりプラクティス・スクワッド入りすることも可能だ。

To Injured Reserve
Pos. Name College Exp. 備考
RB Rajion Neal Tennessee R プレシーズン初戦でヒザ負傷
WR Jared Abbrederis Wisconsin R 地元の人気選手。ヒザACL断裂
OT Don Barclay West Virginia 3 "6人目の先発OL"だったがACL断裂
OG Andrew Tiller Syracuse 2 ふくらはぎ負傷
NT B.J. Raji Boston College 6 右上腕二頭筋断裂
ILB Joe Thomas South Carolina State R プレシーズン初戦でヒザ負傷

2014年8月26日

Day 30: NTガイオンが初練習

今週唯一のフルパッド練習は2時間02分。ハムストリング負傷で全休していたNTルトロイ・ガイオンがついに復帰し、初日からフィジカルな練習に参加している。夏の休暇シーズンが終わり学校が始まったため、観客席には空席が多い。今年のファン公開練習は明後日を残すのみとなった。

2014年8月25日

Day 29: Cトレッターが当分欠場へ

休日明けのこの日はノーパッドで1時間40分の練習。ファンには非公開だがメディアには公開された。練習直前に発表された解雇選手のリストは前の記事を参照。

新センターのJ.C.トレッターがレイダーズ戦でヒザを負傷し、復帰まで1か月以上かかることが確実になった。昨日のB.J.ラジに続くショックだ。ILBブラッド・ジョーンズ(太もも)も休んでいるが、こちらは開幕戦に間に合う見通し。CBケイシー・ヘイワード(ハムストリング)は練習に復帰している。

ロースターカット始まる

第1次ロースターカット(75人)の期日より2日早く、パッカーズは以下の7選手の解雇を発表した。順当な顔ぶれの中で、WRクリス・ハーパーがやや意外なところ。キャンプイン時は5番手争いの筆頭格だったが、キャンプが進むにつれ順位がどんどん下がっていた。ただ、彼ら解雇選手はプラクティス・スクワッド(以下PS)に戻ってくる可能性がある。

これでパッカーズのロースターは81人となり、26日午後4時(東部時間)の期日までにあと6人減らす必要がある。大ケガでシーズン終了が決まっているNTラジ、RTバークレー、WRアブレデリスの3人をインジャリーリザーブに入れるとすれば、解雇はあと3人となる。(最終ロースターカットは8月30日)

Packers 2014 Roster Cuts
Pos. Name College Exp. 備考
QB Chase Rettig Boston College R PSに残す価値があるとも思えない
FB Ina Liaina San Jose State 1 PSに戻ってくる可能性あり
WR Chris Harper Kansas State 2 期待の2年目もキャンプでは期待外れ
WR Gerrard Sheppard Towson 1 キャンプ途中での加入
ILB Korey Jones Wyoming 1 プレシーズンの出来が悪かった
CB Antonio Dennard Langston 1 CB陣の層が厚すぎ
S Charles Clay Hawai’i R 例年より控えS陣のレベルが高かった

2014年8月24日

B.J.ラジはシーズン終了

レイダーズ戦で負傷したNT B.J.ラジは右上腕二頭筋の断裂と判明。詳しい検査の結果、今季はもうプレーできないことが確認された。今夏はこれまで大きなケガが先発組を避けてくれていたが、ついに主力の1人が重傷を負ってしまった。重量級DLを並べた昨季のディフェンスからクイックネス重視に転換した今季だったが、その戦略も頓挫することになる。本人としてはパッカーズとの1年契約で頑張って来年またFA市場で勝負したいところだった。

FA加入したルトロイ・ガイオン(ハムストリング)がキャンプを全休中、2年目のジョシュ・ボイドと新人マイク・ペネルはまだフルタイムのスターターを任せるには未熟すぎる。となれば、あらたなノーズタックル候補を外部に求めなければならないはず。FAとなったまま浪人中のライアン・ピケットを呼び戻すべき、という声は当然多いが、ESPNのロブ・デモスキー記者は、「パッカーズにとってピケットは後任候補のリスト上位にはない。チームは速いフロントラインを望んでいるが、彼は年老い、遅い」と書いている。

2014年8月23日

Packers 31 - 21 Raiders

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Raiders (1-2) 7 0 0 14 21
Packers (2-1) 8 14 3 6 31

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パッカーズは今季初めてのホームゲーム。天気は曇り、気温は26℃。パッカーズは序盤から攻守にレイダーズを圧倒し、先発オフェンスは前半だけで3TDを挙げ、ディフェンスも最初のロングTDランのあとはシャットアウトに成功。最終盤のガーベッジタイムに2TDを許しただけだった。この日は試合前にも試合中にも、球場全体でSチャールズ・ウッドソンを顕彰する機会があった。

◆ ◆ ◆

主力RBトリオは前半だけでラン78yds、パスキャッチ74ydsの大活躍で勝利に貢献。QBロジャースは成功率こそ低かったがTDドライブを3回成功させた。今回の2番手QB争いはスコット・トルジーンに軍配。WRよりもRBとTEへのパス成功の多いゲームだった。3rdダウンとレッドゾーン成功率の高さが勝利につながった。

先発ディフェンスは第1シリーズでミスタックルからロングTDランを許したものの、その後は4シリーズ連続で3&アウトに抑える素晴らしい働き。中でもOLBジュリアス・ペッパーズ(1サック・2ロスタックル)とCBデヴォン・ハウス(パスブレークアップ3回)の活躍が目立った。

先週に続き、反則(11回)が多かったのが反省材料。タッチダウン後はすべて2ポイントコンバージョン(2回成功2回失敗)を敢行したため、KクロスビーはPATを蹴る機会なし。Sハイドがパントをマフしている。

ケガ人は、途中退場したNT B.J.ラジ(右上腕)の状態が心配なところ。ILBブラッド・ジョーンズも脚のどこかを痛めたかもしれない。そのほかOGアンドリュー・ティラーがヒザか足首を痛めて退場している。

第1Q

  • GB陣27 : RBレイシーの4ydsラン、-1ydsロス、OAKオフサイドで3rdダウン2、TEロジャースへの32ydsパスでOAK陣へ。RBレイシーの12ydsラン、17ydsランでゴール前04ydsに迫る。さらにRBレイシーのラン2回で先制タッチダウン。2ポイントコンバージョンはWRネルソンにパス成功
  • OAK陣40 : WRジェームズ・ジョーンズへの9ydsパス、RBジョーンズ=ドリューの3ydsランで1stダウン。WRジョーンズへの6ydsパス、2ydsランで3rdダウン2、RBジョーンズ=ドリューが40ydsTDラン
  • GB陣20 : TEロジャースへの8ydsパス、RBスタークスの1yd、2ydsランで1stダウン。連続パス失敗で3rdダウン10、RBスタークスへのパスはわずかに1stダウンに届かず。ギャンブル敢行もGBホールディングで取りやめ。
  • OAK陣37 : サック(OLBペッパーズ)などで3rdダウン14、RBマクファッデンへのパスは-2ydsロス。
  • GB陣12 : [初めて2バック隊形] パス失敗とRBスタークスの3ydsランで3rdダウン7、サックされてパント。
  • GB陣48 : RBマクファッデンのラン2回で3rdダウン6、WRジョーンズへのパスは通らず3&アウト。
  • GB陣11 : WRコブ落球などで3rdダウン10、RBスタークスへのパス失敗で3&アウト。
  • OAK陣45 : 3rdダウン10からWRジョーンズへのパス失敗で3&アウト。
  • GB陣33 : RBハリスの2ydsランとOAKアンネセサリーラフネスで1stダウン。

第2Q

  • RBハリスへのスクリーンパスが31ydsゲインしてレッドゾーンへ。WRネルソンへのクイックパス7yds、TEロジャースへのパス失敗で3rdダウン3、エンドゾーンのWRネルソンへのパスは通らず。4thダウン3、WRネルソンへのパスがミスタックルを誘って19ydsのタッチダウン。2ポイントコンバージョンはWRアダムズに通らず。
  • OAK陣20 : RBマレーの-2ydsロス、4ydsパスで3rdダウン8、TEリヴェラへのパスは通らず。
  • GB陣34 : GBホールディング、RBハリスの17ydsランで1stダウン。3ydsラン、RBハリスへの11ydsパス、OAKイリーガルコンタクトでFG圏内へ。RBスタークス落球、5ydsラン、RBスタークスへの23ydsパスでゴール前07ydsへ。-1ydロス、パス失敗で3rdダウン8、RBスタークスのランは止められるが、OAKアンスポーツマンライクコンダクトで1stダウン。WRボイキンへのパス失敗、RBスタークスの-3ydsロスで3rdダウン6、TEクウォレスに6ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョンはOAKインターフェアでやり直し、RBスタークスのランで成功
  • OAK陣22 : 連続GBパスインターフェア(ともにCBシールズ)でGB陣へ。RBマレーのノーゲイン、ロングパス失敗で3rdダウン10、投げ捨てでパント。
  • GB陣14 : [QBフリン率いる2ndチーム] RBハリスの4yds、2ydsラン、GBフォルススタートで3rdダウン9、WRアダムズへのパスは通らず3&アウト。
  • OAK陣40 : [GBは2ndチームディフェンス] WRムーアへのクイックパス6yds、RBシーツのノーゲインで2ミニッツへ。3rdダウン4からWRストリーターへの16ydsパス、WRジョーンズへの12ydsパスでFG圏内へ。連続パス失敗で3rdダウン10、投げ捨てで4thダウン10。OLBペリーがサック&ファンブルフォース、OLBニールが拾って17ydsリターン
  • OAK陣39 : RBハリスへのスクリーンパスをLBカリル・マックがインターセプト
  • GB陣42 : 残り52秒。WRリヴェラへの3ydsパス、RBシーツへの6ydsパス(OAKタイムアウト#2)、RBシーツへの1ydパスで1stダウン。ロングパス失敗で残り10秒。OAKホールディングでFG圏内から出てしまう。残り04秒、ヘイルメリー失敗でハーフタイムへ。

第3Q

  • OAK陣20 : [OAKは引き続き1stチーム]  WRジョーンズへの9ydsパス、RBマレーの6ydsランで1stダウンを取り、WRムーアへの40ydsパスでFG圏内へ。5ydsラン、GBイリーガルコンタクトで1stダウン。WRリースがTDパス落球で3rdダウン9、WRジョーンズへの14ydsTDパスはレビューで取り消しに。4thダウン9はパス失敗に終わる。
  • GB陣14 : RBハリスの4yds、2ydsラン、GBフォルススタートで3rdダウン9、QBスクランブルは3yds足りず。
  • OAK陣42 : [QBマグローイン率いる2ndチーム]  WRホームズへにクイックパス3ydsのあと、RBシーツのランでSリチャードソンがファンブルフォース、Sバンジョーがリカバー
  • GB陣43 : TEストーンバーナーへの9ydsパス、RBハリスの4ydsランで1stダウン。TEストーンバーナーへの4ydsパス、WRホワイト落球で3rdダウン6、RBハリスの8ydsランでFG圏内へ。5ydsラン、クイックパス不発、GBフォルススタートで3rdダウン10、WRホワイトへの19ydsパスでレッドゾーンへ。GBフェイスマスク、RBヒルへの5ydsパス、WRアダムズへのパス失敗で3rdダウン20、WRアダムズへのパスは通らず。41ydsFG成功で18点差に。
  • OAK陣29 : TEレオンハートへの14ydsパス、RBマレーの2ydsラン、パス失敗で3rdダウン8、WRリトルへのパスは6yds止まり。4thダウン2はRBマレーへの20ydsパスで1stダウン。サック15yds(OLBエリオット)、RBマレー落球で3rdダウン25、WRマーフィへのパスは通らずパント。
  • GB陣20 : [QBトルジーン率いる3rdチーム] クイックパス失敗とRBヒルのノーゲインで最終Qへ。

第4Q

  • 3rdダウン10からTEストーンバーナーへの16ydsパスで1stダウン。TEテイラーへのクイックパスがミスタックルで15ydsゲイン。WRジレットへの8ydsパス、RBヒルの3ydsランでOAK陣へ。TEテイラーへの7ydsパス、OAKアンスポーツマンライクコンダクトでレッドゾーンへ。RBヒルの-1ydランとスクリーンパス失敗で3rdダウン11、WRジレットが15ydsTDパスキャッチ。2ポイントコンバージョンはパスをティップされて失敗。
  • OAK陣20 : RBスチュワートのラン2回で3rdダウン5、WRホームズへのパスは通らず。
  • GB陣26 : RBパーキンスの1ydランのあと、WRハーパーへの27ydsパスでOAK陣へ。RBパーキンスの3ydsランと-3ydsロスで3rdダウン10、TEペリロへ13ydsパスが通ってさらに1stダウン。GBホールディング、3ydsラン、WRハーパーへの6ydsパスで3rdダウン11、WRジャニスへのパスは通らず。53ydsFG失敗で追加点ならず。
  • OAK陣43 : WRバトラーへの13ydsパス、WRサイモンソンへの21ydsパスで得点圏へ。RBアトキンソンの4ydsンランのあと、WRバトラーに19ydsTDパス成功。2ポイントはパス失敗。
  • GB陣28 : [OL陣は4thチームに] 残り2分35秒。RBパーキンスのノーゲインで2ミニッツ。1ydランで3rdダウン9、QBスクランブル不発でパント。
  • OAK陣34 : 残り1分。WRクライナー落球で3rdダウン10、WRクライナーへの14ydsパスで1stダウン。WRホームズへの24ydsパスでFG圏内へ入り、WRバトラーへの28ydsパスでタッチダウン。2ミニッツはRBアトキンソンのランで成功
  • ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Raiders
Points 31 21
Total Yards 392yds 311yds
First Downs 24回(ラン8・パス12・反則4) 18回(ラン3・パス12・反則3)
     
Rushing  115yds(37回・平均3.1)  77yds(17回・平均4.5)
     
Passing  283yds(21/41・3TD・0INT)  272yds(23/44・2TD・0INT)
Sacked 2回6yds 3回38yds
Passer Rating 87.8 86.6
     
3rd Down Efficiency 9/19 (47%) 4/14 (29%)
     
Turnovers 1回 (INT1/FUM0) 2回 (INT0/FUM2)
     
Field Position 自陣26yds 自陣36yds
Punt 6回42.8yds(ネット41.7yds) 7回45.6yds(ネット40.1yds)
Kickoff Return 3回平均25.7yds 2回平均21.0yds
Punt Return 3回平均6.0yds 4回平均1.8yds
Field Goals 1/2 0/0
     
Penalty 11回109yds 9回84yds
Time of Possession 34分48秒 25分12秒

オフェンスの犯したターンオーバーは1回。

  • 第2Q残り58秒、QBフリンからRBハリスへのスクリーンパスがインターセプトに。1巡5位指名のLBカリル・マックが素晴らしい反応でボールを奪い取った。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは2回。

  • 第2Q残り1分、OLBペリーがQBショーブをサックしてファンブルフォース、OLBニールが拾って17ydsリターン。(ビデオ
  • 第3Q、相手ランプレーでSリチャードソンがファンブルフォース、Sバンジョーがリカバー(ビデオ)。RBシーツが10ydsちかくゲインしたところ、Sリチャードソンが横方向からハードヒットした。ヘルメットtoヘルメットにも見える。

QB3人の合計は21/41・283ydsでレーティング87.8。

  • 先発QBアーロン・ロジャースは第2Q半ばまで6シリーズ出場。9/20、139yds、2TD、0INTでレーティング101.9。何度もヒットを受けて成功率が悪かったが、敵陣レッドゾーンでは3回すべてTDに結び付けた。おそらく最終週は出場しないので、今プレシーズンは20/33、267yds、3TD、0INTのレーティング116.6。
  • 2番手QBマット・フリンは第3Q終盤まで4シリーズ出場。4/7、37yds、0TD、1INTでレーティング11.2。ショートパスもいまひとつコントロールがよくない。
  • 3番手QBスコット・トルジーンは第3Q末から試合終了まで3シリーズ出場。8/11、107yds、1TD、0INTでレーティング133.5。プレッシャーを受けながらもシャープな出来で、3rdダウンロングを3回も成功させた。今回は、フリンとの2番手争いはあきらかにトルジーンに軍配。
  • ドラフト外ルーキーのQBチェイス・レティグは出場せず。

チームラッシングは37回115yds(平均3.1)、1TD。

  • 前半のRBトリオはラン20回78yds(平均3.9)、レシービング4回74ydsを挙げ、トータルオフェンス211ydsの72%を稼ぎ出した。
  • RBエディー・レイシーは6回36yds(平均6.0)・1TD。最初のシリーズでタッチダウンを決めて退いた。最終週はおそらく出場しないだろう。今プレシーズンは2試合で11回61yds(平均5.5)・1TDと申し分なし。
  • RBジェームズ・スタークスは7回9yds(平均1.3)とランはシャットアウト。レシービングで2回32ydsを稼いだが落球もあり。
  • RBドゥワン・ハリスは第3Q途中まで出場し、ラン12回56yds(平均4.7)、パスキャッチ2回42ydsの活躍(ビデオ)。一昨年終盤を思い出させる走りだった。味方反則で取り消しになったプレーでも10yds以上ランが出ている。キャッチ後の走りが素晴らしく、ブリッツのピックアップでも好ブロックあり。ただしフォルススタート2回はいただけない。
  • 終盤に登場のRBマイケル・ヒルは4回4yds、RBラダリアス・パーキンスは6回5ydsとシャットアウトされた。

WR/TE陣は以下のとおり。RBやTEへのパス成功が多く、成功21回のうちWR陣はわずか7回だけだった。

  • 今週も最初のシリーズは、WRネルソン、WRコブ、WRボイキン、TEロジャース、RBレイシーの5人で固定。第2シリーズもRBをスタークスに入れ替えただけ。第3シリーズになって初めてFBクーンが入った。
  • WRジョーディ・ネルソンは2回19yds・1TD。第2Qのタッチダウンは4thダウン3から早いタイミングのバックショルダーパスに、相手CBがミスタックルしたもの(ビデオ)。2ポイントコンバージョンは右アウトサイドからのクイックスラント。
  • WRランドール・コブはパスキャッチなし。第4シリーズにワイドオープンで落球したプレーはタッチダウンのチャンスもあった。WRジャレット・ボイキンとWRダヴァンテ・アダムズもパスキャッチゼロに終わった。
  • WRクリス・ハーパーは2回33yds。27ydsのダイビングキャッチは見事だった。
  • WRアレックス・ジレットは見事なサーカスキャッチで15ydsのタッチダウン(ビデオ)。QBトルジーンからのパスはオーバースローだったが、いちど右手でティップして引き寄せ、エンドゾーン右端ぎりぎりで確保した。
  • 7巡指名WRジェフ・ジャニスはパス成功なし。QBロジャースとプレーする機会はなかった。
  • 今回も3巡指名TEリチャード・ロジャースが先発し、2回40yds。とくに先制TDにつながった32ydsパスキャッチは彼らしい好プレーだった。(ビデオ
  • TEアンドリュー・クウォレスは唯一のパスキャッチが6ydsのタッチダウン。(ビデオ
  • TEロジャースもTEクウォレスもランブロックでミスしたあとにパスキャッチで汚名返上している。
  • 控え組ではTEジェイク・ストーンバーナーがよく働き、3回29yds。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cトレッター、RGラング、RTブラガ。

  • 先発組のパスプロテクションはやや不安定で、QBロジャースは1サックの他にも何度かヒットを受けた(写真)。第3シリーズの被サックは、インサイドへスタントしてきたDEウッドリーにLGジョシュ・シットンの対応が遅れたもの。
  • 先発センターのJ.C.トレッターは4thダウン1のランプレーでホールディングを犯し、1stダウンをフイに。第2シリーズで左脚のどこかをドクターに診てもらっていたが、退場せずプレーを続けた。
  • 2ndチームOL陣は、LTシェロッド、LGアンドリュー・ティラー、Cトレッター、RGレーン・テイラー、RTアーロン・アダムズ。
  • 3rdチームOL陣はRTアダムズ、LGテイラー、Cゲアハート、RGティラー、RTシェロッド。2ndチームのタックルとガードの左右を入れ替えたもの。RGティラーが負傷退場するとOGジョーダン・マクレーが出場。
  • OTデレク・シェロッドは今回も両サイドをプレー。目立ったミスは1つもなく、先週の汚名を返上した。
  • 4thチームOL陣はLTジェレミー・ヴノヴィッチ、LGジョーダン・マクレー、Cガース・ゲアハート、RGジョン・フリントン、RTアーロン・アダムズ。

パス守備はQB2人を相手に23/44、272yds、2TD、0INTのレーティング86.6。

  • 先発QBマット・ショーブは第3Q最初のシリーズまで出場し、13/27・110ydsでレーティング59.2。とくに3rdダウンでよくパスを守ったのがパッカーズの大きな勝因。
  • パス272ydsのうち119yds(2TD)は最終盤のガーベッジタイムに許したもの。
  • パスラッシュはまずまずで、サックはQBショーブに2回(OLBペッパーズとOLBペリー)、QBマグローインに1回(OLBエリオット)。
  • パスカバレッジでは、後述のようにCBハウスが頑張りを見せ、CBシールズはインターフェア2回。

ラン守備は17回77yds(平均4.5)・1TD。

  • 最初のRBジョーンズ=ドリューの40ydsTDランは、3rdダウンショートで11人全員を前に上げてのラン警戒が裏目に(ビデオ)。SハイドとILBホークがミスタックルすると、もう後ろには誰もいない。
  • 上記の40ydsTDランを除けば、16回37yds(平均2.3)とよく止めている。10yds以上のランもその1回だけだった。

ディフェンシブライン

  • 今回も先発は左DEデイトン・ジョーンズ、NTラジ、右DEダニエルズ。
  • 右腕負傷のラジに代わって第3シリーズからはジョシュ・ボイドがノーズタックルに。

ラインバッカー

  • 先発OLBはマシューズとペッパーズ。2ndチームはペリー(右)とニール(左)。
  • OLBジュリアス・ペッパーズは2試合連続サック(QBを倒したのはトリッピングにも見えたがラインを突破したのはたしか)にくわえてロスタックル2回の大活躍。先発ディフェンスのMVPだろう。
  • 先週3サックのOLBジェイロン・エリオットは今回もアウトサイドをスピードで抜いてサック。QBの目前に迫ってパスを叩き落とす好プレーも。
  • 先発ILBはホークとブラッド・ジョーンズ。ジョーンズ負傷のせいか、第2Q途中からラティモアとバーリントンが1stチームに加わり、2ndチームになっても出場し続けた。3rdチームはジェイク・ドウティとコーリー・ジョーンズ。

ディフェンシブバック

  • セーフティは先発がバーネットとハイド。第3シリーズからはハイドに代わってハハ・クリントン=ディクスが入った。2ndチームはハイドとクリントン=ディクスの組み合わせ。その後はバンジョーとリチャードソン。
  • Sマイカ・ハイドは好プレーもあったが減点材料の方が多い。最初の40ydsTDランでは派手なミスタックルを犯し、第2Qにはパントリターンでマフ。RBマクファッデンをオープンフィールドで好タックルしたプレーもあったが。
  • ヘイワード欠場のため、CBデヴォン・ハウスは1stチームのニッケルバック(守るのはアウトサイドだが)と2ndチームの右アウトサイドをプレーした。ロングパスで何度も狙われたが、パスブレークアップ3回の活躍。写真)。反則がないのも立派。
  • いっぽうCBサム・シールズは2連続パスインターフェアの失態。
  • 後半最初のシリーズで、6巡指名CBディミトリ・グッドソンは悪い意味で目立ってしまった。WRムーアのカバーで転んで40ydsパスを許し、直後にはイリーガルコンタクトも。WRジョーンズへの(幻の)TDパスを許した際はそれほど悪いカバーではなかったが、ボールが来たのが見えていなかった。

スペシャルチーム

  • キックオフリターンは3回平均25.7yds。内訳は、RBハリス(34yds)、RBハリス(タッチバック)、WRドーシー(26yds)、WRドーシー(17yds)。
  • キックオフリターンの1stチームは、WRドーシー、ILBバーリントン、Sクリントン=ディクス、Sバンジョー、CBブッシュ、FBクーン、TEテイラー、WRアダムズ、DEダニエルズ、RBハリス(リターナー)。
  • 4巡指名OLBカール・ブラッドフォードはパント、パントリターン、キックオフカバレッジの1stチームに加わった。ロースター末端に残す価値があるかどうか、テストされたのだろう。
  • パントリターンは3回平均6.0yds。内訳は、WRコブ(ノーゲイン)、Sハイド(見送り)、Sハイド(マフしたが自らリカバー)、Sハイド(18ydsのナイスリターン)、Sハイド(フェアキャッチ)、WRジャニス(うまく見送ってタッチバック)、WRジャニス(フェアキャッチ)。
  • Pティム・マステイのパントは6回平均42.8yds、ネット平均41.7yds。十分なハングタイムがあり、相手にリターンを許さなかった。
  • Kメイソン・クロスビーはFGを2回蹴って1回成功。41ydsは成功したが、53ydsはわずかに左に逸れた。今プレシーズンは4/5の成功率80%に。PATはすべて2ポイントを狙ったため、蹴る機会なし。
  • キックオフはKクロスビーが担当。最初のキックオフは左アウトオブバウンズに蹴り出すミスだったが、その後はタッチバックが3回、コーナーに落とす巧みなキックが2回。
  • カバレッジチームはビッグリターンを許さず、よい内容。キックオフカバレッジは2回平均21.0yds。パントカバレッジは4回平均わずか1.8yds。

反則は11回109ydsと非常に多かった。レイダーズの反則は9回84yds。

  • 第1Q : Cトレッターのホールディング。CBブッシュのパントキャッチ・インターフェア。
  • 第2Q : FBクーンのホールディング。CBシールズのパスインターフェア11yds。CBシールズのパスインターフェア18yds。RBハリスのフォルススタート。
  • 第3Q : CBグッドソンのイリーガルコンタクト。RBハリスのフォルススタート。LGティラーのフォルススタート。LGティラーのフェイスマスク。
  • 第4Q : OTアダムズのホールディング。

ケガ人

  • NT B.J.ラジが右腕を痛めて途中退場。「初期診断では、ラジもヘイワード(欠場)も深刻なものでないと思う」とマッカーシーHC。試合後のラジは右上腕に大きなアイスバッグを巻いていた。
  • ILBブラッド・ジョーンズが第2Q途中で負傷したようだが、情報はなし。
  • 後半最初のシリーズでILBジャマリ・ラティモアが腕を痛めたがすぐに復帰。
  • 第4Q初めにOGアンドリュー・ティラーが脚を負傷して退場。ヒザか足首かわからないが、重いかもしれない。
  • ケガによる欠場者は、RBラジオン・ニール(ヒザ)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEボスティック(右腓骨骨折)、OTバークレー(ヒザACL断裂)、DTガイオン(ハムストリング)、ILBトーマス(ヒザ)、CBヘイワード(ハムストリング)。

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、QBロジャース(オフェンス)、CBウィリアムズ(ディフェンス)、LSグード(スペシャルチーム)の3人。
  • 試合前、Sチャールズ・ウッドソンのハイライト映像がビデオボードに映し出されると観客はスタンディングオベーション。後半初めにも場内アナウンサーの紹介でスタンディングオベーション。本人はすこし照れながら歓呼に応えていた。
  • WRジェームズ・ジョーンズは試合後にWRネルソンやWRコブやベネットWRコーチと輪をつくって旧交を温めていた。

2014年8月22日

Day 26: TEボスティックは開幕戦欠場へ

試合前日なので、ノーパッドで58分間の練習。速いテンポでキビキビとした内容だった。試合前日の練習が公開されるのはこれが初めてのことだ。

2014年8月20日

Day 24: プラクティス・スクワッド枠が10人に

この日は2時間16分の熱のこもったフルパッド練習。明日は練習が休みだが、通常のミーティングやフィルム・スタディ、ウォークスルーなどは行われる。

2014年8月19日

Day 23: クリントン=ディクスが2INT

今夏初めて、雨のため練習が屋内練習場に移された。ノーパッドで1時間29分と軽め。メディアは開始から20分間待たされてから入場が許可されている。

チームは先週金曜朝にセント・ノーバート大学の学生寮を引き払い、今週から自宅通勤となっている。練習が続くとはいっても気分的にはこれでキャンプ打ち上げ。今後の練習スケジュールはシーズン中とほぼ同じで、公開練習はこの日を含めて5回を残すのみ。なお先日書いた通り、試合前日に通常練習を行うことが今季の特徴となっている。

2014年8月17日

Packers 21 - 7 Rams

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (1-1) 7 3 8 3 21
Rams (0-2) 0 7 0 0 7

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2年連続のエドワード・ジョーンズ・ドーム。パッカーズはQBロジャース、RBレイシー、WRネルソンをふくめて主力が全員プレーし、先発組の多くが2シリーズ出場した。ラムズではQBサム・ブラッドフォード(ヒザACL)が300日ぶりの実戦出場。

パッカーズはQBロジャース率いる1stチームオフェンスが、2シリーズともノーハドルでロングドライブを成功させて10得点。ディフェンスは2シリーズ目にTDパスを許した。控え同士の戦いになるとやや貧攻戦の様相となったが、パッカーズはQBフリンからWRジャニスへのTDパスなどでリードを広げ、ディフェンスは7サックを挙げる活躍で追い上げを許さなかった。

◆ ◆ ◆

今夏初出場のQBロジャースは非常にキレのよい内容で、今すぐでもシーズンに入れそう。RBレイシーも同様。強力DL相手で注目された新先発Cトレッターだが、今回も問題なく試合を終えることができた。第3Qには、こちらも初出場の7巡指名WRジェフ・ジャニスがいきなり34ydsのタッチダウンを決めている。2ndチームのOTシェロッドはパスプロ不振で、控えQBたちの足を引っ張る結果に。RBハリスは走りこそよかったが痛いファンブルロスト。

試合終盤、ドラフト外ルーキーのOLBジェイローム・エリオットが立て続けに3サックを決める大活躍。DTマイク・ペネルも先週に続いてよい内容だった。

両軍とも非常に反則が多く、計22回もイエローフラッグが乱れ飛んでいる。今年から厳しくなったパスカバレッジの反則にくわえ、攻守ラインマンによるイリーガルユースオブハンド・トゥ・ザ・フェイス、スペシャルチームでのホールディングが目立つ。パッカーズはTDパス2回とインターセプトを反則でフイにした。

ケガによる途中退場はTEブランドン・ボスティックだけ。「下肢を負傷」とだけで詳しい場所はわからない。

第1Q

  • GB陣14 : [ノーハドル] RBレイシーの13ydsラン、4ydsパス、QBスクランブル14yds、WRボイキンへのクイックパスが2本連続で通ってSTL陣へ。WRコブへの9ydsパス、RBレイシーへのチェックダウンが18ydsゲインしてレッドゾーンへ。5yds、3yds、2ydsランでゴール前05ydsへ。RBレイシーのランが止まったあと、WRコブへ3ydsTDパス成功
  • STL陣 : 3rdダウン4からWRオースティンへの14ydsパスで1stダウン。ランが2回止まって3rdダウン13、RBステイシーへのパスは10yds止まり。4thダウン3はTEクックへの4ydsパスでギャンブル成功。STL連続反則などで3rdダウン21、スクリーンパス失敗でけっきょくパント。
  • GB陣07 : [ノーハドル] WRボイキンへのパス失敗、WRコブへの22ydsパス、TEボスティックへの9ydsパス、RBスタークスの2ydsランで連続1stダウン。RBスタークスへのパス失敗、5ydsランで3rdダウン5、WRボイキンへの8ydsパスでSTL陣へ。TEクウォレスへの35ydsパスでレッドゾーンへ進んで第2Qへ。

第2Q

  • RBスタークスの3ydsラン、-1ydロスで3rdダウン8、WRネルソンへのTDパスはGBイリーガルユースオブハンドで取り消し。3rdダウン18からTEクウォレスへのパスは8yds止まり。31ydsFG成功。
  • STL陣20 : WRクイックへのミドルパスがミスタックルも誘って41ydsゲインに。3rdダウン7からGBパスインターフェアでレッドゾーンへ。3rdダウン3からWRブリットへの5ydsパスでゴール前05へ。STLホールディング、4ydsランのあと、TEケンドリックスへ11ydsTDパス成功
  • GB陣07 : [QBトルジーン率いる2ndチーム] STLイリーガルユースオブハンドで1stダウン。WRジレットへの13ydsパス、RBハリスのランが2回止まって3rdダウン8、WRホワイトへのパスは惜しくも通らず。
  • STL陣14 : [QBショーン・ヒル率いる2ndチーム]  ラン2回で3rdダウン3、WRベイリーへの14ydsパスで1stダウン。ロングパス失敗とサック(DTペネル)で3rdダウン19、9ydsランでけっきょくパント。
  • GB陣23 : RBハリスの8ydsランのあとパス連続失敗で3&アウト。
  • STL陣17 : RBカニンガムの9ydsランで2ミニッツ。ランが止まって3rdダウン2、ロングパス失敗でパント。
  • GB陣30 : 残り1分20秒。TEクウォレスへの9ydsパス、WRホワイトへのパスはノーゲインで3rdダウン1、サックされてパント。
  • STL陣04 : ニーダウンで前半終了。

第3Q

  • STL陣23 : [引き続きQBヒル]  サック(ILBバーリントン)のあとGBホールディングで1stダウン。ランが2回止まって3rdダウン12、WRギヴンズへのパスは通らず。
  • GB陣30 : WRドーシーへの17ydsパスのあと、RBハリスが10yds走ったところでファンブルロスト
  • STL陣41 : [新人QBギルバート登場/GBは2ndチームのまま]  WRベイリーへの14ydsパスでGB陣へ。RBメイソンのラン2回で3rdダウン4、サック(Sクリントン=ディクス)が決まってパント。
  • GB陣14 : RBハリスのラン2回で3rdダウン4、ロングパス失敗もSTLホールディングで1stダウン。WRハーパーへのクイックパス1ydのあとWRアダムズへの14ydsパス、STLホールディングのあと、RBヒルへのスクリーンパスが27ydsゲインしてFG圏内へ。RBヒルの-1ydロス、TEクウォレスへの9ydsパスで3rdダウン2、RBヒルの9ydsランでゴール前05ydsへ。3rdダウン、WRホワイトへの4ydsTDパスはGBイリーガルユースオブハンドで取り消し。フォルススタートで3rdダウン19、WRアダムズへのパスは14yds止まり。4thダウン5はTEクウォレスに通らずギャンブル失敗
  • STL陣05 : [GBは3rdチームへ] ロングボム失敗、RBメイソンの3ydsラン、パス失敗で3&アウト。
  • GB陣48 : [QBフリン登場、OLは左右サイドを入れ替わり] RBヒルの8ydsラン、QBスクランブル1ydで3rdダウン1、WRジャニスへのパスが34ydsのタッチダウンに。2ポイントはWRアダムズにパスが通って成功
  • STL陣17 : RBメイソンの11ydsラン、-1ydロスで最終Qへ。

第4Q

  • TEベイヤーへの11ydsパスで1stダウン。SバンジョーのインターセプトはGBイリーガルユースオブハンドで取り消し。ラン2回で3rdダウン2、RBメイソンのランはノーゲイン。4thダウン2はTEカニンガムに7ydsパスが通ってギャンブル成功。ランが2回止まって3rdダウン10、WRフランクリンへのパスは通らず。55ydsFGトライは失敗
  • GB陣46 : RBパーキンスへのスクリーンパス10ydsとSTLラフィングザパサーでSTL陣へ。RBパーキンスの4yds、14yds、1ydランのあと、GBホールディング、WRシェパードがTDパス落球で3rdダウン19、サックされて10ydsロス49ydsFG成功で14点差。
  • STL陣14 : STLパスインターフェア、GBホールディングで1stダウン。サック(OLBエリオット)のあと、WRハリスへのパスが26ydsゲインして。サック(OLBエリオット)、サック(OLBエリオット)などでけっきょくパント。
  • GB陣15 : [QBフリンのままOLは4thチームへ]  RBパーキンスのラン2回で3rdダウン6、サックされてパント。
  • GB陣43 : STLホールディング、サック8yds(OLBハバード)、投げ捨てで3rdダウン28、RBワッツへのスクリーンパスは8yds止まり。
  • GB陣06 : [QBレティグ登場] FBリアイナの2ydsランで2ミニッツ。RBパーキンスの6ydsラン、-4ydsロスでパント。
  • STL陣39 : 残り57秒。RBワッツの6ydsラン、RBカニンガムへの6ydsパスで1stダウン。残り15秒でスパイク。RBワッツの14ydsランで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Rams
Points 21 7
Total Yards 386yds 216yds
First Downs 22回(ラン6・パス12・反則4) 17回(ラン2・パス11・反則4)
     
Rushing  125yds(30回・平均4.2)  78yds(27回・平均2.9)
     
Passing  279yds(23/31・2TD・0INT)  187yds(16/28・1TD・0INT)
Sacked 3回18yds 7回49yds
Passer Rating 122.9 89.4
     
3rd Down Efficiency 4/12 (33%) 3/14 (21%)
     
Turnovers 1回 (INT0/FUM1) 0回 (INT0/FUM0)
     
Field Position 自陣23yds 自陣24yds
Punt 5回47.8yds(ネット49.4yds) 8回44.1yds(ネット43.0yds)
Kickoff Return 2回平均18.0yds 5回平均27.0yds
Punt Return 3回平均3.0yds 2回平均-4.0yds
Field Goals 2/2 0/0
     
Penalty 12回95yds 10回76yds
Time of Possession 27分20秒 32分40秒

オフェンスの犯したターンオーバーは1回。

  • 後半最初のシリーズでRBハリスがファンブルロスト。縦に鋭く抜けて10ydsゲインしたが、ボールの持ち方がルーズになったのか、ボールを叩かれてしまった。

ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。SバンジョーのインターセプトがDLの反則で取り消されたのが残念。

QB3人の合計は23/31・279ydsでレーティング122.9。

  • 先発QBアーロン・ロジャースは2シリーズ出場し(23スナップ)、どちらもロングドライブを得点に結びつけた。11/13、128yds、1TD、0INTでレーティング133.3。動きは非常にシャープでコントロールもよかった。早いタイミングのパスが主体、ポケットでのプレッシャー察知も申し分なく、危ないシーンはなかった。(第1シリーズのハイライト)。TEクウォレスへのロングパス(ビデオ)はポケットで長時間粘って見つけたものだが、あそこへ投げられる肩とコントロールがすごい。
  • トルジーンが2番目に出場したのはフリンを追い抜いたわけではなく、2ndチームとプレーする機会をフリンと均等に与えるため。
  • 2番手QBスコット・トルジーンは第3シリーズから登場し、第3Q終盤まで5シリーズ出場。10/15、107yds、0TD、0INTでレーティング87.4。プレッシャーに苦しんで不安定だった前半と比べ、後半はよくなった。WRホワイトへのTDパスがOLの反則で取り消されたのは気の毒。
  • 3番手QBマット・フリンは第3Q終盤から3シリーズ出場。2/3、44yds、1TD、0INTでレーティング149.3。完璧な21ydsTDパスを投げたのにWRシェパードが落球したプレーあり。直後の3rdダウンロングで持ちすぎてサックされ、10ydsロスしたのは彼の判断ミス。
  • ドラフト外ルーキーのQBチェイス・レティグは最後のシリーズに出たがハンドオフ3回だけ。

チームラッシングは30回125yds(平均4.2)。

  • RBエディー・レイシーは第1シリーズだけフル出場。5回25yds(平均5.0)、パスキャッチ2回22ydsと申し分なし。
  • RBジェームズ・スタークスは第2シリーズ(1stチーム)に出場したが、先週と違って4回9yds(平均2.3)と苦しんだ。
  • 3番手のRBドゥワン・ハリスは7回32yds(平均4.6)と走りはよかったが、ファンブルロストで帳消し。
  • RBマイケル・ヒルはスクリーンパスで34ydsのビッグゲインあり。ランは4回17yds(平均4.3)。
  • RBラダリアス・パーキンスは7回25yds(平均3.6)。
  • FBイーナ・リアイナは珍しくボールキャリーあり。1回2yds。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • 最初のシリーズはノーハドル。RBレイシー、WRネルソン、WRコブ、WRボイキン、TEリチャード・ロジャースの5人が交代せずずっとプレーした。
  • WRネルソン(ハムストリング)は唯一のキャッチ機会だった10ydsTDパスが反則で取り消しに。いいランブロックが少なくとも3回はあった。WRコブは3回34yds、1TD。WRボイキンは3回21yds。
  • 2巡指名WRダヴァンテ・アダムズは2回28yds。それにくわえ、2ポイントコンバージョン成功は左アウトサイドからのクイックスラント。
  • 初出場のWRジェフ・ジャニスは、アンダーニースへのショートパスを素晴らしいスピードで34ydsのタッチダウンに(ビデオ)。後述のようにパントリターナーも務めた。開幕ロースター入りに前進、との声が多い。
  • WRケヴィン・ドーシーは1回18yds。QBトルジーンからのロングボムを落球。WRクリス・ハーパーは1回1ydsのみ。WRマイルズ・ホワイトは4ydsTDパスがOLの反則で取り消しに。1回2yds。
  • キャンプ途中で加入のWRジェラード・シェパードは、QBフリンからの完璧な21ydsTDパスを落球。
  • 3巡指名TEリチャード・ロジャースが先発し、最初のシリーズはフル出場。パスキャッチ機会はなかった。使われ方は左インライン(DEクイン警戒のため)、フルバック、右スロットといろいろだった。
  • TEブランドン・ボスティックは第2シリーズに出場し、1回9ydsで負傷退場。
  • TEアンドリュー・クウォレスは1stチームのあと2ndチームでもプレーし、3回49yds。第1Q末の35ydsパスはいったん壊れたプレーだったが、縦に抜けてフリーになったのは好判断だった(ビデオ)。第3Qのギャンブルでのパスインターフェアはみえみえ。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cトレッター、RGラング、RTブラガ。

  • 強力DL陣が相手、しかも先週とちがって速いサーフェスは理想的なテスト。1stチームOL陣はラン、パスとも申し分ない出来だった。先発C J.C.トレッターは今回も目立ったミスはなく合格点。
  • LTバクティアリはDEロバート・クイン(昨季19サックでオールプロ1stチーム)との対戦。ホールディング気味になんとか止めるプレーが多い。
  • 2ndチームOL陣は、QBトルジーンとともにプレー。LTシェロッド、LGアンドリュー・ティラー、Cリンズリー、RGレーン・テイラー、RTアーロン・アダムズ。第3Q末からQBフリンとともに3rdチームとなったが、メンバー5人は変わらず、タックルとガードの4人を左右入れ替えただけ。
  • LTデレク・シェロッドはDEユージーン・シムズ相手に苦戦し、登場最初のシリーズだけで2回突破を許した(どちらもQBヒット)。RTアーロン・アダムズも前半最後のシリーズでサックを許し、QBトルジーンに時間を与えることができず。左右が入れ替わった第4Qには、RTシェロッドが話題の新人DEマイケル・サムにサックを献上したが、これはQBにも責任。
  • 4thチームOL陣はLTジェレミー・ヴノヴィッチ、LGジョーダン・マクレー、Cガース・ゲアハート、RGジョン・フリントン、RTアーロン・アダムズ。

パス守備はQB4人を相手に16/28、187yds、1TD、0INTのレーティング89.4。先発QBブラッドフォードに127.4を許している。その他は80以下。

  • 全般にパスラッシュはよかったが、相手がLTジェイク・ロングとRGロジャー・サフォールドを欠いていることは差し引く必要がある。
  • 2ndチームの新人DTマイク・ペネルは初サック。OLBニールがQBを追い詰めたところを、ダブルチームを破った彼が仕留めた。2つ目のサックは第3Q冒頭のILBバーリントン、3つ目はSクリントン=ディクス。バックサイドからブリッツすると、小柄なRBトレ・メイソンはまるで無抵抗だった。
  • 第4Q半ばには、ドラフト外のOLBジェイローム・エリオットがわずか4プレーのうちに3サックを決める大爆発。うち1つはQB背後からのファンブルフォースだった。おなじくドラフト外のOLBエイドリアン・ハバードも右サイドからサックを決めている。
  • パスカバレッジは全般によかった。大きなミスは第2Q初めのWRクイックへの41ydsぐらいか。ただ反則が(ディクラインされなかったものだけで)3つあった。

ラン守備は27回78yds(平均2.9)。とくに1stチームディフェンスがよく、2シリーズで6回6ydsとシャットアウトできた。試合を通して、ランによる1stダウンが2回だけだった。

ディフェンシブライン

  • 今回も先発は左DEデイトン・ジョーンズ、NTラジ、右DEダニエルズ(彼らは他の1stチームが退いたあとも1シリーズ出場)。両ILBがよい形でタックルできていたということは、彼らDLがよい仕事をしたということだろう。
  • ニッケル隊形でのインサイドラッシャーにはOLBニールもローテーションに加わっている。
  • ドラフト外のNTマイク・ペネルは今週も文句なし。ダブルチームを破った初サックの他にも、ラン守備で何度も相手バックフィールドに侵入できていた。開幕ロースター入りにさらに前進。

ラインバッカー

  • 先発OLBはマシューズとペッパーズが2シリーズ出場。左右サイドを何度も入れ替わっている。OLBジュリアス・ペッパーズは平凡な内容だった先週と比べてかなり向上。ラン守備でロスタックル、パスラッシュではあわやサックのQBヒットあり。
  • OLBの2ndチームはペリー(右)とニール(左)。3rdチームはムルンバ(右)とパーマー(左)。OLBムルンバはラン守備でよい働きができていた。
  • 先発ILBはホークとブラッド・ジョーンズ。2ndチームはラティモアとバーリントン。3rdチームはジェイク・ドウティとコーリー・ジョーンズ。

ディフェンシブバック

  • 先発セーフティはSSバーネット、FSハイド。(といっても前後が入れ替わることは多い)
  • 第2QのTEケンドリックスへの11ydsTDパスは、Sハイドがよいカバーをしていたが相手のパスとキャッチが完璧だった。
  • 2ndチームは、SSリチャードソンとFSクリントン=ディクス。3rdチームはバンジョーとタナー・ミラー。
  • 先発CBはトラモン・ウィリアムズとシールズ(ニッケルはヘイワード)。2ndチームはヘイワードとハウス(ニッケルはブッシュ、ダイムはロール)。3rdチームはディミトリ・グッドソンとアントニオ・デナードとジュマール・ロール。

スペシャルチーム

  • リターン時のホールディング反則が4回もあったのが最大の反省材料。ILBラティモア、DEジョーンズ、RBパーキンス、FBリアイナ。
  • キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが2回平均18.0yds。他の選手には機会がなかった。
  • パントリターンはSハイドが最初に登場したが、パントがアウトオブバウンズ。WRジャニスは9yds、アウトオブバウンズ、フェアキャッチ。WRホワイトは見送り。WRアダムズは長いダンスのあげく4ydsのロス。
  • Pティム・マステイのパントは5回平均47.8yds、ネット平均49.4yds。レッドゾーン3回、タッチバックなし。終盤のミスパント(31yds)がなければ平均50ydsを超えていた。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは2回とも成功。31yds、49ydsのほか、33ydsのロングPATも。
  • 今回のキックオフはすべてKクロスビーが蹴った模様。
  • キックオフカバレッジは5回平均27.0ydsといまひとつ。パントカバレッジは2回平均-4.0ydsと素晴らしかった。

反則は12回95ydsもあった。ラムズの反則は10回76yds。

  • 第1Q : パントリターン時にILBラティモアがホールディング。
  • 第2Q : LTバクティアリのイリーガルユースオブハンド(TD取り消し)。CBシールズのパスインターフェア15yds、キックオフリターン時にDEデイトン・ジョーンズがホールディング。
  • 第3Q : CBロールのホールディング。Cリンズリーのイリーガルユースオブハンド(TD取り消し)。LTシェロッドのフォルススタート。
  • 第4Q : DEカーロス・グレイのイリーガルユースオブハンド(INT取り消し)。Cリンズリーのホールディング。CBホワイトのホールディング。パントリターン時にRBパーキンスがホールディング。CBデナードのアンスポーツマンライクコンダクト(オフセット)。パントリターン時にFBリアイナのホールディング。

ケガ人

  • TEブランドン・ボスティックが第1Q末に負傷退場。「下肢」とのことだけで詳しいことはわからない。歩いている様子を見ると深刻なものには見えない、という記者の報告も。
  • ケガによる欠場者は、RBラジオン・ニール(ヒザ)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEライエラ(ヒザ)、OTバークレー(ヒザACL断裂)、DTガイオン(ハムストリング)、ILBトーマス(ヒザ)。このうちDTガイオンだけが遠征に帯同している。

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、WRコブ(オフェンス)、OLBマシューズ(ディフェンス)、CBブッシュ(スペシャルチーム)の3人。

2014年8月14日

Day 19: 乱闘騒ぎ

今夏最大の乱闘騒ぎが勃発。ハーフラインドリルの際にILBラティモアとLGシットンが乱闘となり、オフェンスとディフェンスが全員飛び出しての大騒ぎになった。それだけでは終わらず、キャンペンOLコーチとモスLBコーチが顔を突き合わせるように怒鳴り合っていた。こんなのは初めて見た、と記者たち。その後も、NTラジ対Cリンズリー、WRジャニス対CBデナード、CBブッシュ対RGラング、WRシェパード対Sリチャードソンと、小競り合いが繰り返された。

明日は休養日、明後日は軽い非公開練習。ラムズ戦後の休養日をはさみ、次の公開練習は18日(月)となる。

2014年8月13日

Day 18: DEウォージーをトレード

この日の練習終了後、DEジェレル・ウォージーをペイトリオッツへトレードすることがあきらかになった。関係筋によると、代償は「ロースター入りした場合のみ7巡」というごく安いもの。腰のケガを抱えているので、フィジカル不合格となってトレード不成立に終わる可能性もある(ただ診断基準は臨機応変なもので、かならずしも100%健康体である必要はない)。元2巡指名としてはバストと言わざるをえず、開幕ロースター入りが難しくなっていたので、わずかでも見返りが手に入るならパッカーズとしてはありがたいところ。

インサイドのパスラッシュ強化のため、ミシガン州立大から2012年ドラフト2巡で指名されたウォージーだったが、ルーキーシーズンの働きは芳しくなく(ProFootballFocusの採点では-14.8)、しかも最終週にヒザ前十字靭帯を断裂。2年目の昨季はシーズン半ば過ぎに復帰したものの、6試合のうち出場は2試合、わずか11スナップにとどまった。今年は勝負の3年目だったが、キャンプ直前に腰を痛め、これまで練習を全休している。チームの中核選手へと成長した同期4巡のDEダニエルズとは対照的な結果だ。

◆ ◆ ◆

この日は半月ぶりのノーパッド練習で、コンタクトの少ない練習となった。WRネルソン、DEボイド、Sタナー・ミラーの3人が復帰している。夜のうちにかなりの雨が降ったが、なんとか屋外で公開練習を行うことができた。正午の気温はなんと16℃。スタンドのファンもみな長袖だった。

2014年8月12日

Day 17: 非公開練習

休養日明けの月曜は非公開練習だが、記者たちには公開された。場所はいつものレイ・ニチキ・フィールドで、南北の道路側には目隠しのため緑のシートが張られている(写真)。1時間55分の短い練習だった。

2014年8月10日

Packers 16 - 20 Titans

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (0-1) 7 0 6 3 16
Titans (1-0) 6 0 7 7 20

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LPフィールドはたいへんな大雨となり、第2Qの一部を除いて強い雨がずっと降り続いた。パッカーズはQBロジャース、RBレイシー、WRネルソンの3人を温存し、QBフリンが先発出場。ガラガラのスタンドにはパッカーズファンが目立ち、後半には"Go Pack Go"のチャントも聞こえてきた。

パッカーズは先発組がランで先制タッチダウンを挙げたものの、新人WRアダムズがパントをファンブルロストして流れを手放してしまう。前半のほとんどを担当したQBフリンはパスわずか49ydsの不振で追加点を挙げられない。第3Qには両軍がタッチダウンを挙げて同点で最終Qへ。2つのターンオーバーを奪いながら3点止まりだったパッカーズに対し、タイタンズはロングパスなどで逆転TDドライブを成功させた。

◆ ◆ ◆

パス攻撃ではQBトルジーン(レーティング100.7)が好調。いっぽうQBフリン(64.2)とQBチェイス・レティグ(43.8)は不振だった。ラン攻撃ではRBスタークス(6回49yds)とRBラジオン・ニール(5回39yds)がよい活躍を見せている。新先発Cトレッターはラン・パスとも安定したプレーを見せて合格点。

1巡指名Sクリントン=ディクスは良いプレーも悪いプレーもあった。CBブッシュはパスカバレッジとブリッツで好プレー。スペシャルチームでは2巡指名WRアダムズがパントリターナーで2回もマフ(うち1回ロスト)する大失態で敗因の1つに。この天候のせいで、両軍ともリターナーのキャッチミスは多かった。

ケガによる途中退場はILBジョー・トーマス(ヒザ)とRBラジオン・ニール(ヒザ)のみ。さいわい主力にケガはなかったようだ。

第1Q

  • GB陣36 : RBスタークスの9ydsラン、QBフリンのスクランブル5ydsで1stダウン。2ydsランのあとTEロジャースへのショートパスが10ydsゲインに。ラン2回で3rdダウン3、RBスタークスの11ydsランが出てFGレンジに。最後もRBスタークスが20yds走り切って先制タッチダウン
  • TEN陣20 : RBション・グリーンのラン2回で3rdダウン2、WRハンターへのパスは通らず。
  • GB陣22 : [QBフリンとCトレッターを除いて2ndチームに。TENは1stチーム] TEロジャースへのパス失敗、RBハリスの-1ydロスで3rdダウン11、WRホワイトへのパスは通らず。
  • TEN陣33 : [互いに1stチームのまま]  エクスチェンジミスでQBが走って2yds。WRハンターへの5ydsパスで3rdダウン3、GBホールディングで1stダウン。QBファンブルなどで3rdダウン13、RBマクラスターのランは7ydsどまり。
  • パントをフェアキャッチしようとしたWRアダムズがファンブルロスト
  • GB陣13 : 最初のプレーでRBグリーンが13ydsのTDラン。(PAT失敗)
  • GB陣24 : RBハリスへの6ydsパス、RBハリスの11ydsランで1stダウン。RBハリスのノーゲイン、RBハリスへのパスはノーゲインで止められて3rdダウン10、QBスクランブルは4ydsどまり。
  • TEN陣14 : [GBは一部2ndチーム、TENは1stチームのまま]  RBマクラスターの2yds、10ydsランで第2Qへ。

第2Q

  • [QBホワイトハースト登場]  ランが2回止まって3rdダウン5、TEトンプソンへのパスは通らず。
  • ハーフライン : [2ndチームからセンターだけ交代]  QBフリンのファンブル&リカバー、RBヒルの1ydラン、WRシェパードへのパス失敗で3&アウト。
  • TEN陣20 : 3rdダウン8、TEトンプソンへのパスはわずかに足りず。
  • GB陣27 : RBハリスのランが2回止められ、TENオフサイドで3rdダウン4、TENホールディングで1stダウン。WRアダムズへの9ydsパス、RBハリスの5ydsランでTEN陣へ。GBホールディング、TEロジャースへのショートパスが23ydsのゲインに。GBパスインターフェア、RBヒルのノーゲインなどで3rdダウン19、TEロジャースへのパスは通らず。
  • TEN陣19 : RBバトルへの11ydsパス、TEシェプラーへの4ydsパス、TENディレイなどで3rdダウン1、RBサンキーの4ydsランで1stダウン。3rdダウン2からQBが逃げ回ってQBサンキーにパスを通して1stダウン。サック(CBブッシュ)などで3rdダウン20、ロングパスは通らず。
  • GB陣13 : [QBトルジーン登場]  残り36秒。QBスクランブル13yds(GBタイムアウト#1)、TEクウォレスがロングパス落球、RBヒル落球、WRホワイトへの12ydsパスで1stダウン(GBタイムアウト#2)。WRアダムズへの13ydsパスでTEN陣49へ。残り05秒、ブリッツでサックされてヘイルメリーを投げられず。

第3Q

  • TEN陣15 : [GBは3rdチーム]  QBがスナップミスでファンブル&リカバー、1ydランで3rdダウン11、WRマリアニに11ydsパスが通って1stダウン。ランが2回止まって3rdダウン10、。
  • GB陣21 : RBラジオン・ニールのノーゲインのあと、WRハーパーへ15ydsパス成功。RBニールの15ydsランでTEN陣へ。QBトルジーンが投げようとして手を滑らせてファンブル、かろうじて自分でリカバー。WRハーパーへの38ydsパスが通ってレッドゾーンへ。8ydsランのあと、RBニールが12ydsTDラン成功。2ポイントコンバージョンはWRハーパーにパスが通らず。
  • TEN陣20 : 3rdダウン7からQBスクランブルで1stダウン。GBパスインターフェア22yds、TEトンプソンへの18ydsパスでレッドゾーンへ。RBサンキーの9ydsラン、8ydsランでゴール前08ydsへ。3ydsラン、TDパス失敗で3rdダウン5、RBサンキーへのTDパス成功
  • GB陣22 : RBパーキンスの1ydランのあと、WRジレットへの21ydsパスで1stダウン。3rdダウン6からWRドーシーへの13ydsパスでTEN陣へ。WRドーシーへのクイックパスなどで3rdダウン3として最終Qへ。

第4Q

  • ランが止められて1stダウンならず。4thダウン3はWRハーパーにパスが通らずギャンブル失敗。
  • TEN陣32 : [QBメッテンバーガー登場]  3ydsランとQBスクランブルで3rdダウン2、WRウィリアムズに16ydsパスが通って1stダウン。連続パス失敗で3rdダウン10、CBロールがQBサックしてファンブルフォース、CBブッシュがリカバー
  • TEN陣39 : [QBレティグ登場]  QBスクランブルが-1ydロス、RBニールの4ydsランで3rdダウン7、サックされて得点ならず。
  • TEN陣07 : GBイリーガルユースオブハンドで1stダウン。RBバトルの弾いたパスをILBコーリー・ジョーンズがインターセプトしてTEN陣13までリターン
  • TEN陣13 : RBパーキンスの3ydsラン、-4ydsロスで3rdダウン11、TEペリロへのパスは通らず。32ydsFG成功で勝ち越し。
  • TEN陣20 : TEコフマンへの26ydsパスWRロビスキーへの38ydsパスで一気にレッドゾーンへ。2ydsランのあと、RBバトルが7ydsの逆転タッチダウン
  • GB陣11 : RBパーキンスの5ydsラン、TENパスインターフェア41ydsでTEN陣へ。3ydsラン、サック3ydsで3rdダウン10、TEペリロへの10ydsパスで1stダウン。RBパーキンスの9ydsランで2ミニッツ。ランが2回止まって4thダウン1、WRドーシーへのロングパスは通らずギャンブル失敗
  • ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics
  Packers Titans
Points 16 20
Total Yards 294yds 267yds
First Downs 19回(ラン8・パス9・反則2) 17回(ラン6・パス8・反則3)
     
Rushing 146yds(35回・平均4.2) 105yds(32回・平均3.3)
     
Passing  183yds(14/25・0TD・0INT)  186yds(15/24・1TD・1INT)
Sacked 4回35yds 2回24yds
Passer Rating 79.3 83.0
     
3rd Down Efficiency 4/12 (33%) 6/13 (46%)
     
Turnovers 1回 (INT0/FUM1) 2回 (INT1/FUM1)
     
Field Position 自陣34yds 自陣26yds
Punt 5回39.0yds(ネット35.0yds) 6回39.2yds(ネット37.8yds)
Kickoff Return 4回平均27.0yds 1回13.0yds
Punt Return 3回平均2.7yds 0回
Field Goals 1/1 0/0
     
Penalty 6回62yds 4回56yds
Time of Possession 29分22秒 30分38秒

オフェンスの犯したターンオーバーは1回。

  • 第1Q、WRダヴァンテ・アダムズがパントをマフしてファンブルロスト。これがこの日2回目のマフで、もうリターンのチャンスは与えられなかった。

ディフェンスの奪ったターンオーバーは2回。

  • 第4Q、ブリッツに入ったCBジュマール・ロールがQBメッテンバーガーからファンブルフォース、ILBジェイク・ドウティがリカバー。
  • 第4Q、RBバトルが高く弾いたパスをILBコーリー・ジョーンズがジャンプしてキャッチ。8ydsリターンして敵陣13ydsへ。

QBロジャースは欠場。QB3人の合計は14/25、183ydsでレーティング79.3。

  • 先発QBマット・フリンは第2Q終盤まで6シリーズ出場。5/10、49yds、0TD、0INTでレーティング64.2。一時雨が止んだ第2Qにもミドルレンジでコントロールミスが目立った。(レシーバーにも責任があるのかはわからない)
  • 3番手QBスコット・トルジーンは前半残り36秒から登場し、第4Qの初めまで3シリーズ出場。8/12、124yds、TD、INTでレーティング100.7。TEクウォレスやWRハーパーの落球も含んでこの数字なのでかなり健闘したといえる。フリンとの2番手QB争い、第1ラウンドはトルジーンの勝利。
  • ドラフト外ルーキーのQBチェイス・レティグは最後の3シリーズを担当し、1/3、10ydsでレーティング43.8。散々な出来で、2回奪った敵陣ターンオーバーから3点しか取れなかったのが敗因に。第4Qの敵陣レッドゾーンでは、ワイドオープンのTEペリロへひどいコントロールミス。最も大きなゲインは相手のインターフェア41ydsだが、それもアンダースローのおかげだった。

チームラッシングは35回146yds(平均4.2)、2TD。

  • RBジェームズ・スタークスは第1シリーズだけで6回49yds(平均8.2)・1TD。バックサイドへのカットバックが非常に効果的で、アームタックルをやすやすと破った。先発OL陣のランブロッキングもよかった。
  • RBドゥワン・ハリスは7回18yds(平均2.8)。ボールを持った瞬間に行き場のないプレーが多く気の毒だったが、うまく穴を見つけての11ydsランは彼らしいキレがあった。レシービングは2回6yds。
  • 3番手のRBマイケル・ヒルは脳震盪からの復帰。2回1ydのみ。
  • 4番手のRBラジオン・ニールは5回39yds(平均7.8)・1TD。テネシー大出身なので現地制作のテレビ中継でも大きく取り上げられていた。開幕ロースター入りのチャンスもあるだけにヒザのケガが心配。
  • 5番手のRBラダリアス・パーキンスは10回18yds(平均1.8)とシャットアウトされた。

WR/TE陣は以下のとおり。

  • WRネルソン欠場、WRコブとWRボイキンは1シリーズだけで退き(キャッチ機会なし)、第2シリーズからWRホワイトとWRダヴァンテ・アダムズがプレーした。
  • WRケヴィン・ドーシーはQBトルジーンのメインターゲットとして、3回23yds。
  • WRダヴァンテ・アダムズは2回22yds。
  • WRクリス・ハーパーは2回55yds。38ydsのナイスプレーがあったが、「イージーではないが捕ってほしいボール」を2回ともキャッチできなかった。1つは2ポイントコンバージョン、もう1つは4thダウンギャンブルのショートパスだった。波が激しいのはキャンプ練習とも共通している、と記者たち。
  • 3巡指名TEリチャード・ロジャースが先発し、1回10yds。ランブロッキングもよかった。
  • TEアンドリュー・クウォレスのキャッチはゼロ。第2Q末にQBトルジーンからの完璧なパスを落球。
  • TEブランドン・ボスティックは1回24yds。

先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cトレッター、RGラング、RTブラガ。Cトレッターを除き、1シリーズだけで退いた。

  • 2ndチームOL陣は、LTシェロッド、LGアンドリュー・ティラー、Cトレッター、RGレーン・テイラー、RTアーロン・アダムズ。第5シリーズ(第2Q最初)からセンターが新人コーリー・リンズリーに入れ替わった。
  • 先発C J.C.トレッターは3シリーズ出場。土砂降りの中でもボールハンドリングのミスがなく、ラン・パスとも安定したプレーを見せた。オフェンスでもっとも重要な新スターターだけに、これは嬉しい結果。
  • 5巡指名Cリンズリーはいきなり最初のスナップでエクスチェンジミス。
  • 3rdチームOL陣はRTアダムズ、LGテイラー、Cゲアハート、RGティラー、RTシェロッド。2ndチームのタックルとガードの左右を入れ替えたもの。
  • LGティラーは3rdダウンロングのパスプロで、一瞬で抜かれてプレーを壊した時があった。ランブロックでも大きなミスあり。
  • 4thチームOL陣はQBレティグとともに登場。LTジェレミー・ヴノヴィッチ、LGジョーダン・マクレー、Cガース・ゲアハート、RGジョン・フリントン、RTアーロン・アダムズ。

パス守備はQB3人を相手に15/24、186yds、1TD、1INTのレーティング83.0。

  • これだけ足場が悪くてはパスラッシュはかからない。サック2回はいずれもCBブリッツによるもの。
  • パスカバレッジはまずまずといったところ。もっとも痛かったのは6巡指名CBグッドソンが犯した22ydsのパスインターフェアか。

ラン守備は32回105yds(平均3.3)・2TD。最長は第1Qの13ydsTDランだった。左へオーバーパスートしたILBジョーンズのミスか。

ディフェンシブライン

  • 先発は左DEデイトン・ジョーンズ、NTラジ、右DEダニエルズ。
  • ニッケル隊形でのインサイドラッシャーは1stチームがDEダニエルズとNTラジ、2ndチームがDEダニエルズとDEジョーンズ。第2Q半ばでダニエルズが退き、DEボイドが登場。ジョーンズが退いて3巡指名DTソーントン。
  • 2ndチームのノーズタックルには新人マイク・ペネル。力強いラン守備を見せた。

ラインバッカー

  • 先発OLBはマシューズとペッパーズ。彼らは2シリーズだけで退き、OLBペリーとOLBニールの2ndチームに。
  • OLBニールは第2Q末にサックを逃してパス成功を許すミスあり。
  • 先発ILBはホークとブラッド・ジョーンズ。2ndチームはラティモアとバーリントン。後半最初からジョー・トーマスとジェイクク・ドウティ。トーマスはケガのため1シリーズで退き、コーリー・ジョーンズがプレー。
  • 第2Q、ILBサム・バーリントンはランを1ydで止めるナイスプレーあり。ただし、パスキャッチしたRBへのタックルをミスして1stダウンを許すミスもあった。

ディフェンシブバック

  • Sバーネット欠場のため、FSハイドとSSクリントン=ディクスが先発。彼ら先発コンビが第2Q末までプレーした。後半最初からSバンジョーとSリチャードソン。
  • 注目の1巡指名Sハハ・クリントン=ディクスはよいプレーも悪いプレーもあった。小柄なRBマクラスターに真正面から吹っ飛ばされる無様なプレーがあったが、直後にはバックフィールドに入ってRBマクラスターのランを止めている。前半終わり近くのロングパスでは、TEトンプソンにいったん抜かれたが、相手が捕った瞬間にボールを叩き落としてパス不成功に。
  • CB陣はトラモン・ウィリアムズとシールズの先発コンビが2シリーズだけプレー(ニッケルはヘイワード)。2ndチームはヘイワードとハウス(ニッケルはブッシュ)。3rdチームはCBディミトリ・グッドソンとCBアントニオ・デナードとCBジュマール・ロール。
  • 第2Q末、CBブッシュが2プレー連続の好プレー。TEへのショートパスを-3ydsロスで止めると、次のプレーではブリッツに入ってサックを決めた。

スペシャルチーム

  • いくら大雨とはいえ、リターナーのマフが計4回(パント3・キックオフ1)とはスロッピーすぎる。
  • キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが2回平均31.5yds(最長40)と良い成績だが、うち1回はキャッチミスを拾ったもの。WRケヴィン・ドーシーは1回23yds、RBラジオン・ニールは1回22yds。
  • パントリターンは新人WRダヴァンテ・アダムズが2回連続マフの大失態。1回目は落ち着いて拾って走って8ydsリターン。しかし2回目(フェアキャッチしようとして胸で落球)は相手にリカバーされた。その後はSハイドが投入された。しかし後半最初にはそのSハイドもマフ。(自らリカバー)
  • Pティム・マステイのパントは5回平均39.0yds、ネット平均35.0yds。レッドゾーンに落としたのが2回、タッチバックが1回。ブロッカーがラッシュを止め損ねて、あやくパントブロックされそうになるプレーあり。
  • Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは1/1。32ydsFGのほか、33ydsのロングPATも成功している。
  • キックオフはKクロスビーとPマステイが交互に蹴っている。この雨では距離が出ない。タッチバックは相手リターナーがキャッチミスしてリターンを断念したもの。
  • キックオフカバレッジは1回13ydsのみ(タッチバック3回)。パントカバレッジは相手リターン機会なし。ダウン2回、アウトオブバウンズ1回。

反則は6回62yds。タイタンズの反則は4回56yds。

  • 第1Q : CBヘイワードのホールディング。
  • 第2Q : TEボスティックのホールディング。WRボイキンのパスインターフェア。
  • 第3Q : CBグッドソンがパスインターフェア22yds。
  • 第4Q : DEルーサー・ロビンソンのイリーガルユースオブハンド。キックオフリターン中にWRホワイトがホールディング。

ケガ人

  • ILBジョー・トーマスがヒザを痛めて途中退場。キャンプではいいプレーをしていただけに残念。
  • マッカーシーHCによると、RBラジオン・ニールもヒザを負傷したとのこと。
  • ファミリーナイトで脳震盪を起こしたRBマイケル・ヒルは今日から復帰している。
  • ケガによる欠場者は、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、WRジャニス(帯状疱疹)、TEライエラ(ヒザ捻挫)、RTバークレー(ヒザACL断裂)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、Sバーネット(腹斜筋)、Sミラー(足首)。WRジャニスを除く7人は遠征に帯同していない。
  • ケガでない欠場者は、QBロジャース、RBレイシー、WRネルソン。

その他

  • 今日のゲームキャプテンは、LGシットン(オフェンス)、NTラジ(ディフェンス)、Pマステイ(スペシャルチーム)の3人。
  • これまで試合中のサイドラインではプリントアウトしか許されなかったが、今年からタブレットPC(マイクロソフトのSurface Pro 2)が使用できることになった。大雨の中で問題はなかったのだろうか。

2014年8月 7日

Day 12: 試合前の練習日程に変革

気温が高かったためか、マッカーシーHCは最後の3ピリオドを行わず、2時間12分で練習を切り上げた。これで今週の公開練習は終了。木曜は休養日、金曜は非公開練習、そして土曜にプレシーズン初戦を迎える。

◆ ◆ ◆

レギュラーシーズンの試合前2日間の練習スケジュールに関して、マッカーシーHCとトレーニングスタッフは大きな変更を決定した。これまでは金曜に通常練習を行い、試合前日の土曜はジョグ・スルーだけ。今年はこの2日間を入れ替え、金曜にジョグ・スルー、土曜に短いながらも通常の練習を行うことになった。GPS等を用いた近年のさまざまな研究にもとづき、ケガの防止とパフォーマンス向上をめざしたものだ。

その根拠は、試合前日にジョグ・スルーを行うとゆっくり動くことに体を慣らさせてしまい、試合でフルスピードで動くのにマイナスの効果をおよぼす、つまり練習の効果を減らすことになってしまう、という考え方らしい。

昨年はイーグルスのチップ・ケリー新HCが伝統的な練習スケジュールに変革を行い、月曜を全休日(他球団は火曜)、火水木と練習、金曜にジョグ・スルー、土曜に短い通常練習、とした。パッカーズのスケジュール変更はそれに続くものになる。

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2014年8月 6日

Day 11: RTバークレーがACL断裂

今夏もっとも短い1時間41分の練習。オフェンスおよびディフェンスのインストールのフェーズは前日で終了し、今日からはシーズン中に近い練習フォーマットになったらしい。主力同士のコンペティティブなチーム・ドリルはほとんどなくなり、次の対戦相手を模したスカウトチーム相手の練習が主体となる。

負傷退場したRTドン・バークレーは前十字靭帯断裂であることが、練習後まもなくあきらかになった。WRアブレデリスにつづくシーズンエンドだが、チームへの影響はずっと大きい。センター以外4ポジションの控えを兼ねる、事実上「6人目のスターター」だったからだ。実戦ではふつう7人しかOLをアクティブ登録しないが、それが容易なのは彼がいてくれるから。いなくなればOTシェロッド、OGレーン・テイラー、Cリンズリーの3人が必要になってしまう。今後はCリンズリーがガードの練習もするのだろうか。

2014年8月 5日

Day 10: 2年目WRドーシー好調

今日は今キャンプで唯一、夕方5時半からの練習。理由はよくわからないが、家族と過ごす自由時間(1日半)を設けたのだろうか。ファミリーナイトで途中退場したNT B.J.ラジ(足首)が元気に練習参加し、これまで休んでいた7巡指名WRジェフ・ジャニス(帯状疱疹)も初参加している。

ファーヴが来年パッカーズHOF入り

パッカーズは月曜昼に記者会見を行い、来年7月18日にブレット・ファーヴがパッカーズ・ホール・オブ・フェイム入りすること、その際に永久欠番セレモニーも行うことを発表した。ファーヴ本人は電話での参加だったが、この会見にはマーフィ社長、ハーラン名誉会長、トンプソンGM、マッカーシーHCも出席。球団が一致してファーヴを歓迎することを、形の上でも表している。なお現在HOFは移転・拡張工事中で、ファーヴは完成後最初の殿堂入りとなる。

通常パッカーズHOF入りは1月後半に発表されるが、今回は半年ちかく前倒しとなった。ここ数年ずっと球団との関係修復が取り沙汰されてきただけに、そうした論議に早く決着をつけてすっきりさせたい、という考えで両者が一致したのかもしれない。なおファーヴは先日のコメントで、最近パッカーズとの間を取り持ってくれたのがボブ・ハーラン名誉会長であることをあきらかにしたばかり。

◆ ◆ ◆

会見の最初はパッカーズHOF(球団からは独立した組織)のペリー・キダー社長。選考委員会による全員一致の選出であること、単独で殿堂入りするのはわずか6人目であること(例年は2人か3人同時に行う)、チケットの発売は年明け以降であることなどを説明した。

続いてマーフィ社長がファーヴの功績を賞賛。また、今回のことを実現したのはハーラン名誉会長のおかげであると感謝の言葉を述べた。7月のセレモニーだけでなく、来年のレギュラーシーズンゲームで序幕式を行い(北側スコアボード下のこれ)、それにはファーヴだけでなく家族も出席する(ふつうそれが永久欠番セレモニーだと思われていたのだが)。パッカーズHOF入りセレモニーは毎年アトリウムにてバンケット形式(写真)で行われているが、今回はファンを収容しきれないのでスタジアムのスタンドを使うことも示唆している。

そしてもっとも古い付き合いであるハーラン名誉会長が登場。自分がパッカーズに来た70年代から80年代がいかに苦しかったか、それがウルフGMとホルムグレンHCとファーヴが来たことですべてが変わった、と振り返っている。 「旧友を再び迎えられるのは素晴らしいことだ」との結びの言葉を受け、ファーヴ本人が電話で登場となった。例によって話がダラダラと長いので、要点だけかいつまんで。(声明と質疑応答で28分もあった)

2014年8月 3日

Packers Family Night !

第14回パッカーズ・ファミリー・ナイトが開催され、過去最高となる67,336人ものファンがランボーフィールドに集まった。天気は快晴、午後7時で気温25℃。昨年までの試合形式と違い通常練習にすぎないので、いまひとつ盛り上がりに欠けた観は否めない。

このイベントは公式戦とくらべるとやはり家族連れが目立つ。たとえば家族4人で公式戦に来ると(シーズンチケットホルダーでないかぎり)$800ドルや$1000ドルはかかってしまうが、チケット$10ドルのファミリーナイトなら、食事や駐車場代を入れても4人で$100ドル前後。「たかが練習を金出して観に行くのか」という声もあるが、夏休みに家族でスタジアムの雰囲気を楽しむにはちょうどいい。ただスクリメージ練習でなくなったことが商品価値をどのくらい下げたのか、球団としては観客の感想が気になるところだろう。

2014年8月 2日

Day 7: 新人WRアブレデリスがACL断裂

5巡指名のWRジャレッド・アブレデリスはヒザ前十字靭帯断裂の大ケガであることがあきらかになった。現在はさらなる検査で確かめているところだが、確定した場合は再建手術を受け、来季の復活に向けて長いリハビリ生活をすることになる。

3日連続のフルパッド練習だからか、この日の練習は2時間11分の短いものになった。過去2日は15ピリオドと17ピリオドだったが、今日の練習は12ピリオドだけ(その日の練習予定表がメディアに配られるらしい)。朝8時20分からの練習はこの日が最後となり、来週からは昼前後からの練習開始が多くなる。

リロイ・バトラーが初ランボーリープ

2014年8月 1日

Day 6: OLBペリー復帰

昨日のOLBニールに続き、OLBニック・ペリー(足/ヒザ)も練習に復帰。昨日負傷したSバーネット(足首)はやはり休んでいる。この日の練習は2時間31分。

筋肉自慢でおなじみのエド・ホーキュリ主審ひきいるチームがキャンプを訪れ、練習フィールドでの審判を担当。ふだんは高校の審判にお願いしている。毎年こうしてNFLの正規審判団が全球団のキャンプを回り、今年のルール改正や判定基準の変更について、選手たちにレクチャーすることになっている。今回のチームは今週土曜のファミリーナイトでも審判を担当する。