以下のケガ人情報だけは試合翌日のもの。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Jets (1-1) | 14 | 7 | 3 | 0 | 24 |
Packers (1-1) | 3 | 13 | 8 | 7 | 31 |
ホーム開幕戦の天気は晴れ、気温は17℃。パッカーズはRTブラガ(ヒザ)が欠場し、RTシェロッドが初先発している。序盤にターンオーバーとディフェンス不振で大量18点リードを許したパッカーズだが、第2Q途中からじわじわと追い上げを開始。後半にはディフェンスも立ち直って逆転に成功し、ホーム開幕戦を勝利で飾ることができた。
試合は序盤からパッカーズが劣勢。いきなりスナップミスのファンブルロストを犯すと、ディフェンスがなすすべなくずるずると3TDを許して一時は18点リードを許す。しかし第2Q半ばになんとかFG2本を返すと、前半終了間際にインターセプトから97ydsTDドライブを成功させて5点差でハーフタイムへ。第3QにはWRコブへのTDパスでついに逆転、すぐに同点FGを許したものの、WRネルソンへの80ydsTDパスでふたたびリード。ディフェンスは後半わずか3失点・100ydsに抑えて逃げ切った。
◆ ◆ ◆
オフェンスは驚くほどパス偏重(ラン16回/パス48回)のゲームプランで、WRネルソンは球団史上4位の209ydsレセプションを記録。試合中にWRボイキンが下げられて新人WRアダムズが3番手に入り、5回50ydsの活躍を見せている。スペシャルチームではKクロスビーが今季最長の55ydsFGを成功。
ディフェンスは前半212ydsを許したが、後半はわずか100ydsに抑え、まるで別のチームのようだった。DEダニエルズは今季初サックにくわえ、ロスタックル2回とQBヒット2回を挙げ、第2Qのインターセプトにも貢献。CB陣ではハウスがニッケルバックの座をヘイワードから奪っている。チームの反則がわずか3回だったのも勝因の1つ。
負傷退場はSマイカ・ハイド(ヒザ)とOLBアンディ・ムルンバ(不明)の2人。Sハイドはそれほど重くなさそうに見えた。
Final Team Statistics | ||
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Packers | Jets | |
Points | 31 | 24 |
Total Yards | 390yds | 312yds |
First Downs | 25回(ラン5・パス17・反則3) | 19回(ラン7・パス19・反則1) |
Rushing | 80yds(22回・平均3.6) | 146yds(37回・平均3.9) |
Passing | 346yds(25/42・TD3・INT0) | 176yds(16/32・TD1・INT1) |
Sacked | 4回36yds | 2回10yds |
Passer Rating | 109.8 | 64.1 |
3rd Down Efficiency | 7/14 (50%) | 8/17 (47%) |
Turnovers | 1回 (INT0/FUM1) | 1回 (INT1/FUM0) |
Field Position | 自陣24yds | 自陣30yds |
Punt | 4回49.3yds(ネット46.5yds) | 5回46.6yds(ネット43.6yds) |
Kickoff Return | 2回平均29.0yds | 3回平均9.7yds |
Punt Return | 3回平均5.0yds | 3回平均3.7yds |
Field Goals | 3/3 | 1/1 |
Penalty | 3回35yds | 7回82yds |
Time of Possession | 29分34秒 | 30分26秒 |
3rdダウン成功率はパッカーズが7/14の50%。ジェッツは8/17の47%。ただし前半が6/8の75%、後半は2/9の22%と極端だった。
前半のパッカーズオフェンスはラン5回/パス34回(スクランブル4回ふくむ)と極端なパス偏重だった。後半はラン11回/パス14回と普通のバランスに。
オフェンスの犯したターンオーバーは1回。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
先発QBアーロン・ロジャースは25/42、346yds、3TD、0INTでレーティング109.8。(ハイライト映像)
チームラッシングは22回80yds(平均3.6)。前半はQBスクランブル除くランが5回11ydsだけだった。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTシェロッド。(RTブラガ欠場)
前半に212yds(ラン109・パス103)を許したディフェンスだが、後半はわずか100yds(ラン37・パス63)に抑えた。この立て直し成功が後半の逆転劇につながった。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBジーノ・スミスを16/32、176yds、1TD、1INTのレーティング64.1。
ラン守備は37回146yds(平均3.9)。
スペシャルチーム
反則は3回35ydsと非常に少なかった。ジェッツの反則は7回82yds。
ケガ人
その他
都合により今日はケガ人情報だけ。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status | Notes |
Brad Jones | ILB | Quadricep | × | × | × | Out | 欠場 |
Bryan Bulaga | OT | Knee | △ | △ | △ | Questionable | 微妙 |
Brandon Bostick | TE | Fibula | △ | △ | 〇 | Probable | 出場 |
Demetri Goodson | CB | Concussion | 〇 | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
Eddiee Lacy | RB | Concussion | × | 〇 | 〇 | Probable | 出場 |
New York Jets Injury Report | ||||||
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Player | Pos. | Injury | Wed | Thu | Fri | Status |
A.J. Edds | LB | Hamstring | × | × | × | Out |
Josh Bush | S | Quadricep | × | △ | △ | Questionable |
Willie Colon | OG | Calf | △ | △ | 〇 | Probable |
Ikemefuna Enemkpali | LB | Foot | △ | 〇 | 〇 | Probable |
Dee Milliner | CB | Ankle | △ | △ | △ | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
グリーンベイは最高気温11℃とこの秋一番の冷え込み。屋外でフルパッド練習が行われた。
プチ・バイウィークを終えた選手たちが1週間ぶりの練習を行った。ケガ人関係でいろいろと動きがあった。
ケガ人についてだけは試合翌日の情報。それ以外は試合直後のコメント。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (0-1) | 7 | 3 | 0 | 6 | 16 |
Seahawks (1-0) | 3 | 14 | 5 | 14 | 36 |
NFL全体の開幕戦。試合前のコンサートはファレル・ウィリアムズ、国歌独唱はアリアナ・グランデとさすがに豪華だ。王者シーホークスにパッカーズは攻守に圧倒され、つまらないミスも重なって完敗。3年連続の敗戦スタートとなった。
試合は序盤からシーホークスが優勢だったが、パントチームのファンブルリカバーなどでパッカーズもなんとかついていく。しかしラン守備が大きく崩れ、つれてパスでも大きなプレーを立て続けに許してしまう。第3Qにはやや不運なインターセプトと代役RTシェロッドの連続被サックでリードを広げられる。第4Qにはなんとか1つTDを返したものの、終盤になってもディフェンス崩壊は止まらず20点差となって終了。
◆ ◆ ◆
ディフェンスはラン守備崩壊がすべて。ただでさえRBリンチのパワフルなカットバックを止められないところを、シーホークスはWRハーヴィンをランや囮に使いつつ、リードオプションやプレーアクションも巧みに織り交ぜて的を絞らせなかった。そうしたプレーコールにパッカーズOLB陣が翻弄され、DL陣は相手OLにコントロールされ、ILB陣やS陣はミスタックルを繰り返した。
オフェンスはランがシャットアウトされて苦しい3rdダウンの繰り返し。RBレイシーは最初の3回で24ydsを走ったあと9回10ydsしか走れなかった。通るパスは速いタイミングのショートパスばかりで大きくゲインさせてもらえない。第3Qには代役RTシェロッドが手痛いサックを2回許し、追い上げの芽を摘む形となった。
スペシャルチームはDEダニエルズのつまらない反則から先制FGを許し、キックオフリターナーのRBハリスはタッチバックを選択すべきところを無理にリターンしてSハイドと交代させられている。
ケガ人も心配なところ。RTブライアン・ブラガは昨年負傷したのと同じヒザを痛めて退場している。初期診断は「捻挫」とされている。RBエディー・レイシーは脳震盪。昨年に続いて2回目だけに安心はできない。
Final Team Statistics | ||
---|---|---|
Packers | Seahawks | |
Points | 16 | 36 |
Total Yards | 255yds | 398yds |
First Downs | 19回(ラン4・パス13・反則2) | 25回(ラン13・パス8・反則4) |
Rushing | 80yds(21回・平均3.8) | 207yds(37回・平均5.6) |
Passing | 189yds(23/33・1TD・1INT) | 191yds(19/28・1TD・0INT) |
Sacked | 3回14yds | 1回0yds |
Passer Rating | 81.5 | 110.9 |
3rd Down Efficiency | 6/12 (50%) | 4/11 (36%) |
Turnovers | 1回 (INT1/FUM0) | 1回 (INT0/FUM1) |
Field Position | 自陣22yds | 自陣34yds |
Punt | 4回38.3yds(ネット37.5yds) | 2回33.0yds(ネット33.0yds) |
Kickoff Return | 4回平均22.3yds | 3回平均20.0yds |
Punt Return | 0回 | 2回平均1.5yds |
Field Goals | 1/1 | 2/2 |
Penalty | 8回65yds | 4回69yds |
Time of Possession | 26分40秒 | 33分20秒 |
上の表で示したように、トータルヤーデージ、1stダウン回数、タイムオブポゼッション、平均フィールドポジションのすべてで完敗している。
3rdダウン成功率はパッカーズが50%、シーホークスが36%。ただシーホークスは3rdダウンまで行かずに1stダウンが取れている。
オフェンスの犯したターンオーバーは1回。
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
先発QBアーロン・ロジャースは23/33、189yds、1TD、1INTでレーティング81.5。
チームラッシングは21回80yds(平均3.8)、1TD。
WR/TE陣は以下のとおり。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
パス守備はQBラッセル・ウィルソンを相手に19/28、191yds、2TD、0INTのレーティング110.9。
ラン守備は37回207yds(平均5.6)、2TDを許し、最大の敗因に。
スペシャルチーム
反則は8回65yds。シーホークスの反則は4回69yds。
ケガ人
その他
選手たちは短い練習を終えてシアトルへ向かった。インジャリーリポート上は練習日が月火水となっているが、じっさいはパッカーズが日月水、シーホークスは日月火だった。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos. | Injury | Mon | Tue | Wedi | Status | Notes |
JC Tretter | C | Knee | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Brandon Bostick | TE | Fibula | × | × | × | Out | 欠場 |
Demetri Goodson | CB | Concussion | × | × | × | Out | 欠場 |
Brad Jones | ILB | Quadricep | △ | △ | 〇 | Probable | 出場 |
Seattle Seahawks Injury Report | ||||||
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Player | Pos. | Injury | Mon | Tue | Wedi | Status |
Christine Michael | RB | Hamstring | × | × | × | Out |
Cooper Helfet | TE | Knee | × | × | × | Out |
Lemuel Jeanpierre | OG | Neck | × | × | × | Out |
Kevin Pierre-Louis | LB | Hamstring | × | × | × | Out |
Tharold Simon | CB | Knee | × | × | × | Out |
Kevin Norwood | WR | Ankle | △ | △ | 〇 | Probable |
Bruce Irvin | LB | Hip | △ | △ | 〇 | Probable |
Jeremy Lane | CB | Groin | △ | △ | 〇 | Probable |
Probable | : | 75% chance a player will play |
---|---|---|
Questionable | : | 50% chance a player will play |
Doubtful | : | 25% chance a player will play |
Out | : | Player will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
- | : | Not Listed |
今年のトレーニングキャンプとプレシーズンでの良かった点と悪かった点を、地元メディアの評判を元にして列挙してみた。悪かった選手の多くがチームを去っているので、"Good"の側に偏っているのはご勘弁を。
◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆
◆ ◆ ◆
2日連続でフルパッド練習が行われた。「レギュラーシーズン中のフルパッド練習は計14回まで」と労使協定で定められているのでふつう週1回しか行わないが、前日の日曜分はカウントされずに済むらしい。おそらく「プレシーズン最終週の週末」まではプレシーズン扱いとなるからだろう。
解雇選手リストは昨日の記事を参照のこと。現状のロースター構成はオフェンス24人/ディフェンス26人/スペシャルチーム3人。いまのところ、他球団から解雇された選手にパッカーズはまったく手を出さず、パッカーズが解雇した選手にも他球団は手を出していない。
以下、各ポジションの人数と状況をまとめていこう。
現地日曜、レギュラーシーズン初練習が行われた。今週は木曜に試合があるため、この日曜がふだんの水曜練習にあたる。キャンプ中とは違い、目隠しシートの張られたクラーク・ヒンクル・フィールドにて、フルパッド練習だった。ILBブラッド・ジョーンズ(ハムストリング)が復帰し、ケガ人は3人だけとなっている。
パッカーズはプラクティス・スクワッド(以下 PS)に下表の10選手と契約した。いわば練習生のことで、試合には出られないがチームの練習に参加できる(遠征には帯同しないことが多い)。ロースターにケガ人が出れば昇格することも多く、シーズンを通して入れ替えを繰り返していく。
今回は10人全員が昨日パッカーズに解雇された選手で(昨季同時期は自給率50%だった)、球団側がチームのデプスに自信を持っていることがうかがえる。
Packers 2014 Practice Squad | ||||
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Pos. | Name | College | Exp. | 備考 |
RB | Michael Hill | Missouri Western | 2 | 昨季PSから昇格して2試合に出場 |
WR | Myles White | Louisiana Tech | 2 | クイックネスに優れるスロットレシーバー |
WR | Kevin Dorsey | Maryland | 2 | 昨年の7巡指名 |
WR | Alex Gillett | Eastern Michigan | 1 | 2年連続のPS入り |
TE | Justin Perillo | Maine | R | FCSのマイナー校出身 |
OT | Jeremy Vujnovich | Louisiana College | R | チームはタックルが手薄 |
C | Garth Gerhart | Arizona State | 1 | 昨年に続いてPS入り |
DE | Luther Robinson | Miami | R | ドラフト外ルーキー |
OLB | Adrian Hubbard | Alabama | R | プレシーズンで2サック |
S | Chris Banjo | Southern Methodist | 2 | 昨季全試合出場 |