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2014年7月31日

Day 5: OLBニール復帰

休養日が終わり、今夏2回目のフルパッド練習。OLBマイク・ニール(腹部)がPUPリストから外れて初参加したが、Sモーガン・バーネットが足首を痛めて途中で退いている。

テッド・トンプソンGMが契約延長

パッカーズがテッド・トンプソンGMとの複数年の契約延長を発表した。年数も金額もあきらかにされていない。また選手の場合と違い、数日後に詳しい契約内容がわかるということもない。前回2011年には年平均$2.5ミリオン(これも正確なところはわからない)の5年契約をむすび、契約があと2年残っていた。すでに就任10年目で61歳という年齢にくわえ、今春はリーグの会合を欠席したことから(理由は明かされずじまいだったが、病気を疑うのは当然)、「引退のときも遠くないのでは」という憶測が出始めていた。

トンプソンGMのキャリアについては人物紹介ページを参照。2008年、2011年とマッカーシーHCとぴったり足並みを揃えて契約延長を重ねており、今日の会見でも「つぎはマイク・マッカーシーHCとの再契約が優先事項だ」と明言している。なお、パッカーズは指揮系統がシンプルで、ヘッドコーチの任免はGMに全権、GMの任免は社長に全権がある。

引退時期について聞かれたトンプソンGM。 「さんざん質問されてきたが、引退のことは考えてもいない。いつまで続けるかは、自然な成り行きに任せるつもりだ。何歳まであと何年やる、と決めている人たちもいるが、こういうことは人それぞれだ。人生の終盤にさしかかってから良い仕事をする人もたくさんいるようだし。私は仕事を楽しんでいる。とても元気が出ているよ」

「私はスカウトだ。それが仕事であり、とても楽しんでいる。ダイヤモンドを探し、商売敵の上を行こうといつも考えている。だから今でもスカウティングしているんだ」

2014年7月30日

WRジョーディ・ネルソンの契約詳細

先日WRジョーディ・ネルソンがサインした契約は下表のように判明した。契約ボーナス$11.5ミリオンをふくむ総額$42.55ミリオンの5年契約。大幅ディスカウントとは言わないが、昨季1314ydsレセプションを記録した力からすれば、年平均$8.51ミリオンは決して高くない(WRの契約ランキング)。今年のキャップナンバーは$5.925ミリオンとなり、契約前の$4.375ミリオンから$1.55ミリオン増えただけだ。

ベースサラリーは最初の3年間が低く抑えられ、4年目の2017年(32歳)に跳ね上がるバックロード型となっている。そのころ力が衰えてきていたら、契約の見直しあるいは解雇となるかもしれない。しかしキャップ枠が増えていく見通しであることを考えると、衰えが最小限なら契約満了までいってもおかしくはない。たとえば、今年のパッカーズはCBトラモン・ウィリアムズのキャップナンバー$9.5ミリオン(チーム3位)を受け入れいている。

パッカーズのキャップスペースは$13.6ミリオンほど残っていて、まだまだ主力級の選手と契約延長する余裕はある。今年使い切れなかったキャップスペースは来年に繰り越すこともできる。

Jordy Nelson's new contract
Year 契約ボーナス ロースターボーナス ベースサラリー ワークアウト 出場ボーナス キャップナンバー キャッシュバリュー
2014  (2,300,000)    2,000,000    500,000 *5,925,000 14,250,000
2015  (2,300,000)   1,300,000 500,000 500,000 4,600,000 2,300,000
2016  (2,300,000)   5,500,000 500,000 500,000 8,800,000 6,500,000
2017  (2,300,000)   8,250,000 500,000 500,000 11,550,000 9,250,000
2018  (2,300,000)   9,250,000 500,000 500,000 12,550,000 10,250,000
11,500,000           42,550,000

2014年7月29日

Day 3: フルパッド練習開始

さすがグリーンベイというべきか、朝8時20分の練習開始時は13℃と冷え込んでいる。キャンプは3日目となり、お待ちかねのフルパッド練習がスタートした。とくに攻守ラインマンにとってはこれからが本番。ハーフラインのラン練習(キャンプでもっともフィジカルな練習)や1on1のパスラッシュドリルの勝負に注目が集まった。ただし「ライブタックリング練習」ではないので、ボールキャリアーを地面に倒すまではしない。この日の練習は2時間26分だった。

キャンプ3日目を終え、現地火曜は休養日となる。選手たちは完全なオフとのこと。

2014年7月28日

Day 2: ダブルTE隊形多し

キャンプ2日目は雨の予報があったため10分ほど早く始まったが、最後まで雨に降られることなく2時間37分の練習を行うことができた。

2014年7月27日

Day 1: CBヘイワード好調

キャンプ初日の練習がおこなわれ、数多くのファンがレイ・ニチキ・フィールドに集まった。規定により最初の2日間はノーパッド練習。昨年は記者たちがさかんにVineにショートビデオをアップしてくれたが、今年はそうした撮影も球団から禁止されてしまった。この日は2時間ほどの練習の間にWRジョーディ・ネルソンの契約延長が報じられ(前の記事参照)、フィールドでも選手たちがネルソンを祝福する姿がみられた。

WRジョーディ・ネルソンが契約延長!

WRジョーディ・ネルソンが2018年までの4年契約延長にサインした。詳細は不明だが、契約ボーナス$11.5ミリオンをふくむ総額$39ミリオンで、うち$14ミリオンが保証されているとのこと。Press-Gazette紙によれば今年のもともとのサラリー$3.5ミリオンはそのまま残るとのことなので、5年総額$42.5ミリオン(年平均$8.5M)ということになる。球団側にとって今オフの最大の目標だったネルソンとの契約延長がシーズン前に完了したのはうれしい。次の焦点はおそらくWRコブになるはず。

契約のニュースは、なんとキャンプ初日の練習中にネットに流れた。 「早出で練習するスペシャルチームに僕は加わっていなかったので、ぎりぎりまで時間があった。みんながロッカールームを出て行ったあと僕が最後に残り、書類が来るのを待ってサインした」と本人は振り返っている。(交渉は代理人がするので、本人はサインをするだけ)

WRジョーディ・ネルソン Jordy Nelson はカンザス州ライリー出身の29歳。実家は農場。高校ではQBとして活躍したものの奨学金のオファーがなく、ウォークオンで地元カンザス州立大へ進んだ。大学2年目にセーフティからワイドレシーバーへコンバートされると、またたくまにスターWRへ。ビッグ12のカンファレンス記録を作る活躍で、2008年の2巡指名でパッカーズに入団した。最初の3年間はドライバーやジェニングスの影に隠れて目立たなかったが2011年に1263yds・15TDを挙げる活躍でエースに成長。昨年はシーズンの半分ちかくエースQBを欠きながらパスキャッチ85回1314yds(ともにキャリアベスト)を挙げている。

前回契約延長したのはブレーク直前の2011年10月で、契約はわずか$13.1ミリオン。結果的に大ディスカウントとなってしまったのに、本人は文句ひとつ言わずプレーを続けてきた。技術的にもまだ進歩を続けており、とくにサイドライン際のキャッチングは芸術の域に。昨季はコブ負傷のため、これまで少なかったスロットでも貴重な経験を積んでいる。

ケガ人情報まとめ

キャンプ初日にフィジカルチェックやコンディショニングテストが行われた結果、以下の5人がサイドラインでキャンプを迎えることがあきらかになった。昨年キャンプイン時は各種ケガ人リストに8人が入っていたことを考えれば、5人だけの今年はマシになったといえる。

2014年7月25日

Notebook: 株主総会

毎年恒例のパッカーズ株主総会が開催され、14759人ものファンがランボーフィールドに集まった(写真集)。例によって、フィールドに設置された壇上から、東側スタンドにむけて呼びかける形式。新株発行から2年半経って熱気が収まってきたため、以前のように「株主1人につき4人のゲストを同行できる」という特典が復活している。

Mike McCarthy Way

ながらく懸案となっていた「街路にマイク・マッカーシーHCの名前をつける」件がようやく決着し、このほどマイク・マッカーシー・ウェイの命名セレモニーが行われた。選ばれたのは、これまで Potts Avenue と呼ばれた通り(地図)。屋内練習場ドン・ハトソン・センターや練習場レイ・ニチキ・フィールドの南に面し、西はランボーフィールド、東へ行けばホルムグレン・ウェイと交差してフォックス川に突き当たる。近くにはトニー・カナデオ、バート・スター、ブレット・ファーヴといった道路もある。ホルムグレン・ウェイもそうだが、「ストリート」や「アヴェニュー」でなく「ウェイ」なのは、「誰々のやり方」という意味合いを持たせたダブル・ミーニングなのだろう。

スーパーボウル祝勝会の際にグリーンベイ市長が宣言しながらここまで時間がかかったのは、ふさわしい通りを選ぶのに地元政財界の調整が必要だったため。アメリカでは道路の名前が変わることは住所表示が変わることを意味する。以前候補になった アシュランド・アヴェニューは車どおりが多く南北に長く、そのぶん企業がたくさんあって彼ら経営者の同意を集めるのが困難だった。今回のマッカーシー・ウェイでも、正式な住所変更に6か月の猶予期間が設けられ、その間は住所ラベルや封筒など、これまでのものを使えることになっている。

セレモニーでグリーンベイ市長は、「我々はその人の残した数字に基づいて街路を命名するのではない。人格に基づいて命名するのだ」とし、マッカーシーHCの人柄や地元自治体への貢献を称賛。マッカーシーHCは若いころ苦労したキャリアを振り返って感極まったのか、涙で声を詰まらせながらスピーチを行った。なかには、「コーチ・ホルムグレンには最大の敬意を抱いている。彼とロン・ウルフGMがチームを軌道に乗せたのだ。テッド・トンプソンと私はその伝統を受け継いでいるのだと感じている」という発言もあった。

市長たちを交えて記念撮影
(右から3番目はマッカーシーHCの長女アレックス)

涙ながらにスピーチする マイク・マッカーシーHC
(背後はレイ・ニチキ・フィールド)

トレーニングキャンプの見どころ 2

今週末にスタートするトレーニングキャンプのみどころ、後半はディフェンスについて。昨季大不振だっただけあって、オフェンスとくらべて不確定要素が多い。なおスペシャルチームはリターナーを除いて無風なので割愛する。

◆ セーフティの向上なるか

昨季ディフェンス不振の元凶がここ。M.D.ジェニングスとは再契約せず、マイカ・ハイドをCBからコンバートし、1巡でハハ・クリントン=ディクスを指名してV字回復を目指している。ミニキャンプまではSSモーガン・バーネットとFSハイドが1stチームだったが、開幕までにクリントン=ディクスがスターターになるだろうという見方が多く、キャンプでは彼らの先発争いがディフェンス最大の注目ポイントとなる。敗れた方がダイムバックか。CBウィリアムズ、CBシールズ、CBヘイワード、Sバーネット、Sクリントン=ディクス、Sハイドというダイム隊形の陣容はかなりのものだ。

ロースター枠は通常4人なので、残る枠は1つ。昨季それぞれ出場機会をもらったクリス・バンジョーとショーン・リチャードソンの争いか。

◆ ディフェンシブラインの再編成

NTライアン・ピケット(34歳)およびDEジョニー・ジョリー(31歳)との再契約を見送り、ルトロイ・ガイオン(27歳)とFA契約。 B.J.ラジとは再契約したが、1年契約にとどめ、優勝時に活躍したノーズタックルに戻すことに。ピケットとジョリーの退団でラン守備に不安は残るが、若手が成長する楽しみも大きい。重さよりもクイックネス、という方針変更が奏功するかどうか。

ノーズタックルはラジ、ガイオン、ジョシュ・ボイド(昨年5巡)の3人が有力。3巡指名のカイリー・ソーントンもいずれNTとして将来のスターターに育てるかもしれない。

ディフェンシブエンドでは、昨年マイク・ダニエルズが6.5サックを挙げる活躍でDL陣の中心選手となった。昨年の1巡指名デイトン・ジョーンズも同じように2年目の成長を見せてほしいところ。パスシチュエーションでは彼ら2人がインサイドラッシャーとなる予定。小兵のダニエルズがラン守備で無駄に消耗しないよう、他の若手DLがローテーションに加わって働いてくれなければならない。一昨年の2巡指名ジェレル・ウォージーはケツに火がついており、開幕前の解雇もありうる。

ロースター枠は7人あるいは6人。開幕ロースター確実といえるのはラジ、ダニエルズ、ジョーンズ、それに3巡指名ソーントンまでか。ケガ人が出ればピケットを呼び戻す選択肢もある。

◆ インサイドLB

A.J.ホークブラッド・ジョーンズの先発コンビ(どちらも契約は2015年まで)は今年のディフェンス最大の弱点とみなされている。それなりに堅実だが、ラン守備では受け身なプレーが目立ち、パスカバレッジではアスレチックなTEたちについていくスピードやクイックネスがない。今年はFAでもドラフトでも補強がなかったことから、ジャマリ・ラティモア待望論が強まっている。代役出場で光るものを見せた彼が今キャンプで先発コンビをどれだけプッシュできるかが注目。昨年の7巡指名サム・バーリントンもチャンスがあるかもしれない。

ロースター枠は4人あるいは5人。LB全体で10人のことが多く、今年はOLBが人材豊富なのでILBは4人だろう。上記の4人ですんなり決まってしまいそうだが、バーリントンしだいではドラフト外ルーキーたちにもチャンスが出てくる。

◆ アウトサイドLB

昨季はクレイ・マシューズニック・ペリーがともにケガに苦しみ、OLB転向1年目のマイク・ニールが10試合、7巡指名ネイト・パーマーとドラフト外のアンディ・ムルンバがそれぞれ3試合に代役先発せざるをえなかった。タレント不足は目をおおうばかりで、パスラッシュもラン守備もガタガタになってしまった。

今年はジュリアス・ペッパーズ(通算119サック)とFA契約し、再契約したマイク・ニールの進歩も見込める。4巡指名のカール・ブラッドフォードも面白そうなタレントだ。マシューズとペリーの2人が元気ならばかなりの戦力アップが見込めそうで、ケイパースDCが2009年に就任して以来もっとも充実した陣容といえるかもしれない。

ペッパーズ、ニール、ペリー(いずれも元DE)はエレファント・エンド(DEとのハイブリッド)として使う、という首脳陣のコメントもあり、今年は戦術面の変化にも注目が集まる。それが実現するなら、実質3-4と4-3のハイブリッドディフェンスといっていいのでは。昨年ペリーは右サイドからのラッシュが非常に得意であることを証明したので、マシューズは左サイドでの起用が増えるかもしれない。ペッパーズは左右サイドを選ばず、インサイドからのラッシュもいい。

今年のロースター枠はおそらく6人。マシューズ、ペッパーズ、ペリー、ニールにくわえて新人ブラッドフォードもほぼ当確か。2年目のムルンバとパーマー、それにドラフト外ルーキーたちで最後のイスを争うことになりそう。

◆ コーナーバック

ベテランのトラモン・ウィリアムズ、大型契約を手に入れたサム・シールズの2人がスターター。ハムストリング断裂で昨季のほとんどを棒に振ったケイシー・ヘイワードがニッケルバックに復帰する見込み。ウィリアムズ(キャップナンバーは$9.5M)は契約最終年を迎えているが、31歳という年齢もあって契約延長の話はいまのところない。チームは彼と再契約せずシールズ&ヘイワードの先発コンビを考えている証拠だろう。

上記3人に次ぐCBはマイカ・ハイドだが、彼がセーフティに完全に移るのであれば4番手はデヴォン・ハウスジャレット・ブッシュの争い。ブッシュはかつて実戦に弱かったが、昨季はダイムバックとしてファルコンズのTEゴンザレスを封じ込める活躍を見せた。ハウスは昨季が予想外の不振だったが、今年は契約最終年なのでなんとかしたいところ。6巡指名のディミトリ・グッドソンはフットボール経験が浅く(バスケからの転向)、キャンプが始まってみないとわからない。

ロースター枠は通常6人。ドラフト外や元プラクティス・スクワッド組はグッドソンと最後のイスを争う。

2014年7月24日

トレーニングキャンプの見どころ 1

今年のトレーニングキャンプは現地25日(練習は26日)にスタートする。期待の補強ポイント、懸念が残るポジション、先発争いやロースター争いなど、注目すべきポイントについて大雑把にまとめてみた。前半はオフェンスについて。

なお、トレーニングキャンプ全般の紹介はこちらの常設ページで。練習スケジュールは公式サイトを参照のこと。今年は公開練習の回数が減ったほか、午前中の練習が増えたことも特徴となっている。スケジュールの変更は、ケガを減らすのが目的だろう。

◆ 新センター

暫定スターターはプロ2年目のJ.C.トレッター。4巡指名入団直後に足首を骨折してシーズンを棒に振ったが、12月前半に復帰して1か月ほど練習できた。フロントが今春Cディートリック=スミスとの再契約に動かず、外部のFAにも興味を示さなかったのは、それだけトレッターを高く評価した証拠だろう。とはいえ、大学時代にはTEとLTしかプレーしておらず、センターの実戦経験はゼロ。パッカーズはアップテンポ志向でノーハドルも多いだけに、プロテクションのアジャストメントなどセンターの役割は大きいはず。もしここがコケればオフェンス全体がおかしくなってしまう。左右を固める両ガードがしっかりしている点は心強い。

2番手センターはコーリー・リンズリー(5巡指名ルーキー)とガース・ゲアハート(昨年プラクティス・スクワッド)の争い。リンズリーはトンプソンGMが就任以来初めて指名したセンター専業選手だ。トレッターが不振ならば彼が先発候補になる。両ガードの控えはOTドン・バークレーが兼ねるとはいえ、インサイド3ポジションの控えの層は薄く、誰かドラフト外ルーキーが台頭してほしいところ。

◆ フィンリーなきタイトエンド

ジャーマイケル・フィンリーがFAで退団し、アンドリュー・クウォレス(2年$3ミリオンで再契約)が暫定スターターに。昨季終盤はレシーバーとして時おり光るものを見せたが、ブロッキングは期待外れだった。優勝した2010年も彼がスターターだったとはいえ、伸びシロはもう見込めず、今夏は先発の座を脅かす若手が出てきてほしいところ。候補は2年目のブランドン・ボスティック、今年3巡指名のリチャード・ロジャースあたり。今春のOTAやミニキャンプで好評だった彼らがフルパッドでどれだけやれるか、キャンプ序盤の注目ポイントとなりそうだ。

その他、4年目のライアン・テイラー、昨年ドラフト外からプラクティス・スクワッドを経てロースター入りしたジェイク・ストーンバーナー、超問題児のドラフト外選手コルト・ライエラなどがロースター枠(3または4)を争う。スペシャルチームでの働きも重要になる。

◆ 控えワイドレシーバー

WR陣はネルソン、コブ、ボイキンまでしっかりしていて、ジェームズ・ジョーンズがFA退団した穴を2巡指名ダヴァンテ・アダムズが埋めてくれれば戦力ダウンはなさそう。さらに5巡指名ジャレッド・アブレデリス、7巡指名ジェフ・ジャニス、昨年7試合出場した小兵のマイルズ・ホワイト、昨年の7巡指名ケヴィン・ドーシー、昨年シーホークスの4巡指名クリス・ハーパーといった選手たちがいる。ネルソン、コブ、ボイキン、アダムズの4人は安泰なので、残るWRたちは1枠か2枠を争わなければならない。敗れた選手はプラクティス・スクワッドでチャンスを待つことになるが、他球団に引き抜かれる可能性も高い。

ロースター枠は通常5人だが、リターナーをこなせる選手がいれば6人枠に増えるかもしれない。アブレデリスは大学時代にリターナー経験が豊富なのでそれだけチャンスが大きい。地元ウィスコンシン大出身なのでキャンプでは大きな声援を集めるだろう。

◆ 2番手QB争い

マット・フリン(29歳)と地元ウィスコンシン大出身のスコット・トルジーン(26歳)が2番手を争う。フリンは昨季半ばに出戻って2勝1分けをチームにもたらし、ちょっとした救世主となった。いっぽうトルジーンはその前の3試合を担当し、勝てなかったがポテンシャルの高さは示した。トルジーンは今春初めてパッカーズのオフシーズン練習に参加。どれだけ成長できたかプレシーズンゲームが楽しみなところだ。伸びシロではトルジーンに魅力を感じるが、最終的にはフリンの安心感が勝ることになるのではないか。

どちらが勝つにせよ、昨年の今ごろはグレアム・ハレルとB.J.コールマンの争いだったことを考えれば、大幅な戦力アップを果たしたのは間違いない。例年QB陣は2人枠のことが多いが、昨年の反省から3人枠にするのではないか。ドラフト外でチェイス・レティグ(ボストン・カレッジ)も入団したが、キャンプ練習ではなかなか4番手までプレー機会が回らない。よくてプラクティス・スクワッドだろう。

◆ その他の注目選手

2014年7月21日

Notebook: 増収減益

ずっと怠けていたので、最近のニュースをまとめて。

フィールドを見下ろして記念撮影
元RBアーマン・グリーン 殿堂入りセレモニーにて
元LTケン・ルトガーズ 殿堂入りセレモニーにて

パッカーズ・プロショップ新装開店を伝える地元ニュース