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Day 29: Cトレッターが当分欠場へ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月25日
休日明けのこの日はノーパッドで1時間40分の練習。ファンには非公開だがメディアには公開された。練習直前に発表された解雇選手のリストは前の記事を参照。
新センターのJ.C.トレッターがレイダーズ戦でヒザを負傷し、復帰まで1か月以上かかることが確実になった。昨日のB.J.ラジに続くショックだ。ILBブラッド・ジョーンズ(太もも)も休んでいるが、こちらは開幕戦に間に合う見通し。CBケイシー・ヘイワード(ハムストリング)は練習に復帰している。
- オフェンス
- トレッター負傷のため、5巡指名Cコーリー・リンズリーが代役スターターを務める。今夏は練習でも試合でも期待以上のプレーを続け、「トレッターと大差ないのでは」との声もあった。ブロッキング能力はしっかりしているので、問題があるとすれば頭脳面か。ただ、大学時代からセンターが本職だったことと、名門オハイオ州立大で大舞台に慣れている点はトレッターに優っている。
- 新先発CリンズリーはProFootballFocusのプレシーズンゲームレビューにおいて、+0.7、+1.2、+1.8と1試合ごとに数字を上げている。計+3.7はNFLの全センター中3位タイ。(ただし対戦相手のレベルに差があるので鵜呑みにはできない)
- 新人センターといえば2004年7巡指名のCスコット・ウェルズが思い出されるが、彼の昇格はシーズン終盤になってからだった。初出場したイーグルス戦では、ショットガン・スナップがQBファーヴの頭を越すポカも。
- Cコーリー・リンズリー。 「切迫感はものすごくある。これまでもハードに頑張ってきたけれど、先発チームでやるとなるとまったく別の話だ。僕は高いレベルでプレーして穴を埋めなきゃいけない。馬鹿げたミスをしている余地はないんだから」
- J.C.トレッター負傷についてRG T.J.ラング。 「長くかかるものでなければいいと願ってる。ほんと残念だよ。OLがとてもいい感じになってきたところでこれだ。ドニー(RTバークレー)の負傷も痛かったし、今回のも痛い。でもいつも言っているように、できることは何もないんだ。我慢して前に進むしかない」
- おなじくLGジョシュ・シットン。 「今朝J.C.に言ったんだ。『オレたちがすごく馴染んできたとたんにいなくなっちまうなんて』 ってね。僕は百万人ものセンターと一緒にプレーしてきた。本当に不幸なことだし、難しくないとは言わないが、プロセスを踏んで着実にやっていくしかない」
- この日はLGシットンとRGラングもセンターの練習をしている。ラングは昨季センターとして出場したことがあるが、シットンは経験がない。トレッター負傷により控えOLの層が薄くなり、Cガース・ゲアハートの開幕ロースター入りが濃厚。こうしたことにより他のポジションのロースター構成に悪影響が出てしまう。
- ドラフト外のQBチェイス・レティグが解雇されたので、木曜のプレシーズン最終戦はQBマット・フリンとQBスコット・トルジーンが半分ずつプレーするはず。
- QBトルジーン優勢の現在、「トルジーンとフリンを両方残すべき」 という声と、「フリンを解雇し、必要になったら呼び戻せばいい。どうせ誰も獲らないから」という声の両方がある。ケガ人が増えてきたことを考えると、後者の方法を採らざるをえないかも。
- プレシーズン第3戦でProFootballFocusの評価が高かったオフェンス選手は、RGラング(4.3)、RBハリス(1.9)、RBレイシー(1.8)、Cリンズリー(1.8)、WRジレット(1.7)、QBトルジーン(1.5)、TEテイラー(1.0)。
- おなじくProFootballFocusで評価が低かったオフェンス選手は、OTアダムズ(-2.6)、LGシットン(-2.2)、FBクーン(-2.1)、QBフリン(-2.0)、OGマクレー(-1.6)、OGフリントン(-1.5)、WRコブ(-1.4)、OGティラー(-1.3)、WRアダムズ(-1.1)。
- ディフェンス
- ラジの戦線離脱で後継ノーズタックルとなったジョシュ・ボイドは、ターゴヴァックDLコーチの熱心な指導を受けていた。入団以来主にDEをプレーしてきたが、ミシシッピ州立大ではNTとして2年の先発経験がある。 「僕は多くのポジションをこなしてきたから、NTに変わるからといって大差はない。必要とされる場所でプレーするだけだし、違和感は何もない」 「しばらくやっていなかったから勘を取り戻す必要はある。相手のブロックが違ってくるし、3テクニックと比べ、ボールに近いところではより速く物事が起きる」
- DTルトロイ・ガイオン(ハムストリング)はキャンプ全休が続いている。本来ならNTラジの後任スターターになっているところだ。 「この遅れは本当にイライラがたまる。ハムストリング負傷は(強い負荷のかかる場所なので)、DLにとってキツいものだ。でも僕はリハビリもコンディショニングもワークアウトもたくさんこなし、復帰目前と感じてる。ここ1週半ぐらいは本当に調子がいいんだ。あとはメディカル・スタッフがOKを出してくれるのを待つだけ」
- ラジの戦線離脱についてDTガイオン。 「穴を埋めるのが大変かって? "大変"かどうかは僕にはわからないよ。僕自身だってよいプレーヤーだ。D-ラインの仕事のやり方はよく知ってる。復帰して自分の仕事をするだけだよ」
- ILBジョーンズ(太もも)が開幕に間に合わなかった場合の代役としてJournal Sentinel紙は、「ベースではラティモア、ダイムではバーリントンになるかも」と書いている。
- セーフティでは依然としてSマイカ・ハイドが1stチーム。TEテイラーへのTDパスをエンドゾーン奥でブレークアップ。
- プレシーズン第3戦でProFootballFocusの評価が高かったディフェンス選手は、CBハウス(4.5)、OLBエリオット(3.6)、OLBマシューズ(2.1)、ILBラティモア(1.7)、Sリチャードソン(1.7)、OLBハバード(1.4)、CBホワイト(1.4)、DEダニエルズ(1.3)、Sハイド(1.3)、OLBペリー(1.2)、OLBパーマー(1.0)。
- おなじくProFootballFocusで評価が低かったディフェンス選手は、ILBバーリントン(-2.3)、CBロール(-2.1)、CBブッシュ(-1.5)、ILBコーリー・ジョーンズ(-1.4)。
- ケガ人情報
- OAK戦で負傷したC J.C.トレッター(ヒザ)のケガは軽くなかった。マッカーシーHCは「ヒザの大きなケガで、複数週かかる」とだけで詳述を避けた。彼が "significant" という表現を使ったときは本当に大きなケガだ。いっぽう代理人は、「手術が必要なものではない。骨挫傷(bone bruise)の一種のようだ。長期欠場するようなものではない」としている。
- ESPN Wisconsinが関係筋に聞いたところによると、「ヒザの腱に損傷はなく、疲労骨折に似ている。復帰まで5週か6週という感触」とのこと。ケガに関しては悲観的な数字の方が当たるもので、復帰まで6週間と覚悟しておくのがいい。そうすると、第5週MIN戦か第6週MIA戦ということになる。
- OAK戦で負傷したILBブラッド・ジョーンズは太ももを痛めて休んだ。「プレシーズン最終戦は出場しない」 「開幕戦出場については心配していない」とマッカーシーHC。とはいっても、開幕戦欠場の可能性は残る。
- CBケイシー・ヘイワード(ハムストリング)は復帰。悪いニュースが続いていただけにこれはめでたい。
- 右上腕二頭筋を断裂したNT B.J.ラジはもうじき手術を受ける予定。「復帰可能IR枠」の候補ではない、とマッカーシーHCは語り、今季全休が確定した。
- TEブランドン・ボスティック(右腓骨骨折)は松葉杖がとれ、サイドラインでTEクウォレスとキャッチボール。
- 見学組は、RBラジオン・ニール(ヒザ)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEボスティック(右腓骨骨折)、Cトレッター(ヒザ)、OTバークレー(ヒザACL断裂)、OGティラー(ふくらはぎ)、DTラジ(上腕二頭筋断裂)、DTガイオン(ハムストリング)、ILBジョーンズ(太もも)、ILBトーマス(ヒザ)。