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Day 30: NTガイオンが初練習
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月26日
今週唯一のフルパッド練習は2時間02分。ハムストリング負傷で全休していたNTルトロイ・ガイオンがついに復帰し、初日からフィジカルな練習に参加している。夏の休暇シーズンが終わり学校が始まったため、観客席には空席が多い。今年のファン公開練習は明後日を残すのみとなった。
- オフェンス
- この日のQBアーロン・ロジャースは1stチームでプレーせず、スカウトチームで主力組ディフェンスを翻弄している。Cリンズリーとの初コンビとなっても、今週のチーフス戦に出ないようだ。
- チームドリルで先に1stチームに入ったのはQBマット・フリン。 「チーフス戦では彼ら2人に均等に出場時間を与えたい」とヴァンペルトQBコーチ。
- ハーフライン・ドリルはランブロックの重要な実戦的練習。新先発Cコーリー・リンズリーは1stチームで無難にこなしている。
- CリンズリーについてQBロジャース。「(周囲も)教育のプロセスをスピードアップしていくことになる。僕のように10年の経験があるQB、そしてNFLで最も優秀なガードたちと一緒にやれるのは大きなプラス材料だ。みんなでラインのコールを手伝い、オフェンスのテンポを保てるようにするだろう」 「これまでも彼のスナップを受けてきたし、プレシーズン最終戦で僕と彼が一緒にプレーすることが必要不可欠だとは思わない」
- Cリンズリーに続いてセンターに入ったのはジョシュ・シットン。スナップ数も多く、「緊急時のためのセンター練習ではないように見える」とある記者。Cリンズリーが不振(あるいは負傷)の場合の”プランB”は彼ということなのか。昨年は緊急時にラングがセンターに入っていた。
- Journal Sentinel紙によると、今夏はフルパッドでのパスラッシュドリルが計194スナップしかなかった。2011年(365)、2012年(334)、2013年(315)と比べても減少幅が大きい。ただクレメンツOCによると、今年は他に2対2の練習を取り入れたので、それを合わせれば同じような数字になるとのこと。
- 今年のキャンプでは、RB/FB対ILBのブリッツ・ピックアップ練習が一度も行われなかった。そうしたことは1対1でなくチーム・ドリルのブリッツ・ピリオドで行っているということか。
- 好調のRBドゥワン・ハリスは2番手RBの座に向けてプッシュしているところ。おそらく今年は昨年に増してRBレイシーの出場時間が長いので、3番手がフィールドに出る機会は少ない。
- 2番手RB争いについてサム・ギャッシュRBコーチは、「その問題にはまだ答えが出ていない。我々はプロセスを経ている最中だ。ヘッドコーチには考えがあるだろうと思う」としている。クレメンツOCは、「エディーがウチのトップランナーだ。その後は複数の選手を使って成り行きしだい」とのこと。
- 2巡指名WRダヴァンテ・アダムズがTDパスをナイスキャッチ2回。1つ目はエンドゾーンで低いパスをすくい上げた。2つ目は鋭いコーナー・ルート。
- WRマイルズ・ホワイトは2つも落球したが、その後にオーバーザショルダーのTDパスをエンドゾーン奥でキャッチ。他のポジションのケガ人続出により、6番手WRがロースター入りできる可能性は下がってきた。
- TEジェイク・ストーンバーナーはQBトルジーンからの20ydsパスなど、好調をキープ。TEテイラーとの4番手争いで優位に立ちつつある(4番手が開幕ロースター入りできるかはわからないが)。いっぽうドラフト外のTEジャスティン・ペリロはCBロールを縦に抜いてロングTDパスをキャッチ。スカウトチームで、QBロジャースからのパスだった。
- QBロジャースは若手WR/TEの頭脳面の準備について、「失望しているわけじゃないが、もっと努力する必要がある」とさらなる向上を促している。
- ディフェンス
- NTルトロイ・ガイオンが初練習。ラジのケガもあってまさに待望の復帰だが、3-4ディフェンスの経験がないので、このシステムへの習熟も必要だ。復帰初日ながらフィジカルなドリルにバリバリ参加していた。 「スターターが倒れたときはそれだけチームに緊張感が増すものだ。僕がステップアップして穴を埋めなきゃいけない。開幕に向け、すべての機会を活かして準備を進めるつもりだ」
- NTガイオンはハーフライン・ドリルで、控え組OLを吹き飛ばしてRBパーキンスを-4ydsものロスタックルに。NTだけでなくDEに入ることもあった。 「今日の動きはとてもよかった。破壊力があったと思う。彼はよいスタートを切ったよ。スナップ数には制限を設けたが、質の高い練習をこなすことができた」とマッカーシーHC。
- ケガのILBジョーンズに代わってILBジャマリ・ラティモアが1stチーム。
- 4巡指名OLBカール・ブラッドフォードがハーフライン・ドリルで初めてILBに入った。ようやくコンバート実験が始まったか。ドラフト時に懸念されたサイズの問題(背が低く腕が短い)がいまのところ的中し、プロのOT相手にパスラッシュで歯が立たない。この日は2年目のOLBネイト・パーマーもILBに入ることがあった。
- ILB挑戦についてOLBブラッドフォード。 「いいと思うよ。タックルやガードにまっすぐ向かっていき、RBにぶつかっていくことができる」 「(ロースター争いは)自分にコントロールできることじゃない。神の手に委ねるだけ。心配しても仕方がないし、そんなことをしていたらマイナスになるだけだ」
- 今年のOLB陣はこれまでになく充実していて、マシューズ、ペッパーズ、ニール、ペリーの4人がすでに当確。そしてエリオット(ドラフト外)とムルンバまで当選圏内といったところか。ブラッドフォードのILBコンバートは、4巡指名ルーキーになんとか居場所を見つけてやる努力ともいえる。ILBジョーンズやILBラティモアも最初はOLBだった。
- OLBマシューズとOLBペッパーズが同サイドからラッシュする場面あり。逆サイドはOLBニール。
- スペシャルチーム
- キックオフリターナーはRBドゥワン・ハリスで決まり、といった情勢。
- キャッチングの安定しているWRジェフ・ジャニスだが、この日は珍しくキックオフをマフ。
- 濡れたフィールドにくわえて強い横風の吹くなか、Kメイソン・クロスビーは8回中5回成功。38yds(右)、42yds(右)、46yds(左)と3連続失敗したあと、48、53、55ydsを成功させて終了した。昨年夏と違って、ミスから悪循環に陥らないメンタルをPress-Gazette紙はむしろ称賛している。
- ケガ人情報
- "Non-football injury list" のままキャンプを全休していたNTルトロイ・ガイオン(ハムストリング)にようやく復帰許可が下り、練習に初参加。
- 6巡指名CBディミトリ・グッドソンは脳震盪のため見学組に加わった。キャンプ序盤と比べれば進歩してきているものの、ロースター当選圏内にはいない。今年はプラクティス・スクワッドで修業だろう。
- 見学組は、RBラジオン・ニール(ヒザ)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEボスティック(右腓骨骨折)、Cトレッター(ヒザ)、OTバークレー(ヒザACL断裂)、OGティラー(ふくらはぎ)、DTラジ(上腕二頭筋断裂)、ILBジョーンズ(太もも)、ILBトーマス(ヒザ)、CBグッドソン(脳震盪)。
- NTガイオンの復帰により、シーズンをPUPリストで迎える資格のある選手は1人もいなくなった。つまり上記全員がキャンプイン後の負傷ということ。
- 元パッカーズのSジェロン・マクミリアンがチーフスから解雇。そのほか、WRトリ・ガーリーがビルズから、Kジョルジオ・タヴェッキオがライオンズから解雇されている。