過去の記事 |
2014年 >
08月 >
Day 11: RTバークレーがACL断裂
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年8月 6日
今夏もっとも短い1時間41分の練習。オフェンスおよびディフェンスのインストールのフェーズは前日で終了し、今日からはシーズン中に近い練習フォーマットになったらしい。主力同士のコンペティティブなチーム・ドリルはほとんどなくなり、次の対戦相手を模したスカウトチーム相手の練習が主体となる。
負傷退場したRTドン・バークレーは前十字靭帯断裂であることが、練習後まもなくあきらかになった。WRアブレデリスにつづくシーズンエンドだが、チームへの影響はずっと大きい。センター以外4ポジションの控えを兼ねる、事実上「6人目のスターター」だったからだ。実戦ではふつう7人しかOLをアクティブ登録しないが、それが容易なのは彼がいてくれるから。いなくなればOTシェロッド、OGレーン・テイラー、Cリンズリーの3人が必要になってしまう。今後はCリンズリーがガードの練習もするのだろうか。
- オフェンス
- ドラフト外のQBチェイス・レティグは、2ミニッツドリルなどで出番があった。Press-Gazette紙によると、前日までチーム・ドリルに参加したのはわずか2スナップ。「今日は2ミニッツドリルでよくオフェンスを動かした(TDドライブ)。クラスルーム(QBミーティングでの勉強)もとてもよくやっている」とマッカーシーHC。
- 2巡指名WRダヴァンテ・アダムズは鋭いカットでDBを引き離し、エンドゾーンでQBロジャースからの鋭いパスをキャッチ。ESPNは「3番手のWRボイキンをプッシュしている」と評価しているものの、Journal Sentinel紙は、歴史的にみてパッカーズのWRが1年目から活躍するのは難しい、と慎重。
- WRアダムズはオフシーズンにハムストリングを痛め、そのためにOTA等は万全でなかったらしい。今はもう100%、と本人。
- C J.C.トレッターは次第によくなってきており、この日のパスラッシュドリルではNTラジ、DEダニエルズ、DEボイドに3戦全勝。ランブロッキングでも、昨季のCディートリック=スミスと比べてアスレチック能力の高さはあきらか、といった声が聞かれる。
- RG T.J.ラング(肩)は制限が解け、1stチームの全スナップを担当している。
- LTデレク・シェロッドはパスラッシュドリルで、DEボイド、OLBブラッドフォード、OLBムルンバ相手に3戦全勝。先発組をプッシュするほどではないが、これまでで最高のキャンプを過ごしている。RTバークレーのケガに関連してマッカーシーHCは、「チームドリルではやっていないが、個人ドリルでは右タックルも練習している」
- OGレーン・テイラーについてマッカーシーHC。 「彼はよい仕事をたくさんしているが、日によって波がある。今週は出来のよい日を並べてくれると期待している」
- 昨季RTドン・バークレーは1043スナップに出場した。OTデレク・シェロッドとOGレーン・テイラーを合わせても20スナップにすぎない。
- ディフェンス
- Sバーネット不在のため、SハイドとSクリントン=ディクスが1stチーム。プレシーズン初戦もこの組み合わせになりそう。
- Sクリントン=ディクスはラン守備で好プレーあり。OLのブロックを破り、RBがアウトサイドを回り切る前に捕まえている。Sバーネットの代わりとなればストロングセーフティが主体となるが、「大学でも両方やっていたから大丈夫」と本人。
- CBジャレット・ブッシュはWRボイキンの前に飛び込んでQBロジャースからのパスをインターセプト。
- キャンプイン時は「減量したOLBマイク・ニールはインサイドラッシャーとしてはもう使われない」と見られていたが、意外にそうでもなかった。この日もDEデイトン・ジョーンズと並んでニッケル隊形のDLに入っている。
- 今夏パスラッシュドリルで負け知らずだったRGラングに土をつけたのはDEデイトン・ジョーンズ。
- スペシャルチーム
- 今年最初の実戦が近いためか、今日はスペシャルチーム練習の時間がかなり長い。
- 昨年6巡指名のOLBネイト・パーマーはキックオフとパントの両カバレッジチームで1stチームに入っている。ロースター争いを有利に進めているということか。
- パンターの斜め前にセットする"personal protector"役は依然としてSマイカ・ハイドが務め、FBクーンではない。
- パントリターナーは、Sハイド、WRコブ、WRマイルズ・ホワイト、CBトラモン・ウィリアムズ。
- 公式サイトのデプスチャートが今年初めてアップデートされた。これは毎年ごくいい加減なもので、深読みしても無駄だが、いちおう要点だけ。
- タイトエンドは、クウォレス、ボスティック、ライアン・テイラー、リチャード・ロジャースの順。
- セーフティはSSモーガン・バーネット、FSマイカ・ハイドが1stチーム。FSハハ・クリントン=ディクスとSSショーン・リチャードソンが2ndチーム。
- リターナーはパント/キックオフともSマイカ・ハイドが1番手。
- ケガ人情報
- RTドン・バークレーが右ヒザを負傷。数分間にわたって地面に倒れたままトレーナーたちに囲まれ、やがてRGラングの力を借り、カートで退場。練習終了後まもなく、「前十字靭帯断裂」との初期診断が伝えられた。
- 昨日途中退場したSモーガン・バーネットは休んでいる。先週痛めた足首ではなく、腹斜筋を痛めたとのこと。
- それ以外の見学組はこれまでと同じ。RBヒル(脳震盪)、WRアブレデリス(ヒザACL断裂)、TEライエラ(ヒザ捻挫)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、Sミラー(足首)。
- 毎年恒例、ロン・ウルフ元GMがフィールドを訪れている。息子のエリオット(プロ人事部長)と話している写真。