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Notebook: QBフリンに興味なしか
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年10月 9日
- QBマット・フリンがレイダーズから解雇されてしまったが、パッカーズが動く気配は今のところない。昨年夏に痛めた右ヒジの問題がなければ違っていたかも、との一部情報も。
- QBフリン獲得についてマッカーシーHCは否定的なニュアンス。「個人的にはQBルームに満足している。彼らの(協力しての)働き方、組み合わせといった部分でね。マットはパッカーだったし、彼がいた頃はとても好きだった。ロースター変更について私はコメントしないが、入団以来のセネカ・ウォレスの仕事に満足している」
- 現在ラン成績は1試合平均141.0ydsでNFL5位、平均5.3ydsはなんとNFL2位。マッカーシーHC時代に入ってからの最高は2009年のヤーデージ14位、1回平均4.3ydsで11位タイ。
- 好調ラン攻撃についてトム・クレメンツOC。「1つの理由はコミュニケーションの濃密さだ。ウィークデイにはラインメン、バックス、コーチたちが全ランプレーについて詳細に分析を行っている。また、1つのプレーコールにつき3つか4つのオプションがあり、相手ディフェンスによって使い分けている。そのためにはラインメンからQBに意見を伝えることもあるし、それをQBが聞き、我々コーチにも伝える。そして我々が写真を見て、『よしこれは1回使ったから、相手が同じ構えで来たら今度は別のバリエーションを使ってみよう』といった感じだ」
- 3rdダウン1を2回とも失敗したことについてマッカーシーHC。「我々はスクリメージでたくさんの作業を行っている。最初の3rdダウン1(WRコブへのスクリーンをパスカットされた)では、相手の陣形が予想外のものだった。こうしたことも時々は起こるし、だからこそスクリメージでの判断が難しいんだ。そしてその点がアーロン・ロジャースの強みであることは間違いない。そうした時はスペースでランドール・コブに持たせれば常にチャンスが大きいのだし」
- 今回RBエディー・レイシーのラン23回のうち、1stダウンのランが16回。平均4.7ydsを稼いでいる。16回のうち2yds以下がわずか4回。うち2回は前後半最後のもの。
- WRランドール・コブは入団以来3年目にして、60ydsラン、60ydsキャッチ、100ydsキックオフリターン、80ydsパントリターンを記録。NFL史上、RBゲイル・セイヤーズ(CHI、殿堂入り)しか成し遂げていなかった快挙だ。
- パッカーズは当然WRカルヴィン・ジョンソンが出るものとして準備してきた。「欠場はまったく考えていなかった。トッププレーヤーはケガをしていても金曜に少し練習して出場してくることが多いしね。直前になって彼の欠場を聞き、およそ6つのディフェンスをプレーブックから消した。ディフェンスとしてはプレーメーカーを止めなければならない。カルヴィン・ジョンソンがいなくなり、焦点はRBレジー・ブッシュとQBスタフォードに移った。QBを波に乗せないよう努力しなければならない」とケイパースDC。
- スローカムSTコーチは、キックオフリターナーは当面RBジョナサン・フランクリンでいく考えのようだ。「(キャンプ以来)大きく進歩し、自信を持って使えると感じられるまでになった。先週の練習内容もよかった。さまざまな状況を試したが、彼はよくキャッチできていた。本番では、最初のキックは太陽が目に入ったためにリターンせず、これはよい判断だった。2つ目のはキックが深すぎた」(2回ともタッチバック)
- 今週ロースターに昇格したCBジェームズ・ニクソンは、昨年もパッカーズのプラクティス・スクワッドにいた選手。3年生まで所属していたテンプル大では控えRB兼リターナーを務め、カリフォルニア大(ペインシルヴェニア州)に移ってCBとなった。CBシールズを上回りチーム最速という説も。CBにコンバートされてまだ3年目だが、今夏はヒザを負傷するまでロースター争いに絡んでいたらしい。
- キャンプでCBニクソンはリターナーの練習をしており、そちらの候補として昇格させたのかもしれない。転校前のテンプル大ではキックオフリターナーとして活躍していた。パントリターン経験はないようだ。
- 空いたプラクティス・スクワッド枠にCBジュマール・ロールと契約。カトーバ・カレッジ(ノースカロライナ州)出身のドラフト外ルーキーで、昨季は6インターセプトを挙げてディビジョンIIのオールアメリカンに選ばれている。ドラフト前にパッカーズを訪問。8月下旬まではビルズに在籍し、解雇された後は先日までセインツのプラクティス・スクワッドにいた。身長6-0(183cm)の大型CBで、40yds走は4.5秒。
- Journal Sentinel紙のライオンズ戦レビューから。
- ユニット評価(5点満点)は、QB(4)、RB(4)、WR/TE(4)、OL(4.5)、DL(4)、LB(4)、DB(3.5)、K(4.5)、ST(2.5)。
- オフェンス最初の20スナップはすべてショットガン隊形。QBロジャースがディフェンスをよく分析し、オーディブルやダミー・コールをし、スナップ前の仕事ができるようにしている。
- 相手DCの希望はターンオーバーを奪うことだったが、QBロジャースは不用意なパスを投げない。この日最高のパスはWRネルソンへのコーナー・ルート。WRジョーンズへのロングボムも見事。ただ前半のもたつきには彼のミスも一役買っていて、WRネルソンへの30ydsパス(DET反則でフリープレー)はコントロールミス、WRコブへのスキニー・ポスト(3rdダウン9)はタイミングが遅れた。
- ライオンズのCBラショーン・マシスはWRネルソンをカバーし、立派な仕事をした。ネルソンが1試合に1回か2回、見事なキャッチを決めるのはCBの責任ではない。
- ライオンズのセーフティたちがスロットのWRコブを警戒したため、マッカーシーHCはサイドライン際を攻め続けた。WRジョーンズは前半に難しいボールを取り損ねたが、第3QにはTDパスキャッチ。FSデルマスがWRコブのカバーに回ったため、滞空31ydsのロングパスをキャッチし、残りの52ydsを追いつかれずに逃げ切った。また、ライオンズのガンサー・カニンガムDCがランを止めようと2ディープをやめた第4Q、WRジョーンズはCBヒューストンに競り勝って39ydsパスをキャッチ。
- 前半はTEフィンリーのブロッキングがよかったが、後半は以前の彼に戻ってしまい、何度かブロックミス。WRコブはニッケルバックのビル・ベントリー相手によい仕事ができず。
- 両DEをワイドにセットし、両DTがハードに攻め上がるライオンズDLに対し、パッカーズは3WR隊形から6メンボックスを相手にランを出すというプラン。机上ではよいプランでも、それを実現させたのはOLたちのしっかりしたブロッキング。
- RGラングとCディートリック=スミスがDTスーに当たり、LGシットンがDTフェアリーと1on1ということが多かった。DTフェアリーが初めて好プレーを決めたのは第4Qに入ってから。LGシットンはブルラッシュをよく止め、鋭いペネトレーションにもクイックネスで対応できた。
- マッカーシーHCは多彩なランブロッキング・スキームを織り交ぜ、6回のランプレーでプル・ブロックがあった。(LGシットン3・Cディートリック=スミス2・RGラング1)
- RTバークレーもよい仕事をし、捕まえにくいDEウィリー・ヤング相手にプレッシャー1回、"Bad Run"0.5回にとどめた。プレッシャー6回のうち5回はLTバクティアリが許したもの。RBフランクリンのファンブルも彼がDEアンサーを止められなかったせい。しかし足と手を常に動かし、準備もしっかりできている。彼のプレーの向上は明らか。
- 3点差だった第3Q半ばにWRコブをバックフィールドに入れた(67ydsラン)マッカーシーHCの判断は抜け目なかった。Cディートリック=スミスは自分の判断で外へプルするよう変更し、プレーサイドの4人が1on1で素晴らしいブロック。コブはSデルマスとの1on1になったが、相手はコブのスピードを見誤り、9ydsランがさらに58yds延びた。
- RBレイシーは54スナップ出場して目立ったミスがなく、常にタフなヤードを稼ぎ出した。LTバクティアリを破ったDEアンサーに腰のあたりを捕まっても、5ydsほど引きずった。外へのトスでもよいビジョンを見せ、インサイドにカットして8ydsゲイン。ドローでも忍耐強く、DTスーが縦に上がっていなくなるのを待った。ライオンズ唯一のブリッツではMLBタロックを完封。
- FBクーンは7年間のキャリアで初めて、オフェンスのスナップに一度も参加しなかった。グリーンベイでもフルバックは絶滅危惧種のようだ。
- 試合最初の9ydsランを除いて、RBブッシュもRBベルも”デイライト”を見つけるのは難しかった。サブパッケージ(ニッケル)でも大型DL2人でライン中央を止められると示せたのがディフェンス最大の収穫かも。DL唯一のプレッシャーはDEダニエルズ。
- 終盤にはDEデイトン・ジョーンズが2ポイントスタンスからラッシュし、なかなか悪くなかった。
- マイク・ニールは46スナップ中41スナップをOLBとして出場し、非常に力強くエネルギッシュにプレーした。中央にセットしたときも、素早い判断でRBブッシュを追ってオープンフィールドで倒した。先発から降ろされたOLBペリーは、同期の1巡指名LTライリー・リーフを圧倒。2サックのほかプレッシャーも2回。マシューズを含めたOLBたちがしっかりエッジを形作った。リバースでの20ydsランはOLBペリーが注意を怠ったせい。
- ILBホークは11回ブリッツしてプレッシャーなし。巧みなダブルスクリーンに対しては規律正しくコンテインし、Cライオラを破ってビッグヒット。ただダイム隊形(1ILB)では彼のアスレチック能力不足が際立ってしまう。スペースでは両RBに対して拙い動きで、縦へのパスには一歩か二歩遅い。
- 両セーフティはともに全67スナップにフル出場。2人は毎回さまざまな動きを見せてQBに的を絞らせず、またカバレッジミスが一度もなかった。Sバーネット復帰でSジェニングスはより自信を持ってプレーできているようだ。TEペティグルーに対して今季初のミスタックル。
- 今季初出場Sバーネットのサイズと存在感は明らか。アグレッシブになりすぎてWRエドワーズへ34ydsTDパスを許しそうになったが、加速と判断の良さで防いだ。Sマクミリアンはダイムバックの21スナップのみ。Sバンジョーは出場ゼロ。
- 先発WR2人の欠場で、CB陣の難易度は大きく下がった。CBハウスはスラントで何度かやられ、INT落球も。しかしCBハイド(4スナップ)よりもサイズが大きく才能がある。
- ライオンズのKエイカーズは「風がトリッキーだった」と言ったのに、Kクロスビーはまるでドームで蹴っているかのよう。左ハッシュマークが52ydsと45yds、右ハッシュマークが31ydsと42yds、中央が26yds。Pマステイはキックオフが向上し、7回平均72.1yds、ハングタイム平均3.95秒。
- スペシャルチームの反則3回は昨季第4週以来最多。存在感のあったILBフランソワの戦線離脱は痛いかもしれない。
- ウィスコンシン大マーチングバンドに罵声を浴びせたライオンズのCドミニク・ライオラが、球団を通して謝罪文を発表。同マーチングバンドに「かなりの額の」寄付金を寄せることもあきらかにした。球団社長も個人的に監督に謝罪している。これを受け、球団もNFLも処罰は行わない見通し。