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Notebook: 経験浅いOLB陣
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年10月16日
- QBロジャースの出来についてマッカーシーHC。「いいかい、私は今のアーロン・ロジャースのプレーぶりがとても好きだ。いくつもの苛立たしい要素を乗り越えてプレーしてきた。カリカリし、葛藤しているときの彼がいい。そうした彼の一面を見るのはいいものだ。選手はみな負けず嫌いなものだが、彼はそうした面がきわめて強い」
- 開幕5試合で3人のRBが100ydsラッシングを記録したのは1989年レッドスキンズ以来。
- 1巡指名DEデイトン・ジョーンズはプレシーズンで足首を痛めて以来不振が続いていたが、レイヴンズ戦では出場18スナップでプレッシャー2回と今季もっともよい内容だった。DLとくにインサイドは1年目から才能を発揮するのが難しいもの。「自分のルーキーシーズン(ラムズ)は開幕5試合インアクティブだったんだからね。オレよりはマシだ、と言ってやってるんだよ」とNTライアン・ピケット。「彼にはものすごいポテンシャルがあり、努力も続けてる。練習では毎週よくなってきているし、活躍するときは遠くないよ」
- OLBマイク・ニールは今春からOLBの練習を始めた転向組、OLBアンディ・ムルンバとOLBネイト・パーマーは大学でDEをしていたルーキー。ムルンバは第2週からのスナップ数が8→6→17→41と出番を増やしてきており、パーマーは今回初めてディフェンスでの出番があった(10スナップ)。
- 「OLBマイク・ニールは今回が最もプレー数が多かった(54スナップ)。そう、いまや彼がウチのベテランだ」とケイパースDC。
- 4thダウン21でSジェロン・マクミリアンがWRタンドン・ドスに63ydsパスを許したことについてケイパースDC。「こちらはディープに3人、レシーバー全員を前に置くべきディフェンスだった。決して自分より後ろに行かれないことが大事で、破綻をきたさないよう深さを保たなければならない」
- 開幕5試合のうち4試合が昨季プレーオフ進出チーム、うち3試合がアウェーだったが、なんとか3勝2敗で乗り切ることができた。
- Journal Sentinel紙のレイヴンズ戦レビューから。
- ユニット評価(5点満点)は、QB(3)、RB(4.5)、WR/TE(2.5)、OL(4)、DL(4)、LB(4.5)、DB(3)、K(4)、ST(3)。
- レイヴンズのOLBサッグスは前週にドルフィンズOT陣を圧倒(3サック)したが、LTバクティアリはサックゼロのハリー2回に抑えた。ランブロックでも彼のアグレッシブさが貢献するプレーが何度も。重心を低くして手を体の内側に構えることがコンスタントにできるようになってきた。
- RTバークレーは主にOLBデュマヴィルと対戦、サック2回・ハリー2.5回・ヒット2回と苦しめられた。しかしランブロックでは"Bad Run"が0.5回しかなく、タフに戦い続けた。
- インサイドOL陣は、オールプロのNTハロティ・ナタをプレッシャーなしのタックル2回に抑えた。LGシットンは目立ったミスなし。RGラングは1つか2つだけ。Cディートリック=スミスもよいプレーをした。今回はインサイドOL陣によるプル・ブロックがわずか1回、LGシットンによるものだった。(ホールディング反則)
- QBロジャースはパスプロテクションを信じ、それがダウンフィールドでのビッグプレーにつながった。インターセプトはプレッシャーもあり、エンドゾーンへのパスがややアンダースローになった。もっと悪かったのはTEフィンリーへのパスがLBダリル・スミスにインターセプトされそうになったプレー。この日は彼本来の正確さがなかった。脇役陣がどうなろうと、彼はボールを進めることで高い給料をもらっている。勝敗のかかった大事なところで、彼はまさにそれをやってのけた。
- QBロジャースの91試合のキャリアで、1試合に複数ファンブルは初めて。仕方がないとする人々もいるだろうが「サックでのファンブルは不可避ではない」とロジャース本人が普段から主張している。転がったボールをRTバークレーとWRボイキンがリカバーできたのは幸運だった。
- 2バックセットでFBクーンが入ったのはわずか3スナップ。最後のシリーズはまったく出場しなかった。
- 今季ラン不調のレイヴンズはRTマイケル・オアーの側にランを仕掛けてきたが、そのたびにDEジョリーがよいプレーをして防いだ。LGケレチ・オセメレを除いてサイズの小さいレイヴンズOL陣は、ラジやピケットのような大型DLを動かすことができず。
- パスシチュエーションのDLはDEダニエルズ、DEラジ、DEジョーンズ(のうち2人)がメイン。DEダニエルズはDL陣唯一のプレッシャーを記録したほか、3メンラッシュ(11回)でも相手は特別な注意を払わなければならなかった。
- マシューズの不在が目立たないということは、LB陣が高いレベルでプレーしたということ。ILBホークはプレーのレベルを一段階(あるいは三段階)上げ、ダイム隊形(1ILB)でもフルに出場した。読みも反応もよく、最初のスナップからRBライスに好タックル。
- ILBラティモアは2011年のILBフランソワを思わせるような、よいデビュー戦だった。驚くほど嗅覚に優れ、サイズからは信じられないようなハードヒットで相手を後ろに倒した。ゴールライン守備ではFBヴォンテ・リーチ(プロボウル3回)のブロックを無様に見せ、またRBライスへのフラットパスにも素早く対応した。
- OLBペリーはLTモンローを突破してサック&ファンブルフォース。パスラッシュのレパートリーが広がっている。レイヴンズはOLB陣のスペースでの動きの鈍さをショートパスで突くことができた。OLBマシューズのカバレッジの柔軟さはあまり言及されないが、こうした場面を見るたびに、彼がいかに穴のない選手であるか思い知らされる。
- ケイパースDCはさまざまなカバレッジを用いて、WRトリー・スミスをパスキャッチ1回12ydsに抑えることに成功。
- TEクラークがショートパスから45ydsゲインしたときCBハウスの追い方はひどかったが、スペシャルチーム(26スナップ)で消耗したせいと首脳陣は気が付き、CBハイドと交代。
- 4thダウン21でSマクミリアンはなぜか足を止めてしまい、さほど速くもないWRドスに63ydsパス成功を許した。直後のプレーでもフットワークがひどく、TEクラークに18ydsTDパスを許した。