グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年7月27日
キャンプ初日の練習がおこなわれ、数多くのファンがレイ・ニチキ・フィールドに集まった。規定により最初の2日間はノーパッド練習。昨年は記者たちがさかんにVineにショートビデオをアップしてくれたが、今年はそうした撮影も球団から禁止されてしまった。この日は2時間ほどの練習の間にWRジョーディ・ネルソンの契約延長が報じられ(前の記事参照)、フィールドでも選手たちがネルソンを祝福する姿がみられた。
- ケガ人情報
- 見学組はWRジャニス(体調不良)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、OLBペリー(足/ヒザ)、OLBニール(腹部)の5人だけ。詳しくは2つ前のまとめ記事で。
- OLBクレイ・マシューズは親指(昨季2回骨折)の手術から7か月。親指の付け根あたりに小さな添え木を当てているが、指は自由に動かせる状態。練習にはフル参加だった。
- RG T.J.ラングは肩のケガのため、ごく一部しか参加せずほとんどは見学。「ただ慎重に進めているだけ」とマッカーシーHC。
- 昨年まではジョグスルー(ごく軽いフォーメーションチェックのようなもの)を練習の始めに行っていたが、今回は練習の最後に20分ほど行った。今年はOTAからこのようにしているが、クーリングダウンの意味合いだろうか。ケガ予防を研究した結果のはず。
- 試合を模した「TVタイムアウト」の間、選手たちには水分だけでなくグミ・キャンディらしきものやグラノーラ・バーなどが支給されている。昨年にはなかったことで、こうした栄養補給もケガ予防策の一環なのだろう。
- オフェンス
- 興味深いことに、練習開始直後の10分ほど、1stチームオフェンスは屋内練習場で練習していた(人工クラウドノイズ付き)。なにか特別なフォーメーションでもやっているのか。
- 最初の11on11練習では1stチームのタイトエンドにブランドン・ボスティック。3巡指名リチャード・ロジャースも1stチームの機会があった。いっぽうランプレー練習ではアンドリュー・クウォレスと新人ロジャースが左右に入ってダブルTEに。
- ヒザ手術明けのRTブライアン・ブラガはよい動きをみせている。本人は具体的な数字をあきらかにしなかったが、公称の314ポンドを超える体重を目標にトレーニングを続け、バルクアップを達成したとのこと。「少し重くなり、動きは以前と同じ。身体的にはすごくいい感じだよ」
- RG T.J.ラング(肩)はごくわずかしか参加せず、ドン・バークレーが代役RGを務めた。 「バークレーはどのポジションもできる。センターの経験も多少あるし、必要なら左タックルもできる。タフで技術のしっかりした選手だ」とマッカーシーHC。
- 2ndチームOL陣は左からLTシェロッド、LGアンドリュー・ティラー(昨季プラクティス・スクワッド)、5巡指名Cリンズリー、RGレーン・テイラー、RTアーロン・アダムズ(昨季プラクティス・スクワッド)。
- センターは先発がJ.C.トレッター、2番手が5巡指名コーリー・リンズリー、3番手がガース・ゲアハートという序列。
- 新人王RBエディー・レイシーはエヴリダウン・バックとなるべく、オフシーズンからパスキャッチ練習などに力を入れてきた。 「彼はより洗練され、細かい部分までこのオフェンスに馴染んできたと思う。言うまでもなくランナーとして非常に優秀だが、パスプロテクション、ディフェンスのスキームの認識、チェックダウン、ルートランニングといった部分でね。今日もとてもよいキャッチが2つほどあった」とマッカーシーHC。
- QBロジャースからWRジョーディ・ネルソンへのホットラインが絶好調。WRネルソンはダブルカバーされながら矢のようなパスを2回キャッチし、最後のノーハドル練習でも41ydsのロングTDパスをキャッチ。まるでロジャースが契約延長を後押ししているかのようだったが、実際は練習が始まる前にサインを済ませていた。
- 練習中にトンプソンGMからマッカーシーHCに、WRネルソン契約延長の報が伝わった。マッカーシーHCから聞いたのか、チームメイトたちもフィールドで彼を祝福。
- チームメイトの契約延長についてQBアーロン・ロジャース。「これでカンザス全部を買い占められるね。僕もとても嬉しい。素晴らしいチームメイトであり、傑出した選手であり、彼のようないいヤツは報われるものだ。これがこの球団のやり方だよ」 「次はぜひランドール(コブ)であってほしい。彼は何事にも正しいやり方で取り組む、素晴らしいチームリーダーの1人だ。昨年は不運なケガに見舞われたけど、彼はコンスタントに結果を出しているし、ロッカールームでも素晴らしい人間だ」
- 昨年の7巡指名WRケヴィン・ドーシーは速いパスを2回ナイスキャッチ。今年はオフシーズン練習からずっと評価が高いらしい。
- TEコルト・ライエラ(ドラフト外)はQBフリンからのナイスパスを胸に当てて落球。直後にもう1つ(パスも低かったが)落球があった。注目のルーキーとしてはよくないスタート。
- ディフェンス
- 1stチームディフェンスは、NTラジ、DEダニエルズ、DEデイトン・ジョーンズ、OLBマシューズ、OLBペッパーズ、ILBホーク、ILBブラッド・ジョーンズ、CBウィリアムズ、CBシールズ、Sバーネット、Sハイド。
- セーフティ陣はミニキャンプと同じくマイカ・ハイドとモーガン・バーネットのコンビ。1巡指名ハハ・クリントン=ディクスは2ndチームでクリス・バンジョーとコンビを組んでいる。
- 1stチームDL陣はNTラジ、DEデイトン・ジョーンズ、DEダニエルズの3人。ノーハドル練習ではラジとダニエルズがインサイドラッシャーだった。
- ペッパーズ加入の効果か、パスシチュエーションではOLBクレイ・マシューズをあちこちに動かしてのパスラッシュの試みがあるようだ。「変化する要素が多いほど、相手オフェンスにとっては厄介になるからね。ただ決まった場所からラッシュするばかりでなく、こうすることで僕も自分の武器を最大限に生かせる」と本人。
- 2ndチームOLB陣はアンディ・ムルンバとネイト・パーマーの2年目コンビ。3rdチームOLB陣はカール・ブラッドフォード(4巡)とエイドリアン・ハバード(ドラフト外)の新人コンビ。
- CBケイシー・ヘイワードは素晴らしいプレー内容で復活への好スタートを切った。ディープボールで2回(TEクウォレスと2巡指名WRアダムズ)攻められながら密着カバーで防ぎ、3回目はWRアダムズへのパスをダイビングでブレークアップ。
- スペシャルチーム
- Kメイソン・クロスビーはフィールドゴール練習で8本中7本成功。33、33、36、36、44ydsと5本連続成功させたあと44yds(左ハッシュ)を右に失敗し、その後50ydsを2本とも成功させた。
- 全体練習終了後にリターナー候補たちが練習。キックオフリターナーはRBドゥワン・ハリス、RBマイケル・ヒル、RBラジオン・ニール、RBラダリアス・パーキンズ、FBクーン、WRケヴィン・ドーシー、WRクリス・ハーパー、CBディミトリ・グッドソン。パントリターナーはWRコブ、WRアダムズ、WRアブレデリス、WRマイルズ・ホワイト、CBウィリアムズ、CBライアン・ホワイト。
- 先日まで背番号91番を着けていた4巡指名OLBカール・ブラッドフォードが54番に変更。今年は背番号のダブりがない。