グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年7月28日
キャンプ2日目は雨の予報があったため10分ほど早く始まったが、最後まで雨に降られることなく2時間37分の練習を行うことができた。
- 練習中の栄養補給タイムについてマッカーシーHC。 「もともと選手エリアのカフェテリアやウェイトルームに常備していたもので、それをフィールドに拡大しただけ」
- "Director of Performance Nutrition" としてアダム・コーザンを採用したことを球団が発表。パッカーズでは新しいポストで、日本語にするならスポーツ栄養学ディレクターという感じだろうか。コーザンは米国オリンピック委員会、米国スキー&スノーボード協会で働いたあと、2012年からオレゴン大体育局の同ディレクターを勤めていた。NBAのクリーヴランド・キャヴス、MLBのクリーヴランド・インディアンズでコンサルタントをしたことも。
- 子供たちの自転車で練習フィールドに出勤する選手たちだが、子供を横に乗せるサイドカー型のようなものが登場している(写真)。この日曜だけの企画かもしれない。
- オフェンス
- 初日に続き、練習最初の15分ほどはオフェンスだけ屋内練習場で練習していた。新しいプレーのインストールだろう。
- 最後のノーハドル練習では、昨日とちがってQBスコット・トルジーンが2ndチームを率いた(フリンと1日おきか?)。TEボスティックへの好パスで1stダウンを取ったが、WRアブレデリスへの横パスをSクリントン=ディクスにショートゲインで止められ、最後はパス失敗で得点ならず。
- QBトルジーンについてマッカーシーHC。「昨年のスコットは(開幕前の加入で)このオフェンスをすべて学ぶチャンスがなかった。今年はオフシーズン練習をすべてこなし、その成果はフィールドに表れている」
- QBマット・フリンはやや不調で、パスミスが何度もあった。
- ドラフト外のQBチェイス・レティグはまだチームドリルでの出番なし。
- CBヘイワードにしっかりカバーされながら、QBロジャースから2巡指名WRダヴァンテ・アダムズへと左サイドライン際のアウト・ルートでパス成功。
- ウィスコンシン大出身の5巡指名WRジャレッド・アブレデリスがゴー・ルート(つまり縦一直線)でCBウィリアムズを抜いてQBフリンからのロングパスをキャッチすると、観客席からこの日最大の歓声があがった。
- 最初の2日間、オフェンスはアンドリュー・クウォレスと3巡指名リチャード・ロジャースを使ったダブルTE隊形を多用している。彼らを両方スプリット・アウトさせる珍しい隊形もあった。TEロジャースはクロッシング・ルートでQBロジャースからのナイスパスをキャッチ。練習最後のノーハドル練習でも彼らコンビが最初に1stチームに入った。
- TEクウォレスについてマッカーシーHC。「彼はオフシーズン練習をずいぶん休んだ。まだ本来の脚が戻ってくる途上だ」
- いっぽうTEブランドン・ボスティックも1stチームでの出番は多く、QBロジャースからのナイスパスキャッチあり。TE陣の先発争いは予想がつかない。
- TEコルト・ライエラは昨日の2落球に続き、この日はボールセキュリティ・ドリルでボールをこぼした。同じドラフト外ならTEジャスティン・ペリロ(FCSのメイン大出身)の方がよくやっている。
- レシーバーとしても期待されるRBエディー・レイシーだが、CBシールズが前に迫っていたせいか落球。
- おなじみのボールセキュリティドリルの1つ(写真)。ボールにゴムひもをつけて後ろから引っ張らせる。
- RG T.J.ラングはこの日も個人ドリルの一部にとどめ、チームドリルではドン・バークレーが右ガードに。
- OGレーン・テイラーも左ガードで1stチームに入る場面があった。LGシットンはOTAの一部を休んでいるので(腰か)、練習量を制限するためだろうか。OGテイラーは昨年オクラホマ州立大からドラフト外でロースター入りし、14スナップだけ実戦出場している(OLに複数のケガ人が出た試合のみ)。
- ディフェンス
- この日もディフェンスの1stチームは変化なし。
- 依然として1stチームのSマイカ・ハイドは、WRネルソンをシングルカバーして長いパスをブレークアップする好プレーあり。QBトルジーンからWRアブレデリスへのパスに飛び込んでブレークアップも。「セーフティへの転向は順調で、まったくシームレスに見える。彼はどこにでもラインナップできる。彼はプレイメーカーだ」とマッカーシーHC。
- 1巡指名Sハハ・クリントン=ディクスはSクリス・バンジョーとともに2ndチーム。
- 新加入OLBジュリアス・ペッパーズはあちこちからラッシュしている。右サイドから、左サイドから、ループしてインサイドから。
- この日は、昨年6巡指名のOLBネイト・パーマーが1stチームに入るプレーが何度かあった。(OLBペリーとOLBニールが負傷中)
- DEマイク・ダニエルズとDEデイトン・ジョーンズは昨年のようなパスラッシュ限定でなくフルタイムのスターターとなった印象。今年はNTピケット、DEジョリー、DEウィルソンの3人が抜け、かなり軽量・アスレチックな先発組となった。今年のディフェンシブラインは2ギャップのリード&リアクトではなく、1ギャップでアグレッシブに攻める方向性なのだろう。
- 上記のDL陣入れ替えについてB.J.ラジ。「これまでよりアグレッシブな考え方だ。以前の僕らは、スティーラーズが続けているような、伝統的なリード&リアクトのディフェンスだった。今年はそれを少しいじって、自分たちの才能を活かしてスクリメージをアタックするようにした」
- NT B.J.ラジについてDEダニエルズ。「彼はずっと批判されてきた。僕は気に入らないし、彼自身も気に入らない。彼は真剣に仕事に取り組んでいて、以前とは違った心構えでいる。いや、以前から心構えはしっかりしていたけど、さらによくなったってことだ。また1年彼の隣でプレーし、僕らがどれだけやれるか見るのが楽しみだよ。ノーズタックルへ移ったことかい? 彼はプロボウルに選ばれた年はノーズタックルだっただろ。それが答えさ」
- 練習中、DEマイク・ダニエルズがにオフェンスを挑発。「明日パッドを着けたら違うぜ! グリーンシャツ(ディフェンスを指す。オフェンスは常に白ジャージ)がケツを蹴っ飛ばす!」
- パントリターン練習ではSマイカ・ハイドが1番手。その後はWRコブ、WRアブレデリス、WRマイルズ・ホワイト、CBトラモン・ウィリアムズの順。
- 契約問題についてWRランドール・コブ。 「僕の知るかぎり、とくに進展はない。代理人には、いい話がくるまでは僕に言いにこなくていい、と言ってあるし」 「それ(大型契約)に値するような仕事をまだ自分はしてないと感じてる。それは僕の働きにかかっている。昨季が違ったものになっていればとは思うけど、これが現実だからしょうがない。不運なケガで10試合休んだ。僕は毎日フィールドに出て自分のやるべきことをやる。それを続けていれば自分の(契約の)番が来ると信じたい」
- ケガ人情報
- あらたにILBジャマリ・ラティモアが見学組に加わった。ケガではなく胃の問題とのこと。
- その他の見学組は初日と変わりなし。WRジャニス(体調不良)、DEウォージー(腰)、DTガイオン(ハムストリング)、OLBペリー(足/ヒザ)、OLBニール(腹部)。
- RG T.J.ラング(肩)は前日とほとんど変わらず、個人ドリルの一部だけにとどめた。しかし、早ければ休日明けの水曜からフル参加できるかも、と本人。 「肩はとくにいつ痛めたというんじゃなく、ここ数年かけて積み重なったものだ。深刻なものでは全然ない。ヒザの腱炎とかと同じようなものだよ。完全復帰までにすこし炎症をしずめなきゃいけないだけ」