グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2001年9月30日

Cマイク・フラナガン 「もしもあの時・・・」

今年から先発に昇格したCマイク・フラナガンは、クイックネスを生かしたプルブロックで、すでにかなりの評価を得ている。その彼には、今週対戦するパンサーズとはちょっとした因縁がある。

96年にドラフト3巡指名でパッカーズに入団した彼だったが、最初の年のプレシーズンゲームで左足の骨を両方とも骨折。それはリハビリに2年を要するほどの大ケガだった。そしてようやくリハビリが終わりかけた98年の8月、彼はドラフト4巡指名権と交換でパンサーズにトレードに出されてしまう。ところがシャーロットに着いて、パンサーズのチームドクターからメディカルチェックを受けたところOKが出ずに、トレードはお流れになってしまったのだ。「ドクターは、もう僕にフットボールは無理だなんて言ったんだ。ショックだったよ。トレードに出されるだけで大変な経験をしたのに、そんなこと言われるなんて」とフラナガンは振り返る。

「だからその日は午前7時にグリーンベイを飛び立って、正午にシャーロットに着き、12時半にドクターのところへ行き診察を受けて、3時の飛行機でグリーンベイに戻ったわけ」。 そしてフラナガンはグリーンベイのメディカルスタッフの辛抱強いケアを受けて徐々に力を取り戻していく。3年間ウィンタースの控えとして経験を積み、この春からついに先発センターの座を手にしたのだ。

フラナガンはランブロックの上手さもさることながら、極めて忍耐強い精神力はチーム内で大変信頼されている。5年間遠回りをしたとはいえまだ27歳の彼は、「いずれプロボウル級に」との期待も高い。もしあの時ドクターの診断が違ったものになっていたら。もしあの時トレードが成立してパンサーズに移籍していたら。おそらくパッカーズは今ごろ後悔していたに違いない。

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