8試合を終えたところで、2008年シーズン前半のパッカーズのスタッツ集を紹介する(消化試合数が1つ多いチームもあるので、TD数などは参考程度に)。2007年・2006年・ 2005年 のスタッツも参照のこと。
オフェンス | ||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumLos | パス | パス% | パスavg. | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red |
336.5 | 26.3 | 101.1 | 3.7 | 5回 | 5回 | 235.4 | 63.3% | 6.63 | 13回 | 5回 | 94.3 | 17回 | 44.1% | 52.2% |
14位 | 7位 | 21位 | 23位T | 22位T | 16位T | 9位 | 13位 | 11位 | 7位T | 4位T | 5位 | 17位T | 8位 | 14位 |
最も目立つのはトータルヤーデージのダウン。得点力7位をキープしているのは、ディフェンスがINTリターンTDを5回も決めてくれたおかげだろう。ランが平均3.7ydsは物足りないが、昨季前半も平均3.3ydsの大不振だった。ランTD5回のうち3つをQBスニークが占めていて、RBのTDが2つだけというのは情けない限り。昨季はRBグラントのビッグゲインが平均ydsを押し上げていたが、彼の不調がオフェンス全体の足を引っ張っている。
ファーヴが去ったことでパスヤーデージがダウンするのは無理もない。TD数がやや少ないかわりにINT数(ジェッツは現在最多INT)を減らすことでQBレーティングをほぼキープできている。3rdダウン成功率が昨年より上がっているのも、初先発QBとしては立派。サックが大幅に増えているのは、OL陣がほぼ同じということを考えると、プレッシャーに対応するクイックリリースや危機回避能力、スクリメージ上での読み、といったQB能力の差か。
ターンオーバー | 反則 | 相手反則 | ||||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||||
14 | 13 | 1 | 10 | 5 | 5 | +4 | 62回 | 575yd | 51回 | 396yd |
8位T | 1位T | 32位 | 9位T | 4位T | 16位T | 7位T | 29位T | 32位 | 19位T | 19位 |
ターンオーバーレシオは昨季とほぼ同じでまずまず。DB陣がNFL1位の大量インターセプトを記録してチームを大きく助けているいっぽう、ファンブルリカバーはNFL最下位のわずか1回。昨季の25位からさらに下がってしまった。DL陣が戦力ダウンしたので、LB陣はボールキャリアーをタックルするだけで精一杯ということか。
オフェンスはインターセプトを減らすことができたが、ファンブルロスト5回のうち3回をQBロジャースが占めているのは改善が必要だろう。残るファンブルロスト2回はRBライアン・グラントのもので、WR/TE陣が一度も(ロストだけでなく)ファンブルしていないのは素晴らしい。
今年も反則が非常に多く、ヤーデージでは最下位となっている。オフェンスはフォルススタートやホールディング、ディフェンスはイリーガルコンタクトなどパス守備の反則が相変わらず多く、アンネセサリーラフネスなど馬鹿げた反則で15yds献上する場面も目立つ。ただここ数試合は、オフェンスの反則を大幅に減らすことができている。
ディフェンス | ||||||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumRec | パス | パス% | パスavg. | パスTD | INT | Rating | サック | 3rd% | Red |
330.3 | 22.3 | 146.4 | 4.9 | 8回 | 1回 | 183.9 | 51.3% | 5.20 | 9回 | 13回 | 59.9 | 14回 | 38.7% | 40.7% |
20位 | 17位 | 27位 | 29位 | 13位T | 32位 | 5位 | 1位 | 3位 | 8位T | 1位T | 1位 | 21位T | 16位 | 8位 |
ラン守備の不調が目立ち、平均4.9ydsは目を覆うばかりの数字だ。ケガ人が続出してDL陣が弱体化したうえ、LBホークの負傷とLBバーネットの不調も響いている。ただ、ラン攻撃が好調なチーム(8つのうち5つがラン成績トップ10)との対戦が多かった影響もありそうだ。
逆にパス守備はすごい数字が並び、昨年よりさらに向上している。パスラッシュがイマイチなのにこれだけ守れているのは、SSビグビーとCBハリスが計9試合欠場したことを考えれば、なおさら素晴らしい。パスTDが大きく減ったのは、若手DBたちの大きなカバレッジミスが減ったからではないか。3rdダウン成功率が昨年より高いのは、ラン守備不振のため3rdダウンショートの場面が多いせいか。
ただ、パス守備のスタッツが素晴らしいとはいっても、実際はパスカバレッジの反則で1stダウンを与えることが多いので、数字を全てそのまま受け入れるわけにはいかない。
スペシャルチーム | ||||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Ret | Punt Ret | Field Goals | ||||||
Avg. | TB | Coverage | Avg. | TB | Coverage | Net | 成功率 | 回数 | ||
65.9 | 10回 | 22.5 | 43.9 | 5回 | 6.4 | 37.8 | 20.9 | 10.9 | 82.4% | 14回 |
9位T | 6位 | 14位 | 20位 | 23位T | 5位 | 16位T | 27位 | 9位 | 23位 | 14位T |
Kメイソン・クロスビーは80%を超えているので、屋外・寒冷地の2年目キッカーとしてはまずまずで、50yds以上を2本成功させているのも立派。開幕直前でロングスナッパーとホルダーが交代したことの悪影響も出ていない。キックオフの飛距離や滞空時間も優秀で、フィールドポジションに貢献している。
開幕直前で交代させたパンターだが、Pデリック・フロストの結果はいまひとつ。カバレッジチームの奮闘やラッキーバウンドもあってネットは16位タイとさほど悪くないが、タッチバック率はNFL2位の高さで、インサイド20に落とした率はNFL31位となっている。
リターンチームの傾向は昨年と同じで、パントリターンがよくキックオフリターンが悪い。今年はどちらもCBウィル・ブラックモンがリターナーを務めているが、彼のよさがパントリターンにあるのは明らかだ。