2007年シーズンのパッカーズのスタッツ集、今回はオフェンスとターンオーバーについて。今季前半分・2006年・ 2005年 ・ 2004年 のスタッツも参照のこと。
オフェンス | ||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumLos | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red |
370.7 | 27.2 | 99.8 | 4.1 | 13回 | 9回 | 270.9 | 66.3% | 7.26 | 30回 | 15回 | 95.9 | 19回 | 42.6% | 54.0% |
2位 | 4位 | 21位 | 12位 | 13位T | 8位T | 2位 | 3位 | 3位 | 6位T | 11位T | 6位 | 3位T | 8位 | 14位 |
昨季22位と低迷した得点力が2位へとジャンプアップ。シーズン通して好調だったパス攻撃が、不安定なラン攻撃をよく助けた。シーズン前半はNFL最下位クラスだった問題のラン攻撃も、RBグラントの台頭とともに劇的に成績を上げ、終わってみれば平均4.1yds(12位)の好成績。ラッシングTD数も13位なら上出来だろう。
しかしランによる1stダウンはわずか69回(29位)で、ランによる1stダウン獲得率は17.8%(28位)。たとえランと読まれても確実にショートヤーデージの1stダウンを取るような攻撃が、今季もなかなかできなかった。
パス攻撃はほとんどの点で申し分なし。QBファーヴのINT数は6年ぶりの少なさで、レーティングもキャリア17年間で3番目、パス成功率はキャリア最高だった。ラン不振を補うため確実なショートパスからランアフターキャッチを稼ぐ、というパターンがシーズンを通してうまく機能した。レシーバー陣のランアフターキャッチydsはNFL最多で、特にWRジェニングスの個人技は際立っていた。
一昨年27回も許した被サックが昨季は18回、今季は15回と大きく改善されてきた。4レシーバーや5レシーバー隊形を多用した今季は5メンプロテクションの場面も多かったが、その代わり3ステップなど早いタイミングで投げ、QBの判断力も冴えていたので、なかなかサックにならない。球離れが早いので、ラッシュを避けて逃げ回るシーン自体が少なかった。3rdダウン成功率がシーズン後半にアップしたのは、ラン攻撃が向上して3rdダウンロングが減ったせいか。
ターンオーバー | 反則 | 相手反則 | ||||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||||
28 | 19 | 9 | 24 | 15 | 9 | +4 | 113回 | 1006yd | 118回 | 908yd |
17位T | 6位T | 25位T | 7位T | 11位T | 7位T | 10位T | 29位 | 31位 | 32位 | 32位 |
ターンオーバーレシオは昨季の±0から+4に向上。奪ったターンオーバーは少し減ったものの、オフェンスの犯したターンオーバーが9つも減ったのが大きかった。低リスクのショートパス攻撃を採用したうえ、得点をリードされる展開じたいが少なく、QBファーヴが無理投げをする必要がなかった。
若いRB陣ながらファンブルロストが15回から9回に減ったことも大きい。RBグラントがファンブル1回ロスト1回、RBモレンシーがファンブル1回ロストゼロ、新人のRBジャクソンとRBウィンはどちらもファンブルゼロだった。
ディフェンス編で書いたように、ファンブルリカバーが少なかったのは物足りない。
シーズン前半より落ち着いたとはいえ、反則113回はNFL29位、ヤーデージでは31位。反則の半分近くをディフェンスが占めていて、パッカーズとしては1987年以来最多。特にDB陣のパス守備中の反則が極めて多く、先発両CBのアグレッシブなプレスカバレッジに加え、新先発SSビグビーの反則8回もセーフティとしては非常に多い。いっぽうオフェンスの反則は1994年以来の少なさだった。
なぜか相手チーム側の犯した反則もNFL最多で、おおいに助けられている。