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2009年 ルーキー紹介

2009 Green Bay Packers Draft Picks
Pick 全体 Pos. Name College 備考
1巡 9位 9位 NT B.J. Raji Boston College 3-4守備の柱石になってほしい
1巡26位 26位 OLB Clay Matthews Southern California 名選手一家の出身
4巡 9位 109位 OT T.J. Lang Eastern Michigan 先発RT争いに加わるか
5巡 9位 145位 FB Quinn Johnson Louisiana State ちょっと意外な指名
5巡26位 162位 OT Jamon Meredith South Carolina アスレチック能力高いOT
6巡 9位 182位 DE Jarius Wynn Georgia パワーエンド
6巡14位 187位 CB Brandon Underwood Cincinnati 一癖ありそうなCB/S
7巡 9位 218位 OLB Brad Jones Colorado スピードがありパスラッシュも得意


1巡9位 | B.J. Raji | Nose Tackle  | Boston College | Senior |
6-2 (188cm) | 337lbs (153kg) | 40yds/5.13秒 | 1986年7月11日生 |

Strengths : 素晴らしい身体能力の持ち主で、巨体の割に動きが軽い。低い重心から鋭い瞬発力を見せる。ラン守備では強力な馬力を発揮してポイントオブアタックで持ちこたえ、パイルを作り出す。鋭い動きでプレッシャーをかけられる。基本的にはブルラッシャーだが、スピン・ムーヴやリップ・ムーヴといったバリエーションもある。ショートエリアのスピードに加えて横方向の動きもいい。QBの動きを読んでパスに手を出すことができる。

37試合の先発経験がある。出場できなかった2007年のあと、2008年は立派な活躍でドラフト有力候補に上り詰めた。ドラフト候補があつまるシニア・ボウルの練習ウィークでも圧倒的な力を見せた。ワンダーリックテストも21点で、ディフェンシブライマンとしてはいい。

Weaknesses : このポジションにしてはやや背が低い。手の使い方が拙く、ブロックを振り切るのに手間取ることがときどきある。ボストン・カレッジの属するACCはあまり強力なオフェンシブラインマンがいない、と指摘する声もある。昨年春に肩の手術を受けた。人格面を懸念する見方も一部にある。学業成績の問題で2007年シーズンを棒に振った。2006年には相手選手をパンチして、翌週の前半を出場停止にされたことがある。以前は体重のコントロールに問題があった。(大学2年目は350ポンドあったらしい)

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1巡26位 | Clay Matthews | Outside Linebacker  | Southern California | Senior |
6-3 (191cm) | 240lbs (109kg) | 40yds/4.67秒 | 1986年5月14日生 |

Strengths : 長身でしっかりした体型に恵まれ、全般的なアスレチック能力に優れている。力強いタックラーで、しっかりとボールキャリアーを仕留める。バランスがよく柔軟に方向転換でき、パスカバレッジにもスムーズに下がれる(今年のベスト・カバレッジLBとの評価も)。パスラッシュではクイックかつ鋭い動き出しがよく、ツイストやスタントなどがうまい。オープンフィールドでの判断がよく、ボールのありかを素早く見つけ、プレーアクションにもひっかかりにくい。

父クレイ叔父ブルースもNFLの名選手というフットボール一家に育った(祖父も)。父の母校USCにウォークオン(奨学金なし)入学し、控えからスター選手へと上り詰めた。ウェイトトレーニングで現在の素晴らしい体を作り上げたように練習熱心で、メンタルがしっかりしている。競争心の強さはスペシャルチーマーの頃から明らかで、2007年には親指を骨折しても出場を続けた。

Weaknesses : 名門一家出身にもかかわらず遅咲きの選手でスターター経験が1年弱しかなく、未熟な点が少なくない。強豪USCで有力選手に囲まれているため活躍できた可能性もある。プレーぶりにやや波がある。パスラッシュのバリエーションが少なく、最初に捕まると、それ以上がない。ブロッカーを力強く受け止めるより、回り込もうとすることがある。バックサイドのコンテインを怠ることがある。大学ではケガが多かった。

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4巡9位 | T.J. Lang | Offensive Tackle  | Eastern Michigan | Senior |
6-4 (193cm) | 316lbs (143kg) | 40yds/5.12秒 | 1987年9月20日生 |

Strengths : まずまずのサイズとアスレチック能力に恵まれている。激しく、フィジカルで、嫌らしいプレースタイル。上体のパワーとクイックネスがあり、効果的で激しいハンドパンチを繰り出す。ランブロックでも手の置き方がうまく、脚をしっかりドライブして押すことができる。ダウンフィールドに進んでLBを捕まえる動きもまずまず。プルやトラップブロックができるフットワークがあり、素早く倒れ込むカットブロックも器用にこなす。インサイドの3ポジションもすべてこなせるヴァーサタイルな選手で、ゾーンブロッキング向き。

非常にハードワーカーで、毎年着実に成長してきた。現在まだ21歳7ヶ月と若いが、大学2年目から3年間で36試合連続先発出場(うち最初の10試合は右タックル、その後は左タックル)。OTとしてうまくいかなくても修業を積めばガードやセンターでやっていける、との見方も。

Weaknesses : トップクラスのアスレチック能力と腕の長さには欠ける。まだ線が細いところがあり、NFLでやるには全般的なパワーアップが必要。インサイドに移るならもっと経験が要る。クイックなDL相手だと、突き放すよりもジャージをつかんでしまうことがある。大学1年目まではDTをしていて(先発経験も)、オフェンシブラインとしては経験が浅い。

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5巡9位 | Quinn Johnson | Fullback  | Louisiana State | Senior |
6-1 (186cm) | 246lbs (112kg) | 40yds/4.78秒 | 1986年9月30日生 |

Strengths : しっかりしたガタイを持つパワフルなリードブロッカー。重心を低くして激しく当たることができる。相手に強烈なヒットを喰らわせることを好むアグレッシブな選手。IフォーメーションだけでなくHバック的にもプレーできる。大学通算16回34ydsしかボールキャリー経験はないが、インサイドランナーとしては強力。スペシャルチームでの貢献も大きい。

Weaknesses : 柔軟性に欠ける直線的なプレーヤーで、LBやSのレベルへ進むとアジャストに苦労することがある。パスキャッチ経験が大学通算5回54ydsしかなく、キャッチング能力もそこそこでしかない。スムーズなルート取りはいまひとつ。

ブロッカーを吹っ飛ばしてラッシングTDを決めたシーンだけ

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5巡26位 | Jamon Meredith | Offensive Tackle  | South Carolina | Senior |
6-5 (196cm) | 304lbs (138kg) | 40yds/5.01秒 | 1986年5月11日生 |

Strengths : 理想的なサイズと腕の長さとアスレチック能力がある。バランスがよく、しっかりヒザを曲げ、パスラッシュの横方向の動きにスライドしてついていける。セカンドレベルに進んで動くターゲットを捕まえるのもうまい。両タックルおよび左ガードで先発経験があり、ブリッツやスタントの判断もしっかりしている。学業成績は優秀で、すでに昨年夏に卒業している。

Weaknesses : クイックなフットワークに欠け、サイズに頼ってしまうことがある。ときおりプレーに激しさが足りず、ランブロックでもスナップの瞬間の迫力に欠ける。ブロッキングの基本的技術が未熟。相手パスラッシャーをアグレッシブにパンチせず、自分の胸に呼び込んで押し込まれることがある。最初のコンタクトのあと、足を止めてしまうことがある。

Jamonは"juh-MAHN"と読むとのことなので、「ジャマーン」と表記することにする。

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6巡9位 | Jarius Wynn | Defensive End  | Georgia | Senior |
6-3 (190cm) | 275lbs (125kg) | 40yds/5.01秒 | 1986年8月29日生 |

ジュニアカレッジのジョージア・ミリタリー・アカデミーで大活躍し、ジョージア大に途中編入して2年間プレーした。編入1年目は主に控えで、DEとDTの両方をプレー。2年目の昨季はDEとして7試合に先発して、24タックル、QBハリー6回。大学最後の2試合(オーバーン、ジョージア工科)がキャリア最高の出来で、これがブレークアウトの兆しと期待する向きもある。経験が浅く未熟だが、ポテンシャルは大きいと見るスカウトが少なくない。

パスラッシュDEにはスピードや爆発的な加速が今ひとつだが、テクニック的にはしっかりしていて、手をうまく使ってブロッカーを振り払う。パッカーズからはウェイトを増やすよう言われている、と本人が語っていることからすると、チームは3-4のDEとして考えているのだろう。

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6巡14位 | Brandon Underwood  | Cornerback  | Cincinnati | Senior |
6-1 (185cm) | 198lbs (90kg) | 40yds/4.48秒 | 1986年6月24日生 |

Strengths : 長身で腕が長く、スピードやジャンプ力などアスレチック能力に恵まれている。QBの視線をよく読み、プレーの読みや反応が速い。スクリメージで相手WRをジャムし、アグレッシブなマンツーマンカバレッジができる。手が大きく、ボールスキルもしっかりしている。常にボールのそばにいるセンスのよさがある。スペシャルチームのガンナーとしてよく活躍した。セーフティの経験もあり、実際プロではフリーセーフティの方がいいと見る向きも少なくない。

Weaknesses : バックペダルがやや遅く、鋭い方向転換に難がある。そのため「CBとSのトゥイーナー」と見るスカウトもいる。タックラーとしてフィジカルさに欠け、ランサポートでサイズ負けすることがある。ゾーン守備の担当位置を離れてギャンブルすることがある。オハイオ州立大ではトラブルから奨学金を失って転校したため(ミーティング遅刻と学業成績の問題らしい)、人格面の懸念がある。転校により2007年シーズンを棒に振ったので、先発経験は昨年1シーズンだけしかない。

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7巡9位 | Brad Jones  | Linebacker  | Colorado | Senior |
6-3 (191cm) | 232lbs (105kg) | 40yds/4.54秒 | 1986年4月1日生 |

優れたアスレチック能力がある。スピードでブロッカーをかわすことができる。ただしタックラーとしてはややソフトで、ハードヒッターではない。インサイドのランに対してフィジカルでなく、ブロッカーを受け止めるときの手の使い方がよくない。40yds走などワークアウトはよかったがフットボール選手としてどうか。過去3年間は全試合に先発出場している。経済学の学位を取ってすでに昨年12月に卒業している。

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updated : 2009/05/01