前半8試合を終えたところでスタッツをまとめてみた。2008年・2007年・2006年のスタッツも参照のこと。現在多くのチームが8試合を消化したところだが、NYGおよびHOUの2球団は9試合を終えているので、TD数などは参考程度に。
オフェンス | ||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumLos | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red |
376.6 | 26.9 | 121.0 | 4.5 | 7回 | 3回 | 255.6 | 63.1% | 8.6 | 16回 | 5回 | 103.0 | 37回 | 42.2% | 51.9% |
7位 | 7位 | 10位 | 8位T | 13位 | 7位T | 9位 | 12位 | 3位 | 4位T | 3位T | 5位 | 32位 | 10位 | 17位 |
今季は不振のチームとの対戦が多く、トータルディフェンス順位ではラムズ28位、ライオンズ26位、ブラウンズ32位、バッカニアーズ29位。それらは大いに割り引く必要があり、パッカーズをどう評価したらよいものか。
トータルヤーデージ7位、得点7位、パスオフェンス9位、ターンオーバーの少なさ、といったあたりは昨年とほぼ同じ。大きく改善しているのはラン攻撃(平均4.1→4.5)。ラン守備不振のチームとの対戦が多かったこと、ランブロッキングの得意な若手OLたちの出場機会が多かったこと、RBグラントが復調し相手タックルを破れるようになったこと、などが考えられる。
さんざん既報のとおり、被サック37回はダントツのNFL最下位。パスプロテクションの崩壊は言うまでもないが、QBロジャースがQBファーヴと比べてボールを持ち過ぎる傾向は昨年からはっきりしていた。3rdダウン成功率が下がった(5位→10位)のも、レッドゾーンでのTD率が急落(6位→17位)したのも、やはり被サック数の多さが影響していそうだ。パス1回あたりのゲインは8.6yds(3位)へと大幅アップし、パスプロさえ持てば一発長打があることを示している。
インターセプトが少ないのはQBロジャースの美点の1つだが、レシーバーがフリーになるのを待ちすぎるせいでサックが増えているのも事実なので、多少は割り引く必要がある。ファンブルロストは昨季よりさらに少なく、RBグラントをはじめスキルポジションの選手たちはしっかりボールを守っている。
昨季16試合で挙げた全48タッチダウンのうち、オフェンスの挙げたものは39TD。今季8試合で25TD(NFL7位タイ)のうち、オフェンスが23TDなので、オフェンスによるTD数はかなり増えている。
ターンオーバー | 反則 | 相手反則 | ||||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||||
18 | 12 | 6 | 8 | 5 | 3 | +10 | 62回 | 509yd | 40回 | 299yd |
5位 | 4位 | 12位 | 3位T | 3位T | 7位T | 2位 | 32位 | 31位 | 7位 | 5位 |
ターンオーバーレシオは昨年に続いて大幅プラス。オフェンスの犯したターンオーバーが少なく、インターセプトを数多く奪い、(昨季不振だった)ファンブルリカバーも増えていて、4部門全てで満足できる数字となっている。ファンブルリカバーが増えたのは、ディフェンスのフロント7がアグレッシブになりラン守備が向上したことと関係があるはず。
逆に悲惨なのは反則で、回数はNFL最多、ヤーデージでも2番目に多い。アンネセサリーラフネスなど馬鹿げた反則も目立つ。2年連続でNFL最下位を争っているのだから、規律面でコーチ陣の指導力が疑問視されるのも当然だろう。逆に対戦相手はNFLで5番目に反則ヤードが少ない。
ディフェンス | ||||||||||||||
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Total | 失点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumRec | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rating | サック | 3rd% | Red |
282.9 | 21.5 | 97.1 | 3.5 | 3回 | 6回 | 185.8 | 54.0% | 6.6 | 16回 | 12回 | 75.9 | 13回 | 34.3% | 69.6% |
4位 | 16位 | 9位 | 2位T | 4位T | 12位 | 8位 | 2位 | 8位T | 28位T | 4位 | 7位 | 29位T | 4位 | 30位 |
2008年・2007年・2006年のスタッツも参照のこと。トータルディフェンスが20位から4位へとジャンプアップしたものの、オフェンスと同様に対戦相手の不振(とくにQB)が大きく、どの程度信用してよいものか。
昨季大不振だったラン守備が1回平均4.6yds(26位)から3.5yds(2位タイ)へと大幅にアップし、コーチ陣入れ替えを行った当初の目標を1つは達成できている。個人ラン成績2位のセドリック・ベンソン(CIN)、3位のスティーヴン・ジャクソン(STL)、同じく3位のエイドリアン・ピーターソン(MIN)と対戦したうえでこれだけの成績なのは評価していいだろう。
パス守備8位といっても、8戦中5戦は相手QBに恵まれた。新人が2人(DETのスタフォードとTBのフリーマン)、急きょ代役のカイル・ボラー(STL)、絶不調(レーティングNFL最下位)のデレク・アンダーソン(CLE)、そして移籍初戦で噛み合わないジェイ・カトラー(CHI)といった、人もうらやむ顔ぶれ。カーソン・パーマー(GB戦のレーティング93.3)、ブレット・ファーヴ(135.3、128.6)といった好調QBには歯が立たず、いずれも30失点以上を喫した。
立派な数字の並ぶパス成績の中で、パスTD16回(28位タイ)と、レッドゾーンでのTD率69.6%(30位)の悪さが際立っている。3&アウトで止めるシリーズが多い(3rdダウン成功率はNFL4位)のに、自陣深くに攻め込まれるとあっさりタッチダウンを許してしまう。"Bend, but Not Break"の正反対で、ヤーデージでは4位なのに失点が16位なのはそのせいだ。TDパスが多いのは、やはりパスラッシュ不振(サックは昨季よりさらに悪化して29位タイ)で、相手QBに時間を与えるからではないか。
スペシャルチーム | ||||||||||
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Kickoff | Punt | Kickoff Ret | Punt Ret | Field Goals | ||||||
Avg. | TB | Coverage | Avg. | TB | Coverage | Net | 成功率 | 回数 | ||
61.7 | 8回 | 24.8 | 43.0 | 3回 | 13.4 | 32.6 | 22.5 | 6.1 | 77.8% | 14回 |
27位 | 10位T | 26位 | 20位 | 12位T | 30位 | 32位 | 17位 | 24位 | 20位 | 5位T |
昨オフにはSTコーチを交代させたにもかかわらず、スペシャルチームはほとんどの部門で成績が悪化し、チームの足を大きく引っ張っている。スペシャルチームがもう少しまともなら、今ごろは6勝2敗か5勝3敗だったはず。
キックオフの飛距離がダウンしたのは、Kクロスビーがシーズン序盤で腹筋を痛めた影響があるかもしれない。相手リターン24.8ydsはNFL26位で、昨年よりさらに悪化。相手パントリターンでも13.4yds(30位)を許しており、カバレッジチームの不振は明らか。Pジェレミー・カピノスのパント飛距離は昨季のPデリック・フロストよりも多少マシになったとはいえ、ラインドライブのミスパントも多く、好リターンを許す原因の1つになっている。
いっぽうこちらのパントリターン、キックオフリターンはどちらもパッとせず、一発ビッグリターンの脅威がまったくない。いいリターンが出たと思うと反則で取り消し。期待されたCBウィル・ブラックモンがインジャリーリザーブ入りし、後任となるはずのWRジョーディ・ネルソンは3試合欠場中。そのせいで人材不足に陥っている。
Kメイソン・クロスビーはあまり成長が見られず、3年目の今季も成功率77.8%に留まっている。マッカーシーHCはロングFGを狙わせたがるが、今季は50yds以上を4回蹴って1回しか成功していない。40yds未満はすべて成功させているが、第3週ラムズ戦でキャリア初のPATブロックを許した。気候的にこれから悪条件のゲームが増えることも心配な材料だ。