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2001年2月28日

OTアール・ドットソンを解雇、そして再契約交渉

パッカーズは度重なる腰のケガに悩まされるOTアール・ドットソンを解雇した。しかし彼の代理人によると、本人の希望はパッカーズ残留であり、引き続き新しい契約交渉をするとのこと。それがまとまらなかった場合に初めて他チームとの交渉を考えるということのようだ。

これには複雑な事情がある。、ドットソンはプロ入り以来2度の契約延長をしていて一度もFAになっていない。NFLの規定によると、そのような選手に対しては前年の30%減しか減俸させることができない(知りませんでした)。そのためチームはいったん彼を解雇してFAにしてからもう一度(安い金額での)契約交渉をする他なかった。彼は元気でプレーさえできればやはりタウシャーより力は上なので、残留してくれればOLにとって大きな力になる。

2001年2月27日

パッカーズのキャップ問題のまとめ

今日もあまり大きなニュースはないようなので、JS Onlineの記事に基づいて現時点でのサラリーキャップ問題を整理しておこう。

  1. 3月1日までに$67.4ミリオン以下に押さえなければならない。
  2. 現時点で確かな事はファーヴがそれまでに契約延長を済ませることだけである。
  3. RBドーシー・レヴェンズ、Cフランク・ウィンタース、OTアール・ドットソンの3人がチーム側から減俸を求められており、拒否すれば解雇は必至である。現在代理人からの返事待ちのようである。
  4. それ以外に契約見直しを求められているのはDTサンタナ・ドットソン、CBタイロン・ウィリアムズ、DTラッセル・メリーランド。ただしこれはチーム側からの「お願い」という感じで、解雇の心配はない。

2001年2月25日

主力3ベテランとの契約交渉が佳境に

以下の3ベテランとの契約交渉が佳境にさしかかっている。

RBドーシー・レヴェンズ

スカウティング・コンバインのためにインディアナポリスに滞在しているシャーマンHCは、RBドーシー・レヴェンズと電話で会談をしたと語った。チーム側としては、インセンティブを多くしたものからベースサラリーだけのものまで3つの案を出したらしい。彼を解雇した場合サラリーキャップを$4.6ミリオン節約でき、彼が減俸を受け入れた場合は$3.6ミリオン。シャーマンHCによると「彼はほとんど金の話はしなかった。彼が知りたいのは来季の彼がどのような立場になるかだ」とのこと。

DTサンタナ・ドットソン

まだ予備交渉の段階ではあるが、DTサンタナ・ドットソンは契約の見直しに同意したようだ。ただし減俸ではなく、来季分を減らし契約年の後のほうに繰り入れる事でサラリーキャップを助けるとのこと。いずれにせよ来週木曜日までに大急ぎで契約をまとめなければならない。それは他の選手達も同様である。

QBブレット・ファーヴ

ファーヴの代理人によると、2006年までの契約延長交渉がほぼまとまり、週明けには本人がサインするであろうとのこと。ここまでは既報どおりだが、契約ボーナスは$25ミリオンなどという莫大ものではなく、$10ミリオンから$15ミリオンの間あたりで、来季のサラリーキャップを$4ミリオンも節約できることになりそう。 

2001年2月24日

CFLのQBヘンリー・バリスと契約

ハッセルベックのトレードの噂を裏付けるように、パッカーズはCBLのスターQBヘンリー・バリス(25歳)と契約を結んだ。テンプル大でいくつもの大学記録を打ちたてた後、NFLにドラフトされなかったバリスはCFLで2年間ジェフ・ガルシアの控えとして修業、2000シーズンに初めてスターターとなっていた。30TDを投げたものの25INTも喫している。彼はこの2ヶ月間になんとNFL16チームでワークアウトを行ったとのこと。パッカーズを選んだ理由として代理人は「若いQBにとってパッカーズは理想的なチームだ」と述べている。パッカーズ側の評価としては「まだ微妙なタッチに難があるが、肩は相当強い」 (CBS SportsLineより)

ドラフト・コンバインのため各チーム首脳がインディアナポリスに大集結している今、トレード交渉にはもってこいの状況ではある。本当にハッセルベックをトレードに出すのか、それとも3番手のワーフェル(FAになる)の代わりにバリスと契約しただけなのか・・・。

バリスと契約するのと同時にQBダニー・ワーフェルが解雇された。かつてのハイズマン・ウィナーの昨季の仕事はシカゴ戦の最後のニーダウン2回のみ。来週にはFAになるところであった。  

2001年2月23日

LBブライアン・ウィリアムスを解雇

あちこちのチームからベテラン達の首を切る音がざっくざっくと聞こえてくる。シャーパーが大きな契約を手にしたのと同じ日、LBブライアン・ウィリアムズが解雇された。今オフ最初のサラリーキャップの犠牲者である。フィジカルテストに合格しなかったのが理由とのこと。彼の解雇によって、サラリーキャップ的には$2.75ミリオンが浮くことになる。しかし、ただでさえ薄いLB陣の層の薄さをどうするのか。

彼は膝のリハビリ中だった昨年6月、チームには無断で外部の医師のところで手術を行い、回復が遅れたうえに復帰後も傷からの感染症?で結局残りのシーズンも棒に振ることになった。その間出場できたのはわずか4試合。自業自得と言えなくもない。

Sシャーパーは史上最高給のセイフティ

Sダレン・シャーパーの契約額は6年で合計$30ミリオン(契約ボーナス$7ミリオンを含む)、ということのようだ。来季のベースサラリーは$50万、サラリーキャップ分は$1.6ミリオン。彼をフランチャイズプレイヤーに指名せずに済んだことで、パッカーズは来季のサラリーキャップがかなり救われたことになる。あくまで来季だけだが。「交渉が長びいたりホールドアウトしたりするのはいやだったんだ。これでチームメイトと一緒に夏を過ごせるよ」と本人は述べている。

代理人によると、難航した交渉の最後の決め手になったのは、本人がチームに留まりたいと望んだことだった。「僕はパッカーでいたい。決めよう」  

2001年2月22日

Sダレン・シャーパーが6年契約に合意!

CBS SportsLine によると、交渉が難航していたSダレン・シャーパーがついに6年契約に合意した。金額等の詳細はまだ明らかにされていないが、どうやらNFL史上最高給のセイフティになるようだ。交渉は水曜深夜におよび、午前1時少し前にようやく合意に達したらしい。これはフランチャイズプレイヤー指名期限のわずか15時間前とのこと。

今オフ最大の目玉だったシャーパーとロングウェルの再契約がまとまったことで、今後の焦点はサラリーキャップをにらみながら、誰が契約見直し(または減給)に応じ、誰がチームを去るか、ということに移っていくことになる。 

QBハッセルベックに4チームも興味?

鉄人QBの影でひそかに評価を上げつづけていたQBマット・ハッセルベックは以前から「良いトレード材料になる」という噂が出ていた。彼の代理人によると SEA、BAL、MIA、JACの4チームが彼に興味を示しているとのこと。JACについては「ブルネルとの交渉が決裂した場合」ということなので可能性は低そうだが、コフリンHCはボストン・カレッジ時代の彼のコーチでもある。

どちらにせよ、ハッセルベックはFAではないので、ドラフト権その他とのトレードということになる。しかし彼のトレードに積極的に見えたウルフGMが退任し、彼を留めたいシャーマンHCがGM兼任になるということもあって、パッカーズ側がどう決断するかは予断を許さない。 

QBファーヴの契約見直し交渉が合意に近づく

2001年2月21日

Kライアン・ロングウェルが5年契約にサイン

交渉が難航していたキッカー、ライアン・ロングウェルが5年契約にサインした。契約内容については現時点でまだ発表されていないが、とりあえず吉報である。まだ26歳の彼は現時点で通算成功率84.7%、NFL史上最も正確なキッカー(最低100FG以上)となっている。

2001年2月20日

DTギルバート・ブラウンにお声かからず?

昨季終盤にサンタナ・ドットソンとスティーヴ・ウォーレンの2人を(同じヒザ上の大ケガで)失い、来季開幕に間に合うか微妙なため、DTの層が極薄な状態になっているパッカーズだが、あの巨漢DTギルバート・ブラウンの復帰を当てにする気はないとのこと。彼は解雇された後もグリーンベイの街に住み、来季はプレイしたいと旧チームメイト達に話していた。

新人Sゲイリー・ベリーがケガのため引退

第5週のベアーズ戦、最初のキックオフリターンの際に首を大ケガしたルーキーSゲイリー・ベリーが引退のやむなきにいたった。オハイオ州立大学時代にも同じようなケガをしていたこともあり、「現役続行した場合、全身麻痺までありうる」というチームドクターの診断により、チーム側も「以後パッカーズではプレイさせない」という事実上の引退勧告がなされていた。

ちなみにフィールド上で動かなくなった彼が運び出された直後、最初のドライブでファーヴがインターセプトを喰らったあげくマクナウンにTDパスを決められ、ホームでの痛い敗戦のきっかけとなった。 

2001年2月19日

CBウィリアムズとDTドットソンも契約見直しか

Sダレン・シャーパーをフランチャイズ・プレイヤーに指名する場合、サラリーキャップに$3.2ミリオンの空きが必要になる。そのため、ファーヴやレヴェンズの契約見直しに加えて、CBタイロン・ウィリアムズやDTサンタナ・ドットソンまでも契約見直し交渉が始まっている模様。

シャーパー(の代理人)とチーム側(アンドリュー・ブラント)は先週水曜日に交渉、そして金曜日に電話会談を行ったが、この月曜日(現地)にもシカゴで交渉が行われるとのこと。佳境に入っていることだけは確かなようだ。フランチャイズプレイヤー指名の期限は2月22日。

2001年2月17日

6選手をNFLヨーロッパへ派遣

XFLの開幕でその位置付けがやや微妙化しているNFLヨーロッパ。パッカーズは6人の選手を今年もNFLヨーロッパへ派遣すると発表した。派遣されるのは以下の6人。

Kenny Coutain (WR)
Steve Vagedes (WR)
Adam Newman (TE)
Warner Herndon (S)
Gana Joseph (S)
London Dunlap (LB)

なおNFLヨーロッパのキャンプ開始は3月13日。シーズン開幕は4月21日。

2001年2月16日

Cウィンタースはペイカットに応じない構えか

OLのリーダーとして長年チームを支えてきたCフランク・ウィンタース。来季のサラリーは$1.89 ミリオンとそれほど大きくないことから、シーズン終了直後から「ペイカットするならオレの他にもっと高給取りがいるだろう」という姿勢を崩していない。彼はこの9年間トータルで$9.84ミリオンほどのサラリーであり、アール・ドットソンのように、彼より高額のサラリーを短期間でもらっているラインマンが何人もいることも、彼の態度をやや硬化させている一因のようだ。

解雇されたとしても、現在9チームほどが新しいセンターを必要としていることから、彼のエージェントは「すぐに移籍先は見つかるだろう」と述べている。

2001年2月15日

アール・ドットソンとブライアン・ウィリアムズがキャップの犠牲か

3月2日のFA解禁日まであと2週間強。Packer Plu sOnLine によると、ケガがちのベテラン達に解雇の危機が迫っているようだ。度重なる椎間板ヘルニアのOTアール・ドットソンには減俸交渉の話さえチームから来ていないことを考えると、ほぼ解雇は確定的かもしれない。再発しやすい腰のケガのリスクを考えるとやむをえない選択かもしれない。

一方意外なのはLBブライアン・ウィリアムズ。ネイト・ウェインとの長期契約が明らかになった時点では、ウルフGMは「ウィリアムズをカットする気はない」と強調していたのだが。昨年ヒザの大ケガからの回復途上で彼がチームに無断で外部の医師の再手術を受け、結果的にそれが裏目となって回復が長びいた上にシーズン中に更なる再手術まで必要になったという経緯がある。当然ウルフGMはカンカンになり、その時の両者の感情のもつれが尾を引いているのかもしれない。ただしパッカーズはLBの層が薄いこともあり、こちらはまだ減俸交渉の進展次第では残留の可能性もあると思われる。

2001年2月11日

FA Notebook: FA解禁以前の合意は困難

チームの情報筋によると、3月2日のFA市場解禁以前にSダレン・シャーパーやKライアン・ロングウェルとの交渉をまとめるのは「非常に困難」とのこと。2人ともFA市場を試してみることに固執しているようだ。ただしこれには当然選手側のリスクも伴うもので、もし他チームからの良いオファーがなければ逆にパッカーズ側としては以前オファーした額よりも安い額で契約できる可能性もある。つまりかえって値切りやすくなる、ということだ。

2001年2月10日

RBドーシー・レヴェンズとの交渉続く

一方こちらは弱い立場のRBドーシー・レヴェンズ。本人同様エージェントもなかなか口数が少ないようだが、減俸交渉はまずまず進展しているらしい。来季は6ミリオン以上のサラリーになってしまう彼は、どうやら3ミリオンまでなら減俸に応じる構えのようだ。しかしチーム側はさらに(1ミリオンぐらいまで?)減らしたいようで、まだまだ予断は許さない状況。

Packer Plus Online によると、バイキングスのRBロバート・スミスの突然の引退でバイキングスが彼に触手を伸ばしてくるかも。とすれば彼の立場はずいぶんと強いものになると思われるが、はたして現在のレヴェンズをエースとして迎える度胸のあるチームがあるかどうか。2番手なら、どこでプレーするにしてもサラリーはそれなりのものになってしまうはず。それならやっぱり・・・。

Kロングウェル、残留に気持ち傾く?

再契約交渉が難航し、3月2日のFA交渉解禁の前には契約がまとまらないであろうといわれていたKライアン・ロングウェルが、その前にも長期契約を結ぶ可能性が出てきた。本人によると「(交渉は)正しい方向に向かっていると思う。まだわからないけどね」 それから彼がグリーンベイの家を売ってシアトルに引っ越そうとしているというウワサについて強く否定した。

2001年2月 8日

マイク・シャーマンHCが新契約に合意

マイク・シャーマンHCはGM就任に伴う新契約について合意に達した。詳細な契約内容については明らかにされていない。なお、ロン・ウルフが正式に顧問に退くのは6月1日。

2001年2月 7日

QBハッセルベックのトレードは

マイク・シャーマンのGM就任によって、2番手QBマット・ハッセルベックのトレードの可能性が低くなったという見方がある。 Packer Plus OnLine によると、どちらかというとロン・ウルフは彼をドラフト権とトレードすることに積極的だったのに対し、シャーマンHCは以前から彼をチームに留めるよう働きかけていたとのこと。

2001年2月 6日

プロボウルでSシャーパーに誘い?

プロボウルで最多タックルを記録したSダレン・シャーパー。他のFA達と同様、他チームの選手達から「ウチのチームに来ればいいのに」などと誘いがかかるらしい。しかし、食事をおごられたりはしなかったとのこと。「どのチームでプレイするにせよ、メシ代ぐらいは自分で払うよ」