グリーンベイ・パッカーズ 最新ニュース

2013年5月22日

OTA Notebook: 公開練習初日

Organized Team Activities(OTA)2日目、今年初めての公開練習が行われた。場所はいつものレイ・ニチキ・フィールドではなく、オナイダ通りに面したクラーク・ヒンクル・フィールド。観客席がないためファンはフェンスに張り付いて見学している(写真)。先週のグリーンベイは最高気温10℃という日もあったが、この日は最高気温24℃、申し分ない気候に恵まれた。

前日のOTA初日は基礎練習を行い、11on11のチームドリルはこの日が今年初めてとのこと。「OTA序盤に典型的なパターンで、選手たちのエネルギーは素晴らしいが内容はまだバラバラ。現時点のチームとしてはよい感触を持っている」とマッカーシーHC。

練習は1時間57分で終了。過去数年とくらべてコンタクトのあるプレーが多く、「労使協定上の規定違反にならないのだろうか」と心配する記者もいた。攻守選手による小競り合いも2回ほどあり、OTAらしからぬ熱のこもった練習だったのはたしかだ。

2013年5月20日

RBエディー・レイシーのつま先

ドラフト2巡でRBエディー・レイシーを見送った理由について、スティーラーズやブロンコスは「以前手術を受けたつま先(Turf Toe)を心配したため」と説明した。そこでJournal Sentinel紙が執刀医から詳しい話を聞いている。

レイシーが右つま先に問題を抱えるようになったのは2011年、大学2年目シーズンのこと(欠場は1試合)。そこで昨年のオフシーズンに手術を受けた。右足親指の小さな骨を癒合(fusion)したが、一般的な意味での「足親指の癒合手術」とは違い、指の関節が動かなくなる性質のものではない、とアラバマ大のチームドクターは強調する。

「爪のすぐ下の関節を癒合する手術を行ったのは、腱がより機能するようにするため。足の蹴る力をより強くするものだ。動きの面で、彼のつま先は普通とまったく変わらない。もし完全に癒合させてしまったら、つま先が硬くなって蹴る際に問題が起きるだろう。エディーのケースはそうではない。つま先の動きに影響を与えるものではまったくない」

手術を終えたレイシーは昨季1322yds(平均6.5)・17TDの力強い走りを見せた。「疑問に対しては、彼のあの活躍こそが何よりもはっきりと答えを示している。私はエディー・レイシーが、長く、実り多いNFLキャリアを全うすると予想している。彼のキャリアにおいてつま先が問題になることはないと思う」

その他にも何度かケガ(足首やハムストリング)のあったレイシーだが、昨年秋は練習を休むことさえ一度もなかった。ケガを抱えてプレーを続けた経験を、本人はむしろアピール材料と捉えている。「RBにケガはつきもので、それを押してプレーを続けなきゃいけない。僕はそれをしてきたし、何も問題はなかった。それは僕の強みだ。精神的にも身体的にも、自分がいかにタフであるかNFLチームに示すことができた。僕は痛みへの耐性がすごく高い。どう説明すればいいかわからないけど。少々ぶつけても(本格的な)ケガにはならない。ケガがあっても試合にフル出場できる」

ドラフト本番では、全体37位でベンガルズがRBジョヴァンニ・バーナード(ノースカロライナ)、48位でスティーラーズがRBレヴィオン・ベル(ミシガン州立)、58位でブロンコスがRBモンティー・ボール(ウィスコンシン)を指名し、レイシーは61位でようやくパッカーズに指名された。

「モティベーションの元はたくさんある。ドラフト当日にあそこまで落ち、RBのトップ指名になれなかったのもその1つだ。でも僕としては、完璧な場所に来られたと感じている。これ以上よい場所、よいチームは望めないよ。フィールドに出て、身体的に何も問題ないと世間に証明するのが待ちきれない気持ちだ」

2013年5月15日

Notebook: ルーキー奮闘中

ここ数日のニュースやコメントをまとめて。

2013年5月14日

トライアウト5選手と正式契約

パッカーズはトライアウト扱いでルーキー・ミニキャンプに参加していた5選手と契約した(下表)。入れ替わりにOLBマイカ・ジョンソン(昨季プラクティス・スクワッド)とFBライアン・ロバーソン(先日ドラフト外で契約したばかり)を解雇。これでロースターは90人枠に87人となった。

中ではCBブランドン・スミスが変り種で、2011年ドラフト外入団(パンサーズとシーホークス)でプレシーズンゲームに出場したところまではワイドレシーバーだった。身長6フィート1(185cm)の長身で4.39秒のスピードがある。両OLBはどちらもDE出身。セーフティの2選手と契約しなかったのも興味深いところ。

2013 Packers Rookie Free Agents
Pos. Name College ht. wt. 40走 備考
FB Jonathan Amosa Washington 5-11 247 4.93 先日契約したFBロバーソンと入れ替わり
WR Tyrone Walker Illinois State 5-10 191 4.59 同大から今年3人目。昨季1319yds・9TD
LB Donte Savage New Mexico State 6-1 252 4.80 大学ではDE。昨季7ロスタックル
LB Jarvis Wilson Prairie View A&M 6-1 245 4.64 こちらもDE出身。昨季8ロスタックル 
CB Brandon Smith Arizona State 6-1 205 4.39 大学ではWRだった長身CB。もう26歳

2013年5月11日

Notebook: ルーキーミニキャンプ

ルーキーミニキャンプ初日、緊張した面持ちの新人たちが屋内練習場ドン・ハトソン・センターで初練習を行った。参加者は57人で、内訳はドラフト指名11人、ドラフト外9人、トライアウト27人、それに「1年目扱い」の10人(昨年プラクティス・スクワッドなど)。この日は記者たちがすべての見学を許された。

正式名称が「ルーキー・オリエンテーション・キャンプ」であるように、練習のやり方などに習熟して今後のチーム練習についていけるようにすることが重要なテーマ。マッカーシーHCは、「40から50%がオリエンテーション、50%から60%がフットボール」と説明している。

ドラフト外ルーキー9人と契約

パッカーズはドラフト外ルーキー9選手との契約を発表した。今年はドラフト指名が11人と多かったため、そのぶんドラフト外が少なくなっている。パッカーズはCBトラモン・ウィリアムズやCBサム・シールズやDEカレン・ジェンキンズなど、ドラフト外からの成功例が数多い。

また、トライアウト扱いで27選手が招かれ(一番下の表)、金曜から始まったルーキー・ミニキャンプに合計57人が参加している。内訳はドラフト指名11人、ドラフト外9人、トライアウト27人、それに「1年目扱い」の10選手。主に昨季プラクティス・スクワッドにいた選手たちだ。

2013 Packers Rookie Free Agents
Pos. Name College ht. wt. 40走 備考
QB Matt Brown Illinois State 6-3 223 4.87 通算レーティング93.1。まずまずの肩
RB Angelo Pease Kansas State 5-10 215 4.50 短大経由でスターターは1年のみ
FB Ryan Roberson Texas 6-0 243 4.94 元LB。アスレチック能力は高くない
WR Myles White Louisiana Tech 6-1 182 4.46 アスレチック能力高い
TE Jake Stoneburner Ohio State 6-4 250 4.61 スピードのあるレシービングTE
OG Lane Taylor Oklahoma State 6-3 324 5.35 テクニックはしっかりしているタイプ
C Patrick Lewis Texas A&M 6-1 311 5.30 低身長だがクイックで力強い
OLB Andy Mulumba Eastern Michigan 6-3 260 4.82 アスレチックだが粗削り。カナダ出身
NT Gilbert Peña Mississippi 6-3 330 5.48 横幅のあるランスタッファー

トライアウト扱いで参加しているのは下表の27選手。トライアウトで呼ぶ分には人数制限がないらしい。ドラフト指名11人とドラフト外9人を加え、現在パッカーズのロースターは84人。彼らトライアウト選手に残された枠は最大で6つということになる(おそらくもっと少ない)。昨年はトライアウトからWRジャレット・ボイキンが開幕ロースター入りを果たした。

Invited to Minicamp as Try-out
Pos. Name College
RB Joe Glendening Hillsdale
FB Jonathan Amosa Washington
WR Horatio Williams Florida State
WR Justin Wilson Delaware State
WR Tyrone Walker Illinois State
TE John Rabe Minnesota
OT Jeremy Vujnovich Louisiana College
OG Ryan Clanton Oregon
OG Matt Cleveland Idaho
C Blake McJunkin Southern Methodist
DE Colton Miles-Nash Arkansas
DE Jason Thompson Fort Valley State
DE Trent Allmang-Wilder UNLV
DE Donte Savage New Mexico State
DT Aaron Davis Southern Methodist
DT Castro Masaniai Oregon State
LB Victor Aiyewa Washington
LB Jarvis Wilson Prairie View A&M
LB Jamal Giddens Norfolk State
LB Jordan Glass UC Davis
LB Ben Obaseki Indiana State
CB Brandon Smith Arizona State
CB Aaron Grymes Idaho
CB Devin Willis Northern Arizona
S Cedrick Moore Stony Brook
S Ryan McMahon Sacramento State
LS James Winchester Oklahoma

2013年5月 5日

Packers' Draft Consequences

ドラフト指名選手11人が加わったことでチームがどう変化したか、おもに既存の選手たちから見たドラフトの影響をまとめてみた。記事最後の「契約最終年の選手リスト」も参考に。

■ 立場が厳しくなった選手たち

  1. ランニングバック: 2巡指名レイシーと4巡指名フランクリンの加入により競争が熾烈に。通常の3人枠だとすると、ドゥワン・ハリス、アレックス・グリーン、ジェームズ・スタークスのうち、昨季末に活躍したハリスだけが生き残りそうに見える。4人枠だとしてもグリーンとスタークスのどちらかは脱落する。FAとなっているセドリック・ベンソンはケガ人が出た場合の保険程度。ショートヤーデージ状況をレイシーが担い、フランクリンが3rdダウンバックの座を確保するなら、ジョン・クーンの役割は純粋なブロッキングFBだけになる。
  2. ディフェンシブライン:  昨季終了時の6人に、1巡指名DEジョーンズ、5巡指名DEボイドが加わり、DEウォージー(前十字靭帯)の穴は埋められそう。通常ロースター枠は6人、多くて7人。ジョーンズは開幕から先発DEを務めてほしいところだが、当面はインサイド・ラッシャー専門かも。ボイドはすでに310ポンドあり、ノーズタックルとしても試すことをDLコーチが示唆している。NTピケット(33歳)が契約最終年なので、世代交代がうまく行ってほしい。
  3. オフェンシブタックル: 昨日の記事のとおり、ブラガを左タックルに移して右タックルはオープンな競争に。ニューハウス、バークレー、シェロッドが争うところへ4巡指名でバクティアリトレッターが加入してきた。4人または5人の枠を争う上で、インサイドをこなせるヴァーサタイルな能力も重要になる。

■ ホッとした選手たち

  1. Cディートリック=スミス: センターのドラフト指名がなく、今年のスターターがほぼ確定。さらなる成長を見せて契約延長を手に入れたいところだ。2年目のC/Gヴァンローテンや4巡指名OTトレッターが将来的なライバルか。
  2. セーフティ: 意外にもドラフト指名がなく、2年目のマクミリアンと3年目のM.D.ジェニングスが先発を争う。最後の4人目の枠はリチャードソン(昨年ドラフト外)と今年のドラフト外選手の争いか。
  3. 控えアウトサイドLB: 先発はマシューズとペリー、まともな控えは2年目のモーゼスと6巡指名パーマーだけ。キャンプでの競争レベルが低いようにも思われる。ILBジョーンズとILBラティモアは元OLBなので、試合になれば控えを兼任できる。
  4. ワイドレシーバー: ドラフト指名はチャールズ・ジョンソンドーシーの7巡コンビだけだったので、上位トリオは安泰。ここ数年と比べると4番手以降が頼りなく、主力のケガが怖い。例年どおり5人枠であれば、ジャレット・ボイキンとジェレミー・ロスと新人たちで2つの枠を争う。
  5. タイトエンド: ドラフト指名なし。クラブトリーのFA退団をFA加入のマシュー・マリガンが補い、昨季プラクティス・スクワッドにいたブライアン・ボスティックの成長も楽しみ。自己評価の高すぎるフィンリーは来春のFA退団がほぼ確実と見られ、クウォレスも契約最終年なので、3年目のD.J.ウィリアムズがレシービングTEとして台頭してほしいところだ。そうでないと来年は上位指名が必要になってしまう。
  6. 控えクォーターバック: こちらもドラフト指名なし。昨年の7巡指名コールマンがハレルに挑戦する。ドラフト外でマット・ブラウン(イリノイ州立大)と契約したが、こちらはよくてプラクティス・スクワッドだろう。
  7. Kクロスビー: ドラフト指名がなく、3月に契約したジョルジオ・タヴェッキオとの一騎打ちに。
  8. WRジェレミー・ロス: 強力なリターナー候補の指名がなかった。

■ Unfinished Business

「ホッとした選手たち」と重複する部分も多いが、今後の課題について。契約問題との絡みもある。

  1. セーフティ: 球団はマクミリアンとM.D.ジェニングスの成長に賭けたわけで、見込みが外れた場合は困ったことになる。3月に「Sマイケル・ハフ(OAK→BAL)に興味」と報じられたことからして、球団が補強をまったく考えなかったわけではない。バーネットは先発確定だが契約最終年。
  2. アウトサイドLB: まだデプスが頼りない。FA補強がもしあるとすれば、セーフティとここだろう。
  3. 控えセンター: オフェンスではここが最も手薄で、センターでNFL出場経験のある選手がいない。今夏はヴァンローテン(2年目)をセンターに専念させるのでは。
  4. 4巡指名OTコンビ: できればトレーニングキャンプ序盤までにバクティアリトレッターの最適なポジションを見極めたいところだが、これが意外に難しい。見切りが早すぎて後悔することもあり、遅すぎて即戦力にできないこともある。どちらもまだ線が細く、スターター挑戦は来年以降と覚悟しておくべきだが。
  5. ワイドレシーバー: ジェームズ・ジョーンズが契約最終年。来年3月には30歳、つまり今春のWRジェニングスと同じ立場だ。安価で再契約してくれればよいが、決裂した場合、後継の3番手WRが来年育っているのかどうか。どちらもダメなら来年のドラフト上位で。
  6. リターナー選定: WRコブをリターナー任務から解放したいのに、リターナー候補の指名がなかった。とくに、技術的に難しいパントリターナーが問題だ。昨季末に担当したWRジェレミー・ロスが一人前のレシーバーになれるのか未知数だが、もし他にPR候補がいないならロースター入りへの大きな武器になる。5巡指名CBハイドは過去2年でパントリターン29回平均7.6yds。7巡WRコンビはリターナー経験が少ない(ジョーンズは昨季パント/キックオフ合わせて12回)。RBアレックス・グリーンや4巡指名RBフランクリンはほとんど経験がないが、キックオフリターンができそうなタイプに見える。
  7. 契約延長: OLBマシューズとQBロジャースの契約延長がようやく完了し、来年3月のFA解禁までにあと1人か2人契約延長できそうな程度のキャップスペースが残った。下記のリスト参考。

■ 契約最終年の選手たち

最後に、大量にいる契約最終年の選手を見てみよう。重要度の順に並べようと努力したが、さまざまな要素が絡んでくるのでとても上手くは序列化できない。ニューハウスは左タックルから外されたことで契約延長の可能性がダウンしたはず。FA予定選手がこれだけ多いと心配になるが、彼らが「コントラクトイヤー効果」を発揮してくれると思えば多少は気が休まるというもの。カッコ内は現在の年齢。

2013年5月 4日

オフェンシブラインを大改造

OL陣の各ポジションを大幅に変更する考えをマイク・マッカーシーHCがあきらかにした。1年目から右タックルを務めてきたブラガを左タックルに移し、ガードはジョシュ・シットンとT.J.ラングのサイドを入れ替える。右タックルは、シェロッドが完全復帰を許されるまではニューハウスとバークレーの争い、とのこと。暫定スターターは下表のようになる。

2013 Packers Starting Offensive Linemen (Tentative)
Left Tackle Left Guard Center Right Guard Right Tackle
Bryan Bulaga Josh Sitton Evan Dietrich-Smith T.J. Lang Marshall Newhouse
        Don Barclay
        Derek Sherrod

最大の眼目が左サイドの強化であることはあきらかだ。LTマーシャル・ニューハウスは先発2年目に期待されたほどの成長を見せることができなかった。シットンはOL陣唯一のプロボウラーであり、ブラガも(股関節のケガさえ回復すれば)それに次ぐ実力を評価されている。Press-Gazette紙は関係者の話として、「ベストの2人にQBのブラインドサイドを守らせようということだ」とのコメントを紹介している。

このタイミングでポジション変更を行ったのは、今週からオフシーズンプログラムの第2フェーズが始まるため。体作りオンリーの第1フェーズが終わり、フィールドでポジションコーチの指導を受けることができるようになる。「我々はオフェンシブラインのために最善と思う決断を下した。新人たちの指名のあと、OL選手の詳しい評価を行い、今後の方針を決めた」とマッカーシーHC。

「月曜にブライアン(ブラガ)とジョシュ(シットン)を呼んでじっくり話し、彼らを左サイドに移したい私の考えを伝えた。彼ら2人はOL陣でもっとも実績と経験のある選手たちだ。彼らの担う新たな責任と私からの期待の大きさについて話した。これから我々がスキーム的に取り組んでいくことについて。彼らはとても興奮していた」

「このような変更を行うのは、ブライアン(ブラガ)に全幅の信頼を置いているからこそだ。このオフシーズン、彼は毎日ここに来てトレーニングをしているし、彼がフィジカル的にあらゆる面で進歩してきたのを私は目の当たりにしている。彼は非常に成熟したプレーヤーだ」「ジョシュ(シットン)については、彼のあらゆるプレーを研究し、左ガードによくフィットすると判断した。左ガードをプレーしたプロボウルまで分析した。多くの情報を元に下した決断だ」

T.J.(ラング)については、もともと右ガードの方が向いているだろう。(昨年はヒジのケガに苦しんだので)とにかくヘルシーになる必要がある。これまでも左右両サイドをプレーしてきたので、このトランジションは容易だろう」

「これまでの我々は、左サイドがアスレチックな選手、右サイドがパワフルな選手、という(伝統的な)やり方の延長線上だった。そのやり方にもちゃんと意義はあるのだが、ウチのオフェンスはもっと多様なものになってきている」

以下はこれまでのポジション経験について。

2013年5月 3日

CBアル・ハリスがパッカーズで正式引退

2010年まで先発CBとして大活躍したアル・ハリスが、パッカーズ選手として正式に引退した。2011年の前十字靭帯断裂を最後に現役を退いた彼は、昨年はドルフィンズでインターン、今年からチーフスでアシスタントDBコーチに就任している。1日契約を結んだのかという質問には、「よくわからん」とくすくす笑っている。本人と球団から正式に発表をして、こうして区切りになれば書類上のことはどうでもいいのだろう。

「キャリアを通じて僕は素晴らしい時を過ごしてきたけど、とくによかったのはグリーンベイだった。だからパッカーとして引退することが僕にとって大事だった。イーグルスで5年間素晴らしい経験をし、その他に所属した球団でも同様だったけど、グリーンベイはフットボールをプレーするには特別な場所だ。僕は自分をパッカーだと思っているし、これからもずっとパッカーとして記憶されたい」

「1つやるべきじゃないのは、まだタンクに燃料が残っていると知りながら去ることだ。タンクが空になったなら、安らかな気持ちで去ることができる。僕はタンクを空にしたよ」

◆ ◆ ◆

アル・ハリス Alshinard "Al" Harris はフロリダ州ポンパノビーチ出身の38歳。テキサスA&Mキングズヴィル校から1997年6巡指名でバッカニアーズに入団したものの、1年目はプラクティス・スクワッド暮らし。2年目の開幕前に解雇されてイーグルスに拾われると、プロボウラー3人を擁する豪華DB陣の中で徐々に頭角を現した。2003年に2巡指名権とのトレードでパッカーズに移ると、一流コーナーバックとして2009年までスターターを務めた。長らく過小評価されたが、2007・2008年と2年連続でプロボウルに選ばれている。プロ入り以来10年間欠場なし。

2009年秋にはヒザ前十字靭帯、外側側副靭帯、腸脛靭帯、ハムストリングを一度に断裂する大変な大ケガ。そのため翌2010年シーズン途中で退団となったものの、チャンピオンリングは受け取ることができた。その後ドルフィンズで3試合、翌2011年はラムズで9試合に出場したが、またも前十字靭帯を断裂して引退を余儀なくされた。昨年ドルフィンズでインターンとしてコーチ修業をスタートし、今年はチーフスのアシスタントDBコーチに就任している。

密着したプレスカバレッジを得意とする生粋のカバーコーナー。インターセプトこそ通算21回に留まっているが、それはパスを投げさせないためで、ウッドソンのインターセプトがOAK時代より激増したのもそのおかげだろう。細い体から繰り出すパンチは強烈で、どつき回された相手エースWRが戦意喪失してしまうゲームさえあった。中でもパッカーズファンの記憶にもっとも強烈に残っているのは2003年ワイルドカードプレーオフ、シーホークス戦での劇的なサヨナラINTリターンTDだ。延長戦となって2回目のシリーズの3rdダウン11、ブリッツに対してクイックに投げたパスを読んだ見事なプレーだった。

2013年5月 1日

Packers Draft Notebook

2013年4月30日

QBアーロン・ロジャースの契約詳細

先週金曜に契約延長にサインしたQBアーロン・ロジャースの詳しい契約内容が以下のとおり判明した。先日の記事で計算したとおり総額130.75ミリオンの7年契約で、契約ボーナスは$35ミリオン。来年と再来年に$9.5ミリオンずつのロースターボーナスが設定され、そのぶんベースサラリーが安く抑えられている。

今年のベースサラリーが$4.5ミリオンに減額されたためキャップナンバーは$12ミリオンに抑えられ、旧契約での$9.75ミリオンから$2.25ミリオン増えただけ。Journal Sentinel紙によると先週の時点でパッカーズには$15.48ミリオンのキャップスペースがあったので、$13.23ミリオンのキャップスペースが残っているはず。NTラジやCBシールズなど主力選手の契約延長にこれから取り組むことができそうだ。

Aaron Rodgers' new contract
Year 契約ボーナス ロースターボーナス ベースサラリー ワークアウト 出場ボーナス キャップナンバー キャッシュバリュー
2013  (7,000,000)   4,500,000 500,000    12,000,000 40,000,000
2014  (7,000,000) 9,500,000 900,000 500,000   17.900,000 10,900,000
2015  (7,000,000) 9,500,000 1,000,000 500,000 600,000 18,600,000 11,600,000
2016  (7,000,000)   11,500,000 500,000 600,000 19,600,000 12.600,000
2017  (7,000,000)   12,550,000 500,000 600,000 20,650,000 13,650,000
2018     19,800,000 500,000 600,000 20,900,000 20,900,000
2019     20,000,000 500,000 600,000 21,100,000 21,100,000

2013年4月28日

2013年 グリーンベイ・パッカーズ全指名選手

もともと8個の指名権を持っていたパッカーズは2日目のトレードダウン3回(3巡→4巡)で4つ増やし、最終日にはトレードアップで1つ減らし、最終的に11人を指名した。

リストを見ると同一ポジションの複数指名がやけに目立っている。RB2人は即戦力になってくれなければ困る。OT2人はデプスを確保しつつ将来性に期待。WR2人はどちらかが戦力になってくれれば御の字といったところ。一般にロースター枠が(事実上)保証されているのは4巡あたりまでで、5巡以降の6人はキャンプでの競争しだい。ドラフト外の選手に敗れることもザラにある。

指名のなかったポジションは、セーフティ、センター、タイトエンド、クォーターバック、キッカーといったあたり。セーフティは現状の若手トリオで十分と首脳陣が考えていることがはっきりした。控えセンターは今年のルーキーたちを含め、若手を育てていく考えだろう。

2013 Green Bay Packers Draft Picks
Pick 全体 Pos. Name College 備考 No.  
1巡26位 26位 DE Datone Jones UCLA サイズとスピードを兼ね備えたDE 95 Twitter
2巡29位 61位 RB Eddie Lacy Alabama 名門アラバマ大を全米王座に 27 Twitter
4巡12位 109位 OT David Bakhtiari Colorado タックルのまま行くのかインサイドか 69 Twitter
4巡25位 122位 OT J.C. Tretter Cornell 同上 73 Twitter
4巡28位 128位 RB Johnathan Franklin UCLA トレードアップでまたRB。またUCLA 23 Twitter
5巡26位 159位 CB Micah Hyde Iowa ゾーン得意でボールスキルに優れたCB 33 Twitter
5巡34位 167位 DE Josh Boyd Mississippi State ラン守備に強いDL 93 Twitter
6巡25位 193位 OLB Nate Palmer Illinois State 無名校のアスレチックなパスラッシャー 51 Twitter
7巡10位 216位 WR Charles Johnson Grand Valley State 長身かつアスレチックな無名WR 17 Twitter
7巡18位 224位 WR Kevin Dorsey Maryland 昨年はQB問題で大損したWR 16 Twitter
7巡26位 232位 ILB Sam Barrington South Florida フィジカルだがスピード不足が心配 58 Twitter
               
2巡23位 55位   トレードアップダウンして2巡29位へ
3巡26位 88位   2回トレードダウンしてけっきょく4巡12位(全体109位)へ
5巡13位 146位   4巡28位へトレードアップ
6巡05位 173位   5巡から4巡へのトレードアップで譲渡

7巡26位指名はILBサム・バーリントン

パッカーズは7巡26位(全体232位)でサウスフロリダ大のLBサム・バーリントンを指名し、今年のドラフト指名を終えた。大学ではOLBだったが、3-4ディフェンスではILBとなる。

7巡26位 | サム・バーリントン Sam Barrington | Inside Linebacker | South Florida | Senior |
6-0⅞, (185cm) | 246lbs (95kg) | 40yds/4.73秒 | 年月日生 |

Bio : フロリダ州ジャクソンヴィル出身。高校ではRBとLBの両方で4年間ずっとスターターを務めた。サウスフロリダ大ではレッドシャツを経ずいきなり全試合に出場し(先発1)、2年目にはミドルLBではやくもスターターとなった。3年目はストロングサイドLB、4年目の昨季はLB3ポジションすべてプレー。80タックル・3.5サック・6.5ロスタックルを挙げてビッグイーストのカンファレンス2ndチームに選ばれた。

3年間で36先発、258タックル、6.5サック、21.5ロスタックル、5ファンブルフォース、1インターセプトを記録している。しっかりしたガタイでブロッカーを受け止める馬力があり、インパクトあるタックラー。ただ判断の速さや嗅覚に問題ありとする評価もある。コンバインでは40yds走を4.85秒(4.91秒とも)で走って失望させたが、プロデイでは多少盛り返した。

免停中の運転や免許取り消し後の運転などで3回も逮捕されたことがあり、2試合の出場停止を経験している。ただ頭は悪くなく、すでに昨年12月に学位を取得して卒業している。声に出すタイプのリーダーで、練習熱心さも問題なし。

チーム事情 : ILB陣からはD.J.スミスがドラフト前日に解雇されているが、デプスは充分にある。バーリントンがロースター枠を争うにはスペシャルチームでの貢献も重要になる。

いっぽうドラフト中に「デズモンド・ビショップをトレードに出す構え」と一部で報道されて話題になった。トンプソンGMは、「私はそうしたことには一切コメントしない。ドラフトの時期には首脳同士でさまざまな会話(交渉)をするもので、たいていは実を結ばずに終わるものだ」と説明している。おそらく現実もそのとおりで、会話の中でビショップの名前を聞いた他球団首脳がすかさずリークしたのだろう。フィジカルなチーム作りを目指すなか、チーム随一のハードヒッターを放出するのが現実的とは思えない。

紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / サウスフロリダ大

Sam Barrington Official Career Highlight
プロデイにて

7巡18位指名はWRケヴィン・ドーシー

パッカーズは7巡18位(全体224位)でメリーランド大のWRケヴィン・ドーシーを指名。2人連続のWRとなった。こちらも主要メディアに情報が少なく、どのようなレシーバーなのかわからない。

7巡18位 | ケヴィン・ドーシー Kevin Dorsey | Wide Receiver | Maryland | Senior |
6-2 (188cm) | 210lbs (95kg) | 40yds/4.47秒 | 年月日生 |

Bio : ワシントンDCに近いメリーランド州フォレストヴィル出身。高校はミリタリー・アカデミーで、WR兼FSとして大活躍した。地元メリーランド大に進むと、レッドシャツ(足のケガのため)を経た1年目から全試合に出場。2年目まではスペシャルチーム中心だったが、3年目の2011年にスターターとなって45回573yds・3TDを記録。4年目はキャプテンの1人にも選ばれた。

昨年わずかパスキャッチ18回311yds・4TDと成績が落ち込んだのは、同大の深刻なQB状況(3人が戦線離脱の大ケガ)のためと言われている。WRドーシーにとってはこれがドラフトにきわめて不利に働いた。頭がよく、高校は飛び級で卒業している。先に指名されたWRチャールズ・ジョンソンほどではないものの、プロデイの数字はよかった。

チーム事情 : 7巡a指名のWRジョンソンの項で述べたとおり。

紹介記事 : CBS Sportsline / メリーランド大

プロデイでのインタビュー

7巡10位指名はWRチャールズ・ジョンソン

パッカーズは7巡10位(全体216位)でグランドヴァレー州立大(ミシガン州)のWRチャールズ・ジョンソンを指名。イースタン・ケンタッキー大から同大へ転校した選手で、素晴らしい身体能力を持ちながら、ここまでかなり遠回りをしてきた。

7巡10位 | チャールズ・ジョンソン Charles Johnson | Wide Receiver | Grand Valley State | Senior |
6-3 (191cm) | 215lbs (98kg) | 40yds/4.38秒 | 年月日生 |

Bio : ケンタッキー州エルスメア出身。オハイオ川のむこうにシンシナティがある。ルイヴィル大に進むはずが成績不足で奨学金オファーを取り消され、イースタン・ケンタッキー大に進んだ。1年目からパスキャッチ3回を記録したものの不祥事のため出場停止となり、転校の道を選んだ。コミュニティカレッジを経て2010年にディビジョンIIのグランドヴァレー州立大(ミシガン州)へ。

レッドシャツ後の1年目はパスキャッチ56回1030yds・15TD、昨年はパスキャッチ72回1199yds・16TDと目覚ましい活躍を見せた。生年月日がわからないが、イースタン・ケンタッキー大での1年目が2007年とのことなので、もう24歳にはなっているはず。大学はもう卒業している。 

プロデイでの数字をコンバイン組WRたちと比べると、40yds走4.38秒は4位相当 / 垂直跳び39.5インチは1位タイ相当 / 立ち幅跳び11フィート1インチは3位相当 / 3コーンドリル6.96秒とショートシャトル4.31秒はともに16位以下相当。この素晴らしい身体能力で、一部メディアからも下位指名候補と目されるようになった。下の映像を見ると見事な体つきだ。

チーム事情 : WR陣は先発3人がしっかりしているものの、ジェニングスのFA移籍とドライバーの引退で、久しぶりにデプスに不安のある状況となっている。今回7巡で指名された2人でロースター最後の枠を争うか。

紹介記事 :CBS Sportsline / グランドヴァレー州立大

Charles Johnson Highlight Mix
プロデイにて(パッカーズのスカウトがいる)

6巡25位指名はOLBネイト・パーマー

パッカーズは6巡25位(全体193位)でイリノイ州立大のOLBネイト・パーマーを指名。ディビジョンI-AAの選手で情報がたいへん少ない。

6巡25位 | ネイト・パーマー Nate Palmer | Outside Linebacker | Illinois State | Senior |
6-2⅛ (189cm) | 248lbs (112kg) | 40yds/4.70秒 | 1989年9月23日生 |

Bio : シカゴ出身。ベアーズファンとして育った。イリノイ大ではレッドシャツを経た1年目からスペシャルチームで全試合出場し、アカデミック・オール・ビッグテンに。2年目は足の骨折もあってわずか6タックル止まり。出場機会を求めて2011年にイリノイ州立大(ディビジョンI-AA)に転校すると2年間で17サックを挙げる活躍を見せ、2年連続のカンファレンス2ndチームに選ばれた。

ポジションは基本的にディフェンシブエンド。同校のディフェンスは3-4を織り交ぜるマルチプル・フロントで、3-4の際はアウトサイドLBとしてスタンドアップでプレーしていた。

プロデイでの数字をコンバイン参加組のLBたちと比較すると、40yds走4.70秒は9位相当 / ベンチプレス20回は15位相当 / 垂直跳び35.5インチは4位相当 / 立ち幅跳び10フィート5インチは5位相当 / ショートシャトル4.37秒は10位相当 / 3コーンドリル6.98秒は3位相当。

高校3年時は足首の骨折、イリノイ大の2年目にはスクーターとの接触事故で足を骨折している。ドラフト前にパッカーズを訪問したが、NFL球団から招ばれたのはそれだけだというから、注目度の低さがわかる。本人はドラフト外だと思っていて、指名にたいへん驚いていた。

チーム事情 : OLB陣では、昨年の1巡指名ニック・ペリーがマシューズの逆サイドで先発予定。ドラフト外のデズマン・モーゼスは期待以上のルーキーシーズンだったが、その次の控えがいないので指名は必至と見られていた。モーゼスもDE出身でプロ入り後にOLBに転向している。

紹介記事 : イリノイ州立大

5巡34位指名はDEジョシュ・ボイド

パッカーズは5巡34位(全体167位)でミシシッピ州立大のDEジョシュ・ボイドを指名。今年2人目のDL指名となった。4-3のDTだったがパッカーズではDEをプレーするようだ。

5巡34位 | ジョシュ・ボイド Josh Boyd | Defensive End | Mississippi State | Senior |
6-2⅝ (190cm) | 310lbs (141kg) | 40yds/5.14秒 | 1989年8月3日生 |

Bio : ミシシッピ州フィラデルフィア出身。全米15番目のDTと評価されて、アラバマやLSUなど名門校からの誘いを蹴ってミシシッピ州立大へ。レッドシャツを経ず、大学入学1年目から全試合に出場(先発1)。2年目には先発に昇格し、3年間一度も欠場せず先発出場を続けた。通算8.5サック、18ロスタックル。コンバインでのベンチプレス32回は全DL中4位。

Strengths : ヴァーサタイルなランディフェンダーで、多様なスキームにフィットする。クイックなフットワークでギャップをアタックする。姿勢を低くしてブロックを受け止め、ポイントオブアタックで容易に押し込まれない。決して足を止めず、ボールキャリアを追いかける。(ゾーンブリッツで)カバレッジに下がる仕事も多かった。リーダーというタイプでないがハードワーカー。

Weaknesses : サイズはやや小さ目で、NFLでダブルチームのブロッカーを受け止めるにはまだ馬力不足。スピードやアジリティは今ひとつで、パスラッシュのバリエーションが少ない。試合後半に息切れすることが多い。

チーム事情 : DL陣の状況は1巡指名DEデイトン・ジョーンズの項で書いたとおり。ボイドが今年DLのローテーションで働けるかどうかはわからないが、DLたちが来春大量にFAになるため、今のうちから育てておきたいところだ。

紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / ミシシッピ州立大

Josh Boyd Highlights
シニアボウルにて(背番号92)

5巡26位指名はCBマイカ・ハイド

パッカーズは5巡26位(全体159位)でアイオワ大のCBマイカ・ハイドを指名。大学では主にコーナーバックで、セーフティ経験もすこしある。球団側によると、パッカーズではコーナーバックをプレーさせるとのこと。

5巡26位 | マイカ・ハイド Micah Hyde | Cornerback | Iowa | Senior |
6-0 (183cm) | 197lbs (89kg) | 40yds/4.56秒 | 1990年12月31日生 |

Bio : 人口230人のオハイオ州フォストリア出身。高校ではクォーターバック(兼セーフティ兼キッカー)としてさまざまな賞を受賞し、バスケや野球でも活躍した。アイオワ大ではレッドシャツを経ず1年目から全試合に出場し、主にスペシャルチームでプレー。2年目から先発CBに昇格すると38試合連続先発し、通算8インターセプトを記録した。昨年はパスブレークアップ14回などの活躍で、ビッグテンのカンファレンス最優秀DBおよび1stチームに選ばれた。

2011年序盤にはセーフティで2試合先発したが、すぐにコーナーバックに戻った。パントリターナーとしてもまずまずの実績がある。兄マーカスはミシガン州立大でセーフティとして2年間スターターを務めた。

Strengths : サイズとバルクがありスピードもまずまず。ゾーンカバレッジがうまく、QBの目を読むのも得意。高いところでパスを叩き落としたりインターセプトするボールスキルに優れている。キャッチ後のレシーバーをしっかりタックルできる。サイズを活かしてアグレッシブなランサポートをする。スペシャルチームで貢献できる。

Weaknesses : 一流クラスを相手にするにはトップスピードやクイックネスが物足りない。ディープへのスピードについていけず苦労することがある。バックペダルやターン&ランのテクニックを磨く必要がある。そうした理由でプロではセーフティ向きとの見方も。「公共の場での酩酊および公務執行妨害の疑い」で昨年10月に逮捕されている。

チーム事情 : 層の厚いパッカーズのCB陣になんとか食い込みたいところ。サム・シールズが契約最終年を迎え(契約延長交渉中)、トラモン・ウィリアムズの給料が高いので、チームとしては選択肢があるに越したことはない。ゾーン向きのCBは昨年2巡のヘイワードに続いて2年連続。

今回の指名直後は「セーフティとしての獲得か」と取沙汰されたが、すぐに球団から否定された。今ドラフトでセーフティを指名しなかったことについてトンプソンGMは「ジェロン・マクミリアンとM.D.ジェニングスは昨年よいプレーをしたし、彼らを信頼している」と説明。ジョー・ウィットCBコーチは、「ハイドをセーフティに移す予定はないが、ヴァーサタイルなところはいい」としている。

紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / アイオワ大

Micah Hyde Highlights

4巡28位指名はRBジョナサン・フランクリン

パッカーズは5巡13位からトレードアップして4巡28位(全体125位)でUCLAのRBジョナサン・フランクリンを指名。2人めのRB指名はほんとうに驚きだ。サイズは小さめだが4.49秒のスピードとクイックネスがあり、ワンカット&ゴーの得意なゾーンブロッキング向きRBのようだ。

5巡13位(全体146位)から21スポット分トレードアップした代償は6巡5位(全体173位)。これで残る指名権は5巡・5巡・6巡・7巡・7巡・7巡の6つとなった。

4巡28位 | ジョナサン・フランクリン Johnathan Franklin | Running Back | UCLA | Senior |
5-10 (178cm) | 205lbs (93kg) | 40yds/4.49秒 | 1989年10月23日生 |

Bio : ロサンゼルス出身。地元UCLAではレッドシャツを経た1年目からスターターの座をつかみ、4年間先発RBを務めた。昨季は1734yds(平均6.1)・13TDの大活躍でPAC-12南ディビジョン優勝の原動力となり、カンファレンスの2ndチームに選ばれた。パスキャッチも33回323yds・2TD。チームキャプテンを務め、練習熱心さにも定評がある。

貧困と犯罪にまみれたサウスセントラル地区に育ち、すでに多くの友人がドラッグやギャング抗争などで死んでいったという。それだけに、NFLの後はロサンゼルスの市長になって状況を変えたいと強く希望している。現ロサンゼルス市長のそばで1か月半にわたってインターンをした。

Strengths : スピードとクイックネスに優れ、バランスもいい。ワンカットで鋭く突っ込む。パッカーズのゾーンブロッキング・スキームにうってつけの選手。小柄だがコンタクトを恐れず、ハードに走る。ビジョンがよく、レーンをうまく選ぶ。パス攻撃ではルートランニングが非常によく、アンダーニースでは鋭い加速でマッチアップ相手を引き離せる。

キャッチング能力が高く、体から離れたボールでも容易にアジャストして捕ることができる。サイズのわりに効果的なパスプロテクションができる。これまで大きなケガをしたことがない。

Weaknesses : サイズと馬力は物足りず、NFLのディフェンダーをオーバーパワーするのは難しそう。先発RBとして多数のキャリーをこなすのは荷が重いかもしれない。横方向のアジリティはそれほどでもない。時おり忍耐を欠き、簡単に外へカットバックしてしまうことがある。昨季改善されたが2011年(6ファンブル)までボールセキュリティの問題があった。

チーム事情 : 2巡でエディー・レイシーを指名しており、RBがニーズとはとても言えない。それでもトレードアップしたのは、それができるだけの指名権数があったこと、この時点ではかなりのバリューピックと考えこと、それにRBアレックス・グリーンやRBジェームズ・スタークスの伸び悩みに業を煮やしたということだろうか。RBレイシーと組ませるのに理想的なタイプに見える。すでにパッカーズはRBスタークスのトレードを画策中と報道されている。

紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / UCLA / Journal Sentinel紙

Ultimate Johnathan Franklin Highlights
The Supreme Johnathan Franklin Highlights
NFL Draft Class 2013: Johnathan Franklin

4巡25位指名はOT J.C.トレッター

パッカーズは4巡25位(全体122位)でコーネル大のOT J.C.トレッターを指名。こちらもセンターなどへのコンバート含み。パッカーズはアスレチックな左タックルをコンバートすることを好み、現OL陣の多くが大学時代は左タックルだった。昨年ドラフト外のG/Cグレッグ・ヴァンローテンに続いてアイヴィーリーグ出身。

4巡25位 | J.C.トレッター J.C. Tretter | Offensive Tackle | Cornell | Senior |
6-3⅝ (192cm) | 307lbs (136kg) | 40yds/5.09秒 | 年月日生 |

Bio : バッファローに近いニューヨーク州アクロンの出身。高校ではバスケでも大活躍した。大学では最初の2年間は控えタイトエンドだったが、3年目に左タックルに移って成功。一昨年はオール・アイヴィーリーグの2ndチーム、昨年は満票で1stチームに選ばれた。おじ3人と妹もコーネル大で学んでいる。

Strengths : タイトエンドをプレーしていたようにアスレチック能力が高い。フットワークが軽く、パスラッシャーにしっかりついていける。フレキシブルでしっかりヒザを曲げてブロックできる。スタントやブリッツのような変化球をしっかり認識できる。学習能力が高い。

Weaknesses : サイズは理想的ではない。体幹の馬力も上体の強さもまだ物足りない。オフェンシブライン経験が浅い。OTとしてやっていくにはクイックなフットワークをさらに磨く必要がある。

チーム事情 : オフェンシブライン状況は前項OTバクティアリのところで述べたとおり。OL経験の浅さは伸びシロの大きさ、とパッカーズ側は思っていそうだ。インサイドへのコンバートも当然視野に入れているだろう。ESPNやCBSはすでに"OG"と表示している。

紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / コーネル大

コンバインにて
昨季イェール大戦