パッカーズ 最新ニュース

2014年7月25日

Notebook: 株主総会

毎年恒例のパッカーズ株主総会が開催され、14759人ものファンがランボーフィールドに集まった(写真集)。例によって、フィールドに設置された壇上から、東側スタンドにむけて呼びかける形式。新株発行から2年半経って熱気が収まってきたため、以前のように「株主1人につき4人のゲストを同行できる」という特典が復活している。

Mike McCarthy Way

ながらく懸案となっていた「街路にマイク・マッカーシーHCの名前をつける」件がようやく決着し、このほどマイク・マッカーシー・ウェイの命名セレモニーが行われた。選ばれたのは、これまで Potts Avenue と呼ばれた通り(地図)。屋内練習場ドン・ハトソン・センターや練習場レイ・ニチキ・フィールドの南に面し、西はランボーフィールド、東へ行けばホルムグレン・ウェイと交差してフォックス川に突き当たる。近くにはトニー・カナデオ、バート・スター、ブレット・ファーヴといった道路もある。ホルムグレン・ウェイもそうだが、「ストリート」や「アヴェニュー」でなく「ウェイ」なのは、「誰々のやり方」という意味合いを持たせたダブル・ミーニングなのだろう。

スーパーボウル祝勝会の際にグリーンベイ市長が宣言しながらここまで時間がかかったのは、ふさわしい通りを選ぶのに地元政財界の調整が必要だったため。アメリカでは道路の名前が変わることは住所表示が変わることを意味する。以前候補になった アシュランド・アヴェニューは車どおりが多く南北に長く、そのぶん企業がたくさんあって彼ら経営者の同意を集めるのが困難だった。今回のマッカーシー・ウェイでも、正式な住所変更に6か月の猶予期間が設けられ、その間は住所ラベルや封筒など、これまでのものを使えることになっている。

セレモニーでグリーンベイ市長は、「我々はその人の残した数字に基づいて街路を命名するのではない。人格に基づいて命名するのだ」とし、マッカーシーHCの人柄や地元自治体への貢献を称賛。マッカーシーHCは若いころ苦労したキャリアを振り返って感極まったのか、涙で声を詰まらせながらスピーチを行った。なかには、「コーチ・ホルムグレンには最大の敬意を抱いている。彼とロン・ウルフGMがチームを軌道に乗せたのだ。テッド・トンプソンと私はその伝統を受け継いでいるのだと感じている」という発言もあった。

市長たちを交えて記念撮影
(右から3番目はマッカーシーHCの長女アレックス)

涙ながらにスピーチする マイク・マッカーシーHC
(背後はレイ・ニチキ・フィールド)

トレーニングキャンプの見どころ 2

今週末にスタートするトレーニングキャンプのみどころ、後半はディフェンスについて。昨季大不振だっただけあって、オフェンスとくらべて不確定要素が多い。なおスペシャルチームはリターナーを除いて無風なので割愛する。

◆ セーフティの向上なるか

昨季ディフェンス不振の元凶がここ。M.D.ジェニングスとは再契約せず、マイカ・ハイドをCBからコンバートし、1巡でハハ・クリントン=ディクスを指名してV字回復を目指している。ミニキャンプまではSSモーガン・バーネットとFSハイドが1stチームだったが、開幕までにクリントン=ディクスがスターターになるだろうという見方が多く、キャンプでは彼らの先発争いがディフェンス最大の注目ポイントとなる。敗れた方がダイムバックか。CBウィリアムズ、CBシールズ、CBヘイワード、Sバーネット、Sクリントン=ディクス、Sハイドというダイム隊形の陣容はかなりのものだ。

ロースター枠は通常4人なので、残る枠は1つ。昨季それぞれ出場機会をもらったクリス・バンジョーとショーン・リチャードソンの争いか。

◆ ディフェンシブラインの再編成

NTライアン・ピケット(34歳)およびDEジョニー・ジョリー(31歳)との再契約を見送り、ルトロイ・ガイオン(27歳)とFA契約。 B.J.ラジとは再契約したが、1年契約にとどめ、優勝時に活躍したノーズタックルに戻すことに。ピケットとジョリーの退団でラン守備に不安は残るが、若手が成長する楽しみも大きい。重さよりもクイックネス、という方針変更が奏功するかどうか。

ノーズタックルはラジ、ガイオン、ジョシュ・ボイド(昨年5巡)の3人が有力。3巡指名のカイリー・ソーントンもいずれNTとして将来のスターターに育てるかもしれない。

ディフェンシブエンドでは、昨年マイク・ダニエルズが6.5サックを挙げる活躍でDL陣の中心選手となった。昨年の1巡指名デイトン・ジョーンズも同じように2年目の成長を見せてほしいところ。パスシチュエーションでは彼ら2人がインサイドラッシャーとなる予定。小兵のダニエルズがラン守備で無駄に消耗しないよう、他の若手DLがローテーションに加わって働いてくれなければならない。一昨年の2巡指名ジェレル・ウォージーはケツに火がついており、開幕前の解雇もありうる。

ロースター枠は7人あるいは6人。開幕ロースター確実といえるのはラジ、ダニエルズ、ジョーンズ、それに3巡指名ソーントンまでか。ケガ人が出ればピケットを呼び戻す選択肢もある。

◆ インサイドLB

A.J.ホークブラッド・ジョーンズの先発コンビ(どちらも契約は2015年まで)は今年のディフェンス最大の弱点とみなされている。それなりに堅実だが、ラン守備では受け身なプレーが目立ち、パスカバレッジではアスレチックなTEたちについていくスピードやクイックネスがない。今年はFAでもドラフトでも補強がなかったことから、ジャマリ・ラティモア待望論が強まっている。代役出場で光るものを見せた彼が今キャンプで先発コンビをどれだけプッシュできるかが注目。昨年の7巡指名サム・バーリントンもチャンスがあるかもしれない。

ロースター枠は4人あるいは5人。LB全体で10人のことが多く、今年はOLBが人材豊富なのでILBは4人だろう。上記の4人ですんなり決まってしまいそうだが、バーリントンしだいではドラフト外ルーキーたちにもチャンスが出てくる。

◆ アウトサイドLB

昨季はクレイ・マシューズニック・ペリーがともにケガに苦しみ、OLB転向1年目のマイク・ニールが10試合、7巡指名ネイト・パーマーとドラフト外のアンディ・ムルンバがそれぞれ3試合に代役先発せざるをえなかった。タレント不足は目をおおうばかりで、パスラッシュもラン守備もガタガタになってしまった。

今年はジュリアス・ペッパーズ(通算119サック)とFA契約し、再契約したマイク・ニールの進歩も見込める。4巡指名のカール・ブラッドフォードも面白そうなタレントだ。マシューズとペリーの2人が元気ならばかなりの戦力アップが見込めそうで、ケイパースDCが2009年に就任して以来もっとも充実した陣容といえるかもしれない。

ペッパーズ、ニール、ペリー(いずれも元DE)はエレファント・エンド(DEとのハイブリッド)として使う、という首脳陣のコメントもあり、今年は戦術面の変化にも注目が集まる。それが実現するなら、実質3-4と4-3のハイブリッドディフェンスといっていいのでは。昨年ペリーは右サイドからのラッシュが非常に得意であることを証明したので、マシューズは左サイドでの起用が増えるかもしれない。ペッパーズは左右サイドを選ばず、インサイドからのラッシュもいい。

今年のロースター枠はおそらく6人。マシューズ、ペッパーズ、ペリー、ニールにくわえて新人ブラッドフォードもほぼ当確か。2年目のムルンバとパーマー、それにドラフト外ルーキーたちで最後のイスを争うことになりそう。

◆ コーナーバック

ベテランのトラモン・ウィリアムズ、大型契約を手に入れたサム・シールズの2人がスターター。ハムストリング断裂で昨季のほとんどを棒に振ったケイシー・ヘイワードがニッケルバックに復帰する見込み。ウィリアムズ(キャップナンバーは$9.5M)は契約最終年を迎えているが、31歳という年齢もあって契約延長の話はいまのところない。チームは彼と再契約せずシールズ&ヘイワードの先発コンビを考えている証拠だろう。

上記3人に次ぐCBはマイカ・ハイドだが、彼がセーフティに完全に移るのであれば4番手はデヴォン・ハウスジャレット・ブッシュの争い。ブッシュはかつて実戦に弱かったが、昨季はダイムバックとしてファルコンズのTEゴンザレスを封じ込める活躍を見せた。ハウスは昨季が予想外の不振だったが、今年は契約最終年なのでなんとかしたいところ。6巡指名のディミトリ・グッドソンはフットボール経験が浅く(バスケからの転向)、キャンプが始まってみないとわからない。

ロースター枠は通常6人。ドラフト外や元プラクティス・スクワッド組はグッドソンと最後のイスを争う。

2014年7月24日

トレーニングキャンプの見どころ 1

今年のトレーニングキャンプは現地25日(練習は26日)にスタートする。期待の補強ポイント、懸念が残るポジション、先発争いやロースター争いなど、注目すべきポイントについて大雑把にまとめてみた。前半はオフェンスについて。

なお、トレーニングキャンプ全般の紹介はこちらの常設ページで。練習スケジュールは公式サイトを参照のこと。今年は公開練習の回数が減ったほか、午前中の練習が増えたことも特徴となっている。スケジュールの変更は、ケガを減らすのが目的だろう。

◆ 新センター

暫定スターターはプロ2年目のJ.C.トレッター。4巡指名入団直後に足首を骨折してシーズンを棒に振ったが、12月前半に復帰して1か月ほど練習できた。フロントが今春Cディートリック=スミスとの再契約に動かず、外部のFAにも興味を示さなかったのは、それだけトレッターを高く評価した証拠だろう。とはいえ、大学時代にはTEとLTしかプレーしておらず、センターの実戦経験はゼロ。パッカーズはアップテンポ志向でノーハドルも多いだけに、プロテクションのアジャストメントなどセンターの役割は大きいはず。もしここがコケればオフェンス全体がおかしくなってしまう。左右を固める両ガードがしっかりしている点は心強い。

2番手センターはコーリー・リンズリー(5巡指名ルーキー)とガース・ゲアハート(昨年プラクティス・スクワッド)の争い。リンズリーはトンプソンGMが就任以来初めて指名したセンター専業選手だ。トレッターが不振ならば彼が先発候補になる。両ガードの控えはOTドン・バークレーが兼ねるとはいえ、インサイド3ポジションの控えの層は薄く、誰かドラフト外ルーキーが台頭してほしいところ。

◆ フィンリーなきタイトエンド

ジャーマイケル・フィンリーがFAで退団し、アンドリュー・クウォレス(2年$3ミリオンで再契約)が暫定スターターに。昨季終盤はレシーバーとして時おり光るものを見せたが、ブロッキングは期待外れだった。優勝した2010年も彼がスターターだったとはいえ、伸びシロはもう見込めず、今夏は先発の座を脅かす若手が出てきてほしいところ。候補は2年目のブランドン・ボスティック、今年3巡指名のリチャード・ロジャースあたり。今春のOTAやミニキャンプで好評だった彼らがフルパッドでどれだけやれるか、キャンプ序盤の注目ポイントとなりそうだ。

その他、4年目のライアン・テイラー、昨年ドラフト外からプラクティス・スクワッドを経てロースター入りしたジェイク・ストーンバーナー、超問題児のドラフト外選手コルト・ライエラなどがロースター枠(3または4)を争う。スペシャルチームでの働きも重要になる。

◆ 控えワイドレシーバー

WR陣はネルソン、コブ、ボイキンまでしっかりしていて、ジェームズ・ジョーンズがFA退団した穴を2巡指名ダヴァンテ・アダムズが埋めてくれれば戦力ダウンはなさそう。さらに5巡指名ジャレッド・アブレデリス、7巡指名ジェフ・ジャニス、昨年7試合出場した小兵のマイルズ・ホワイト、昨年の7巡指名ケヴィン・ドーシー、昨年シーホークスの4巡指名クリス・ハーパーといった選手たちがいる。ネルソン、コブ、ボイキン、アダムズの4人は安泰なので、残るWRたちは1枠か2枠を争わなければならない。敗れた選手はプラクティス・スクワッドでチャンスを待つことになるが、他球団に引き抜かれる可能性も高い。

ロースター枠は通常5人だが、リターナーをこなせる選手がいれば6人枠に増えるかもしれない。アブレデリスは大学時代にリターナー経験が豊富なのでそれだけチャンスが大きい。地元ウィスコンシン大出身なのでキャンプでは大きな声援を集めるだろう。

◆ 2番手QB争い

マット・フリン(29歳)と地元ウィスコンシン大出身のスコット・トルジーン(26歳)が2番手を争う。フリンは昨季半ばに出戻って2勝1分けをチームにもたらし、ちょっとした救世主となった。いっぽうトルジーンはその前の3試合を担当し、勝てなかったがポテンシャルの高さは示した。トルジーンは今春初めてパッカーズのオフシーズン練習に参加。どれだけ成長できたかプレシーズンゲームが楽しみなところだ。伸びシロではトルジーンに魅力を感じるが、最終的にはフリンの安心感が勝ることになるのではないか。

どちらが勝つにせよ、昨年の今ごろはグレアム・ハレルとB.J.コールマンの争いだったことを考えれば、大幅な戦力アップを果たしたのは間違いない。例年QB陣は2人枠のことが多いが、昨年の反省から3人枠にするのではないか。ドラフト外でチェイス・レティグ(ボストン・カレッジ)も入団したが、キャンプ練習ではなかなか4番手までプレー機会が回らない。よくてプラクティス・スクワッドだろう。

◆ その他の注目選手

2014年7月21日

Notebook: 増収減益

ずっと怠けていたので、最近のニュースをまとめて。

フィールドを見下ろして記念撮影
元RBアーマン・グリーン 殿堂入りセレモニーにて
元LTケン・ルトガーズ 殿堂入りセレモニーにて

パッカーズ・プロショップ新装開店を伝える地元ニュース

2014年6月21日

Minicamp: RBフランクリン引退へ

いよいよミニキャンプも最終日。この日はプロ経験5年以上のベテラン全員に休養が与えられ、若手にたっぷりとプレー機会が与えられた。これでオフシーズンプログラムがすべて終了し、チームは7月26日のキャンプインまで約5週間の休暇に入った。

練習後の会見で、RBジョナサン・フランクリン(昨年4巡指名)が首のケガにより退団することをマッカーシーHCがあきらかにした。代理人によると、念のため外部のドクターの診断も受けるが、本人は別の道に進むことを受け入れているという。パッカーズでルーキーシーズンに首のケガでキャリアを絶たれるのはSゲイリー・ベリー(2000年4巡)、WRテレンス・マーフィ(2005年2巡)に次いで3人目。ベテランを含めると首の大ケガは2000年以降9人目で、うち復帰できたのはSショーン・リチャードソンだけだ。(TEフィンリーとDEジョリーは未決定)

2014年6月19日

Minicamp: RBハリスもリターナー候補

3日間にわたって行われる全員参加のミニキャンプ。初日の火曜は朝方の雨のため危ぶまれたが、なんとかファンの前で屋外練習を行うことができた。練習時間は1時間42分。

2014年6月12日

OTA: 新人TEロジャース好調

Organized Team Activities(OTA)も最終週。今春ではもっとも多い観客がスタンドをほぼ埋めている。今週は火曜から金曜まで4日間予定されているうち、1日はケミストリー醸成のためのイベント(ボウリングやペイントボールなど)に費やすはず。17日から3日間は全員参加義務付けのミニキャンプが行われる。

2014年6月 4日

OTA: 第2週

現地火曜、今年2回目の公開練習が行われた。ラインナップ的に大きな変更はなかった。

2014年5月30日

OTA: 公開練習初日

水曜から始まった今年のOrganized Team Activities(OTA)。2日目の木曜は絶好の好天のもと、今年初めてファンや記者にチーム練習が公開された。労使協定により、選手たちはパッドを着けず、コンタクト練習も禁止されている。選手たちにとっては、7月末のトレーニングキャンプに向けて今年のシステムのインストールが主体。観る側にとっては先発組のラインナップやケガ人の回復具合が注目ポイントとなる。練習は1時間40分ほどで終了。次の公開練習は来週火曜日に予定されている。

欠席は3人。2巡指名WRダヴァンテ・アダムズと3巡a指名DTカイリー・ソーントンはNFL選手会主催のルーキー・プレミア(@ロサンゼルス)出席のため不在。また、DEジェレル・ウォージーは個人的事情のため休んでいる(後述)。