グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2015年5月 3日

5巡指名はQBブレット・ハンドリー

パッカーズは5巡でトレードアップし、全体147位でUCLAのQBブレット・ハンドリーを指名。トレードアップ(19スポット)の代償としてペイトリオッツに7巡(全体247位)指名権を譲渡した7巡指名なしはトンプソンGM時代に入って初めてのことだ。

QBハンドリーは非常にアスレチックな黒人クォーターバックで、世間では3巡か4巡あたりの前評判が多かった選手。ランで通算30TDを記録しているがポケット・パサーとしてはあまりにも粗削りで、NFLでは時間をかけて鍛える必要がありそうだ。

5巡11位 | ブレット・ハンドリー Brett Hundley | Quarterback | UCLA | Junior |
6-3 (191cm) | 226 lbs (103kg) | 40yds/4.63秒 | 1993年6月15日生 |

Bio : フェニックスの近郊、アリゾナ州チャンドラー出身。高校ではQBとして数々の栄誉に輝き、いわゆる5スター・リクルートとしてUCLAを選んだ。2011年はレッドシャツで過ごし、翌2012年からフル先発。いきなりパス3745yds・29TD・11INT/ラン355yds・9TDの活躍で、パス成功数の同大記録を作った。翌2013年もパス24TD/11TD。昨季はパス3155yds・22TD・5INT/ラン644yds・10TDを挙げ、カンファレンス2ndチームに選ばれた。

先発通算29勝11敗。3年連続で9勝以上を挙げた同大最初のQBとなった。通算75TDパスも同大記録。コンバインでは多くの部門でQBの上位に入り、身体能力の高さを見せた。NFL.comは似たタイプとしてQBジェイソン・キャンベル、CBSはQBランドール・カニンガムを挙げている。

Strengths : 立派な体格に恵まれ、肩の強さはエリート一歩手前ぐらい。先発1年目以来メカニックは進歩し、しっかりしたスパイラルで、NFLで求められるパスをすべてこなすことができる。パスのタイミングと正確性もまずまず。プレッシャーをかわして力強く走ることができ、オープンフィールドでのビジョンがよく、タックラーをかわす能力が高い。

落ち着きがあり、人間的に成熟している。フットボールへの熱意は非常に強い。最後の2年間はキャプテンを務めた。学業も熱心。

Weaknesses : ポケット・パサーとしての能力はおおいに物足りない。プレーアクション主体のショートパッシングゲームに守られてきた。プレッシャー認識など、ポケットでの注意力と落ち付きがなく、簡単に逃げ出すことがある。時おり無理なところに投げ込んだり、逆に躊躇したり、判断力は疑問符がつく。プログレッションで最初のレシーバーを見過ぎることがある。パスのタッチを加減する部分は向上の余地あり。

◆ ◆ ◆

チーム事情 : トンプソンGMによると指名は予定していたものではなく、予想外の好選手が手の届くところに来たから、ということらしい。控えQBはスコット・トルジーンがいるが1年契約にすぎず、しっかりした控えを育てることができればそれに越したことはない。QBハンドリーは今年は3番手で修業し、来年夏に2番手争いができれば理想的ではないか。

ファミリー : 父はアリゾナ大でRBをプレー、叔父はウィチタ州立大でQBだった。

UCLA : パッカーズでUCLAといえば、Cマイク・フラナガン(在籍1998-05)がもっとも活躍した選手。2013年1巡のDEデイトン・ジョーンズ、同4巡のRBジョナサン・フランクリン(ケガで早期引退、チームの裏方に)のコンビも記憶に新しい。QBハンドリー本人は、「ジョナサン・フランクリンは僕にとってビッグ・ブラザーだった。僕はいつもアーロン・ロジャースについて質問攻めにしたよ。デイトン(ジョーンズ)がいてくれるのも嬉しい」と語っている。

背番号は7に決定。大学では17番だったが、パッカーズではWRアダムズが着けているため。

エリオット・ウルフ人事部長 : 「5巡で彼が残っていたことにはショックを受けた。面談での印象はいわばフットボール・オタクで、フットボールのことしか頭にない。自分のチームのオフェンスのことなら表も裏も知り尽くしていた」

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紹介記事 : NFL.com / ESPN / CBS Sportsline / UCLA / ゲーム映像集

Brett Hundley Highlights
カテゴリ : Draft