グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2015年5月 2日

2巡指名はCBクインテン・ロリンズ

パッカーズは2巡30位(全体62位)でマイアミ大(オハイオ)のCBクインテン・ロリンズを指名。なんと昨日に続いてCB2連発となった。いくらプレミア・ポジションといっても他のニーズを無視しての指名はやはり驚きで、それほど「逃せないタレント」だったということだろう。大学4年間バスケで活躍した後、フットボールを1年間だけプレーした変わり種で、伸びシロは大きそうだ。

2巡30位 | クインテン・ロリンズ Quinten Rollins | Cornerback | Miami (Ohio) | Senior |
5-11 (180cm) | 195 lbs (88kg) | 40yds/4.57秒 | 1992年7月 生 |

Bio : オハイオ州ウィルミントン出身。高校ではアメフトとバスケをプレー。故郷に近いマイアミ大(オハイオ)に進むと、バスケでポイントガードとして4年間活躍。106試合先発(同大史上9位)、通算214スティール(2位)、通算391アシスト(4位)の記録を残した。2013-14シーズンの平均2.6スティールはカンファレンス1位。このうち2年間はキャプテンを務めた。

昨年フットボール部に加わると、7インターセプト、16ブレークアップ、4ロスタックルなどを記録。いきなりカンファレンスのディフェンス最優秀選手に選ばれ、ドラフト2巡候補と目されるようになった。

Strengths : 嗅覚に優れている。ボールスキルは非常に高く、プレイメーカーとしての能力は申し分ない。上体から腰回りまでしっかりした体があり、ランサポートもアグレッシブでフィジカル。ランに素早く反応し、しっかり抱え込んでタックルできる。競争心がとても強く、非常に練習熱心。インテリジェントで礼儀正しい。

バスケットボールの経験は、とくに横方向の動きにプラス(ポイントガードはディフェンスでとんでもないクイックネスを求められる)。自分の方にパスが来たときのレーティングはわずか45.6。

Weaknesses : 当然フットボール経験は十分でない。4.57秒の直線スピードは物足りない。コンバインの各種目ではCB中上位に入っていない。足のクイックネスに頼りすぎるきらいがあり、正しいテクニックを磨く必要がある。アンダーニースへのパスを狙おうとしてダブル・ムーヴで抜かれるなど、ギャンブル的な性向が裏目に出ることがある。バスケットボールが彼の"First Love"であり、フットボールへの愛情はどうなのだろうか。

◆ ◆ ◆

チーム事情 : CB2人がFA退団した穴をドラフト1巡・2巡で埋めることに。CBディミトリ・グッドソン(昨年6巡)の成長も見込め、キャンプでのポジション争いがたいへん楽しみになった。

連続CB指名 : パッカーズは1999年に1巡から3巡まで3連続でDBを指名したことがある。このときは1巡のSアントワン・エドワーズがイマイチ、2巡CBフレッド・ヴィンソンは大ケガのあとRBアーマン・グリーンとトレード、3巡CBマイク・マッケンジーはスターターとして成功を収めた。

元バスケットボール選手 : バスケのポイントガードといえば、昨年6巡指名のCBディミトリ・グッドソンと同じ。どちらのスポーツでもロリンズの方が上だったようだが、バスケ部は不振が続いていてNCAAトーナメント出場経験はない。

本人のコメント : 「大学で1年しかプレーしていないし、技術が磨かれているとはとても言えない。AからZまで、すべてにおいて向上が必要だ。プロについていけるようになるのが楽しみだよ」

同大のジョン・ハウザーDBコーチ : 「あれほど的確にボールの位置を把握し、ボールにアタックしてキャッチできる人間は地球上にそう多くない。とても自信に満ちた選手だ。4年バスケをやってフットボールに転向して、なんのブランクも感じさせなかったんだからね。ポイントガードとコーナーバックは動きの面でよく似ている。目の前の相手を守るとき、バスケットへのルートを守る位置に自分の体を置く。とてもよく似てるんだ。目と手の連携もそう。ボールをキャッチし、パスし、シュートする。同じ能力をディフェンシブバックとして活かせるんだ」

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紹介記事 : NFL.com / ESPN / CBS Sportsline / マイアミ大(オハイオ) / ゲーム映像集

Quinten Rollins Highlights
カテゴリ : Draft