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2015年4月30日
日本時間金曜朝9時に始まる今年のドラフトについて概要のまとめ。書くことは毎年同じなので、今回は変更点だけにした。あとは昨年の記事を参照のこと。
- 毎年ニューヨークで行われてきたが、今年から各地を巡回することに。今年はシカゴの Auditorium Theatre で開催される。1889年にオープンした歴史ある劇場で、名建築の宝庫シカゴにふさわしい美しい会場だ(写真)。シカゴでは1964年にもNFLドラフトが開催されたことがある。
- 今年もドラフトは3日制。
- 1日目は日本時間1日午前9時(米東部時間30日20時)から。1巡のみ。持ち時間は各10分。
- 2日目は日本時間2日午前8時(米東部時間1日19時)から。2巡と3巡。持ち時間は2巡が各7分、3巡が各5分。
- 3日目は日本時間3日午前1時(米東部時間2日正午)から。4巡から7巡まで。4巡から6巡は持ち時間各5分、7巡は今年から各4分に短縮された。
- Compensatory pickはトレードができないことから、今年から持ち時間が4分に短縮された。(3巡から7巡まですべて)
- 今年も1巡はGAORAが生中継。アメリカでの放送も ESPN および NFL Network で変わらず。
- これまでに成立した指名権トレードはウィキペディアで。(パッカーズはなし)
- アーリーエントリーした選手は昨年(過去最多の98人)から大きく減って74人に。リストはウィキペディアで。
- パッカーズの指名権は以下の9つ。
- 1巡30位
- 2巡30位 (全体62位)
- 3巡30位 (全体94位)
- 4巡30位 (全体129位)
- 5巡30位 (全体166位)
- 6巡30位 (全体206位)
- 6巡34位 (全体210位) ← Compensatory Pick (トレード不可)
- 6巡37位 (全体213位) ← Compensatory Pick (トレード不可)
- 7巡30位 (全体247位)
- ドラフト会場への招待を受諾した選手は26人(リスト)。珍しいことに今年はQBが1人も出席しない。
- 今年も2巡は各球団OBが壇上で指名を発表する。今年のパッカーズはドナルド・ドライバー。(全球団リスト)
- パッカーズはドラフト最終日(4巡から7巡)にミルウォーキーでファン参加のドラフト・パーティを開催(概要はこちら)。司会はおなじみラリー・マッカレンが務め、リロイ・バトラーやアントニオ・フリーマンなどOBも出席する。ファンの代表がテレビで指名選手を発表できる、という趣向らしい。
2015年4月29日
今年のモックドラフト集はこれが最終。全21件の1巡予想のうち、CBが11、ILBが4、OLBが4、DLが2となった。個人名ではCBジャーレン・コリンズ(LSU)が最多、次いでCBバイロン・ジョーンズ(コネチカット)となっている。
2015年4月28日
昨日に続いてニーズ分析だが、ディフェンスと違って先発組に大きな穴がない。ドラフト上位はディフェンスに使い、オフェンスはデプス強化および将来のスターター候補を4巡以下で指名することになるのではないか。ただ、昨年NFL最多得点を記録したといっても、先発組に大ケガが1つもなかった珍しいシーズンだったことは留意する必要がある。
◆ オフェンシブライン
ここ数年はOLのデプスが不足し、実質控え2人だけで綱渡りを続けてきた。それは、ドラフトでディフェンス強化を優先させなければならず、OLが後回しになったせいでもある。それでも強力OLを形成できたのは、一昨年4巡でLTデヴィッド・バクティアリ、昨年5巡でCコーリー・リンズリーと、下位指名で当たりを引いたおかげだ。さらに今春RTブライアン・ブラガと大型契約を結び、今後2年間は先発5人を固定できることになった。
ただ2017年春にはLGジョシュ・シットン、RG T.J.ラング、LTバクティアリの3人がFAとなる。おそらくガードのどちらかはFA退団することになるだろう。この2017年問題に備えるため、将来のスターター候補を今年から育て始めたい。現在の控えはドン・バークレーが右タックルと右ガード、JC・トレッターがセンター(大学ではタックルだがNFLでどの程度通用するか)、レーン・テイラーが両ガード。
3巡までの指名はなさそうだが、4巡以降で1人はOLを指名するだろう(2人指名があってもおかしくない)。パッカーズはタックルを指名してガードやセンターに育てていくのが通例なので、ポジションはやはりタックルではないか。
◆ タイトエンド
リチャード・ロジャース(昨年3巡)はルーキーシーズンに十分なポテンシャルを見せ、今年はフルタイムのスターターとして成長が楽しみ。そのほか、先発経験豊富だが能力の限界が見えているアンドリュー・クウォレス、昨年ドラフト外ながらキャンプでよいプレーを見せたジャスティン・ペリロがいる。
リチャード・ロジャースはディープを攻められるようなタイプではなく、ブランドン・ボスティックも育たないまま退団となったので、アスレチックなTEを加えることができれば理想的だ。ただ、今ドラフトはTEが相当な不作らしいので、誰も指名せずに終わる可能性はおおいにある。RBレイシーをふくめレシーバーの駒はすでに豊富で、無理に獲らなくてもやっていける。
◆ ランニングバック / フルバック
先発RBエディー・レイシー、2番手RBジェームズ・スタークスで問題なし。ただ今春ドゥワン・ハリスを解雇したため、ロースターにRBはわずか3人。暫定3番手RBは昨年ドラフト外のラジオン・ニールとなっている。今年はドラフト5巡以下でRBを指名するのでは。とくにタイプは選ばないが、キャッチングやブロッキングができない不器用なRBでは困る。キックオフリターナーができれば理想的。
フルバックは現在ジョン・クーン1人。とくに衰えは見られないがすでに32歳で、ここ2年は1年契約を繰り返している。そろそろ後継者を探し始めてもおかしくないが、ドラフト指名権を使うかとなると疑問だ。NFL全体でFB需要が減っていることもあり、ドラフト外で獲ってプラクティス・スクワッドで育てるのが順当ではないか。
◆ クォーターバック
アーロン・ロジャースはまだ31歳で、真剣に後継者探しをする時期ではまだないだろう。控えQBは、経験豊富なマット・フリンと再契約せず、スコット・トルジーン(2013年に2試合先発)を選んだ(ただし1年契約)。さらに先日マット・ブランチャード(ベアーズやパンサーズでプラクティス・スクワッド経験)を獲得。おもしろい素材がいればドラフト下位で獲ってもおかしくないが、ドラフト外の可能性が高いように思われる。
◆ ワイドレシーバー
ジョーディ・ネルソン、ランドール・コブの先発コンビは2018年まで契約があり、ダヴァンテ・アダムズ(昨年2巡)が伸びてくれば破壊力はさらに増す。さらに昨年5巡のジャレッド・アブレデリス(8月初めにACL断裂)、7巡のジェフ・ジャニスが4番手を争う(リターナーも)ので、デプスは十分。今年はWR指名の不要な年になりそうだ。
ただ今ドラフトはWRが大豊作(2年連続)のようなので、4巡あたりで指名があってもおかしくはない。ニーズ無視で指名するポジションがあるとすれば、オフェンスではWRになるのではないか。
◆ スペシャルチーム
キッカー、パンターともドラフト指名はないだろう。昨季後半スランプに陥ったPティム・マステイの尻を叩くため、今オフに入ってからコーディ・マンデル(元アラバマ大)を獲得した。新人パンターを獲るとしてもドラフト外になりそう。そのほかはキックオフリターナーが昨季大不振だったが、今年はWRアブレデリスやWRジャニスに期待できる。
2015年4月27日
いよいよドラフトウィークになったので、攻守2回に分けて大急ぎでニーズを考えてみよう。今オフは、昨季NFL最多得点を記録したオフェンスの全員を引き留めることができており、ニーズはディフェンスに集中している。
毎年書いているとおり、じつは大事なのは新人よりも2年目・3年目選手の成長。今年のパッカーズディフェンスの場合、CBディミトリ・グッドソン、ILBカール・ブラッドフォード、OLBジェイロン・エリオット、NTマイク・ペネルといった選手たちがそれにあたる。いざシーズンになれば、新人の加入分よりも2年目・3年目選手たちの伸びシロの方が大きな戦力増になるものだ。
だからパッカーズにとってドラフトは常に「将来への投資」だが、トンプソンGMは1巡にかぎれば意外なほどニーズ重視で、口で言うほどBPA(Best Player Available)方針は徹底していない。また、1巡では人格的リスクを避ける傾向も見受けられる。
◆ ラインバッカー
CBとならんで最大のニーズと目されているのがインサイドラインバッカーだ。昨季半ばにA.J.ホークとブラッド・ジョーンズを降格させ、クレイ・マシューズをアウトサイドからコンバートし、サム・バーリントン(2013年7巡)が先発に昇格。荒療治のおかげでラン守備が劇的に改善された。ただパスシチュエーションでアスレチックなTEについていけない、という数年来の弱点は解消されていない。
今オフはホークとジョーンズを解雇することで無駄なサラリーを削ぎ落としたが、FA市場ではまったく補強に動かなかった。そのため暫定スターターは昨季末とおなじくマシューズ&バーリントン。アウトサイドからコンバートされたカール・ブラッドフォード(昨年4巡)とネイト・パーマー(2013年6巡)はともに昨年キャンプ終盤にアウトサイドからコンバートされた選手で、今夏の成長が楽しみなところ。昨年ドラフト外のジョー・トーマスもキャンプでは光るものを見せており、控えのデプスはそれなりにある。
世評によると今ドラフトはILBが豊作ではないらしい。それでもILBが必要なチームは多いので、「1巡ではふさわしい選手がおらず、見送ったら2巡末では目ぼしいのが残っていなかった」という事態もありうる。もし即先発ILBを獲れればマシューズを本来のアウトサイドに戻すことができ、ペッパーズ、ペリー、ニールとの4人で強力OLB陣を形成できる。上位指名権を使うなら、パスカバレッジもできる万能タイプがほしい。
マシューズ抜きでもアウトサイドラインバッカー陣(パスシチュエーションではマシューズはアウトサイドもやる)はそこそこやれそうだが、将来的な不安は大きい。昨季よく頑張ったジュリアス・ペッパーズはすでに35歳。ニック・ペリーとマイク・ニールは今年が契約最終年。頼みのマシューズもアウトサイドからのラッシュに以前ほどのキレがなく、昨季OLB専任の8試合でわずか2.5サックだった。
今ドラフトはOLBが豊作らしいので、ILBでなくOLBを上位指名しておく手は十分考えられる。一般にILBは1年目から活躍しやすいが、OLBは修業期間がある方がいい。マシューズがILB/OLBを兼任できるおかげで、将来への投資と短期的なニーズを両方満たすことができる。今年はCB陣の層が薄くなっただけに、パスラッシュでCBたちへの負担を軽くしてやりたいところだ。
◆ コーナーバック
先発トラモン・ウィリアムズと4番手(あるいは5番手)のデヴォン・ハウスがFA退団したことで、ずっとディフェンスを支えてきたCB陣のデプスが崩れた。昨季SSバーネットをボックスに上げてラン守備に使えたのは、アウトサイド両CBが頑張ってくれたからこそだ。
暫定スターターはサム・シールズ(昨年大型契約)とケイシー・ヘイワード(契約最終年)、ニッケルがマイカ・ハイド(2013年5巡)。ただヘイワードはショートエリアのクイックネスと嗅覚に特徴のある、ゾーン向きのタイプ。縦へのスピード勝負には不安があり、アウトサイドを1on1で安心して任せられるかというと疑問が残る。控えにはディミトリ・グッドソン(昨年6巡)がいるが、大学3年までバスケ専門で、素材重視で獲った選手。昨夏キャンプでは開幕ロースター入りにふさわしいプレーができておらず、今年4番手CBとして使えるかというとおおいに疑問だ。
現代NFLではまともなCBが4人は必要なので、ドラフト1巡指名予想が多いのは当然のこと。順当なら1巡か2巡、遅くとも3巡で指名があるのではないか。タイプ的には、アウトサイドでマンカバレッジできるスピードのある選手が望ましい。
◆ ディフェンシブライン
DEマイク・ダニエルズがパッカーズディフェンスの顔へと成長し、NT B.J.ラジ(昨季全休)とNTルトロイ・ガイオンも安価な1年契約でキープできた。DEデイトン・ジョーンズ(2013年1巡)とDEジョシュ・ボイド(2013年5巡)もまずまず伸びてきている。NTガイオンは数試合出場停止の可能性があるが、NTマイク・ペネル(昨年ドラフト外)の伸びシロは期待できる。
そういったわけで、ドラフト上位指名は贅沢な状況ではないか。ただ、めぼしいLBがいなければ1・2巡でCBとDLを獲ってLBを後回しにする手もある。トンプソンGMはそういうタイプだろう。ラジとガイオンが1年契約なのでNT優先のように思えるが、パスラッシュ力のあるDEがいればそちらでもいい。
◆ セーフティ
SSモーガン・バーネット(5年契約3年目)とFSハハ・クリントン=ディクス(昨年1巡)でスターターは問題なく、ニック・コリンズ負傷引退以来のセーフティ問題がようやく解消された。FSクリントン=ディクスが成長してビッグプレー能力を発揮するようになってくれれば楽しみは大きい。
問題はデプス。CB不足のため、これまでセーフティ兼任だったマイカ・ハイドをCB専任にせざるをえなくなったからだ。ケガ人が出たときにショーン・リチャードソン(RFAで誘われたが引き留め)やクリス・バンジョーが代役先発では心許ない。ただ上位指名権を使う余裕はないので、あるとしても5巡以下だろう。パス守備に優れたフリーセーフティのタイプが望ましい。
2015年4月25日
20日からオフシーズン・プログラムが始まった(シーズン終了からここまでは労使協定に定められた強制休養期間)。OTA前の「フェーズ1」の間はボールを使った練習はできず、体作りにかぎられる(写真集)。契約にワークアウト・ボーナスが含まれる選手は、オフシーズン・プログラムの80%とか90%に参加したら何十万ドル、という風になっている。今年のチーム総額は$4.92ミリオン、昨年も$4.3ミリオンでNFL最多だった。寒冷地で交通の便も悪いグリーンベイは選手たちの集まりが悪くなりがちのため、パッカーズは十数年前から積極的にワークアウト・ボーナス条項を盛り込むことにしている。
- QBマット・ブランチャードと契約した。ウィスコンシン大ホワイトウォーター校から2012年ドラフト外でベアーズに入団、ロースターには残れなかったもののプラクティス・スクワッド入り。2013年はパンサーズのプラクティス・スクワッド。昨年は脳震盪のためプレシーズン末にインジャリーリザーブに入り、回復した12月に解雇されていた。身長6-3(191cm)、体重223ポンド(101kg)。トルジーンに続いて州内の大学出身の控えQBとなった。
- ウィスコンシン大ホワイトウォーター校といえば、かつてパッカーズのOCを務めたジェフ・ジャゴジンスキーの母校。元パンターのマット・タークも。
- ドラフト下位またはドラフト外で新人QBを1人獲り、ブランチャードと新人のどちらかを解雇してトレーニングキャンプを迎えるのが順当では。
- 多くのドラフト指名候補をグリーンベイに呼んで面談しているが、例によって下位指名候補、ドラフト外候補ばかり。無名校の選手をよりくわしく知り、またチームをよく知ってもらうことで、ドラフト外入団のための勧誘ツールとして使うのがパッカーズのパターンだ。3巡か4巡あたりが予想されるQBブライス・ペティ(ベイラー大)を招いたことに地元記者たちが驚いたほど。
- QBアーロン・ロジャースが1巡指名されてからちょうど10年。
- 今年もドラフト会場での2巡指名アナウンスは各球団OBが行う。今年のパッカーズはドナルド・ドライバーが行うことになった。全球団リストはこちら。
- 契約最終年について聞かれたDEマイク・ダニエルズ。 「そうしたこと全ては、集中を乱すものでしかない。僕はフットボールをプレーするためにここにいる。向上するため、フィルムを見るため、ディフェンスを学ぶため、より大きく速く強くなるためにここにいる。契約関連のすべては、自分の足を引っ張るものでしかない。そうしたことに気をとられたとたん、プレーに悪影響が出始める。僕はそんなことをしてるヒマはないんだ」
- 第10回パッカーズ・テイルゲート・ツアーが今月14日から18日にわたって行われた。州内各地をバスでめぐるファン感謝イベントで、昼間はおもに学校や病院など施設の慰問。そして毎夕のパーティ(入場料わずか$5ドル)の収益は各地の慈善団体に寄付される。今年の参加選手は現役がTEクウォレス、CBヘイワード、CBハイド。OBがLBデイヴ・ロビンソン、OGジェリー・クレイマー、WRアントニオ・フリーマン、WRビル・シュレーダー、DTギルバート・ブラウンだった。
- 長年にわたってパッカーズの広報部長および”チーム・ヒストリアン”を務めたリー・レメルが死去。90歳だった。彼の功績と温かい人柄をしのび、球団の内外から数多くの追悼の言葉が寄せられている。
- 当サイトでも何度か彼のことを取り上げたのでそちらも参照を。2004年のヒストリアン就任の記事、2005年の記事、2007年の引退の記事。公式サイトの写真集。Press-Gazette紙の写真集。
- 1974年にパッカーズの広報部長に招かれ、2004年まで30年間にわたって同職を務めた。1996年にはパッカーズの殿堂入り。2003年にランボーフィールド改修が完成したとき、スタジアムのプレス席が "Lee Remmel Press Box" と命名されて今に至っている。(写真)
- 2004年の退任とともにパッカーズの"チーム・ヒストリアン"に就任。もちろん彼のために新設されたスポットだ。球団史に関するコラムやQ&Aを公式サイトで担当。体調不良のため、2007年いっぱいで引退となった。(6年の空白の後、昨年からクリフ・クリストルが新ヒストリアンに)
- 第1回から40回連続でスーパーボウルを現地で見守った。最初の8年は新聞記者として。次の22年間はNFLの臨時メディア・スタッフとして。96・97年は(出場したため)パッカーズのフロントの一員として。その後の8年はふたたびNFLの臨時スタッフとしてメディアをサポートした。スタッフに号令をかける彼の低く深いバリトンを懐かしむ記者は数多い。
- 1998年に設立された、ウィスコンシンの大学・高校の優秀アスリート表彰式は "Lee Remmel Sports Awards Banquet" と名付けられ、毎年の収益金が地元の学校へ寄付されている。
- 選手の中でもブレット・ファーヴとの仲の良さは有名で、2008年夏のファーヴ退団は大きな心の痛手だったという。
2015年4月22日
2015年のレギュラーシーズンスケジュールが下表のとおり正式発表された。
Packers 2015 Regular Season Schedule |
Date |
|
Opponent |
|
Time |
米TV |
備考 |
09/13 |
@ |
Chicago Bears |
|
1:00 p.m. |
FOX |
|
09/20 |
|
Seattle Seahawks |
|
8:30 p.m. |
NBC |
Sunday Night Game |
09/28 |
|
Kansas City Chiefs |
|
8:30 p.m. |
ESPN |
Monday Night Game |
10/04 |
@ |
San Francisco 49ers |
|
4:25 p.m. |
FOX |
|
10/11 |
|
St. Louis Rams |
|
1:00 p.m. |
CBS |
|
10/18 |
|
San Diego Chargers |
|
4:25 p.m. |
CBS |
* |
- |
- |
Open Date |
- |
- |
|
|
11/01 |
@ |
Denver Broncos |
|
8:30 p.m. |
NBC |
Sunday Night Game |
11/08 |
@ |
Carolina Panthers |
|
1:00 p.m. |
FOX |
* |
11/15 |
|
Detroit Lions |
|
1:00 p.m. |
FOX |
* |
11/22 |
@ |
Minnesota Vikings |
|
1:00 p.m. |
FOX |
* |
11/26 |
|
Chicago Bears |
|
8:30 p.m. |
NBC |
Thanksgiving Day |
12/03 |
@ |
Detroit Lions |
|
8:25 p.m. |
CBS |
Thursday Night Game |
12/13 |
|
Dallas Cowboys |
|
4:25 p.m. |
FOX |
* |
12/20 |
@ |
Oakland Raiders |
|
4:25 p.m. |
FOX |
* |
12/27 |
@ |
Arizona Cardinals |
|
4:25 p.m. |
FOX |
* |
01/03 |
|
Minnesota Vikings |
|
1:00 p.m. |
FOX |
* |
- 時間はすべて米東部標準時
- *印はサンデーナイトに変更の可能性あり
- バイウィークは第7週と、すこし早め。バイウィーク明けはロード2連戦。
- 第6週SD戦からフレックス・スケジューリング制の対象となり、日曜の試合はサンデーナイトゲームに変更の(あるいはサンデーナイトから外される)可能性がある。一昨年までは11週以降だったが、昨年から拡大された。
- プライムタイム・ゲームは5試合も組まれた。今季は西地区球団と対戦することもあり、午後1時開始が6試合しかない。
- 開幕週をロードでむかえるのはこれで3年連続。過去2年とも負けている。
- 中3日で行うサーズデーナイトゲーム(全球団1回ずつ)は第12週、ホームでのベアーズ戦となった。これまでパッカーズが感謝祭ゲームに選ばれるのはいつも@デトロイトで、2007、2009、2011、2013年と1年おきだったが、それが途切れた。パッカーズが感謝祭ゲームをホームで行うのは1923年以来92年ぶり。
- ブレット・ファーヴの永久欠番セレモニーも感謝祭ゲームで行うことになった。詳細は調整中とのこと。
- 感謝祭ゲームの翌週もまたサーズデーナイトゲーム。12日間で3試合を行う強行日程だ。
- 第10週から4週連続で同地区対戦があり、ここがプレーオフへのヤマになりそう。ライオンズ戦はこの4週に集中している。
- 今年も@ミネソタは新スタジアム建設中のため、ミネソタ大のTCFバンク・スタジアム(屋外)で開催される。
- あわせてプレシーズンゲームの正式日程も発表されたのでこちらを参照。(パッカーズ公式サイトは中西部時間で表示されている)
2015年4月15日
ドラフトが近づいてきたので恒例のモックドラフト集。CB2人のFA退団によりCB指名予想が圧倒的になってきたが、どのCBを獲るかはかなりバラついている。1巡ILB予想が意外に少ないのは、今年はILBが豊作でないためだろう。1巡オフェンス予想は1件だけ。
2015年4月14日
人事関連ニュースに「人」マークをつけるようにしてみた。
- FAとなっていたFBジョン・クーンと再契約が決まった。$87万ドル(NFL経験7-9年選手の最低保証額)の1年契約で、ワークアウトボーナスとプロボウルボーナスが$2万5千ドルずつ。ベテラン優遇規定により、この額であればサラリーキャップには$63万5千ドルしかカウントされずにすむ。33歳という年齢もあるが、オールプロ1stチームに選ばれてこの程度の契約しか手に入らないところに、NFLにおけるフルバックの地位低下が表れている。
- パッカーズから無制限FAとなった中で未契約はQBマット・フリンとCBジャレット・ブッシュだけとなった。
- 制限つきFAのSショーン・リチャードソンがレイダーズからの1年$2.55ミリオンのオファーシートにサインしたが、パッカーズはマッチ(同額をオファー)して引き留めた。
- 彼は昨季実戦出場したといっても相手のヘビー・パッケージに対抗するためのラン守備要員(実質5人目のLB)にすぎない。この金額は高すぎるとしてマッチ見送りを予想する声の方が多かった。
- スペシャルチーマーに$2.55ミリオンはバカバカしい気もするが、トンプソンGMは安全策を選んだということだろう。CB2人流出でDB陣の層が薄くなったこともあるかもしれない。もし大きく成長して来春高値で移籍すれば、再来年ドラフト指名権の見返りがある。
- おなじく制限つきFAのOLドン・バークレーは交渉期間終了を待たずにパッカーズからのテンダーにサインし、残留が決まった。おもに右タックルと右ガードをプレーする重要な控えOLで、彼がいるだけでセンターをのぞく全OLのケガ人に対応できる。
- OTアーロン・アダムズが解雇された。イースタン・ケンタッキー大から2013年ドラフト外でパッカーズのプラクティス・スクワッドに加わったが、昨年プレシーズンでヒザ前十字靭帯を断裂してインジャリーリザーブ入り。おなじケガのOLバークレーが再契約していることからして、回復を待つ価値がない選手と判断されたのだろう。
- 労使協定により全1巡指名選手は入団5年目が球団側のオプションとなっていて、その権利を行使するか3年目終了時に球団が決断しなければならない(行使しなければ4年で契約満了となる)。今年パッカーズが決めなければならないのはOLBニック・ペリーだ。締め切りは5月3日。
- 5年目サラリーはポジションごとに計算で決められていて(CBS記事へ)、11位以降のLBは$7.751ミリオン。
- いまだにフルタイムのスターターになれないOLBペリーにこんな金額を払うはずがなく、オプション行使見送りが当然とみられている。彼が1巡指名に見合う働きをしてくれていたら、そもそもジュリアス・ペッパーズを獲る必要などなかった。
- 昨年はオプションを行使されたのが21人。パッカーズはOTデレク・シェロッドにオプションを行使しなかった。
- NT B.J.ラジのインセンティブが判明。1試合出場するごとのロースターボーナスが$62500ドルで、全試合出場すればちょうど$1ミリオンとなる。前回書いたとおり、昨季全休しているためにこれらはすべてキャップにカウントされない。
- 殿堂入りの決まったロン・ウルフ元GMについて、「街路に彼の名前をつけるべき」とグリーンベイ市会議員が提案。殿堂入りの見込みのないWRドナルド・ドライバーの名前がついているのだから、ウルフがもっと顕彰されるべきというのはもっともな話だ。
- ラジオ解説でおなじみ、元名センターのラリー・マッカレンが地元TV局「NBC26」を辞め、アナリストとしてパッカーズのメディア・グループに加わることが発表された。パッカーズ戦のラジオ解説はこれまでどおり。もともと球団関連イベントの司会を務めることが多く、他の記者が入れない非公開練習を見られるなど特別な地位にあったので、パッカーズに入社しても仕事はさほど変わらないかもしれない。プレー解説など公式サイトで観られるようになるだろう。
- プレシーズンゲームの対戦相手と大まかな日程が下表のとおり発表された。
- プレシーズンで久しぶりに当たる相手ばかり。ペイトリオッツとは10年ぶり(@NEは22年ぶり)。スティーラーズとは8年ぶり、イーグルスとは13年ぶり(ホームでは32年ぶり)、セインツとは11年ぶり。
- 珍しく全米中継のゲームがない。そのかわり(TV局の都合でなく)対戦相手と相談して日時を決められるので、無理な日程を避けられるメリットがある。
- 昨年に続いて、プレシーズン後半をずっとホームで過ごすことができる。
- チーフスとの対戦がないのは6年ぶり。
Packers 2015 Preseason Game Schedule |
Date |
|
Opponent |
|
Time |
8/13 - 17 |
@ |
New England Patriots |
|
未定 |
8/20 - 24 |
@ |
Pittsburgh Steelers |
|
未定 |
8/27 - 30 |
|
Philadelphia Eagles |
|
未定 |
9/03 - 04 |
|
New Orleans |
|
未定 |
2015年4月 3日
- NT B.J.ラジの契約内容は以下のとおり。契約ボーナス$50万ドル、ベースサラリー$1.15ミリオン、ワークアウトボーナスが$10万ドル。ここまでを合わせたわずか$1.75ミリオンが今年のキャップナンバーとなる。インセンティブは不明。昨季が全休だっため、出場試合ごとのロースターボーナスがいくら高額でも、"Not Likely To Be Earned" 扱いとなってキャップにはカウントされない。
- NTルトロイ・ガイオンの契約詳細は以下のとおり。総額$2.75ミリオンだが契約ボーナスはゼロで。ベースサラリーが$1.5ミリオン、ワークアウトボーナスが$10万ドル、1試合出場するごとのロースターボーナスが$71875ドル(16試合で計$1.15M)。出場停止などで1試合欠場するごとに約$16万ドル減俸となる計算だ。
- 上記2人合わせたキャップナンバーは$4.5ミリオンで、現在パッカーズには$18.25ミリオンのキャップスペースがある。ドラフト指名選手分が$5.3ミリオンと予想され、その他のやりくりに$3ミリオンか4ミリオン要るとしても、$9ミリオンは自由に使える。来年FA予定の選手(リスト)の中で飛び抜けて重要なのがDEマイク・ダニエルズで、その次がCBケイシー・ヘイワードあたり。今夏のうちにダニエルズと契約延長交渉を進めるのではないか。
- ILBジャマリ・ラティモアはジェッツと契約。パッカーズは再契約の動きをまったく見せなかった。昨季のILB陣から退団するのは、ホーク、ブラッド・ジョーンズに続いて3人目。
- スペシャルチームにおいても、RBハリス、WRボイキン、TEボスティック、ILBジョーンズ、CBハウス、そして今回のILBラティモアが退団し、大幅な入れ替えが確実となった。Press-Gazette紙によると昨季スペシャルチームののべ1100スナップ分に当たるとのこと。
- パッカーズからの未契約FA選手は、QBマット・フリン、FBジョン・クーン、CBジャレット・ブッシュの3人だけとなった。QBフリンに対しては契約の意思がないことを伝えてあるらしいが、FBクーンとは再契約したい考え。CBブッシュについては情報がない。
- 元パッカーズのILBデズモンド・ビショップは49ersと再契約。一昨年ヴァイキングスで前十字靭帯断裂、昨年カーディナルズと契約して12月に解雇され、直後に49ersに加わっていた。
- オフシーズン練習の日程が発表された。昨年とよく似た日程だ。
- オフシーズン・プログラムのスタートは今月20日。「フェイズ1」と呼ばれ、ボールを使った練習ができないトレーニング期間。
- Organized Team Activities(OTA)第1回は5月27日から29日。
- OTA第2回は6月2日から4日。
- OTA第3回は6月9日から12日。
- ミニキャンプ(全員参加義務付け)は6月16日から18日。
- 例年、OTAのうち週1回ずつファンに公開され、ミニキャンプはすべて公開となる。ただしミニキャンプのうち1日はチーム内の交歓イベント(ゴルフやボウリングなど)にあてられるはず。