グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年5月15日
ここ数日のニュースやコメントをまとめて。
- 今月20日から始まる Organized Team Activities(OTA)では、昨年までとやり方を変え、11on11のチーム練習を減らす、とマッカーシーHC。基本的なポジション練習を増やすということだろうか。
- 昨年は1人解雇してQB3人でトレーニングキャンプを行ったが、今年はQB4人でトレーニングキャンプを迎えたい、とマッカーシーHC。「ぜひそうしたい。アーロンが年を取ったというわけじゃないが、キャンプでは基礎的な練習をたくさん行うし、彼の負担を減らしたい気持ちはある。控えQBのポジションについて、できるだけ幅広い競争を行いたい」
- マッカーシーHCやクレメンツOCが1か月にわたって行う「クォーターバック・スクール」も今週が最終週。昨季の全プレーを題材にした詳細なフィルム分析、フットワーク練習、ボールハンドリング練習、動きながらのスローイング練習など、基礎的なトレーニングを徹底して行い、これまで若手QBの育成に大きな成果を上げてきた。マッカーシーHCがいまやQB指導の第一人者と目されるようになったのもこのおかげだ。
- そのクォーターバック・スクールに参加中のB.J.コールマンは、今年はハレルと2番手QBの座を争うことが期待されている。「昨年のミニキャンプでは、スクリメージについたときに『あれ?オレなにをコールしたっけ』ってこともあった(笑)。今年とは雲泥の差」と本人は振り返る。大学時代はほとんどポケットから出ずに投げていたが、今年はポケットから動きながらのパスを重点的に指導されているという。「それから、今年はすこし肩の力を抜いてプレーするように心がけてる」
- ブラガをLT、シットンをLGにコンバートした決断についてマッカーシーHC。「我々はブライアン・ブラガとジョシュ・シットンが最も実績あるラインマンだと考え、OL構成の古い伝統(優秀な選手をブラインドサイドへ)に立ち戻ったというわけだ。こうすることで、右サイドにより大きな競争をもたらすこともできる。みなが多少はRTの経験を持っているしね」
- 4巡指名OTコンビも先発RT争いに加わるとのこと。
- 4巡b指名のJ.C.トレッターはルーキーミニキャンプで左右タックルをプレーしたが、インサイドへのコンバートはいつでもありうる。ドラフト前に複数球団から「君はおそらくインサイド」と言われ、代理人をおなじくする元NFLセンターのデイヴ・ウォーラボー(NE、CLEなど)から技術指導を受けてきたという。「(QBやTEを経験した)僕はディフェンスをよく理解してると思う。それにアスレチックだ。プルできる機動力がセンターにあれば、すごくオフェンスの助けになる。ポジションは今後の成り行き次第だけど、あらゆることに備えなきゃいけない」
- スキームへの習熟に四苦八苦するルーキーたち。
- 6巡指名OLBネイト・パーマー。「パスカバレッジだね。大学時代も多少やっていたけどこれは・・・。大学ではカバー3ならカバー3で単純だったけど、ここでは細かいことがたくさんあって、そうした要素がローテーションやカバレッジ変更のトリガーになる。ワオ!って感じ。なんてこった、オレはフットボールを知ってるつもりだったけど実際はそうじゃなかった」
- 5巡a指名のCBマイカ・ハイド。「用語やスラングがたくさんあって、セーフティとコミュニケートするのに決まった言葉を言わなきゃならない。そこが一番難しいところ。ミニキャンプ初日は目が回るようだったけど、2日目からはだんだんスローダウンして見えるようになった」
- 7巡a指名のWRチャールズ・ジョンソン。「用語ぜんたいが僕にとって馴染みのないものだ。僕のいた大学は、コーチがNFLと行き来するようなディビジョンIの大学じゃなかったし。オフェンスのコールでの用語がまったく違うんだ」
- 2巡指名RBエディー・レイシーと4巡c指名RBジョナサン・フランクリンは、球団からホテルの同室をあてがわれている。「夜は2人で笑い転げているよ。コンバインで初めて会ったんだけど、すごくいいヤツだ。素晴らしい選手だし、一緒のチームになれて喜んでいる。彼から学べると思うし、彼も僕から学ぶことが少しはあるはず」とRBフランクリン。「ルームメイトになって、よく話をするよ。大学のときと同じで、RB仲間はみな友達であると同時にライバルでもある。それはここでも変わらない」とRBレイシー。
- テキサスA&MのCパトリック・ルイスをドラフト外で勧誘したとき、キャンペンOLコーチのセールス・トークはいたってシンプルだった。「ウチに来れば、決してキャンプ・ボディとかプラクティス・スクワッド候補じゃない、53人ロースターに挑戦ができる、と言われた。他にも4つほどオファーがあったけど、グリーンベイでのチャンスが大きいと思った」
- 昨季プラクティス・スクワッドのTEブランドン・ボスティックは今季から背番号86に変更した。「タイトエンドらしくていいよね。48番だとフルバックかなんかみたいだ」と本人。ディビジョンIIで4年間WRをプレーした彼は4.5秒前後のスピードが自慢だが、今の課題はブロッキング。今年は10ポンドほどバルクアップして260ポンドとのこと。「僕は毎日の練習が実戦のつもりで取り組んでる。チームに自分の力を見せるチャンスだし、僕にとってゲームと同じだ」「ブロッキングは正しいテクニックとフットワーク、手の置き方と目標の定め方」
- 昨年7巡指名のOTアンドリュー・ダトコは大学時代からの肩の問題のため1年目はプラクティス・スクワッドで過ごした。「ようやく自信が持てるほどに肩が回復したのは昨年第4週のころだった。昨年いまぐらいの調子であったらよかったけどね。フィールドに戻るためには(負傷箇所に)自信が持てなくてはいけない。前十字靭帯を負傷した場合によくあるように、復帰への重要なプロセスだ」
- 今年のルーキーはバスケットボールの腕自慢が多い。
- 1巡指名DEデイトン・ジョーンズの高校時代のチームメイト、SGディマール・デロザンはトロント・ラプターズの中心選手。PGラッセル・ウェストブルック(サンダー)やSGクレイ・トンプソン(ウォリアーズ)やSGジェームズ・ハーデン(ロケッツ)と対戦したこともある。
- 元チームメイトのディマール・デロザンは言う。「デイトンは向う見ずな選手だった。コート狭しと走り回ってね。ピックアップゲームでは、ポイントガードからセンターまで全ポジションをやろうとして混乱してるみたいだったけど、アスレチックなのは間違いない。よく動ける。どんなスポーツでも一流になれるタイプだ。彼がバスケを諦めるのは容易じゃなかった。フットボール専念を決めたときは涙を流したと聞いたよ。しかしバスケの経験はプラスになるはずだ」
- 4巡b指名OT J.C.トレッターは地区(相当な田舎だが)の最高の選手の1人で、ニューヨーク州西部の「スモールスクール・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことも。エイクロン高校の史上最多得点と最多リバウンドを記録しながらボールも運べる、いわゆる「ポイント・フォワード」だった。大学でOTに転向したとき、パスラッシャーを相手にするフットワークにバスケの経験が役立ったという。
- 5巡a指名CBマイカ・ハイドも母校アイオワ大バスケットボール部の得点リーダー、ロイ・デヴィン・マーブルといつもプレーしていたとのこと。「僕はシュートは得意だけどディフェンスがあまり好きじゃなかった。そうでなければ、間違いなくバスケ部でやっていけたはず」
- 6巡指名OLBネイト・パーマーは高校時代の先輩にPGデリック・ローズ(ブルズ・2011年MVP)がいた。
- 7巡a指名WRチャールズ・ジョンソンも高校で4年間バスケをプレーした。ガタイがあって突破力もある、レブロン・ジェームズのタイプだったと本人。「アウトサイドのシュートもできたけど、ハード・ドリブルからゴールに向かっていくのが好き」
- 2010年の記事はこちら。
- 昨年2巡指名のCBケイシー・ヘイワードがヴァンダービルト大の卒業式に出席(写真)。ドラフト準備のため昨年の春学期を休まざるをえなかったが、昨季終了後に大学に戻って授業に出席し、社会学の学位を取得した。「卒業まであと13時間だけだったから、逃すにはあまりに惜しかった。大学へ戻るのは周囲にも約束していたけど、それよりも卒業は自分への約束だった」
- ウィスコンシン各地で慰問やイベントを行うパッカーズ・テイルゲート・ツアーが火曜朝にランボーフィールドを出発。5日間にわたるバスの旅が始まった。今年はマーフィ社長、WRコブ、RBグリーン、CBブッシュに加え、OBからDTサンタナ・ドットソン(在籍1996-01)、OGアーロン・テイラー(1994-97)、Cフランク・ウィンタース(1992-02)も参加している。(写真)
- ネヴァダ大ヘッドコーチを昨季限りで引退したクリス・オールトは、コンサルタントとして先日チーフスと契約したが、パッカーズ、ヴァイキングス、レイヴンズもオファーをしていたと報じられている。彼は「ピストル・オフェンスの発明者」と呼ばれ、QBコリン・キャパニックの師匠でもある。リード・オプション対策にパッカーズがいかに本気で取り組んでいるかがわかる。
- 今年のパッカーズ・ファミリーナイト(公開スクリメージ練習など)は8月3日(土)に決定した。プレシーズン初戦の6日前となる。チケットは$10ドル、6月24日にチケットマスターなどで販売開始。
- FA市場に残っているSチャールズ・ウッドソンは水曜にブロンコスを訪問の予定。古巣レイダーズからすでに契約オファーがあったとも報道されている。どこでプレーするにせよ、給料はこれまでとは比べ物にならないほど安いはず。
- QBアーロン・ロジャースの弟ジョーダンはヴァンダービルト大からドラフト外でジャガーズに入団したが、スポーツ・ヘルニアの手術のためトレーニングキャンプまではプレーできないことになった。