グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年4月 5日

バスケはまかせろ

バスケ好きの多いパッカーズでは、オフシーズンに "The Titans of the Tundra" を組織して州内各地でチャリティ・ゲームを行っている。昨年はWRルヴェル・マーティン(現SEA)が、今は元LSロブ・デイヴィスがオーガナイザー役を務める。対戦相手はグリーンベイ警察署だったり、ラシーン保安官事務所だったり、一般企業や教師や消防士のチームだったり。選手たちはバスに乗り込んで、遠くはミネソタ州境まで行ったこともある。「彼らの戦いを間近で見れるので、ファンたちはすごく楽しみに集まってくれる」と元LSロブ・デイヴィス。

DEジョニー・ジョリー。 「ジャーマイケル(TEフィンリー)? ダンク・コンテストならヤツかもしれんけど、ゲームになればこっちのダンクが上」

WRジェームズ・ジョーンズ。 「ジャーマイケルもけっこうやるけどね、シュートでは僕についてこれないさ。こないだ彼とH-O-R-S-Eをやったら、こっちのジャンパー(アウトサイドからのジャンプシュート)が絶好調」

TEジャーマイケル・フィンリー。 「あのときは指を痛めてて・・・」

CBトラモン・ウィリアムズ。 「ジョリーはあのサイズにしてはいいプレーヤーだ。でもコートでの僕を見れば、本当のアスレティシズムがどういうものかわかるはずさ」

彼らが腕前を自慢するのも無理はない。あと数インチ身長が高ければそちらの道に進んでいたかもしれない連中なのだ。CBトラモン・ウィリアムズはニューオーリンズ大を含む複数のバスケットボール部から奨学金オファーを断った。WRジョーンズもワシントン大とサンディエゴ州立大から奨学金オファーがあった。TEフィンリーは両スポーツの奨学金オファーをしてくれたアリゾナ大に進む予定だったが、確定直前でテキサス大のフットボールを選んでいる。

バスケットはフットボールのよいトレーニングだ。キャッチング力や反射神経をシャープに保つ効果がある、とTEフィンリーは言う。またWRジョーンズは、「瞬間的な加速や方向転換を鋭くするのに役立つ。とくに(1on1で)守るときにフットワークを磨けるんだ。僕の大学時代、レシーバー組はオフシーズンになると週3回バスケをやりに出かけたものだ。長い時間ディフェンスをプレーすることで、腰の動きがよくなるし、瞬発力やジャンプ力の助けにもなる」

「ただ、まったく別のワークアウトだからね。 『フットボールの体』 と 『バスケットボールの体』 では全然ちがう。フットボール的にベストの体でバスケット・コートに出ると、死ぬほどバテてしまうんだ」とCBトラモン・ウィリアムズ。

DEジョニー・ジョリーが昨季パスディフレクト11回の球団記録を作ったのも、バスケでのブロック・ショットの技術がものを言っている。彼は高校時代あるゲームで42得点、次のゲームで35点を挙げたことがある。「ガードからセンターまで、オレは5つのポジション全部できるよ。クロスオーバー・ドリブルのレッスン用テープを作ってもいいぐらい」 (背後でチームメイト爆笑) 「NBAの誰でも連れてきていい。僕とプレーしたければ、オフシーズンに見に来いと言ってやってよ」

むろんフットボールが本業の彼らにとって、バスケで負傷しては元も子もないので、トレーニングキャンプが近づいたらアスファルトの屋外コートには近づかない。「かならず足首のプレースは着けるし、馬鹿げたプレーはしないよ。すごい勢いでバスケットに突っ込んでくるヤツがいたら、止めに行ったりはしない。何でもかんでもボールを叩こうとするヤツがいたら、僕はそこは避ける。(アウトサイドから)ジャンプショットを打つだけだ」とWRジョーンズ。

WRドナルド・ドライバーはフットボールフィールドでは体を犠牲にすることもいとわないが、バスケットボールではとんでもない。7年間オフシーズンにはバスケをプレーしてきたが、最近は時々やるだけ、しかもケガには十分注意しているという。「ハードにプレーする連中とゲームをやったこともある。こっちがダンクに行くときに、足を払おうとするんだ。僕は落ち着いて考えた。『OK、もうやめとこう』 ってね。これは真剣勝負じゃない、チャリティーなんだ、とみんなに言い聞かせないと」

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