グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年4月20日

ドラフトの焦点 ディフェンス編 2 & ST編

今ドラフトでのパッカーズのニーズ分析、最後はディフェンシブバックおよびスペシャルチームについて。 

コーナーバック (昨季の総括はこちら

チャールズ・ウッドソンがディフェンスMVPを獲得する大活躍のいっぽう、アル・ハリスは第11週にヒザの前十字靭帯(ACL)を断裂してシーズンエンド。3番手のトラモン・ウィリアムズが代役スターターとしてまずまずの働きをした。4番手ウィル・ブラックモンと5番手パット・リーもシーズン序盤にインジャリーリザーブに入っていたため、1、3、6番手の3人でプレーオフを戦わなければならなかった。

今年はウッドソンが33歳、ハリスが35歳のうえリハビリ途上で、開幕からバリバリ働くのはおそらく無理。2008年2巡指名のパット・リーは伸び悩んでおり、将来スターターに成長すると期待するのは楽観的すぎる。そのため今年のドラフトでは、目先のデプスのためにも、将来のスターターを育てるためにも、上位指名を使ってタレントを確保したいところだ。1巡指名の予想も多く、遅くとも3巡までには指名がありそう。

セーフティ (昨季の総括はこちら

FSニック・コリンズは2年で13インターセプトを量産して連続プロボウル選出。先月には大型の契約延長にもサインした。しかしSSアタリ・ビグビーはいまひとつで、ビッグプレー不足だけでなく、彼のカバレッジミスがシーズン終盤のパス守備崩壊の一因となった。今年が契約最終年だが、契約延長の話はない。控えのデリック・マーティンとマット・ジョルダーノ(すでに解雇)は純粋なスペシャルチーマーで、先発組を脅かすポテンシャルはない。

躍進したディフェンスがさらに上を目指すためには、SSビグビーのところをいずれアップグレードしたいところ。展開しだいではドラフト上位指名の可能性もある。控えの層の薄さ・レベルの低さを考えると、悪くても下位指名はあるはず。

スペシャルチーム (昨季の総括はこちら

パンターはジェレミー・カピノスがネット34.1yds(NFL最下位タイ)の不振で、すでに退団。ドラフト外でパンターを2人獲得しているが、実績はまったくない。FA市場でベテラン獲得に動かなかったことを考えると、ドラフト指名の可能性はかなり高いのではないか。ただ、今年のドラフトはパンターが不作らしい。

キッカーはメイソン・クロスビーがFG成功率75%の25位タイと不振のシーズンだったが、Pカピノスとちがって首脳陣の信頼はさほど揺らいでおらず、このまま留任となりそうな情勢。ドラフトは、下位で魅力的な選手がいれば考えてもいい、といった姿勢で臨むのではないか。2007年に6巡c指名でクロスビーを獲得したのもそうした流れだった。指名しない場合、ドラフト外で競争相手を獲るかもしれない。

ロングスナッパーはブレット・グードが2年間ミスがなく、補強の必要はなし。

リターナー  とくにパントリターナーの人材不足が深刻で、前職のCBブラックモンがACL断裂からのリハビリ途上ではなおさらだ。WRやCBでリターナーを兼ねられる選手ならありがたいし、ドラフト指名がうまく行かなければ開幕直前まで補強の可能性はある。

カテゴリ : Draft