グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年2月17日

シーズン総括と展望 FB編

2007年から続いてきたジョン・クーン&コーリー・ホールの組み合わせに新人クイン・ジョンソンを加え、きわめて珍しいFB3人体制のまま押し通したシーズンだった。その意図は戦術面でFBを多用したいというのではなく、先輩2人のスペシャルチーム能力を活かしながら、器の大きそうなジョンソンを育てたい、という考えによるもの。クーンの成長はもう頭打ち、ホールはそれなりに伸びているがケガが多く、新人ジョンソンは不安定でアテにしづらい。ランでもパスでもさほど大きく成長したユニットとは言えない。

9日の記事で述べたように、今春はジョン・クーンが制限つきフリーエージェント(RFA)になる。チームとしては2年目のクイン・ジョンソンを軸とし、開幕までにベテランのどちらかに見切りをつける、というのが既定路線のはず。FAでもドラフトでも補強はなさそう。

ジョン・クーン  John Kuhn | Fullback | Shippensburg
6-0 (183cm) | 250lbs (113kg) | 5年目 27歳 | 2007年ウェイバー (PITで2005年ドラフト外)

力の差はあまりないが、いちおうスターター。ショートヤーデージでボールキャリーでき、パスキャッチでも2TDを挙げた。スペシャルチームで頑張ってはいるものの、バッカニアーズ戦ではパントチームで致命的なミスを犯し、パントブロック・リターンTDを許した。どの面でもそこそこの力しかなく、もう伸びシロがなさそうなのが弱点。RFAとして最低額オファーにサインし、キャンプでロースター争いか。

コーリー・ホール  Korey Hall | Fullback | Boise State
6-0 (183cm) | 236lbs (107kg) | 4年目 26歳 | 2007年ドラフト6巡

入団と同時にLBからFBに転向。ブロッキングでは着実な進歩を見せ、以前よりも相手を押し込めるようになってきている。サイズは小さめだがアスレチック能力が高く、レシービングでも他の2人より頼りになる。スペシャルチームでは中核の1人。問題はケガの多さで、プロ入り3年間で一度もフル出場したことがない。昨年もふくらはぎとヒジのケガで10試合しか出場できなかった。今年こそスターターの座をつかみたい。

クイン・ジョンソン  Quinn Johnson | Fullback | Louisiana State
6-1 (185cm) | 255lbs (116kg) | 2年目 23歳 | 2009年ドラフト5巡

QBフリンと同じルイジアナ州立大から昨年のドラフト5巡指名で入団。サイズを活かしたパワフルなランブロッキングが魅力で、1試合に1回か2回は目をみはるようなブロックをぶちかますが、まだまだ粗削りで不安定。さらに大きな問題はレシービングが下手なことで、ウェストコーストオフェンスで頼りになるレシーバーに成長してくれるかどうか、まだわからない。スペシャルチーマーとしても上記2人に大きく見劣り、出場9試合でタックルを1回も決められなかった。

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