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Notebook: キッカー交代はなし
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月23日
- キッカー問題について、「Kメイソン・クロスビーが我々のキッカーだ。彼とともに前に進んでいくし、新キッカーを迎える考えは全くない。メイソンなら問題を解消してくれると最大限の信頼を寄せている」とマイク・マッカーシーHC。先週はキッカー候補のワークアウトの可能性を否定しなかっただけに、これほど断固とした姿勢を見せるのはやや意外だ。いまFA市場にいるキッカーは不振で首になった選手かNFL未経験のドラフト外ルーキー(または2年目)といった選手ばかり。今さらどうにもできない、と首脳陣が腹を決めたのだろう。
- 新たに明らかになったケガ人は1人もなし。今週もNTライアン・ピケット(ハムストリング)とILBニック・バーネット(ヒザ)は練習量を制限することになるだろう、とマッカーシーHC。
- マッカーシーHCは金曜のクリスマスを休暇とし、練習は水・木・土と行う。シーホークス戦の準備を通常よりも早く進めている。
- 先週起訴された(記事へ)DEジョニー・ジョリーはピッツバーグから直接ヒューストンに向かい、この日のミーティングを欠席している。火曜に$1万ドルの保釈金を納めてグリーンベイに戻ってくる予定。
- 公式デプスチャートでTEジャーマイケル・フィンリーが初めて正式にスターターとなった。フィールドゴールのホルダーは先日のゲームのとおりPジェレミー・カピノスに変更されている。
- この日はドラフト外ルーキーのWR3人のワークアウトが行われたが、キッカーはなし。プラクティス・スクワッド候補またはシーズン後に契約する候補だろう。
- 地元両紙のスティーラーズ戦レビューから。
- LTクリフトンは全盛期を思わせる内容で、OLBジェームズ・ハリソン(2連続プロボウル・今季10サック)をシャットアウト。RTタウシャーはプレッシャーを3回許したが、OLBラマー・ウッドリー(9.5サック)相手にこの程度なら決して悪くない。この日一番苦労したOLはCウェルズで、NTケイシー・ハンプトン(プロボウル4回)相手に1on1では分が悪かった。
- スティーラーズのディック・ルボウDCはやはりブリッツを多用し、パッカーズのパスプレー全体の54.9%で5人以上がラッシュ。これは2007年第14週でラムズ(ジム・ハスレットDC)が72.7%ブリッツして以来の高率で、つまりQBロジャースの先発昇格以来最も高い。
- 序盤にクロス・ブリッツで突破されてILBローレンス・ティモンズに2回ヒットされた後は、QBロジャースの内容は素晴らしいのひとこと。3プレー連続でランプレーをクイックパスに変える場面もあり、どれもCBウィリアム・ゲイのソフトなカバレッジを突いたもの。CBゲイ相手に12回投げて7回成功73yds、落球2回。第4QはQBロジャースにとってこれまでで最高の15分間だったかもしれない。
- TEフィンリーの出場スナップは44回でTEリーは27回。今季これほど偏ったのは初めてのこと。フルバック陣はオフェンス62回のうち14回しか登場しなかった。FBジョンソン8回、FBホール7回、2人出場が1回。
- 3rdダウンバックのRBブランドン・ジャクソンは初めてRBグラント(23)より多い24スナップに出場。プレ・スナップの「ブリッツァー指摘」はまるでセンターのようで、RBとは思えない仕事ぶり。彼がいかにブリッツのピックアップに気合いを入れているかがうかがえ、実際にブロッキングも非常にいい。
- 先発DL陣の出場スナップ数は、DEジェンキンズ(60)、DEジョリー(56)、NTラジ(52)。本来ならジェンキンズのプレー数を絞ってフレッシュに使いたいところだったが、まだNTピケットが5スナップしか出場できないので仕方なかった。その5回は全て、相手トリプルTE隊形に対応した4-4フォーメーションでのもの。
- B.J.ラジのノーズタックルとしてのプレーは13回で、先週よりは規律のしっかりしたプレー内容。それでもピケットやジョリーと比べると、簡単に転ばされるプレーが目立つ。ゾーンブリッツでカバレッジに下がる際、早く立ち上がりすぎて相手TEミラーに痛い目に遭わされる場面も。
- DEジェンキンズはサックこそなかったが9回もプレッシャーをかけ、そのうち3回が仲間のサックにつながった。
- LB陣では、ILBホークがTEヒース・ミラー相手のパスカバレッジで散々な出来。ニッケル守備でホークに代わって入ったILBチラーもカバレッジが悪かった。OLBマシューズはLTマックス・スタークスをスピードで圧倒し、計5.5回のプレッシャーに成功。つかまったときでも以前のようにサイズとパワーに飲み込まれることがなくなり、ラン守備でもポイントオブアタックでのプレーがよい。ILBバーネットはヒザが悪く本来の出来ではない。相手オフェンスはミスディレクション系のプレーでOLBジョーンズを揺さぶってきたが、ジョーンズはよく持ちこたえた。
- DB陣では、両セーフティはまずまず。SSビグビーは2つほどカバレッジのミスがあったが、彼らしいビッグヒットがランでもパスでも見られた。CBブッシュは、相手WRマイク・ウォレスが直線スピード一辺倒の選手だというスカウティング・レポートを読んでいないのだろうか(先制60ydsTD)。その後もWRハインズ・ウォードに抜かれて54ydsロングボムを許し、WRウォレスに25ydsパス(SSビグビーのハードヒットで落球)を許しそうになった。CBウッドソンは主にWRハインズ・ウォードのカバーを担当。ダウンフィールドではあまりパスは来ず、反則3回。ランサポートは非常にフィジカルで立派。シーズン途中で加入のCBジョシュ・ベルはダイムバックとして出場し、最後のTDパスを許した。
- 試合最後のTDドライブでは、こちらが仕留められるチャンスが6回はあった。CBトラモン・ウィリアムズとCBウッドソンはどちらも手でボールを弾く機会があり、実際CBブッシュはインターセプトしたが、ILBチラーとWRウォードの偶発的な衝突が反則とされて取り消し。4thダウン7でのパス守備では、QBのパンプフェイクにCBウッドソンがつられ、WRホームズをフリーにしてしまった。最後から2番目のプレーではDEジェンキンズがサックのチャンスがありながら、倒すことができず。
- 試合最後のTDドライブの最後の5プレーは、OLBマシューズをパスラッシュさせずに3メンラッシュというプレーコールはどうなのか。しかもラストプレーはDEジェンキンズを下げてDEジョリー、DEジャリアス・ウィン、OLBポピンガの3人。彼らは今季合計2サックしか挙げていない。DEジョリーはCハートウィグに明らかにホールディングされていたが。
- Kクロスビーの34ydsFG失敗は、軸足の置き方とフォロースルーが悪かった。キックオフチームのエキセキューションは非常にいい。Sデリック・マーティンの激しいプレーはカバレッジユニットを活気づけている。ソロ・アシスト合わせて5タックルをスペシャルチームだけで挙げたのは大変な数字。