グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2011年2月15日

労使交渉とロックアウトについて

3月3日いっぱいまでに新労使協定を締結できず現労使協定が失効した場合、3月4日からロックアウトに突入することがほぼ確実とみられている。そこで、労使交渉の現状やロックアウトの影響について、管理人にわかっている範囲で以下に書き出してみた。

以下は余談。というか私見というか。

NFL球団の経営について、日本のプロスポーツの状況をもとに想像するのはとんでもない間違い。NFLは世界でもっとも経済的に成功したプロスポーツリーグであり、(ボーナス支出が特別に多い年を除いて)毎年全球団が何億円(チームによってはもうひとケタ上)も黒字を出すのが当たり前、という状態が長く続いてきた。その利益は、(すべてをチーム強化に還元できる)パッカーズを除いて、すべてオーナーの懐に入る。

「このオーナーは1000億円も資産があるのだから、これ以上金が欲しいわけはない」などというのはわれわれ貧乏人の誤った思い込みにすぎない。アメリカの富豪は自分の強欲さをむしろ自慢にしていて、だからこそ自分は競争を勝ち抜いてこれだけの財を築けたのだ、と誇りに思っているのが普通。「あいつはForbesランキングの全米何位」などとライバルを意識し、もっともっと資産を増やしたいと執念を燃やしている。景気が悪化したとたんに球団職員を何十人も解雇するのは、赤字になるからではなく、儲けを減らしたくないからだ。グループによるオーナーであっても事情は同じ。

強欲な大富豪たちも、「地元ファンに尽くす太っ腹なオーナー」と世間に思われたいのが人情で、経営状況を明らかにしないのはそういった事情もあるのだろう。また、比較的裕福でなくチーム優先の「古き良きオーナー」タイプであっても、その息子たちがそうであるとは限らない(いずれ資産を兄弟で分け合わなくてはならないので)。 代替わりで多額の相続税→球団を手放す、というパターンに陥らないためにも、利益を上げていく必要が常にある。

カテゴリ : NFL