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Notebook: 冷えこみは緩む見込み
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年1月 8日
中西部はこのところ寒波に見舞われ、水曜のグリーンベイは最高気温が-17℃。しかし日曜は冷え込みがゆるんで最高気温-6℃と予想され、-26℃(体感気温-38℃)だった47年前のアイスボウルとは比べ物にならない。木曜に雪が降ったあとは回復し、金曜以降は降水確率10%以下。週末のグリーンベイ天気予報はこちら。
水曜は屋内練習場ながらドアを開け放ち、厳寒のなかで今週最初の練習が行われた。屋内練習場でこれほど寒いのは初めて、と記者たちも震えている。「中の気温は-6℃で、日曜の予想気温と同じだった」とマッカーシーHC。
- 水曜の練習を休んだのはQBロジャース(ふくらはぎ)、TEボスティック(体調不良)、DEボイド(ヒザ)の3人。
- DEボイドは新しいケガなのですこし心配だ。練習中はエアロバイクをこいでいた。
- LGシットン(つま先)とCBハウス(肩甲骨)は部分参加。CBハウスはすでに復帰許可が出ており、第14週ATL戦以来1か月ぶりの復帰が確実に。
- RGラングは第8週に足首を痛めて以来初めてインジャリーリポートから外れた。先週休んでいたWRネルソン(個人的事情)やCBグッドソン(体調不良)も復帰している。
- 火曜のラジオ番組でQBロジャース。 「再悪化させることを心配はしていない。そうなったらそうなったで仕方がない。現時点では自分にコントロールできることじゃない。プレーするためにできる限りのことをし、動きに制約があるならそれを自分で理解しておく。日曜になったら最高の調子で制約などないかもしれないし、すごく制約があるかもしれない。今週の感触によって僕らは(ゲームプラン等を)アジャストするだろう」
- マッカーシーHC。 「コーチングスタッフは日曜の午後3時に集まって(試合を観戦し)、試合が終わってすぐカウボーイズ戦のゲームプランニングに入った。月曜に集まる選手を相手にゲームプランのインストールを始めるためだ」
- プレーオフで、ホーム8戦全勝のチームがアウェー8戦全勝のチームを迎えるのはNFL史上初めて。16試合制になる前には、ホーム全勝/ロード全勝対決が2回あった。
- 今季アウェー全勝のカウボーイズについてマッカーシーHC。 「素晴らしい業績だ。滅多にあることではない。先週の試合戦でも相手にいくつかビッグプレーを決められながら、戦い続けるメンタルタフネスが彼らにはある。そうしたメンタルタフネスがなければロードで8勝はできない」
- パッカーズは過去3年のプレーオフのうち2回はホームで敗れている。 「フットボールはフットボールだ。気候が有利に働くことは私はアテにしていない」とマッカーシーHC。
- アイスボウルの再戦という話題についてDEマイク・ダニエルズ。 「歴史的な出来事を、また再体験できるのは素晴らしいことだと思う」
- このところレッドゾーンオフェンスがやや低調で、ここ5試合のレッドゾーンTD率は45%(NFL27位相当)。昨季プレーオフ49ers戦でも最後のレッドゾーンオフェンスが同点FG止まりになり、相手に決勝ドライブを成功されて敗戦となった。 「キーはドライブをしっかり仕上げること。11人全員がしっかり自分の仕事をし、責任を果たすことがすごく大事だ」とTEクウォレス。、
- QBロジャースの練習不足の懸念についてマッカーシーHC。 「オフェンスのタイミングを合わせる心配はしていない。すでに十分な継続性を積み重ねてきた」 「ゲームプラン作成に彼も没頭している。ウォークスルーではすべてのスナップをこなしているし、頭脳面では申し分ない量をこなしている」
- QBロジャースのロングパスについてESPNの分析記事。
- こちらのNFL.com特集記事はここまでのQBロジャースの道のりを振り返るもので、興味深い記述もたくさんある。彼とマッカーシーHCが事実上の共同プレイコーラーとしてときに激しく意見を戦わせながら仕事を進める様子。また、QBフリンが6TDを投げまくった2011年最終週はロジャースがほとんどのプレーコールを担当していたこと。そうしたプレーコール能力を活かすため2012年にノーハドル主体のオフェンスを取り入れたが、本人の負担が重過ぎるとマッカーシーHCが判断して2013年にはスケールダウンしたこと、などなど。
- RBデマルコ・マレーを擁するカウボーイズ相手のラン守備についてドム・ケイパースDC。 「今季の我々にとって最大の試練になるだろう。あちらのオフェンシブラインはリーグ最高の1つだ」
- OLBジュリアス・ペッパーズは昨季のProFootballFocus評価が-7.6、今季は+16.9だった(チーム2位。3-4のOLB中7位)。昨季はプレッシャー(サック+ヒット+ハリー)が40回。今季は40スナップ減ったにもかかわらず、プレッシャー50回でLBマシューズと並んでいる。ファンブルフォースは昨季の2回(リカバー1回)から4回(リカバー3回)に、インターセプトも1回(14yds)から2回(101yds・2TD)に増えた。
- 来季についてOLBペッパーズ。 「残留するつもりでいるし、そう望んでいる。これまでのところ申し分ない。チーム全体がよいプレーをしていると思う。目標としていたプレーオフ進出や地区優勝も達成でき、次の目標も手の届くところにある。(サラリーが高額なので)契約見直しを求められる可能性? あるかもね。しかし実際はそういう話は聞かされていない。今はそんなこと重要じゃないし、僕は考えてもいない」
- スペシャルチームのスランプについてマッカーシーHC。 「プロテクションについてはいくつかアジャストメントをくわえた。Pティム・マステイはスランプを抜け出してくれるだろう。大事なのは自信だ」
- RBマイケル・ヒルがコルツと契約。昨年はパッカーズで2試合に出場したが、今年は開幕ロースターに残れず、11月上旬にプラクティス・スクワッドからも解雇されていた。
- 今週末のディビジョナル・ラウンドに出場するQB8人のうち、5人がスーパーボウル優勝経験者。史上最多とのこと。
- 今回のダラス戦ではジーン・ステラトーレが主審を務める。
- 今回の試合はFOXの1stチーム、トロイ・エイクマン&ジョー・バック組が実況。CAR@SEAは2ndチーム(ジョン・リンチ&ケヴィン・バークハート)の担当となった。
- 2010年の研究によると、パッカーズが地元コミュニティに与える経済波及効果はプレーオフ1試合あたり$12.3ミリオン。その後ランボーフィールドは7641人増員したので、現在ではプレーオフ1試合あたり$13.5ミリオンほどだろう、と球団広報は語っている。一般に経済の専門家は「地区外からお金が入るのでなければ効果は薄い」として経済波及効果を低く見積もるものだが、2010年の研究によると、観戦者の87%がブラウン郡の外から訪れているとのこと。
- スコット・マクルーイン がレッドスキンズのGMに就任。テッド・トンプソン、ジョン・シュナイダー(SEA)、ジョン・ドーシー(KC)、レジー・マッケンジー(OAK)と合わせ、ロン・ウルフ元GMの弟子たちが5人同時にNFL球団のGMを務めることになった。すべてパッカーズのウルフGMの元でスカウトのキャリアをスタートさせた人物だ。マクルーインはすでに2008年から2010年まで49ersのGMを務めて成功の礎を作った。その後シーホークスで旧知のシュナイダーGMをアシストして初優勝に貢献。SFとSEAを退団したのはどちらも飲酒問題だったことを最近みずから明らかにしたばかり。(McCloughan の発音は Mc-CLUE-in とのことでGは発音しない。マクルーインと表記することにします)