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Notebook: エリオット・ウルフが選手人事部長に
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年1月 4日
3連休を終えた選手たちが金曜に軽めの練習、土曜にフルパッド練習を行った。規定によりプレーオフ期はフルパッド練習を週1回行うことができる。1stラウンドのバイを手に入れた他の3チームはすでに木曜までに2回ずつの練習を終え、日曜まで連休に入っている。金曜が初練習だったのはパッカーズだけだ。
- 2日とも練習を休んだのは、QBロジャース(ふくらはぎ)、WRネルソン(個人的事情)、CBグッドソン(体調不良)の3人。
- QBアーロン・ロジャース(つま先)は金・土と練習を休んでいる。 「彼は治療を受け、よい状態にある。明日の練習も今日と同じだ。早くても来週木曜が来るまでは練習フィールドには立たないだろう」 「練習量の少なさは心配していない。彼はすでに準備プロセスを始めている。十分な準備ができるはずだ」とマッカーシーHC。
- ILBサム・バーリントン(体調不良、おそらく風邪)は金曜を休んで土曜に復帰。CBディミトリ・グッドソンは金・土とも休養。他にも体調を崩している選手が多い、とマッカーシーHC。
- CBデヴォン・ハウス(肩甲骨)は練習に復帰。 「まだフルに動けているとは言えない。それでも、フィールドに出られるだけで嬉しいよ」と本人。
- プロ人事部長だったエリオット・ウルフが選手人事部長に昇格した。時節柄、他球団GM候補となる可能性のある彼を引き留めるための昇格&昇給と思われる。昨年ジョン・ドーシーがチーフスGMに就任した時点でウルフが事実上フロントのNo.2となっており、プロ人事(FA補強からプラクティス・スクワッドに至るまで)を中心にドラフトのサポートもする、という仕事内容はさほど変わらないはず。彼はロン・ウルフの息子として地元で育ち、10歳の頃から父のそばでフィルム分析をアシストしてきた。26歳でプロ人事副部長、30歳でプロ人事部長、そして今度は32歳で選手人事部長へ。最後の一段はトンプソン引退時のパッカーズGMなのか、他球団からの引き抜きになるのか。
- 2014年度のオールプロが発表された(全得票リスト)。この賞はAP通信が主催し、全米50人のベテラン記者たちが投票を行うもの。プロボウルと比べてずっと狭き門であり、批判がないわけではないものの、ファン投票がないぶん信頼性は高い。
- パッカーズからはQBロジャースとFBクーンが1stチームに選ばれた。
- 2ndチームにはWRネルソンとLGシットンが選ばれ、ディフェンスからの選出はなかった。
- QBロジャースは2011年以来2回目の1stチーム選出(2012年に2ndチーム)。全50票のうちじつに44票を集めた。2位トニー・ロモ(3)、3位トム・ブレイディ(2)、4位アンドリュー・ラック(1)。
- FBクーンは2011年に2ndチームがあったが、1stチームは初めて。1位の彼が18票どまりで、票が割れている。
- フルバックは出場機会が減るばかりで、今季NFLでオフェンスの40%以上出場したのは2人だけ。FBクーンにいたっては18.2%しか出場していない。そのため、「FBより3人目のWRを選ぶ方が実情に合っている」という声もある。
- WRネルソン(15票)はオールプロ自体が初めて。アントニオ・ブラウン(49)、デズ・ブライアント(24)に次ぐ3位。
- LGシットン(22票)はわずか2票差で初の1stチームならず。シーズン後半につま先負傷で馬力ダウンしたことが惜しまれる。2ndチームは昨年に続いて2回目。
- LBマシューズはアウトサイドで5票、インサイドで1票だった。2010年に1stチーム、2012年に2ndチームを経験済み。RTブラガとCリンズリーにも1票ずつ入った。
- DET戦第4Q、QBアーロン・ロジャースは予想外のスニークでタッチダウン。マッカーシーHCのプレーコールでなかったのは言うまでもない。サイドラインで 「みごとなセルフ・スカウトだ。そのふくらはぎであれをやるとは相手は思わない」とマッカーシーHCが声をかけると、「そう、だからやったの」と微笑んでいる。
- 今季QBロジャースが誘った相手オフサイドは13回でNFL3位。そのうち10回が3rdダウンでのもの。 「ダブル・カウントだけじゃないんだよ。マイクで拾えるものだけじゃない。まったく違った入り方をして相手を混乱させることもある。そうすることが僕らラインの助けになると彼にはわかっている。いろいろ混ぜることで、うまく相手ディフェンスのスタートを鈍らせてくれている」とRTブラガ。
- QBロジャースのハード・カウントについてマッカーシーHC。 「ウチのディフェンスにとっても、ハード・カウントの上手いベテランQBと対戦するために、練習で彼を相手にすることは役に立っている。これはスクリメージライン上での基本技術だ。誰のためにも役に立つ」
- QBロジャースが素早いセットで相手の12メンを誘ったのは今季8回。そこからのフリープレーで、ここ2回は24ydsと18ydsのパスを成功させている。 「複数選手がフィールド外へ走っていく機会を探しているだけ。チームによって選手交代パターンは違うけど、長いシリーズやピリオドの最後あたりで相手が疲れてくると、退くのが遅れることがある。もしそのチャンスがつかめれば(フリープレーで)長いパスが狙える」とQBロジャース。
- 入団から2年連続で1000ydsラッシング&10TD以上(キャッチ含む)を達成したのはRBエディー・レイシーが球団史上初。
- 1年契約のNTルトロイ・ガイオンだが、ESPNによるとパッカーズは彼と複数年契約の交渉を始めているとのこと。いっぽう、大型契約を手に入れたとたんにパフォーマンスが下がるタイプではないかと心配する向きもある。
- インジャリーリザーブ入りした選手は自分の地元でリハビリする(時どきチームドクターと面談するため戻ってくる)ことも多いが、NT B.J.ラジ(上腕二頭筋の断裂)は夏に負傷してからもずっとチームと帯同している。再契約を望んでいる表れだろうか。しかしNTガイオンと契約延長したらラジ残留の可能性はぐっと下がるはず。
- 先日のPress-Gazette紙に続き、Journal Sentinel紙も「ラン守備が向上したのは、CB陣が少人数でレシーバーをカバーできているおかげ」とする特集記事を書いている。 「ウチのコーナーたちを私はとても高く評価している。難しい役回りを求めていること自体、彼らへの信頼の大きさの表れなんだ。我々は彼らをアウトサイドで孤立させているが、彼らは非常によい仕事をしている。セーフティとコーナーの連携も非常によくなってきた。若いグループであり、今後もよくなっていく」とマッカーシーHC。
- CBトラモン・ウィリアムズはこの7試合で一度もミスタックルがない。 「とくに意識せず思い切ってプレーしているだけ。僕がミスタックルしても、味方の大軍がやってきてくれる。タックルミスを心配せずにいられるんだ」
- CBハイドのパントリターン14回は規定数に6回足りないものの、15.8ydsはNFLトップに相当する(その他フェアキャッチ3回)。彼とパントリターン機会をシェアするWRコブも14回で平均8.0yds(その他フェアキャッチ9回)。チーム成績は11.5ydsでNFL5位。
- パントリターンを2人にシェアさせるやり方に満足している、とマッカーシーHC。 「パントリターン部門は非常によくやっていると思う。現実的な話、我々はスペシャルチーム・プレーヤーをドラフトしていない。オフェンスあるいはディフェンスの選手を獲って彼らにスペシャルチームをやらせている。それがウチのフィロソフィーの一部でもある。そのように、最高のリターナーを指名する機会を持たないことはスペシャルチームにとって大きなチャレンジだ。2人を兼用することはオフシーズンに彼らと話し合って決めたこと。ランドールはオフェンスでの出番が多いから、こうしてバランスを取っている」
- 先日空いたプラクティス・スクワッド枠にCジョー・マドセンと契約。ウェストヴァージニア大で4年間の先発経験を持つピュアなセンターだ。昨年ドラフト外でスティーラーズに入り、8月末に解雇。今年はアリーナ・リーグでプレーしていた。
- ニールセン社の調べによると、2014年に各地元マーケットでもっとも支持されたNFL球団はパッカーズとのこと。パッカーズ戦をスタジアム観戦あるいはテレビ/ラジオ視聴したのは地元民(グリーンベイおよびアップルトン地区の成人)の84%にものぼった。以下、2位セインツ(78%)、3位スティーラーズ(76%)、4位ブロンコス(73%)となっている。2006年以来、2011年を除いてすべてパッカーズが1位だった。