グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2015年1月 1日
月曜日に集合して試合の反省を行った選手たちは、火・水・木と3連休に。その間コーチ陣はセルフ・スカウティングを行い、プレーコールの偏りなどを見直す。金・土の練習では(対戦相手が決まらないので)基礎練習とさまざまなスキーム調整を行う。対戦相手が決まった日曜夜からゲームプランニングに入る。
- QBアーロン・ロジャース(ふくらはぎ)についてマッカーシーHC。 「本人と話したが、彼は 『調子はいい』 と言っていた。彼はいつでもそうなんだけどね。今週のリハビリはしっかりしたプランができている。金曜の様子を見ることにするよ」
- 二度目のふくらはぎ負傷についてQBロジャースは、「最初はアキレス腱断裂だと思った」と衝撃の大きさを振り返っている。「今度は1週多く休めるから、先週ライオンズ戦に入るときよりもよい状態で次戦を迎えられると自信を持っている」
- 足と足首を専門とする整形外科医ケン・ジュングにPress-Gazette紙が聞いた説明は次のとおり。QBロジャースのふくらはぎは「中程度から重度の肉離れ」とみられ、2週間で完全な回復は見込めない。「中程度」は筋の部分的な断裂、「重度」は筋の完全な断裂。「軽度」ではインジャリーリポートに載らないことも多い。「中程度から重度」の場合、回復に6週から8週かかるのが一般的。プレーができるなら断裂はごく小さいはずだが、そこに負荷をかければ再悪化させやすく、そうなると回復へのカウントダウンは当然リセットされる。治療でもっとも重要なのは休息。
- QBロジャースの復帰判断についてトム・クレメンツOC。 「ハーフタイムには彼と話をしなかったんだ。第3Qに彼が出てきたとき、試合を観るためなのだと思った。ウォームアップを始めたのを見て、復帰を試みているのだとようやくわかった。彼は自分の健康に関して慎重だと私は思っている。出場してチームの足を引っ張ることがなく、それでいて自分の体も守れる、と感じる限り自分はプレーする、と彼は考えている」
- パッカーズが過去2年と違うのは、なんといってもケガ人の少なさ。今季はプレシーズンでB.J.ラジ(右上腕二頭筋の断裂)が倒れて以来、スターター級の選手が1人もシーズンエンドになっていないのだ。ケガ人関連では今季NFLでもっとも恵まれているチームなのでは。ここ数年取り組んできたケガ防止策(練習スケジュール改革など)の成果かもしれないが、やはり運によるところが大きいだろう。
- 昨年のプレーオフ時はTEフィンリー、RTブラガ、DEジョリー、CBヘイワードといった先発級にくわえ、RBハリスやRBフランクリンもIR入り。一昨年はRTブラガ、RBベンソン、TEクウォレス、ILBビショップ、OLBペリーがIR入りしていた。
- 過去2シーズンの地区優勝決定時(どちらも@シカゴ)には、試合後のロッカールームに叫び声やハイファイヴ、地区優勝関連グッズが満ちあふれていたが、今回はかなり落ち着いたもの。目標をずっと上に置いて戦ってきた表れなのだろう。 「いまはどのチームも成績は0-0だ。レギュラーシーズンの成績はなんの意味もない。最終目標はスーパーボウルを勝つことだから」とSモーガン・バーネット。
- 「パスが来たときのレーティング」が今季NFLで最も高いのはWRランドール・コブの134.3。2位はWRジョーディ・ネルソンの128.2。ともにインターセプトが1回しかない。
- ランアフターキャッチはWRコブが603ydsでNFL4位。WRネルソンは558ydsで5位。
- タイトエンドは新人には難しいポジションで、TEジャーマイケル・フィンリーの1年目はパスキャッチわずか6回74ydsだった。おなじ3巡指名のTEリチャード・ロジャースの今季は20回225yds・2TD。物足りなく見えるかもしれないが、今年のルーキーTE1位はジェイス・アマロ(NYJ)の38回345ydsにすぎず(リスト)、ロジャースは新人TE中3位となっている。
- TEリチャード・ロジャースはパスキャッチなしに終わった試合が7試合あったが、最近はQBからの信頼も高まり、先日のDET戦では5回ターゲットになってすべてキャッチ、うち2回は大事な3rdダウンだった。 「大仕事をしたとは思っていない。僕はそれほど速くないから、たいていのキャッチは競り合いながらだ。そうしたボールを捕れることに誇りを持ってる」
- ここ数日話題になっているのがジェレミー・ウィルコックス、39歳。サイドラインで通信機器のテクニカル・サポートを担当する、みごとな赤毛のあごヒゲをたくわえた大男だ。先日のライオンズ戦では、QBアーロン・ロジャースが縁起かつぎに彼のヒゲを引っ張るところが全米TV中継で映され(ビデオ)、あっという間にネットの人気者になった。 「もうずいぶん前からやってるんだよ。はっきり覚えていないけど第3週ジェッツ戦のあたりかな。素晴らしい赤毛のヒゲを持つ大男が、ヒーターの脇にいることに僕がついたのは」とQBロジャースは振り返る。ウィルコックスの地元ウォーソーの新聞でも特集記事が書かれている。
- FA加入(1年$1ミリオン)のNTルトロイ・ガイオンは3.5サック、32タックルを挙げ、どちらもキャリアベストの数字だ。 「プレシーズンでB.J.ラジが倒れたが、ルトロイがいてくれて、おおいにチームの助けになった。彼はフットボールを愛し、プレーを楽しんでいる。情熱的な選手だ。力強さとクイックネスの組み合わせがよく、ハードにプレーし、すべてを出し切る。試合を重ねるごとに進歩し、毎試合かならず1つか2つは大きなプレーを決める。インサイドからラッシュでき、ラン守備ではしっかりと受け止めて押し込まれない強さとサイズがある。彼のプレーぶりは気に入っているよ」とケイパースDC。
- Press-Gazette紙のDET戦レビューは、WRカルヴィン・ジョンソンとWRゴールデン・テイトを計84ydsに抑えたCB陣の働きを評価。けっして完璧ではないものの、セーフティを1人上げてラン守備に参加させられるのはCB陣が良いカバーをしているからこそ。これを続けることができれば、今後ダラスのRBデマルコ・マレーやシアトルのRBマーショーン・リンチを止める助けになるはず、としている。
- このところ不調が続いているスペシャルチーム、なかでもキックブロックを今季7回も許しているプロテクションユニットは問題だ。RGラング(足首)はバッカニアーズ戦からユニットに復帰しているが、LGシットン(つま先)はまだ復帰していない。
- キッキングのプロテクションについてショーン・スローカムSTコーチ。 「フラストレーションのレベルはきわめて高いよ。Kクロスビーのキックは問題なかった。選手たちの集中力の問題だ。プロテクションの仕組みは複雑なものじゃない。ゾーン・プロテクションなのだから、全員が自分のエリアに責任を持たなければならない。これからはプレーオフ・フットボールであり、相手は非常に優秀なチームばかり。そうした試合になればプレースキックで得点することはきわめて重要だ。とにかくプロテクションでもっとよい仕事をしなければ。このリーグでは弱みを見せたらそこを攻撃されることになる」
- Pティム・マステイはシーズン前半こそキャリアベストのペースだったものの、中盤に大勝が続いてパント機会が減ったせいか、このところスランプに。終わってみればネット37.0ydsはキャリア最悪の数字だ。 「シーズン後半は全然うまくいかなくなり、とても苛立たしいシーズンになってしまっている。でもレギュラーシーズンは終わり、プレーオフはゼロからのスタートだ」
- QBロジャースがNFCオフェンス部門の週間最優秀選手に選ばれた。今季4回目。通算12回目の受賞はブレット・ファーヴと並んで球団史上最多タイ。
- パントリターンTDを決めたCBハイドがNFCスペシャルチーム部門の週間最優秀選手に選ばれた。こちらはキャリア初。
- オフェンスとスペシャルチームでパッカーズ選手が週間MVPを同時受賞するのは1996年以来18年ぶり。(第7週49ers戦でWRドン・ビービーがパスキャッチ11回220yds・1TD、Kクリス・ジャッキーが53ydsふくむFG5本すべて成功)
- プラクティス・スクワッドからOTジャスティン・レンフローを解雇した。マイアミ大でDTをプレーしていた変り種。
- チームのさまざまな記録について。
- 4年連続地区優勝は球団史上初。ロンバルディは3連覇が2回。ランボー、ホルムグレン、シャーマンはそれぞれ3連覇を1回ずつ達成している。
- 特定のチームに対してレギュラーシーズン23連勝はNFL記録(更新中)。1994年プレーオフを含めると24連勝。
- ホーム全勝は球団史上13回目。
- 1978年に16試合制となって以来パッカーズのホーム8戦全勝は5回目。1996、1997、2002、2011年に達成している。
- 1990年に17週制になって以来パッカーズは最終週のホームゲームに負けたことがなく、これで17連勝。
- シーズン486得点は球団史上2位。1位は2011年の560得点。58タッチダウンも2011年(70)に次ぐ球団史上2位。
- 1stダウン356回は球団新記録。これまでの記録は2004年の354回だった。
- トータル6178ydsは球団史上4位。6000yds以上のシーズンが6回あるうち、マッカーシーHC時代だけで4回。
- ホームで318得点はNFL史上4位。1位は2011年セインツ、2位は2011年パッカーズ、3位は2013年ブロンコス。
- 個人記録について。
- マッカーシーHCはプレーオフを含めて通算100勝目。初代カーリー・ランボーに次ぐ球団史上2位。
- マッカーシーHCは12勝以上のシーズンが3回目となり、球団史上最多。
- QBロジャースのレーティング112.2は球団史上2位。(1位は彼自身が2011年に記録した122.5)
- QBロジャースは6年連続のレーティング100以上を達成し、NFL史上最長。その他の選手の最長は4年連続。
- QBロジャースはホームで418試投連続インターセプトなし。その間36TD。どちらもNFL記録を更新中。今季にかぎれば25TD、0INT。
- QBロジャースのシーズン5INTは、1978年に16試合制となって以来球団史上最少。
- WRネルソンのレシービング1519ydsは球団新記録。(リスト)
- WRコブのレシービング1287ydsは球団史上13位。ドナルド・ドライバー(1295)やグレッグ・ジェニングス(1292)のベストシーズンにわずかに及ばなかった。
- WRネルソン(13TD)とWRコブ(12TD)はNFL史上5回目の12TDコンビ。
- RBレイシーは今回のゲームでラン・パスキャッチ合わせて126yds。これで9試合連続の100yds超で、球団記録を更新中。
- RBレイシーは2年連続の1100ydsラッシングを達成、球団史上4人目。これまでにジム・テイラー(1960-62)、アーマン・グリーン(2000-04)、ライアン・グラント(2008-09)が達成している。
- CBハイドの通算パントリターンTD3回は球団史上タイ記録。
- CBハイドは今季パントリターンTDが2回目。シーズン2回のTDは球団史上5人目。
- NFLでシーズン5000ydsパサーがいないのは2010年以来4年ぶり。ドリュー・ブリーズが3年連続で達成していたが今季は48yds足りなかった。
- カウボーイズがプレーオフ初戦を勝った場合、アイスボウル(1967)以来47年ぶりにプレーオフでランボーフィールドを訪れることになる。
- ライオンズのDTエンダムコン・スーは、故意にQBロジャースの足首を踏みつけた件で1試合の出場停止処分を受けたものの、異議申し立てで減刑が認められ、$7万ドルの罰金となった。
- シーズンを終えたチーフス(元パッカーズのジョン・ドーシーがGM)は、元パッカーズのOTデレク・シェロッドおよびDEジェレル・ウォージーと契約。
- ベアーズはマーク・トレストマンHCとフィル・エメリーGMを同時に解任。元ジャイアンツGMのアーニー・アコーシをコンサルタントに招いて新GM選考を行っている。候補としてパッカーズのカレッジスカウト部長ブライアン・グートクンストの名前を挙げる記者も。
- ベアーズ、ファルコンズ、49ers、ジェッツ、レイダーズが新HC探しに入っているが、今のところパッカーズのアシスタントコーチが候補という噂はない。プレーオフ進出チームであっても、バイウィークの間は面談できるルールになっている。