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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月30日
- マイク・マッカーシーHC。 「チームにとって大きな勝利だった。ディビジョンを勝つことができて本当に嬉しい。ランボーフィールドを埋めたファンに感謝を捧げたい」 「アーロン・ロジャースは今回もまたMVPに値するパフォーマンスだった。彼がまたフィールドに立つまでに2週間あるのは非常に大きいと思う」
- RG T.J.ラング。 「毎年、地区優勝することが最初の目標だ。でもウチは地区優勝したくらいでバナーを掲げたりしない」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「(第6シードから優勝した)2010年の最後は、なんとかショーに滑り込もうと頑張っていた。でも今季は心構えがまったく違う。すでにプレーオフ出場を決め、優勝への最も容易かつ安全な道を望んでる。バイウィークを活かす余地は十分あるよ」
- DEマイク・ダニエルズ。 「僕らはバイウィークを最大限に活かし、回復し、トレーニングに取り組むことができる。今週は、シーズン中にできないような向上をすることができる。体をあるべき状態に戻すためにできることはたくさんある」
- QBアーロン・ロジャース。 「フィールドに戻ること自体が1つの戦いだった。自分がフィールドに戻れば、チームに少しでも勢いがつくんじゃないかと思った。僕は仲間と一緒に戦いたかった。今夜自分がヒロイックなことをしたという気持ちはまったくない。ただ戦いたいという強い気持ちだけだ。たしかに痛みはひどかったけど、もし勝てば1週間長くリハビリできる、という気持ちがあった」
- ふくらはぎ負傷についてQBロジャース。 「ケガした瞬間はポケットから動き出したとき。先週痛めたのとは違うスポットに、とてもよく似たフィーリングがあった。WRコブにパスを通すことはできたけど、ケガの程度が心配だったし、歩いてフィールドから出られるかもわからなかった。でもロッカールームに戻ると、TVで試合を観ながらふくらはぎを温め、うまいこと試合に戻れないものかと考え始めた。ドク(マッケンジー)がハーフタイムにやってきて、長いこと話し合った。テーピングにちょっと時間がかかった。こちらの(後半最初の)ポゼッションが終わるまでトンネルで待ってサイドラインに戻り、軽いドロップバックをしてみると、試合に戻れると感じたんだ。(昨年と違い)今回は最終的に僕自身の決断だった」
- DTスーに足首を踏まれたことについてQBロジャース。 「彼はおそらくアクシデントだと言うだろう。こちらの選手にブロックされてああなった、というのがウォルト・アンダーソン主審の説明だった。(NFLの判断が)どうなるか見守ろう」
- MVPコールについてQBロジャース。 「スペシャルな瞬間だった。けっして忘れることはないだろう。2008年最後のライオンズ戦の試合後や、鎖骨骨折から復帰した昨年のスタンディングオベーションを思い出した」
- QBロジャースについてDEマイク・ダニエルズ。 「MVPかどうか? 僕に言えるのは、彼こそ最高だと思うってこと。そして、彼を相手にせずにすむのがありがたい」 「真のリーダーとは彼のような人物を言うんだ。彼は戦士だ。すべてを投げ打ってチームメイトのために戦う。 あれだけのケガなら、控えに任せて 『オレはプレーオフに備えるよ』 となっても全然おかしくなかった。でも彼は、『いや、オレは無理してでもやる』 という。 『リスペクト』以上の言葉があるとしたら、その言葉をアーロンに捧げたいよ」
- 試合後のロッカールームにて。WRコブは足をひきずって来ようとするQBロジャースを押しとどめ、自分から歩み寄って長いハグをし、 「信じられない人だよ。ほんと信じられない」と声をかけている。
- 第3Qのロジャース復帰についてQBマット・フリン。 「ベンチに座っていると彼がこちらに来て肩を叩き、『僕が行く』 と言われたよ」
- おなじくLBクレイ・マシューズ。 「僕らには彼が必要だった。MVP(もっとも価値ある選手)なのだから当然だよ。今日で彼のMVP獲得が固まらなかったとしたら、これ以上なにが必要なのか僕にはわからないね」
- おなじくWRジョーディ・ネルソン。 「この試合にかかっているものの大きさはみんな理解してた。僕らはどうしてもバイウィークが欲しかったし、アーロン自身も欲しがっていた。だから彼は試合に戻ったんだと思う。彼はバイウィークが自分のケガにもたらすものを理解していたし、他のみんなもそうだった」
- 1970年のNBAファイナル最終戦、太ももの筋を断裂して出場が難しかったウィリス・リードがコートに現れて先発出場。最初の2本のシュートを決めてニューヨーク・ニックスの初優勝を助けた(ビデオ)。今回のQBロジャース復帰時の盛り上がりをウィリス・リードの登場した瞬間の大歓声になぞらえる記者が多いが、選手たちは若いのであまり知らない。
- ある元NFLチームドクターは、 「ケガの程度は私はわからないが、ふくらはぎの負傷は回復に時間がかかるうえに再悪化させやすい。バイウィーク後まで長引く可能性はかなりある」とツイートしている。今回にかぎらず、ケガに関する彼のコメントは非常に頼りになるのでおすすめ。
- ライオンズの鉄壁ラン守備を避けてパス一辺倒で勝負するチームもある中で、パッカーズは真っ向からランで勝負した。152ydsラッシングは前回対戦のちょうど2倍だ。 「我々はどうしてもランで自分たちの力を示したかった。彼らのフットボールは尊敬しているが、こちらも大きな自信を持っていた。真っ向からランで行くのがこちらのプランだった」とマッカーシーHC。
- ランニングゲームの成功についてRG T.J.ラング。 「僕らはずっと話し合っていた。彼らを倒すにはランでボールを進める必要があると。彼らに対しては今季誰もなしえなかったことだ。No.1のラン守備に対してそれをするのが僕らの大きな目標だった。今日はよい結果を出すことができ、おかげでバランスのとれたオフェンスができた」
- ランニングゲームの向上についてRTブライアン・ブラガ。 「前回の対戦と比べ、僕らは(プレーの最後まで)ブロックをしっかり仕上げることができた。映像を見直すと、前回はそれができていなかったから。今日の1つの目標は、フィニッシュ、フィニッシュ、フィニッシュだった。エクストラヤードを稼ぎ、パイルをプッシュする。それができたと思う」
- RBエディー・レイシーは今季ライオンズが初めて許した100ydsラッシャーに。 「厳しい戦いだったよ。相手は簡単には引き下がらないとわかっていたし、それはこっちも同じだった。僕はハードに走り、相手は激しくタックルする。これが優秀な、フィジカルなフットボールというものだ」
- ラインの働きについてRBレイシー。 「いくら褒めても足りないよ。相手フロント4の実力からして、今日の彼らはたいへんな仕事をしたと思う。相手は強力だし、すべてのブロックを完璧にすることなどできないが、大事なのは心構えだ。その(ランで押し込んでやるという)心構えで試合最初からたくさん穴を開けてくれて、僕はそのチャンスを活かすことができた」
- RBレイシーのファンブルロストはキャリアわずか3回目。前回は第3週@DET戦だった。
- WRネルソンは今季レシービング1519ydsとなり、WRロバート・ブルックスの1497yds(1995年)を抜いて球団史上1位に(リスト)。 「彼にはすべてが備わっている。僕はこのリーグのどんなWRとも彼をとり替えたいとは思わない」とQBロジャース。
- 誰に感謝したいか、との質問にWRネルソン。 「僕はキャリアを通じて素晴らしいコーチたちに恵まれてきた。このチームでも、全員の努力のたまものだ。オフェンシブラインも素晴らしい仕事をしている。アーロンと一緒にプレーできることは、パッカーズの歴史の中でも大きな名誉だ。これ以上のチャンスは望みようがない。球団史上トップなんて最高の名誉だし、将来これを振り返って心から誇りに思うだろう」
- 第3QにQBロジャースが復帰したシリーズで、パッカーズはWRコブへの29ydsパスで再び波に乗ることができた。 「相手はセーフティをボックスに上げて来ていた。ハンドオフするのが当然と考えてね。それでこちらはゾーンに穴を見つけ、いくつかビッグゲインすることができた」とWRコブ。
- 第3Qの勝ち越しタッチダウン(ビデオ)についてWRランドール・コブ。 「(ニッケルバック相手に)1on1のマッチアップで、インサイドに相手を抜くのが僕の役目だった。アーロンがクイックに投げ、捕った僕は中央が空いているのを見てエンドゾーンに突っ込んだ。セーフティはディープに走るジョーディと僕のどちらかを選ばなければならず、ジョーディの方へ行った」
- Journal Sentinel紙の Play of the Game 図解もWRコブへの13ydsTDパス。敵陣13ydsでの3rdダウン4、こちらはショットガンの3WR隊形で、右にWRネルソン、WRコブ、TEクウォレス。左にWRアダムズ。ライオンズはニッケル隊形のマンカバー。TEクウォレスがLBパーマーを引き連れて真っ直ぐ縦に走り、外へ開いたRBスタークスにLBレヴィーが詰める。WRコブは外へのフェイクでCBヴォーンを引き離し、大きく空いた中央へ。QBロジャースからのパスが完璧に決まり、そのままの勢いでエンドゾーンへ。両セーフティはそれぞれアウトサイドのWRネルソンとWRアダムズに寄っていたため間に合わず。
- WRジャレット・ボイキンの出場は2スナップのみ。欠場した試合を除いては今季最少だった。
- バイウィーク後の8試合でQBロジャースは8回しかサックされていない。 「今日もオフェンシブラインは素晴らしかった。ここ8週から10週の間、彼らはウチの成功のキーになってくれている」とQBロジャース。
- 第1Q残り8分49秒の1stダウンゴール、パッカーズは右にOGテイラー、左にOTトレッターを入れる超ヘビーパッケージ。WRはネルソンだけ、TEクウォレスをテイルバックに入れたあとFBの位置にモーションさせる不思議な隊形で、けっきょくFBクーンに持たせてノーゲイン。次のプレー(プレーアクションからTEクウォレスへのパス失敗)ではトレッターをFBの位置に入れている。
- RB/KRドゥワン・ハリスがインアクティブとなったのは今季初めて。プレーオフでもQB3人をアクティブ登録するのか、判断が難しいところだ。RBハリスのキックオフリターンが不振なのは事実。
- 今季逆転勝ちが5回もあるライオンズに対し、パッカーズディフェンスが残り8分半からTD1本に抑えたのは評価できる。 「率直に言って、バイウィーク以後のウチのディフェンスは素晴らしい。ちょっとでも数字を調べてみればわかる」とマッカーシーHC。ふだんの会見で自分が「スタッツなど見ない」と強弁していることを逆手に取ったジョークだった。
- 今季後半に進歩したディフェンスでプレーオフを勝ち抜けるか? という質問にLBクレイ・マシューズ。 「それはあなた方に決めてもらうしかないけどね。僕らは優秀なチームを20得点に抑えた。前半最後とオンサイドキック後に少々やられたから、そうした状況のディフェンスは改善が必要だ。でも最近の僕らのプレーぶりからすれば、プレーオフで大きな仕事をして目的地に到達できる、それだけの力はあると思う」
- おなじくCBトラモン・ウィリアムズ。 「僕らはフィールドに立つたびに進歩してる。もちろんこのリーグで勝つのは容易なことじゃない。相手チームだってアジャストしてくるんだから。でも自分たちにはディフェンスで勝てる力があると僕らは感じてる」
- WRカルヴィン・ジョンソンに2TDキャッチを許したとはいえ、11回ターゲットになってパスキャッチ4回39yds、1回平均は9.8yds。2012年以降5回の対戦では、彼に1回平均22.2yds、28.6yds、11.8yds、16.8yds、13.7ydsを許していた。
- ターニングポイントの1つは第4Q初め。パッカーズがFG失敗で追加点を逃し、7点差のままライオンズの攻撃。ところが最初のプレーでRBジョイク・ベルがハンドオフをファンブルし、Sバーネットがリカバー。パッカーズはこのチャンスにTDドライブを成功させて14点差とし、勝利を大きく引き寄せることができた。
- 第4Q半ば、自陣に攻め込まれたところで4連続パス失敗でギャンブル失敗に追い込んだ。3rdダウン、4thダウンともOLBジュリアス・ペッパーズがインサイドからラッシュして右ガードを突破し、彼のプレッシャーがパス失敗につながった。(ショートビデオ)
- OLBペッパーズのProFootballFocus採点は、BUF戦(66スナップ)が-2.7、TB戦(31スナップ)が+2.5、DET戦(33スナップ)が+2.8だった。プレー数を減らすことが質の向上につながっている印象。
- LB陣の出場スナップ(全70)配分は、LBマシューズ(69)、ILBバーリントン(43)、OLBペッパーズ(33)、ILBジョーンズ(27)、OLBペリー(25)、ILBホーク(23)。
- Sショーン・リチャードソンはラン守備要員として12スナップに出場。
- 第3Qの3rdダウン6、パスキャッチしたRBレジー・ブッシュを1stダウン手前でサイドラインに押し出したCBケイシー・ヘイワードは、そのままの勢いで大型ヒーターに激突(ビデオ)。大事に至らなくて幸いだった。
- CBマイカ・ハイドは通算3回目のパントリターンタッチダウン。WRデズモンド・ハワードとCBウィル・ブラックモンに並ぶ球団最多タイ記録だ。 「デズモンド・ハワードと並ぶなんて考えてもいなかった。この3回目で球団記録だと聞いて、ワオって感じだった。でもこれはもうすべて過去のことだ。4つ目を決めるのを楽しみにしてる」
- パントリターンTDでは、CBグッドソンやILBジョーンズなど好ブロックがあった。 「キャッチした時点で、リターンできるチャンスがあるとわかってた。ボールが空中にあるときにリターンチームを見て、フェアキャッチをしないと決めていたし。最初のカットをすると仲間がすごくいいブロックをしてくれて、僕は1人をかわしてキッカーをかわすだけだった。ジャンボトロンを見上げたか? 僕はそこまで優秀じゃない。TVで見ると、(独走中に)ジャンボトロンを見上げて追走するタックラーの位置を見たりしてるよね。僕はそんなのできない」とCBハイド。
- FGプロテクションユニットは、今季7回目のキックブロックを許した。左サイドのOLトレッターとTEクウォレスがブロックをミスしたが、キック自体も低かったように見える。(52ydsの長距離なのである程度は仕方がないが)
- キックブロックについてマッカーシーHC。 「FGプロテクションはこのところ問題になっている。人事面の問題もあるが、言い訳はできない。今後の課題として改善の努力を続けないと。ここを弱みと見て対戦相手が狙ってきているのはあきらかだからね。今のような出来ではやっていけない」
- チームの記録や個人の記録がいろいろあるが、それは次回に。
- ProFootballFocusのライオンズ戦レビューから。
- オフェンス選手の総計は+1.2、ディフェンス選手の総計は-0.5。
- オフェンスでよかった選手は、QBロジャース(3.4)、WRコブ(2.4)、WRネルソン(1.9)。
- オフェンスで悪かった選手は、Cリンズリー(-1.5)、LGシットン(-1.3)、WRアダムズ(-1.1)、LTバクティアリ(-1.0)。
- ディフェンスでよかった選手は、DEダニエルズ(3.0)、OLBペッパーズ(2.8)、CBヘイワード(2.2)、OLBペリー(1.6)、Sクリントン=ディクス(1.0)。
- ディフェンスで悪かった選手は、ILBジョーンズ(-2.5)、LBマシューズ(-1.9)、DEジョーンズ(-1.3)、CBハイド(-1.2)、ILBバーリントン(-1.0)。
- パッカーズはホームでライオンズに23年間勝ち続けている(プレーオフ含めて24試合)。 「クレイジーだね。これがランボー・アドバンテージというものなのかも」とLGシットン。
- 普段はオフェンスになれば静まり返るランボーフィールドだが、今回は気合が入りすぎてオフェンスでもクラウドノイズが大きい。序盤の「エディー!エディー!」コールを静めるためQBロジャースが手振りで示す珍しい場面もあった。また第4Qには、"MVP! MVP!"のチャントが起きている。
- ディビジョナル・プレーオフの対戦相手はカウボーイズ(#3)、パンサーズ(#4)、カーディナルズ(#5)のいずれか。 「勝ち残っている最下位シードと第1シードが対戦する」ルールのため、ライオンズ(#6)は初戦を勝つとシーホークス(#1)との対戦となる。