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Packers - Bills Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月16日
- マイク・マッカーシーHC。 「現地に足を運んでくれたたくさんのパッカーズファンに感謝している。今日はバランスのとれたオフェンスができなかった。ランではよく進めることができていたのだが。相手の方がよいプレーを数多く成功させた。ただ、我々が達成したい目標はまだ目の前に残っている」
- RG T.J.ラング。 「ディフェンスは勝利に値するプレーをしたと思う。オフェンスとスペシャルチームのせいで負けたと自分たちは思ってる」
- CBトラモン・ウィリアムズ。 「タフな試合になることはみんな覚悟してた。バッファローは優秀なチームだからね。彼らの名誉を奪うつもりはまったくないけど、僕らが勝つ道を見つけてなきゃいけなかった。今日は、今後二度と起きないような珍しいことがたくさん起きてしまった」
- WRランドール・コブ。 「そう、今日の僕らは実力どおりのプレーができなかった。でも、まだ自力で目標を達成できる位置にいる。パニックになる必要はなにもない」
- DEデイトン・ジョーンズ。 「プレーオフにはまだ届いていない。来週はタンパとの試合が待っている。言いたくはないが、僕らには(自分たちを見つめ直す)リアリティ・チェックが必要だったんだ」
- オフェンス不振とQBロジャースの不調についてマッカーシーHC。 「これがキャリア最低の出来か? それはなんとも言えない。ただ、アーロンのパフォーマンスがすべてだったとは思わない。これからビデオを観て詳しく検討するしかないが、彼は自分自身にきわめて厳しい」 「我々はシャープな出来でなかった。それは間違いない。パッシング・ゲームは、我々が慣れているような結果が出せなかった。反省点を今後に活かすしかない」
- ランが平均6ydsちかく出ているのにパス重点のコール(67.1%)となったことに、今回は批判の声が少なくない。後半はランプレーがわずか8回、RBレイシーのキャリーは5回だけだった。マッカーシーHCだけでなく、QBロジャースによるパスへの変更もあるはず。
- QBアーロン・ロジャース。 「プロテクションは素晴らしかった。パスラッシュに苦しめられることは少なく、僕はポケットで動き回ることができた。ただ、いくつかあったチャンスを活かせなかった。拙いパスもあったし、オープンのレシーバーを見落としたこともある。(落球で)逃したチャンスもあった」
- QBロジャースは3rdダウンでパス失敗に終わった後、CMタイムアウトの間ずっとフィールドに残って判定に不満を示したときがあった。 「あちらはフィジカルなカバレッジをし、こちらが予想したよりも多く反則を逃れていた」。 直接審判を批判するようなコメントは避けていた。
- WRジョーディ・ネルソン。 「エクセキューションの問題だ。プレーによって問題はそれぞれ異なっていたが、どういうわけか呼吸が合わなかった。難しいゲームだったのを、僕ら自身でさらに困難にしてしまった。毎週しっかり結果を出さなきゃいけないのに、今日はできなかった。集中力の問題だとは思わない。それぞれが頑張ろうとしすぎたかもしれない。勝利に十分なプレーを決められなかった。僕自身がその先頭だった」
- ロングパス落球についてWRネルソン。 「腕をちゃんと伸ばし切らなかった。あのプレーはスラント&ゴーのルートで、シリーズ前にサイドラインで話し合ったとおりの相手カバレッジだった。なのに僕がプレーを決められなかった」
- パッカーズ得意のサイドライン際のバックショルダーパスが、WRネルソン、WRコブ、WRアダムズと失敗続き。QBとWRの意思疎通がまったくできていなかった。相手ディフェンスの形に応じたルート選択だが、QBとWRが異なった判断をしてしまっている。
- 第3Q、WRコブへのパスがインターセプトになったとき(ビデオ)、右のディープではWRネルソンが超ワイドオープンになっており、そちらに投げていれば77ydsの逆転タッチダウンだった。 「あのプレーでは、リードの2番目がコブで、3番目がジョーディだった。ダヴァンテがカバーされていたので、オープンだったコブに投げたけど、パスが少し内に行ってしまった。もしさらにリードを続けてジョーディを見ていたら、オープンでタッチダウンだった」とQBロジャース。
- TEアンドリュー・クウォレス。 「誰もがクォーターバックを責めるものだけど、WR、RB、TEといった僕らがよいプレーができなかった。彼がよいところにボールを投げたプレーも多かったし、成功できるプレーを選んでもいた。僕らレシーバー陣がもっと頑張らなきゃいけなかった。責任はむしろ僕らだ」
- 第4Q初め、QBロジャースのパスがインターセプトされた直後、RTブライアン・ブラガがLBジェリー・ヒューズにブラインドサイドからヒットされて脳震盪を起こした。2002年にLTチャド・クリフトンがDTウォーレン・サップのヒットで重傷(左右の骨盤をつなぐ腱が断裂)を負った事件が思い出される。
- RTブラガ負傷についてRG T.J.ラング。 「倒れた彼に話しかけると、ちょっとクラクラしてると言っていた。最後には自力で立ち上がって、助けなしで歩いていくことができたし、大丈夫らしいよ。あの瞬間に何が起きたか詳しいところは映像を見直すしかないが、不必要なヒットだったと聞いている」
- 試合最後のセーフティについてマッカーシーHC。 「最後のコールは私の失敗だ。他のプレーを考えていたし、そちらで行くべきだった。トレッターにヘルプを付けるべきだった。だから最後のファンブルは私のプロテクション・コールの責任だ」
- 「2ミニッツ以内では、ファンブルした選手以外はボールを持って前進できない」とするルールは、1978年に起きたこうしたプレーを防ぐためのもの。この "Holy Roller" 事件を受け、1978年シーズン終了後に新ルールが制定され、ファンブラー以外の前進が禁止された。
- 第4Qに代役RTを務めたJC・トレッター。DEマリオ・ウィリアムズ(今季13サック)とのマッチアップなのでヘルプがつくことも多く、終盤まで無難にパスプロをこなしていたが、最後の最後で破綻した。 「あのプレーでは、DTとのツイストに備え、インサイドから抜かれないよう僕らは重点を置いていた。しかし彼に外を回られてしまった」
- オフェンスに関する数字について。
- ESPNによると、NFL全体でも7落球は2008年のバッカニアーズ(CAR戦で8落球)以来最多。
- WRコブは今季レシービング1076ydsとなり、WRネルソンと並んで1000ydsレシーバーに。WR2人の1000yds達成は、パッカーズでは2009年のジェニングス&ドライバー以来5年ぶりの快挙。
- RBレイシーはキャリー1回平均6.5yds、QBロジャースはパス試投1回あたりわずか4.4yds。(今季の平均はNFL1位の8.4yds)
- 両軍合わせて30回の3rdダウンで成功わずか8回だった。(両軍4回ずつ)
- ふつうのQBでは珍しくもないが、ロジャースがレギュラーシーズンに「0TD・複数INT」だったのはなんとこれが初めて。プレーオフでは2010年NFC決勝CHI戦が0TD・2INTだった。
- QBロジャースは今季5回目のインターセプトだが、うち3つはレシーバーがボールを弾いたもの。あと1つはCBが差し込んだ手がボールを弾いたもの。相手選手にダイレクトでキャッチされたINTは今回が初めて。
- 今季はQBロジャースらしからぬファンブルが多く、すでに9回目。過去4年間は5回以内だった。
- 今季パッカーズが第1QにTDを奪えなかったのは第2週NYJ戦以来わずか2回目。
- ディフェンスはタッチダウンを許さなかった。 「でもフィールドゴールは4つも許した。なにも許しちゃいけないんだ。そういうメンタリティでないと。チームスポーツなんだから互いに補わないと。映像を見て修正すべき点はたくさんあるよ」とDEマイク・ダニエルズ。
- CBトラモン・ウィリアムズのインターセプトは今季3回目(チーム最多タイ)。通算28INTは球団史上10位タイに。(リスト)
- 3点リードされた第3Q半ば、3rdダウン4でRBブライス・ブラウンに40ydsパスを許したのが、今回ディフェンス最大のミスコミュニケーション。こちらはダイム隊形でCBシールズがRBブラウンをカバーする形だったが、彼はブリッツに。代わってカバーするはずの選手(ILBバーリントンあるいはSクリントン=ディクス)が誰もいなかった。
- ディフェンシブラインでは、DEデイトン・ジョーンズでなくDEジョシュ・ボイドが先発出場し、スナップ数でも35対23と上回った。ラン守備重視のためだろうか。
- LB陣のスナップ数(全71)配分は、LBマシューズ(71)、OLBペッパーズ(66)、ILBバーリントン(60)、ILBホーク(33)、OLBニール(23)、OLBペリー(20)。
- ILBホークの出番(33)が先週(8)より大幅に増えた。相手は(3WR隊形が少なく)ダブルTE隊形が多く、こちらがそれにベース隊形で合わせたため。
- OLBペッパーズの66スナップは今季最多。OLBニールが頼りないうえにOLBペリーの負傷で、彼とマシューズへの負担がさらに増えている。質の低下につながらないか心配なところだ。
- ビルズオフェンスは前半がパス61%/ラン39%。後半はパス37%/ラン63%だった。
- スペシャルチームの失態についてPティム・マステイ。 「今日はチームの足を引っ張ってしまった。それは間違いない。パントリターンTDを許し、フィールドゴールをブロックされた。点差は8点だからね。バッファローはNFL最高のスペシャルチームの1つだ。それはこれまでの試合からも明らかだった」 「もっと高く蹴るのが僕の役目だ。あれはいいパントじゃなかった。ひどいパントでもなかったけど」
- FGブロックについてCコーリー・リンズリー(ロングスナッパーの隣でLGを担当)。 「あれはブレット(LSグード)のせいじゃない。キックが低かったのでなければ、僕の責任だ。僕らFGプロテクションは、誰が相手であろうと持ちこたえなきゃいけない。誰がジャンプして狙ってくるのか認識しとかなきゃいけないし、自分のギャップでもっとよい仕事をしないと」
- 前日にプラクティス・スクワッドから昇格したSクリス・バンジョーはスペシャルチームで今季初出場。
- ProFootballFocusのビルズ戦レビューから。
- オフェンス選手の総計は-4.6点、ディフェンス選手の総計は-0.2点。
- オフェンスでよかった選手は、Cリンズリー(4.0)、RTブラガ(1.9)、RBレイシー(1.9)。
- オフェンスで悪かった選手は、LGシットン(-4.1)、WRアダムズ(-2.7)、QBロジャース(-2.1)、WRボイキン(-1.4)。
- ディフェンスでよかった選手は、ILBホーク(2.6)、CBウィリアムズ(2.6)、Sバーネット(1.9)、ILBジョーンズ(1.5)、NTガイオン(1.4)、LBマシューズ(1.0)。
- ディフェンスで悪かった選手は、OLBペッパーズ(-3.7)、CBシールズ(-2.4)、DEダニエルズ(-1.9)、DEボイド(-1.7)、ILBバーリントン(-1.7)、Sクリントン=ディクス(-1.1)。
- QBロジャース(-2.1)は2010年開幕週PHI戦(-2.6)以来最悪の数字。
- OLBペッパーズ(-3.7)も今季最悪。
- パッカーズのプレーオフ見通しは暫定第2シードから暫定第6シードに後退。残り2試合とも勝った場合には第1シードから第3シードまで可能性があるが、第2シード以上を獲得するには他力が必要。
- 60年代黄金期に名ガードとして活躍したファジー・サーストンが死去。80歳だった。強力OL陣の一員としてオールプロ2回、NFL制覇5回すべてに貢献。引退後も Fuzzy's Bar を経営し、大いにファンに親しまれた。ここ数年は体調を崩していたらしい。
- 第3Q初めに肩を悪化させたOLBニック・ペリーだが、その後フィールドに復帰できていた(ただ後半はベース隊形が多いので出番が少なかった)。DLやOLBはとくに上体の筋力を酷使する仕事で、肩のケガを抱えてプレーを続けるのは厳しいはず。