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Packers 13 - 21 Bills
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年12月15日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (10-4) |
3 |
7 |
0 |
3 |
13 |
Bills (8-6) |
7 |
3 |
6 |
5 |
21 |
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ラルフ・ウィルソン・スタジアムの天気は曇り、気温は2℃。パッカーズは強力ビルズディフェンスにくわえて強風にも苦しめられ、パスオフェンスが絶不調に陥った。第3Q途中から波に乗りかけるも落球や反則などミスでチャンスを逃し、ディフェンスの頑張りを活かすことができなかった。
連勝は5でストップし、地区優勝争いでふたたびライオンズと並んだ。パッカーズは@バッファローでまたも勝利ならず、通算0勝6敗に。
試合は序盤からディフェンシブマッチでパントの蹴り合い。FGで先制したものの、パントリターンTDを許し、RBレイシーのTDランで再逆転、すぐにFGを返され、10-10の同点でハーフタイムへ。第3QにはFG2本で6点差をつけられ、WRネルソンが逆転TDとなるはずのロングパスを大落球。第4Qに入っても悪い流れは続き、せっかく敵陣に攻め込んでも不運なインターセプトで逆に失点。6点差を追う最終盤、自陣ゴール前でQBロジャースがサック&ファンブルを許し、セーフティで万事休す。
◆ ◆ ◆
画面左から右に強い風が吹いているため、両軍パスオフェンスがきわめて低調。パッカーズはQBとレシーバーとのコミュニケーションミス、QBの微妙なコントロールミス、レシーバーの7落球とミスだらけ。パスプロだけは頑張っていたが、最後になってRTブラガの代役JC・トレッターがサック&ファンブルを許した。QBロジャースはキャリア最悪のレーティング34.。ラン攻撃は好調だったが、後半はリードを許す展開で十分なラン回数がコールできなくなった。
ディフェンスは健闘し、FG4回の12失点に抑えた。ただ後半に入ってラン守備でミスタックルが増え、オフェンスに十分な時間を残すことができなくなった。スペシャルチームは第1Qに許したパントリターンTDが痛恨。さらに第2QにはFGをブロックされた。この2プレーがなければ勝っていた計算になる。
ケガ人は、OLBニック・ペリーが肩の負傷で退場。おそらく以前から痛めていた箇所で、重いかもしれない。RTブライアン・ブラガが脳震盪で退場している。
第1Q
- GB陣20 : RBレイシーの12ydsラン、3ydsラン、ノーゲインで3rdダウン7、TEクウォレス落球でパント。
- BUF陣26 : TEグレイへの7ydsパス、RBジャクソンの4ydsランで1stダウン。6ydsラン、3ydsランで3rdダウン1、ランがロスに終わってパント。
- GB陣14 : WRネルソンへの6ydsパス、パス失敗、フォルススタートで3rdダウン9、ロングパス失敗でパント。
- GB陣48 : BUFホールディングなどで3rdダウン19、投げ捨てで3&アウト。
- GB陣20 : RBスタークスの2ydsラン、WRコブへのパス失敗で3rdダウン8、QBスクランブル19ydsで1stダウン。BUFオフサイドなどで3rdダウン1、RBスタークスの12ydsランでさらに1stダウン。WRネルソンへの7ydsパスなどで3rdダウン3、WRネルソンへのパスは通らず。45ydsFG成功で先制。
- BUF陣26 : サック(NTガイオン)とパス失敗で3rdダウン18、RBジャクソンへのパスは通らず。3&アウト。
- GB陣39 : 連続パス失敗で3rdダウン10、QBスクランブルは5yds止まり。3&アウト。
- WRマーカス・シグペンが75ydsのパントリターンタッチダウン。
- GB陣20 : RBレイシーの15ydsラン、17ydsラン、22ydsランで一気にFG圏内へ。BUFオフサイド、WRネルソンへの7ydsパスでレッドゾーンへ。RBレイシーの2ydsランで第2Qへ。
第2Q
- WRコブへの10ydsパスでゴール前01へ。RBレイシーの1ydTDラン成功。
- BUF陣20 : WRワトキンスへの28ydsパス、RBブラウンの12ydsラン、WRウッズへの18ydsパスで一気にレッドゾーンへ。BUFフォルススタート、スクリーンパス6yds、TEチャンドラーへの10ydsパスでゴール前08へ。BUFホールディング、ランが-5ydsロス、GBオフサイド、両者反則でオフセット、WRウッズへの4ydsパスで3rdダウン14、RBディクソンへのパスは5yds止まり。28ydsFG成功で同点に。
- GB陣40 : GBフォルススタート、WRコブへの19ydsパス、RBスタークスへのスクリーンパス10ydsでBUF陣へ。RBスタークスの1ydラン、INT未遂(GBタイムアウト#2)、WRアダムズへのロングパス失敗。53ydsFGトライはブロックされて失敗。
- BUF陣34 : RBジャクソンの3ydsラン、パス失敗、フォルススタートで3rdダウン12、WRホーガンへのパスは6yds止まり。3&アウト。
- GB陣25 : RBレイシーのランが2回止まって3rdダウン9、WRアダムズへのパスは通らず。3&アウト。GB連続反則で15yds下がってからパント。
- BUF陣37 : 長めのパスをCBウィリアムズがインターセプト。ILBバーリントンがアンネセサリーラフネス。
- GB陣19 : WRコブへのパス失敗、RBレイシーへの12ydsパスで1stダウン。WRコブ落球、RBレイシーへのショベルパスが-1ydロスして2ミニッツへ。BUFオフサイドで3rdダウン6、パス失敗でパント。ラッキーバウンドでゴール前へ。
- BUF陣02 : 残り1分38秒。ラン2回止まって3rdダウン8、RBジャクソンのランは6yds止まり。同点でハーフタイムへ。
第3Q
- BUF陣25 : RBジャクソンの11ydsラン、RBディクソンのラン3回でハーフラインへ。RBジャクソンの5ydsラン、(OLBペリー負傷)、3ydsランで3rdダウン2、RBディクソンの4ydsランでまたも1stダウン。RBジャクソンのラン2回で3rdダウン5、WRウッズ落球で1stダウンならず。51ydsFG成功でビルズが3点リード。
- GB陣20 : WRコブへの20ydsパス、RBレイシーの8ydsラン、GBホールディング、パス失敗で3rdダウン12、WRコブへのパスは通らずパント。
- BUF陣22 : RBジャクソンの13ydsランのあと3rdダウン4、RBブラウンへの40ydsパスが飛び出してレッドゾーンへ。3rdダウン8はパス失敗に終わる。35ydsFG成功で6点差。
- GB陣20 : RBレイシーの3ydsランのあと、WRコブへのパスをSランボーがインターセプト。
- GB陣29 : BUFイリーガルユースオブハンドなどで3rdダウン17、サック(LBマシューズ)でFG圏内から出てしまう。好パントでゴール前へ。
- GB陣02 : RBレイシーの4ydsランのあと、WRネルソンがロングパスをワイドオープンで大落球。3rdチーム6、TEクウォレスへの7ydsパスで1stダウンを取って最終Qへ。
第4Q
- RBレイシーの2ydsラン、TEクウォレスへのロングパス失敗で3rdダウン8、WRネルソンへの16ydsパスで1stダウン。WRコブの13ydsラン、3ydsラン、14ydsパスでBUF陣へ。WRアダムズへのクイック7ydsパス、投げ捨てで3rdダウン3、WRボイキンの弾いたパスがインターセプトに。
- BUF陣48 : RBジャクソンへのスクリーンパス14yds、4ydsラン、パス失敗で3rdダウン6、サック(LBマシューズ)に終わる。48ydsFG成功で9点差に。
- GB陣18 : RBレイシーの4ydsラン、GBホールディング、WRコブへの16ydsパスで1stダウン。BUFフェイスマスクのあと、WRネルソンへの20ydsパス、WRコブへの15ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン8、WRコブへのパスは通らず。34ydsFG成功で6点差に。
- BUF陣20 : 残り4分51秒。RBジャクソンの6ydsラン、ロングパス失敗で3rdダウン4、TEチャンドラーへの12ydsパスで1stダウン。RBディクソンがファンブルするもBUFリカバー(GBタイムアウト#1)。GBオフサイド、3ydsランで1stダウン。2ydsラン(GBタイムアウト#2)、3ydsラン(GBタイムアウト#3)で3rdダウン5、ロングパス失敗でパント。2ミニッツ。
- GB陣10 : 残り1分58秒。QBロジャースがボールをヒットされてファンブル、セーフティに。
- オンサイドキックをビルズがリカバー。ニーダウンで試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
Bills |
Points |
13 |
21 |
Total Yards |
333yds |
253yds |
First Downs |
21回(ラン8・パス12・反則1) |
13回(ラン7・パス6・反則0) |
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Rushing |
158yds(25回・平均6.3) |
113yds(33回・平均3.4) |
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Passing |
185yds(17/42・0TD・2INT) |
158yds(14/27・0TD・1INT) |
Sacked |
1回10yds |
3回18yds |
Passer Rating |
34.3 |
54.2 |
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3rd Down Efficiency |
4/14 (29%) |
4/16 (25%) |
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Turnovers |
2回 (INT2/FUM0) |
1回 (INT1/FUM0) |
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Field Position |
自陣21yds |
自陣35yds |
Punt |
6回42.8yds(ネット30.3yds) |
6回40.3yds(ネット39.5yds) |
Kickoff Return |
1回8yds |
2回平均13.5yds |
Punt Return |
2回平均2.5yds |
2回平均37.5yds |
Field Goals |
2/3 |
4/4 |
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Penalty |
9回70yds |
10回75yds |
Time of Possession |
27分02秒 |
32分58秒 |
オフェンスの犯したターンオーバーは2回。
- 第3Q、WRコブへのパスをSランボーがインターセプト。パスコースへSランボーがうまく飛び込んできたうえ、QBロジャースのパスもすこしビハインドだった。(ビデオ)
- 第4Q、敵陣に入ったところでの3rdダウン3、WRボイキンがパスを高く弾いてしまい、またもSランボーがインターセプト。(ビデオ)
ディフェンスの奪ったターンオーバーは1回。
- 第2Q末、WRワトキンスへのロングパスをCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。好カバレッジにくわえ、パスがわずかにアンダースローだった。(ビデオ)
先発QBアーロン・ロジャースは17/42、185yds、0TD、2INTでレーティング34.3。
- 風のせいかコントロールミスが多く、オープンのレシーバーを見落として狭いところに投げてしまう判断ミスも目立った。レシーバーとの呼吸が合わないプレーも多い。
- レーティング34.3はキャリア最悪。パス失敗25回はキャリア最多。
- レシーバーの7落球は彼のキャリア最多、NFLの今季最多。ターゲットになって落球しなかったのはRBレイシーだけだった。とうぜん風は影響しているはず。
- 15yds以上飛んだパスは、14回のうち成功わずか2回。
- 最後のファンブルはエンドゾーンでRBレイシーが拾ったが、その瞬間にボールデッドとなってセーフティ成立(ビデオ)。 「2ミニッツ内では、ファンブルした本人以外はボールを持って前進できない」という規定による。記者たちによると、選手たちもこの規定をよく知らなかったらしい。
- 今回の審判団は、パスカバレッジでの反則をほとんど取ってくれないことも不利に働いた。
チームラッシングは25回158yds(平均6.3)、1TD。
- 先発RBエディー・レイシーは15回97yds(平均6.5)。レシービングは2回11yds。
- RBジェームズ・スタークスは4回19yds(平均4.8)。
- WRランドール・コブは3回15yds(平均5.0)
- RBハリスは出番なし。FBクーンラン・パスとも機会なし。
WR/TE陣は以下のとおり。WR/TE陣は落球の山を築いた。
- WRジョーディ・ネルソンは12回ターゲットになって5回55ydsのみ。第3Q末には、完璧なロングパスをワイドオープンで大落球し、逆転の94ydsTDを逃した。このプレーさえ決まっていれば勝っていたかも。彼にとってキャリア最悪のプレーだろう。
- WRランドール・コブは7回96yds(ターゲット12回)。後半には彼をバックフィールドに入れるプレーを続けてリズムができた。ラン3回15yds。
- WRダヴァンテ・アダムズは4回ターゲットになって1回6ydsのみ。
- WRジャレット・ボイキンは唯一のパスキャッチ機会にボールを弾いてインターセプトに。
- 先発TEアンドリュー・クウォレスは4回ターゲットになって1回7yds。
- TEリチャード・ロジャースは2回0yds。
先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cリンズリー、RGラング、RTブラガ。
- 第4Q初めにRTブラガ(脳震盪)が退場すると、JC・トレッターが代役RTに。
- パスプロテクションは非常によく頑張り、被サックは試合最後にRTトレッターが許した1回だけ。
- ランブロッキングは好調で、QBスクランブルを除いても平均5.95yds走らせている。
- 後半最初の3プレーはJC・トレッターをエクストラブロッカーに入れた。好プレーが続いたが、LTバクティアリのホールディングで台無しに。
ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- LB陣の起用法は先週とほぼ同じ。先発ILB(ニッケル隊形)はマシューズ&バーリントン、ベース隊形ではマシューズがアウトサイドに回ってILBホークが入る。ダイム隊形ではILBブラッド・ジョーンズ。ILBジョーンズは3rdダウン成功を阻む好プレーが複数回あった。
- CBハウス欠場のため、ヘイワードがダイムバックに。
パス守備はQBカイル・オートンを相手に14/27、158yds、0TD、1INTのレーティング54.2。
- パスラッシュはまずまずで、3サックを挙げた。NTガイオンはLBマシューズがQBの体勢を崩したところを片腕で倒した。第3Q末、LBマシューズのサックはCBヘイワードのラッシュにも助けられた。第4QのLBマシューズのサックはカバレッジサック気味。
- 相手のパス不調もあり、パスカバレッジの苦労は少なかった。RBブライス・ブラウンをワイドオープンにして40ydsゲインされたのが今回最悪のプレー。新人WRサミー・ワトキンスに28ydsパスをキャッチされたのは、CBシールズのカバーが悪いというより、たくみにアジャストしてオーバー・ザ・ショルダーで捕った相手を褒めるべき。
ラン守備は33回113yds(平均3.4)。ニーダウンを除くと平均3.9yds。
- 前半は11回34yds(平均3.1)。後半は19回83(平均4.4)。後半は着実にゲインされ、ボールコントロールを許した。
- 先発RBフレッド・ジャクソンは20回71yds(平均3.6)。後半に入ると、何人ものタックルをかわすナイスランが何度もあった。RBアンソニー・ディクソンは6回23yds。
- 最後のディフェンスシリーズ、ILBホークがファンブルフォースするもRBディクソンがリカバー。
スペシャルチームはこのところミスが多かったが、今回ついに敗戦につながってしまった。
- カバレッジチームは、第1QにWRマーカス・シグペンに75ydsのパントリターンTD(ビデオ)を許したのが痛恨。向かい風のため短いパントではあったが、ハングタイムはそれなりにあってカバー人員は足りていたはず。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴールは3回蹴って2回成功。45yds成功、51ydsをブロックされ、34ydsを成功させた。
- 第2Q半ばのFGブロックは、長身DEマリオ・ウィリアムズにLSグードとCリンズリーの間を割られ、らくらくと手のひらに当てられてしまった。(ビデオ)
- Pティム・マステイのパントは6回平均42.8yds、リターンTDを喰らったのでネット平均30.3yds。最初の33ydパントもプロテクションが悪かった。
- キックオフリターンはRBドゥワン・ハリスが1回8ydsのみ。タッチバック4回。
- パントリターンはWRランドール・コブ1回5yds、CBマイカ・ハイドは1回0yd。
- 同じく第2Qには、パントチームが連続反則を犯す失態。蹴り直しを繰り返した3回目にPマステイが52yds(アウトオブバウンズ)を蹴ってくれて救われた。
反則は9回70yds。ビルズも10回75ydsと多かった。
- 第1Q : RTブラガのフォルススタート。
- 第2Q : DEボイドのオフサイド。FBクーンのフォルススタート。パント時にSリチャードソンのホールディング。直後にTEボスティックがイリーガルフォーメーション。ILBバーリントンのアンネセサリーラフネス。
- 第3Q : LTバクティアリのホールディング。
- 第4Q : LGシットンのホールディング。ILBバーリントンのオフサイド。
ケガ人
- 第3Q最初のシリーズでOLBニック・ペリーが肩を痛めて退場。以前から痛めていた箇所を悪化させたようだ。
- 第4Q初め、インターセプトされたプレーでRTブライアン・ブラガが脳震盪を起こして退場。
- アクティブ登録から外れたのは、QBトルジーン、WRジャニス、TEペリロ、Cゲアハート、DTガストン、ILBブラッドフォード、CBハウス(肩)。(太字はケガ人)
- 試合前日、ILBジャマリ・ラティモア(足首)がインジャリーリザーブに入った。
その他
- 今回のゲームキャプテンは、RGラング(オフェンス)、LBマシューズ(ディフェンス)、CBハイド(スペシャルチーム)の3人。(写真)
- 試合前日、ILBジャマリ・ラティモア(足首)をインジャリーリザーブに入れ、プラクティス・スクワッドからSクリス・バンジョーを昇格させた。バンジョーは小兵のスペシャルチーマー。サザンメソジスト大から昨年ドラフト外でロースター入りを果たしたものの、今季はデプスが厚くなったためにずっとプラクティス・スクワッド暮らしだった。
- パッカーズはAFC東地区に4戦全勝ならず。逆にビルズは今季NFC北地区相手に全勝となった。