パッカーズは4巡21位(全体121位)でアリゾナ州立大のOLBカール・ブラッドフォードを指名。事前予想では2巡か3巡という声も多かった選手のようだ。大学では4-3のアウトサイドLBをプレーしたが、3-4ディフェンスではインサイドLBになるかもしれない。カレッジスカウト部長のブライアン・グートクンストは会見で、「インサイドかアウトサイドを決めるのはこれから」としている。
Bio : カリフォルニア州ノルコ出身。高校ではLBだけでなくフルバックとしても活躍(平均6.5yds)。ヘッドコーチはRBトビー・ゲアハートの父だった。大学に進むと1年目はレッドシャツ。翌2011年にははやくも全試合出場し、ボウルゲームでも大活躍した。2012年はフルタイムのスターターとなり、81タックル・20.5ロスタックル・11.5サックを記録した。昨年も19ロスタックル・8.5サック・3ファンブルフォースの活躍を見せ、カンファレンスの1stチームに選ばれた。
Strengths : 嗅覚に優れ、フィジカルでビッグプレー能力が高い。破壊力あるタックラー。DE/OLBのハイブリッドをプレーし、ヴァーサタイルなラインバッカー。パスラッシュの技は豊富で、スタントやループを用いたブリッツも得意。パスカバレッジに下がる役目はかなり少なかったが、動きは滑らかで悪くなかった。先発27試合を含めて大学3年間で全試合出場している。立ち幅跳び122インチはLB中のトップクラス。
Weaknesses : エリート級のスピードはない。下半身強化の必要あり。ラン守備ではブロッカーを振り払えず飲み込まれることがある。ビッグヒットを狙いすぎ空振りすることも。非常にアグレッシブなスキームでプレーしたおかげで、ビッグプレー能力が最大限に、ミスが最小限で済んだ部分がある。感情的になるすぎることがあり、サイドラインでチームメイトといさかいをおこしてフィールドから下げられた試合もあった。
メンタル : ウェイトトレーニングやフィルム・スタディも非常に熱心。すでに犯罪学の学位を取って卒業している。
チーム事情 : ホークとジョーンズの先発ILBコンビは平均点のプレーしかできずインパクトに欠ける。OLB陣はケガが多く、今年補強したOLB/DEジュリアス・ペッパーズ(34歳)は実質1年契約。そのため両ポジションとも、デプス要員としても将来のスターター候補としてもこうしたタイプの選手が必要だった。スペシャルチームでも頼りになりそう。
その他 : 昨年3月、家族旅行の際に父を心臓発作で喪っている。亡くなったのは彼の腕の中だったという。ツイッターのアカウントはこちら。
紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / アリゾナ州立大 / ゲーム映像集