グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2014年5月10日

3巡34位指名はTEリチャード・ロジャース

パッカーズは3巡34位(全体98位)でカリフォルニア大のTEリチャード・ロジャースを指名してドラフト2日目を終えた。直前のDTソーントンと同じく、世評ではもっと下位での指名が予想されていた選手だ。パッカーズが3巡終了までトレードを行わなかったのは3年ぶり。トンプソンGMが2005年に就任して以来わずか2回目のことだ。TEの3巡指名は2008年のフィンリー以来。

3巡34位 | リチャード・ロジャース  Richard Rodgers | Tight End | California | Junior |
6-4 (193cm) | 257lbs (117kg) | 40yds/4.87秒 | 1992年1月22日生 |

Bio : マサチューセッツ州ウースター出身。高校ではWR兼DE兼リターナーとしてプレーし、3年時はカンファレンスのディフェンスMVP、4年時はパスキャッチ65回1064yds・16TDを挙げた。バスケでも4年間活躍。大学にはTEとして誘われ、レッドシャツを経ず1年目から主にスペシャルチーマーとして全試合に出場。翌2012年途中にスターターとなってパスキャッチ20回288yds・1TD。昨年は39回608yds・1TDを挙げてドラフト候補となった。

大学時代の数字についてはコーチングスタッフの変化に翻弄された面が大きい。2012年はバルクアップを求められ275ポンドのオーバーウェイトに。ジェフ・テッドフォードHC(現バッカニアーズOC)が去った昨年は30ポンド減量を求められ、インサイドレシーバーとして活躍を見せた。

Strengths : サイズに恵まれている。手が大きく、キャッチングが上手い。バランスとボディコントロールに優れている。一歩目のクイックネスがよく、テクニックや縦への加速でディフェンダーをかわすことができる。遠いボールも競り勝ち、素早く引き寄せて確保できる。アフターザキャッチではハードに前進する。コーチの息子らしくフットボール頭がよい。粗削りだが伸びシロがありそう。

Weaknesses : 4.8秒台のスピードはレシービングTEとしては物足りない。素晴らしいキャッチを決めるいっぽう、イージーなパスを落とすことがある。バルクに欠け、NFLのインライン・ブロッカーとしてはまだ強さが足りない。フィジカルに当たるよりアスレチック能力に頼るところがある。ブロッキングでは足を止めて腕だけになって逃げられることがある。クイック・アウトやドラッグといった比較的単純なルート取りしか大学では求められなかった。先発経験が11試合のみ。

チーム事情 : エースTEを務めてきたジャーマイケル・フィンリーがFA退団し(首のケガが完治すれば再契約もなくはないが)、アンドリュー・クウォレスと再契約(2年)。クウォレスは長くスターターを任せたい器ではないので、今年のドラフトで後継候補を獲りたかったところ。即スターターになる必要はなく、1年か2年かけて伸びてくれればいい。

その他 : 「カリフォルニア大のロジャース」といえばQBアーロン・ロジャースとまったく同じ。父リチャードSr.もかつて同大で活躍し、1982年の ”The Play” でラテラルパスに参加した1人(ビデオ)。現在はカロライナ・パンサーズでスペシャルチームコーディネーターを務めている。背番号はWRジェームズ・ジョーンズのつけていた89番に決定。

紹介記事 : NFL.com / CBS Sportsline / カリフォルニア大 / ハイライト映像 / ゲーム映像集

Draft Preview: Richard Rodgers
ESPN Draft: Richard Rodgers
カテゴリ : Draft