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Notebook: シーズンの終わり
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年1月 7日
シーズンが終わった。選手たちはロッカールームの私物をまとめ、仲間に挨拶をし、ランボーフィールドを後にした。取材セッションの時間内にロッカールームに姿を現す選手はごくわずか。このあと選手たちは数日かけてマッカーシーHCやポジションコーチと面談したあと正式に解散となる。コーチたちは2週間ほどかけて今季の分析をし、総括を行う。
パッカーズは今春FA予定の選手が多いが、その分析はまたいずれ。
- パッカーズのドラフト指名順は21位に確定した。プレーオフ敗退したチームの中でもっとも勝率が低いため。
- 今季のチームについてTEアンドリュー・クウォレス。 「タフなシーズンだったけど、僕はこの仲間を誇りに思ってる。よく言われるように、始まり方よりも終わり方が大事だ。最後は負けてしまったけど、シーズン終盤にはとても強いチームになっていたと思う」
- 契約が切れてFA予定のWRジェームズ・ジョーンズ。 「自分は$30ミリオンとか$40ミリオンを求める選手じゃないしね。FA市場が開いてオファーが来るのを待つだけ。それまではどうなるかわからない。今はFAの話をしていていも、(どこからも誘いがなく)カナダに行くかもしれないし。先のことはわからない」
- WRジャレット・ボイキンの台頭が自分の状況に影響を与えると思うか、との質問にWRジョーンズ。 「いや、そうは思わない。チーム側は、最初からジャレットの能力はわかっていた。だから彼がロースター入りしたんだ。去年も今年もね。僕らみんな、彼の力は知っていた。誰にでもチャンスは巡ってくるし、彼に巡ってきたとき、彼はそれを最大限生かした。心から誇りに思うよ」
- おなじくFA予定のCイヴァン・ディートリック=スミス。 「自分としては1年間、よい実績を残したと思っている。仲間と一緒に楽しくやれたし、彼らのことが大好きだけど、これはビジネスでもある。どうなるか成り行きを見守るだけだ」
- おなじくFA予定のTEアンドリュー・クウォレス。 「どうなるかはわからない。僕は忠誠心の強いタイプだ。ここは僕をドラフトしてくれたチーム。他のチームはリスク承知で僕を選んではくれなかった。そのことは常に感謝しているし、決して忘れることはない。あとは成り行きを見守るだけ」
- OTブライアン・ブラガは8月にヒザ前十字靭帯を断裂して以来、フロリダのIMGアカデミーでリハビリに取り組んできた。 「2年連続の大ケガは本当につらい。昨季はシーズン半ば(股関節の骨折)、今季はキャンプインから2週でインジャリーリザーブ入りになってしまった。ようやく1つ乗り越えて復帰したところでまた大ケガというのは、精神的に本当に参ってしまう。来る日も来る日もリハビリを続けて自分の体と向き合い、来季を目指すだけ、ということを繰り返すのはね」
- 今後もバクティアリをLTのまま育て、ブラガはRTに戻すべき、という声が多い。 「ポジションのことは、まだ考えてもいなかった。シーズンは終わったところだし、コーチ・マッカーシーなどスタッフがこれから評価を行うのだろう。僕はチームに求められたポジションをプレーするだけだよ」とOTブラガ。
- 先発候補と期待されたRBドゥワン・ハリスは8月末に膝蓋腱の手術を受けてインジャリーリザーブ入り。 その後は順調で、4月に始まるオフシーズンプログラムにはフル参加できそうだ。 「もし必要とされたら、昨日だってジャージに着替えてプレーできたぐらいだ。リーグにいるたいていの選手よりも速く走れる。来季が楽しみだよ。できればスタークスが再契約してほしいし、僕も復帰したい。オフシーズンに何が起きるかは誰にもわからない。サプライズがあるかもしれない。僕らは懸命に向上に努め、できるだけ元気で、強力なRB陣を作りたい」
- 試合を決定づけるはずのインターセプトを逃したCBマイカ・ハイド。 「けっして忘れることはない。けっしてね。そのために腕立て伏せを増やすとかじゃないけど、オフシーズンのあいだ考えてしまうのは間違いないよ。この悔しさを活かしてもっとよい選手になるよう努力するだけだ」
- CBトラモン・ウィリアムズは若手優先の方針に異議を唱えている。 「経験の浅い若手にとってNFLの試合は難しいものだ。才能があるからすぐに使ってもらえるけど、それでも、相手のオフェンスやこちらのスキームを十分に理解しきっていないから、彼らにとって実戦は目まぐるしく感じてしまう。それがフィールドでの現実だ。それに準備の問題もある。多くの選手が大学時代に十分やってきたと思うものだけど、いざNFLに来てみると、さらに上の準備というものがある。ルーキーとはそういうものだ。NFLは若者のリーグ、という言葉はあるけど、ベテランのリーグでもあるんだ。ベテランがこのリーグを動かしているんだから」
- ベン・マカドゥーQBコーチ(36歳)は若いライジング・スターとみなされており、複数のチームでオフェンシブ・コーディネーターの候補となるのでは、と取り沙汰されているところ。
- ドルフィンズではジョー・フィルビンHC(元パッカーズOC)が高校時代の恩師でもあるマイク・シャーマンOC(元パッカーズHC)を解任。その後任OCとしてマカドゥーQBコーチが最有力という見方がある。
- Journal Sentinel紙によるとマカドゥーQBコーチはパッカーズとの契約が1年残っており(契約満了との報道も)、他球団と面談をするためにはパッカーズの許可が要る。ヘッドコーチ候補の場合はそうした制限はない。
- マカドゥーQBコーチは2004年にパッカーズ(シャーマンHC)のコーチングスタッフに加わり、2006年にフィルビン(OLコーチに移った)の後任としてTEコーチに。そして2012年、フィルビンがドルフィンズHCに就任した際にQBコーチへと昇格していた。
- Journal Sentinel紙の49ers戦レビューについては、今回はユニット評価だけ紹介。 QB(3)、RB(4)、WR/TE(3)、OL(3)、DL(3)、LB(3)、DB(3)、K(3.5)、ST(3)。やたらと「3」が多い。
- ProFootballFocusのスキルポジション評価は、QBロジャース(-0.1)、RBレイシー(+0.6)、RBスタークス(+1.0)、FBクーン(0.0)、WRネルソン(+1.0)、WRジョーンズ(0.0)、WRコブ(+0.6)、WRボイキン(-0.5)、TEクウォレス(-2.3)。
- ProFootballFocusのOL評価では両タックルが大きなマイナスに。LTバクティアリ(-4.1)、LGシットン(+4.3)、Cディートリック=スミス(+1.6)、RGラング(-0.2)、RTバークレー(-4.7)。
- ProFootballFocusのディフェンス評価はプラスが多く、全体で+6.5となっている。よい方は順にCBウィリアムズ(+3.6)、Sバーネット(+2.0)、NTピケット(+1.7)、DEダニエルズ(+1.3)、Sジェニングス(+1.3)、DEボイド(+1.1)。大きなマイナス評価はOLBペリー(-1.9)とDEラジ(-1.7)だけだった。
- シーズン終了とともにロースター枠が53人から90人に拡大するため、プラクティス・スクワッドにいた6選手と契約。RBオーウィン・スミス、WRアレックス・ジレット、OTアーロン・アダムズ、Cガース・ゲアハート、OGアンドリュー・ティラー、CBアントニオ・デナードの6人。残るWRタイロン・ウォーカーとOGレイニア・コールマンは他球団との契約を検討中だろうか。
- 今回のパッカーズ対49ers戦は4710万人のTV視聴者を集めた。昨季スーパーボウル以来最高の視聴者数であり、NFLのワイルドカードゲームとしては史上最多とのこと。これまでのワイルドカードゲームの最多記録は、2011年のスティーラーズ対ブロンコスの4240万人だった。
- CBサム・シールズはMRI検査の結果、ヒザの骨挫傷と判明。長くても2か月ほどあれば回復するはずで、来季に影響するような大ケガでなかったのは幸いだ。
- OLBマイク・ニール(ヒザ)も深刻なケガではないとのこと。CBシールズとともに今春FA予定なので、ホッとしていることだろう。
- LTデヴィッド・バクティアリが脳震盪を起こした2プレー後に無理やりフィールドに戻った(フィールドゴールのブロッカー)件について、NFLとパッカーズは当時の状況を調査することにしている。
- 12月半ばに戦線離脱したTEブランドン・ボスティックは第5中足骨の骨折とのこと。あと2週間は保護ブーツを使用し、それからリハビリを始める予定。
- QBセネカ・ウォレスは第10週PHI戦で左の鼠蹊部を負傷して戦線離脱。本人によると、鼠蹊部の内転筋の腱を修復する手術を受けたとのこと。現在33歳だが現役続行したい考え。