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Packers - 49ers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年1月 7日
- マイク・マッカーシーHC。 「まず最初に、49ersの勝利を祝福したい。こちらのチームについて言えば、困難を乗り越える力をとても誇りに思っているし、彼らに感謝している。(自分が率いた8年間で)これほどハードに頑張ったチームは他にないと思う。若く経験の浅い選手たちが、おそらく準備のできる前に試合に投入され、それでも頑張ってファイトし続けてくれた」
- マッカーシーHC。 「ベテランのリーダーシップも、今年はとてもよかったと思う。振り返ると今季は苦難に見舞われ続け、それによく対処してくれた彼らを心から尊敬している」
- QBアーロン・ロジャース。 「このようにシーズンを終えるのはとても苛立たしいし、残念なことだ。ロッカールーム全体が苛立ち、失望している。(今年のチームが解散する)明日は1年で一番つらい日だ」 「今季は素晴らしいこともあったけど、最終的には少し足りなかった。チャンスがありながら、僕らの指から滑り落ちてしまった」
- ここまで来られてハッピー?との質問にWRジョーディ・ネルソン。 「そんなことはない。プレーオフに出て負けるためにプレーしてるわけじゃないんだ。僕らは勝つチャンスがあったのに、活かすことができなかった」 「残念なことだけど、プレーオフ敗戦が増えるほど、(1回勝った)スーパーボウルの勝利がありがたく思えてくる」
- 2011年入団のWRランドール・コブにはスーパーボウルリングはない。 「負けは負けだ。このチャンスをモノにできず勝利をつかめなかった。死にもの狂いで戦い、負ければ終わりという試合を勝てなかった。本当につらいよ」
- NTライアン・ピケット。 「僕のキャリア13年間でもっともクレイジーなシーズンだったのは間違いないね。ほんとうに奇妙なシーズンだ。今年のチームは特別だと僕らは感じてた。他のチームにないような困難を乗り越えてきたから。ケガ人を出しながらいくつもの試合を逆転勝ちした。特別なチームだ」
- オフェンス不振についてQBロジャース。 「まず自分のことをいえば、あと何プレーか多く成功させなきゃいけなかった。それが残念でならない。とても大きなチャンスがあり、それを活かすことができなかった。僕にとってはこれがプロ9年目だ。これだけ長く続けられるのはありがたいことだし、できればあと9年プレーできたらと思う」
- RBエディー・レイシー。 「ウチのチームはソフトだと言われることが多かったが、シーズンを通して、それが間違っていることを僕らは証明した。僕らはどの試合もハードに、最後まで戦い続けた。そうして、まちがいなく新しいアイデンティティを確立したと思う」
- RBレイシーは最後までロッカーに残り、シーズンの終わる音に聞き入っていた。引き出しの閉じる音、ランドリー・カートの動いていく音、仲間がジャケットのジッパーを上げる音。球団の新人ラッシング記録を作った彼の頭を、RGラングがポンと叩いて部屋を出ていく。 「本当に打ちのめされるよ。僕らはよく反撃した。気力を振り絞り、フィールドですべての力を出し尽くし、それでも勝利に届かなかった。僕らは打ちのめされている」
- WRランドール・コブ。 「僕はもっとタックルを破れるようにならなきゃいけない。よい選手でなく、偉大な選手になるためには、もっと努力が必要だ。このオフシーズンは心してそれに取り組むよ。いま感じている痛みを糧にして、来季はより強く優れたプレーヤーになって帰ってくる」
- 退団する選手がかなりいるであろうことについてWRコブ。 「このロッカールームの選手たちを僕はとても愛している。おなじ53人が来年も集まることがないのは、ほんとうに残念だ。このチームはシーズンを通して困難を乗り越えてきた。クォーターバックを失い、僕自身も長く欠場し、クレイもたくさん欠場した。そのたびに代役が頑張ってよいプレーを決めてくれた。そしてまだ(優勝の)チャンスがあった。僕らは勝てなかった。勝てなかったということは、僕らがしくじったということだ。 『よい敗戦』などというものはない」
- ロングパスを2回とも確保できなかったWRジェームズ・ジョーンズ。 「プレーを成功させられるかどうかが分かれ目だった。僕はパスを2回落とし、それがチームにとってすごく痛かった。一番大事な最後でこちらはプレーを成功させられず、相手は成功させた」
- 新人LTデヴィッド・バクティアリはOLBアルドン・スミスに完敗し、オフェンス不振の一因となった。相手にタックル4回、サック1.5回、QBヒット2回、ロスタックル1を許し、反則も2回犯している。
- オフェンスは第1Qの3シリーズ全て3&アウト、罰退を含めれば1ヤードしか進んでいない(49ersは118yds)。終わってみればここのオフェンス不振が響いた。
- 最後のオフェンスシリーズ、パッカーズは敵陣09ヤードでの1stダウンを獲得しながら逆転タッチダウンが奪えずFG止まり。これが直接の敗因となった。 「今年はずっとレッドゾーンで苦戦してる。あそこはなんとしてでも押し込まなきゃいけなかった」とWRネルソン。
- 上記の1stダウンではWRコブがバックフィールドにラインナップしたが、1ydランに止められている。このプレー選択が裏目に出たことは大きかった。
- 優勝した2010年シーズンのプレーオフ、パッカーズオフェンスの3rdダウン成功率は24/49の49%だった。それ以後3年間のプレーオフ4試合の合計は17/49の35%に留まっている。
- 冷え込みが予想ほどでなかったせいか、ノースリーブ組の選手が多かった。先発OL全員、RBレイシー、RBスタークス、RBベル、FBクーン、WRコブ、WRネルソン、WRボイキン、DEダニエルズ、DEデイトン・ジョーンズ、DEウォージー、OLBニール、OLBムルンバ、ILBホーク、CBシールズなど。
- ドム・ケイパースDCについてCBトラモン・ウィリアムズ。 「ドムの契約がまだ残っているなら、彼は残留すると思うよ。彼はこのディフェンスの核となる人物だ。ドンとそのスタッフとともに、僕らはスーパーボウルを勝った。彼らとは呼吸も合っている。毎日たいへんな努力を続け、全身全霊をもって仕事に打ち込んでる。僕にその質問をするなら、そう、彼は来季も戻ってくるよ」
- DE B.J.ラジは、 「ドム(ケイパースDC)を褒めないわけにはいかないよ。素晴らしいプレーコールをしたからね。なのに僕らが十分にエクセキュートできず、残念だった」と振り返っている。CBハウスも同様。
- QBコリン・キャパニックのパスは止めることができたが、OLB陣の戦力不足もあってアウトサイドへのスクランブルをコンテインすることができなかったのがディフェンス側の敗因。過去3試合で、ラン・パス合わせて1201ydsを彼に許している。
- ケガ人の多さについてCBトラモン・ウィリアムズは、「僕らは十分な人数がいたよ。戦力が足りなかったとは思わない。ただ単に、やるべき仕事が成し遂げられなかっただけだ」としている。DEマイク・ダニエルズも、「キャパニックだって先発QBのケガで出てきた選手だよね? 次の選手が頑張るだけのことだ」
- 残り1分07秒、GB陣38ヤードでの3rdダウン8。アウトサイドへと走るQBキャパニックを追いかけるスピードは、ヒザを捻挫したOLBアンディ・ムルンバには残っていなかった。 「まだ踏ん張ることはできた。でもあのプレーに関しては、頭に来ることだけど、あれ以上は無理だと自分でもわかった」
- ヒザ捻挫を押してフィールドに復帰したOLBムルンバ。 「マイク(ニール)が序盤で退場し、あとは僕とニック(ペリー)がフル出場することになった。僕がヒザを負傷したときも、なんとか戻らなきゃいけないとわかっていた。そう、これはプレーオフだからね。残った力すべてを振り絞るしかない。当然だろう? 僕の頭にあったのはそれだけ。試合から退くなんてできなかった。フィールドに出て、できるかぎりチームを助けたかった」
- 一時的に代役OLBを務めたDEデイトン・ジョーンズは、 「誰かがケガをしたら僕が入る予定で、金曜にもその練習をしてた。大学時代にも経験があるし、フロント7すべての準備ができていた。自分には十分なアスレチック能力があるから、なにも目新しいことじゃなかった」と説明している。コーチ陣は本職のOLBネイト・パーマー(インアクティブ)よりも彼を高く評価したことになる。
- セーフティのヘルプを付けずにアウトサイドをマンカバーさせる、CBたちには酷なゲームプランだったが、彼らはよく頑張ったといえる。ただWRマイケル・クラブトリーに8回125ydsを許したのは、やはりCBサム・シールズの途中退場が大きかった。 「こちらのゲームプランは初回(昨季プレーオフか)とよく似たものだった。ゼロ-マンで、ヘルプなしでカバーしたコーナーたちはすごくいい仕事をしたよ」とM.D.ジェニングス。
- CBデヴォン・ハウスはWRクラブトリー相手に苦戦したが、ヘルプなしでTEヴァーノン・デイヴィスへのロングパスを防ぐ好プレーもあった。9メンボックスでラン守備に注力したパッカーズに対し、相手は55ydsのロングボムを投げてきたが、腰あたりでキャッチしようとするところをなんとか防いだ。 「それでも、インターセプトできなかった自分が腹立たしい。サムやトラモンなら決めていたはずだ。来年出場するためには、こういうプレーを決めないと」
- RBフランク・ゴアを20回66ydsに抑えたのは、最近のパッカーズとしては非常によいラン守備だった。 「こちらはスクリメージラインをとてもよくコントロールしたと思う。このチームにはタフネスがある。たくさんのケガ人を出しながら、死にもの狂いでプレーした」とNTライアン・ピケット。
- 第4Q残り10分半、TEヴァーノン・デイヴィスへの逆転TDパスはSモーガン・バーネットがわずかに間に合わなかった。ほんのわずかに速ければ、パスを叩き落とすかインターセプトができていた。 「ゲーム・オブ・インチズ、とよく言われるとおりのプレーだった。全員が適切な場所にいて、あとは大きなプレーを決めるだけだった。あと1インチ足りなかった。あのボールを奪っていれば、まったく違ったゲームになっていたかもしれない」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解もTEデイヴィスへの28ydsTDパス。相手はノーバック隊形で左右にWRが2人ずつ、右インラインにTEデイヴィス。こちらはダイムでなくニッケル隊形。相手はレシーバー5人をディープに走らせ、TEデイヴィスにマッチアップしたILBホークはよく頑張ったものの、スピードでは太刀打ちできず、速いパスに振り向く余裕はなかった。Sバーネットの役目はまずWRボルディンをカバーすることで、TEデイヴィスへのパスを叩き落とそうとしたがわずかに間に合わなかった。
- 最後のシリーズでインターセプトのチャンスを逃したCBマイカ・ハイド。 「ボールが自分の方に飛んできて、驚いたのはたしかだね。これはもらったと思った。僕は最高の場所にいて、ジャンプして捕りに行った。でもボールが手から滑り落ちた。ご覧のとおり、あとほんのわずかのことだった。難しいキャッチングだったと自分でも思いたいけど、捕らなきゃいけない、ただの落球だ。残念だけど受け入れるしかない」
- 話したくないときは取材時間にロッカールームにいない選手も多いが、CBハイドは常にロッカールームに残って取材を受けた、と地元記者たちがルーキーを賞賛している。
- 久しぶりにキックオフリターナーを務めたWRランドール・コブ。 「スーパーボウルに行ってリングを手に入れることがすべてだから。チームのためにできることは何だってやるさ。コーチが判断を下し、僕がリターナーに入った」
- これで契約の切れるNTライアン・ピケット(34歳)だが、プレー内容は非常によかった。 「来季もパッカーズでプレーしたいと望んでいる。契約のことはあまり考えてこなかったけど、引退する気はないしね。まだチームに貢献できる力があるし、体もすごく調子いい。まだプレーできるよ」
- おなじくDE B.J.ラジは契約問題についてコメントを避けた。
- 2001年シーズンまでホームのプレーオフを13戦全勝だったパッカーズだが、2002年シーズンのATL戦を皮切りに、この8試合で5敗目。
- 今回は球団側の不手際もあって短期間でのチケット完売に苦労したが、終わってみればスタジアム史上最多77,525人の観客動員となった。
- 今回のTV視聴率は速報値で27.7ポイントを記録し、FOXのワイルドカードプレーオフ中継としては史上最高となった。