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Notebook: QBロジャースは体調良好
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年1月 2日
今週は水曜にフィールドでの練習を行わず、ウォークスルー等にとどめるようだ。
- OLBクレイ・マシューズ(親指骨折)は今週も欠場する、とマッカーシーHCが明言。復帰できるとしてもスーパーボウルに出場できた場合だけではないか、との見方が多い。 「手術直後なので遠征に帯同させなかった。そのせいもあって、彼の状態については私はよく把握していない」
- RBエディー・レイシーの足首についてマッカーシーHC。 「試合を終えたときの状態が前週よりもよかった」
- ILBブラッド・ジョーンズ(足首)が欠場したことについてマッカーシーHCは、「出場のチャンスがあると思った(から"Probable"と申告した)。しかし出られる状態でないと判断した」
- 決勝TDドライブについてマッカーシーHC。 「これほどのものは他に知らない。94年だったと思うが、私がカンザスシティにいたとき、マンデーナイトでQBモンタナがデンバーのQBエルウェイと対戦した。2ミニッツオフェンスで勝利をつかみ、歴史的なゲームとなった。しかし今回はなんといっても、アーロンが8週間ぶりの出場だった。相手守備はアグレッシブなゲームプラン。試合直後だから感慨がより強いかもしれないが、それでも、私が関わった中で最高のドライブだよ」
- 決勝TDドライブの最初の4thダウンにて、オフェンス選手たちにギャンブル敢行を説得されたことについてマッカーシーHC。 「彼らが正しかった。残りタイムアウトが1つだけだったし、おそらくパントは最善の選択でなかっただろう。もしパントしていたら、けっきょくは私は悔やむことになったと思う」
- 「QBロジャース対ブリッツ」についてマッカーシーHC。 「相手が非常にアグレッシブだったことをありがたく思っている。相手がアグレッシブなほどアーロンにはビッグプレーのチャンスが生まれるから。最後のシリーズでは彼の脚に痙攣がきていたから、すこし心配した。そのことは、プレーコールの気構えにも多少は影響があった。しかしそれを乗り越え、過去3週の精神的な葛藤も乗り越え、彼はこれだけの仕事をした。グリーンベイ・パッカーとして、おそらく最高の瞬間だと思う」
- 火曜恒例のラジオ番組にてQBアーロン・ロジャース。
- 鎖骨の状態について。 「先週自宅のドライブウェイを雪かき中に滑って転んだあとは、とても自信を持つことができた。倒れても何も問題がなかったからね。近所の誰かが録画していなくてよかった。絶好のYouTubeネタになるところだった」 「試合から2日経ったいま、体で問題があるとすればふくらはぎの張りだけ」
- 「試合序盤は体を守ろうと意識していた。余計なヒットを受けないよう早くスライディングしたり。最後のシリーズの3rdダウン4(スクランブルして頭から突っ込んで1stダウン)は、純粋に体がそう反応しただけだ。ポケットから飛び出して1stダウンマーカーを確認し、視線を戻すとランス(LBブリッグス)が待ち構えていた。あと数ヤード必要だと知って自然に反応しただけ。自分のタフネスを証明したいとか、鎖骨の状態に自信があるとか、そういう問題じゃなかった。フットボールをプレーしただけだよ」
- 「インターセプトは2つとも僕の責任。最初のヤツは相手がブリッツを入れ、僕は外に逃げることができた。あの状況では投げ捨てるべきで、賢い選択ではなかった」
- 先週はTE2人やQBフリンが流感にやられたが、パスキャッチ10回161ydsのWRネルソンもそうだったという。 「試合後のバスの中で吐いていたほどだ。ちょっとキモかったけど。まあそれがバスでよかったよ。今回は僕の順番で、彼を家まで乗せて帰る役目だったから」
- 一部ネットにある「彼はゲイだ」とのデマについて。 「僕はゲイじゃないとだけ言っておこう。僕は本当に、本当に、女性が好きだ。他に言えることはない」 「バカげた話題はメディアにはつきものだ。あまり心配してもしょうがないし、僕は心配しない。ただ前進を続けるだけ。仕事上のことは仕事上のこと、個人的なことは個人的なこと。そう考えている」
- RBエディー・レイシー中心のラン攻撃についてマッカーシーHC。 「開幕週49ers戦の時よりもウチはよいランニング・チームになっている。エディーは開幕戦ではかなり緊張していたが(今季唯一のファンブルも)、16試合の経験を積んでオフェンスに馴染み、自分の役割に馴染んできている。当時とはまったく違う」
- 空いていたプラクティス・スクワッド枠に、OGレイニア・コールマンと契約した。2009年にルイジアナ大ラファイエット校を出た27歳。3年以上のブランクのあと今春ジェッツのトライアウトに合格し、8月末に解雇されていた。身長6-4(193cm)、体重322ポンド(146kg)。大学ではDTをプレーした時期もある。
- ベアーズ戦でのスキルポジション選手の出場スナップ数(全78)は、RBレイシー(43)、RBスタークス(20)、FBクーン(24)、WRネルソン(77)、WRジョーンズ(76)、WRコブ(37)、WRボイキン(39)、TEクウォレス(61)、TEテイラー(13)。
- ディフェンス選手の出場スナップ数(全51)は以下のとおり。フル出場はCBウィリアムズ、CBシールズ、Sバーネットの3人。その他はDEラジ(33)、NTピケット(26)、DEダニエルズ(26)、DEボイド(9)、DEジョーンズ(5)、DEウォージー(2)、OLBニール(47)、OLBムルンバ(43)、OLBペリー(12)、ILBホーク(47)、ILBラティモア(40)、CBハイド(48)、CBブッシュ(11)、CBハウス(4)、Sジェニングス(33)、Sリチャードソン(18)、Sバンジョー(4)。
- ディフェンスのスナップ数が少なく、しかも3-4隊形の使用がわずか4回だったため、DL陣のローテーションは少なかった。最後のディフェンスシリーズはすべて8DBの3メンラッシュだったため、CBハウスとSバンジョーが出番をもらい、ILB陣は出場しなかった。
- ProFootballFocusのスキルポジション評価は、QBロジャース(-2.4)、RBレイシー(+0.6)、RBスタークス(+1.2)、FBクーン(-0.4)、WRネルソン(+6.1)、WRジョーンズ(+1.1)、WRコブ(+1.2)、WRボイキン(-0.2)、TEクウォレス(+1.8)。
- QBロジャースは驚いたことにオフェンス陣の最低点。減点対象となったパスが10回(今季最多)あったらしい。いっぽう今季最高の+6.1と評価されたWRネルソンはシーズン通算で+24.7点となり、なんと全WR中2位に(1位はベアーズのブランドン・マーシャル)。
- ProFootballFocusのOL評価は、LTバクティアリ(+3.7)、LGシットン(+4.2)、Cディートリック=スミス(+1.9)、RGラング(+1.2)、RTバークレー(+1.2)。両OTはパスプロでともに+3.1点の高評価。OL陣に責任のあるプレッシャーはわずか3回だけ。(Cディートリック=スミス2回、RGラング1回)
- ProFootballFocusのディフェンス評価は、ラン守備不振のためにLB陣がたいへんな低評価となっている。悪い方から、OLBニール(-3.1)、ILBラティモア(-2.8)、ILBホーク(-2.5)、OLBペリー(-2.5)、NTピケット(-2.2)、OLBムルンバ(-1.7)。大きなプラスはCBウィリアムズ(+1.8)とDEダニエルズ(+1.2)だけ。
- Press-Gazette紙のレビューでは、エリートQBを持つことの強み、QBロジャースの能力の高さ、脇役陣(FBクーン、RBレイシー、WRネルソン、ILBホーク)の貢献に焦点を当てている。
- Journal Sentinel紙のベアーズ戦レビュー。
- ユニット評価(5点満点)は、QB(4)、RB(4.5)、WR/TE(4)、OL(4)、DL(3)、LB(2)、DB(4)、K(3.5)、ST(2.5)。
- QBロジャースは95回目の先発だが、その約半分は今回よりもよい出来だっただろう。それでも決勝の48ydsTDパスは、諸状況を考えれば、キャリア最高のプレーかもしれない。2か月半ぶりではシャープでないのも仕方がなく、パス40回のうち6回から8回は低かったり高かったりビハインドだったり。最初のINTは彼の視線がWRボイキンに固定したため、SコンティがTEクウォレスから離れることができた。次のINTは高く速すぎビハインドだったためだが、WRネルソンなら捕れていたはず。動きながらWRネルソンに通した32ydsパスも見事。8試合弱のあいだ代役QBたちは、予定のスポットから動いた後で20yds以上のパスを成功させたのが30試投のうちわずか1回。マッカーシーHCのプレーコールと呼吸が合わなかったため、3回もタイムアウトを取った。
- QBロジャースのアドリブ能力はいくつものプレーに表れていた。最後のドライブの3rdダウンでLBブリッグスをかわしたスクランブル。早すぎたショットガンスナップを無事さばいたこと。4thダウン1(FBクーンのラン)でプレークロックが迫る中、TEテイラーを的確な位置にセットさせたこと。ファンブルを拾ったWRボイキンをエンドゾーンに走らせたこと。そして最後のプレー、コンテインを怠ったDEペッパーズをかわした動き。
- WRネルソンは過去4週のターゲットが1試合平均5.3回だったが、今回は15回(約2年ぶりの多さ)。WRコブの復帰で本来のアウトサイドに入る機会が増えた。決断のよさ、サイズ、スタミナが彼を信頼できるターゲットにしている。8点差を追う第4Q初め、彼が4人のタックルを破って34ydsゲインしたことが反撃の狼煙となった。4thダウン1でも低いボールを見事にキャッチ。WRジョーンズは6回のキャッチすべてがヒッチやショート・ストップのルート。派手な動きはしないが、41ydsのうち32ydsはランアフターキャッチで稼いだもの。
- ベアーズは前回対戦よりもブリッツを大幅に増やしたので、予期せぬブリッツを止めることがFBクーンの役目だった。彼はコンスタントにブリッツァーの進路に立ちはだかり、最後のプレーでDEペッパーズを止めたカットブロックがハイライト。4thダウン1のランも的確な読みだった。RBスタークスが最後の1クォーター半にわたって出なかったのミステリー。パス落球を1回犯したほかは非常によかった。RBレイシーは足首を痛めながらもブロッカーをうまく使い、横方向へのジャンプカットもよかった。TDランの際は右サイドのAギャップで止められながらも、左に大きくカットバックした。スカウトが「神に与えられた才能」と呼ぶのはこういうものだ。
- マッカーシーHCは(ゾーンでなく)パワータイプのランプレーを今季最も多用した。相手のやや小さいDLを圧倒するためだ。プル・ブロックの成果は、LGシットンが7回15yds、Cディートリック=スミスが4回16yds、RGラングが6回62yds。ただ、ポイントオブアタックで相手を動かせないランプレーも目立った。LTバクティアリは相手の両DEに出足で負けることが何度かあったが、かつてのRTタウシャーと同じようになんとかリカバーし、その間にQBロジャースがパスを通す。RGラングはパイルの番人のような存在。ボールキャリアーを長く押さえ込み過ぎる敵選手は、「イースト・ミシガンの用心棒」にどつき回される。
- DEラジはアクティブで、ブロッカーへのアタックもパスートもよかった。RBフォーテイの5ydsTDランの際はLTブッシュロッドに簡単に押しやられたし、決して過去のベアーズ戦ほどの出来ではなかったが、(最近の不振を考えれば)正しい方向に向かっている。NTピケットは新人RGカイル・ロング相手に全力を出し切った。サブパッケージがほとんどだったため、DEボイドの出番(9)は少なく、DEウィルソンはアクティブ登録から外れた。最後から2番目のシリーズでは、DEボイドがトラップ・ブロックを破ってペネトレートし、RBフォーテイを-5ydsロスに止めることに成功。DEダニエルズはプレッシャー1回のみ。
- 相手の先発RTミルズが序盤で退場したにもかかわらず、OLBニールは代役RTブリトン相手にわずかプレッシャー1回のみ。彼のパスラッシュがもっと必要だ。代役先発OLBムルンバは序盤こそラン守備でエッジを作ることができていたが、途中からは経験の浅さを相手に突かれた。OLBペリーはLTブッシュロッドを一瞬で突破する場面もあったが、悪い足で踏ん張れずプレッシャーをかけられなかった。RBフォーテイへのチェックダウンを33ydsゲインされてからは出番をもらえなかった。
- 代役先発ILBラティモアにとってはつらく長い1日だった。RBフォーテイの20ydsランではポジショニングが悪く、4ydsTDキャッチの際はアタックせず待ってしまった。スピードを活かしてRBフォーテイを後ろから捕まえる好プレーはあったものの、いつもより決断力に欠けて見えた。ILBホークは相手センターとガード陣に飲み込まれてばかりで、大きな貢献はできず。
- CBウィリアムズは、WRマーシャル相手に足を止めてしまい5ydsTDパスを許した他は素晴らしい出来だった。WRジェフリー相手にファンブルフォースをしたり、スクリーンを読んでWRジェフリーを1ydゲインに止めたり。RBフォーテイ相手でもオープンフィールドでタックル2回。今季後半戦の中ではもっともフィジカルだった。CBシールズはWRマーシャルに37ydsのロングボムを許した他はまずまず。CBウィリアムズ、CBハイド、CBブッシュはそれぞれ3rdダウンで貴重なパスディフェンドがあった。
- 最後から3番目のプレー(エンドゾーンへのロングボム)では、CBハウスがWRジェフリーに抜かれるミスを犯したが、Sバーネットがパスディフェンドをしてチームを救った。しかしその他は、Sバーネットは一流セーフティらしいアシレティシズムや勇気を見せなかった。WRジェフリーへの67ydsパスも、CBシールズでなく彼のポジションが悪かったせい。バックペダルがスムーズでなく、ブレークをするのも動きが硬く、鋭い加速がない。過去3試合と違い、コーチ陣はSジェニングス(32スナップ)をSリチャードソン(18スナップ)よりも信頼して使った。SリチャードソンはRBフォーテイにスティッフアームされ外を回られた。