過去の記事 |
2013年 >
12月 >
Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年12月31日
- マイク・マッカーシーHC。 「チームとしての素晴らしい勝利だ。私のグリーンベイにおけるもっとも素晴らしい瞬間の1つになった。気力と勇気のある戦いぶりをどれだけ褒めても足りないほどだ」
- QBアーロン・ロジャース。 「勝利が自分の肩にかかっているとは思わない。チームとして勝ったんだ。たくさんの苦難を乗り越えてきた、素晴らしい選手たちだよ」 「ワイルドなシーズンがついにここまで来た。勝たなければいけない試合をロードで勝てた。特別な瞬間だ。これでプレーオフに進み、ホームでプレーオフゲームを開催できる。NFCの争いはワイドオープンだと僕は思っている」
- WRランドール・コブ。 「このチームのハートを、ご覧になっただろう」 「今の僕らは危険なチームだと思う。勝ち方を見つけられるようになってきた。最後のドライブでも、勝つ道を見つけられると僕らは感じてた」
- WRジョーディ・ネルソン。「あのプレー(叩き落とされたボールをWRボイキンが拾ってTD)には大いに助けられた。このシーズンは何もかも計画したようには進まず、この試合を通じてもそうだったね」
- NTライアン・ピケット。 「この地区優勝はとても特別なものに思えるよ。(何度も窮地に追い込まれ)諦めてしまっても全然おかしくなかった。でも僕らは、フリンやその他のQBたちとともに戦い抜いた。それを誇りに思う」
- 49ersとの再戦についてNTピケット。 「完璧なシナリオだ。こちらのホームで、たくさんの失敗を取り返す機会が手に入った。彼らには3試合連続で負けている。それを来週ランボーで正すことができるんだから」
- 自らのプレーについてQBロジャース。 「体はすごくいい感じだった。2回ほどスライディングで逃げたし、プロテクションはとてもよかったし、おかげで(肩周辺に)大きなヒットはもらわなかった。相手がラン守備に注力していたからね」 「プレーはよかったと思う。思うように投げられたし、勘が鈍っているとは思わなかった。ミスもいくつかあったけど、アウェーの厳しい環境や天候の影響もあったと思う。ただ、終わりごろは脚に痙攣が始まっていた」
- QBロジャースをマッカーシーHCが絶賛。 「素晴らしいプレーをしたと思う。彼の悪かった点よりも、彼の成し遂げた仕事に焦点を当てるべきだろう。後半の大量得点のあたりは、選手に求められる最高の内容だった。(オーディブルで)クリーンなプレー選択をしてくれた。(決勝TDは)アーロンのアスレチック能力をよく示している。ただ投げるだけでなく、あらゆる異なったアングルから投げることができる。ものすごいアスリートだ」
- 今回のゲームはキャリアで何番目にランクするか、という質問にQBロジャース。 「まずスーパーボウル、そしてその年のプレーオフのアトランタ戦、それから今回だね。僕のキャリアのトップ3に入る。特別な勝利だった。いろいろな意味でね」
- 11週ぶりの出場で2TDを決めたWRランドール・コブ。 「現実とは思えない1日だった。スナップ数はもっと少ないと予想していたけど、プレーしてみて、よい感じだった。数週前には、『復帰させてくれないなら今季終了にしてくれ』とスタッフに言ったこともある。こんなシナリオは狙ったって書けるものじゃない。本当に厳しい10週間だったから、フィールドに戻れたことだけでも本当にありがたかった。試合の最後にあんな機会をもらえるなんて、ものすごく恵まれてる。僕はどれだけ幸運なことか」
- 48ydsの決勝TDパスキャッチについてWRコブ。 「スナップ後すぐ、縦へのチャンスに気付いた。もともとは10から12ydsのフック・ルート(鋭く戻る)だった。セーフティが不意を突かれたのを見て、手を挙げたんだ。そしてアーロンが僕を見つけてくれた」 「ボールが空中にある間がとても長く感じられた。こいつは落とさない方がいいぞ、もし落としたらみんなに殺されると。必要ならボディ・キャッチでもいい、どんなことをしてもこれは捕らなければと思った」
- 決勝TDパスについてマッカーシーHC。「あの2人によるプレーは、私が生きている限りハイライト映像に残るだろう」
- 15プレーにわたる決勝TDドライブの詳細はこちら。4thダウン、3rdダウン、4thダウン、4thダウンという綱渡りに、あらためて驚かされる。
- WRコブについてWRジョーディ・ネルソン。 「復帰のために彼はきわめてハードにトレーニングルームで頑張ってきた。今季中に復帰できるかわからない種類の大ケガだし、チームもいつまで(勝ち残って)試合ができるかわからない状況だった。彼ら2人が復帰しただけでなく大きな役割を果たしたことは、彼らの努力をよく示している。彼らが常にオフェンスに密着して準備を続けてきた結果だ」
- 決勝TDパスの際は、FBジョン・クーンが値千金のブロック。相手は7メンラッシュで勝負してきたが、左端のDEペッパーズを彼がカットブロックしたおかげで、QBロジャースがDEペッパーズをかわして左に逃げることができた。 「いつもそうだけど、彼が影のヒーローだ」とQBロジャース。FBクーン本人は、「できるかぎりカットしようと努力した。アーロンがポケットから逃げ出せるだけブロックできた。アーロンを心配して急いで顔を上げたら、彼がボールを投げる瞬間が見えたんだ」
- 上記のブロッキングで、LTデヴィッド・バクティアリがDEペッパーズをフリーにしたのは彼のミスではない。ニッケルバックのCBアイザイア・フレイがインサイドからブリッツに来たためで、インサイドを優先してブロックするのが基本ルールだからだ。 「視界の端にペッパーズが見えた。サックされたと思ったよ」
- 試合最初の敵陣エンドゾーンでのインターセプトは、手前のTEクウォレスでなく奥のWRボイキンを狙った、とQBロジャース。 「Sコンティが手前に来ているのが見えていなかった。彼はアンドリュー(クウォレス)についていたけど、僕の動きを見てアンドリューを見切って飛び込んできた。自分らしくない判断ミスだった」
- 1点リードされて残り4分41秒、自陣22ydsでの4thダウン1。 マッカーシーHCはいったんパントを選択したが、オフェンス選手たちはパントチームを追い払うようにしてギャンブルを主張。QBロジャースら数人がマッカーシーHCを取り囲むようにしてギャンブルの説得に成功した。 「コーチがパントチームに指示を出したとき、僕らは『ダメだよ。これは僕らが行く時だ。僕らの瞬間なんだ』 という気持ちだった。そしてそれを成功させることができた。次の4thダウンでは誰もが落ち着いていた。それぞれの仕事をして、大きなプレーを決めることができた」とWRコブ。
- 第2Q、QBロジャースがヒットされファンブルしたボールをWRジャレット・ボイキンが拾い、半信半疑のままエンドゾーンに走り込んでタッチダウン。「(クラウドノイズで)音がなにも聞こえなかったんだ。だからあの時まだ僕も混乱していた。1人ディフェンダーがボールに行くのが見えたので、僕も行った方がいいかなと思った。でも相手がボールを拾わなかったので僕が拾い、A-Rodが『とにかく行け。走れ』って言うのでただ走った」と本人。サイドラインでもFBクーンが必死で「ボールを拾え」と叫んでいた。
- 同プレーについてQBロジャースは、「WRボイキンが拾わないなら自分が拾って走るつもりだった。ライブ・ボールなのはすぐにわかったから。審判がプレー終了にするつもりなのかわからなかったけど、ブレイクマン主審を見ると、彼もこちらを(プレー中のように)見ていた」
- WRボイキンによる15ydsのファンブルリカバーTDは、パッカーズのオフェンスによるファンブルリカバーとしては1964年以来最長とのこと。1964年第9週DET戦でWRマックス・マギーが27ydsのタッチダウンを記録している。
- QBを3人ともアクティブ登録したのは、ロジャースの鎖骨に100%の信頼を置いていない証拠ではないか。
- QBロジャースの鎖骨を骨折させたDEシェイ・マクレリンだが、今回はサック後に遅れて飛び込んだとの判定でアンネセサリーラフネスに。ヒットの仕方そのものは悪質でなかった。
- 悪い足首を我慢してプレーを続けるRBエディー・レイシー。 シーズン1178ydsラッシング、11TDはともに球団新人記録であり、新人王にふさわしい成績だ。 「勝利の喜びで痛みが軽くなってるのはたしかだね。でも2日ぐらいかけて『現実』がやってくる。次週に備えるためできることはすべてやるつもりだ。その価値は当然ある。どんな勝利でも」
- RBレイシーについてマッカーシーHC。 「序盤に足首を悪化させ、第3Qにも悪化させた。あれほどタフな選手はいない」
- WRジョーディ・ネルソンは今季レシービング1314ydsで自己ベストに。NFL10位。WRジェームズ・ジョーンズの817ydsも実は自己ベスト(ただしTD数は昨季の14回から3回へ激減)。
- ディフェンスは前後半でまったく別のチーム、と思えるほど悪くなった。前半は5シリーズでTDが1回、3&アウトが3回、ファンブルリカバーが1回。ところが後半は3連続TDドライブを許して8点リードされた。その後はパントとヘイルメリー失敗。
- 後半苦しかったディフェンスだが、最後から2番目のシリーズでGB陣に入られながらもパントに終わらせたことが逆転劇につながった。試合残り6分半、フォルススタートと-5ydsのロスタックルなどで3rdダウン17、WRジェフリーへのロングパスが通らなかったプレーがきわめて大きい。パスはややアンダースローだが、今季WRジェフリーはこうしたパスをたくさんキャッチしている。CBシールズは高さで競り負けており、しかもセーフティのヘルプのない1on1だった。
- QBジェイ・カトラー(今回のレーティング103.8)についてNTライアン・ピケット。 「彼はいいプレーをした。それは間違いない。こちらはインターセプトのチャンスを狙ったけど手に入らなかった」
- ベアーズのWRブランドン・マーシャルとWRアルション・ジェフリーは18回ターゲットになって成功は計9回。落球はあったものの、CBシールズとCBウィリアムズのカバレッジはよくやった方なのだろう。両WRは今季の1試合平均がキャッチ11.25回、160.13ydsだった。
- パッカーズはヘイルメリーに関してはいろいろと嫌な思い出がある。 「ボールを叩き落とすか、キャッチするかしなきゃいけない。最初(残り24秒)のはモーガン(Sバーネット)が叩き落としたし、2回目のはサム(CBシールズ)がインターセプトして試合に決着をつけた。僕らは自分のやるべき仕事ができた」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- セーフティ陣はけっきょくインターセプトゼロでレギュラーシーズンを終えた。
- ライバルチームの対戦とあってプレー終了後の小競り合いが何度も起きたが、とくにスペシャルチームは多かった。 「きつい仕事だったよ。互いにパンチがたくさん出た。僕がこれまで経験したよりも少し多かったと思う。大きな目標のために戦っているんだから無理もない」とCBジャレット・ブッシュ。
- 反則の少なさは勝因の1つ。試合最初のキックオフカバレッジでILBアイエワがアンネセサリーラフネスを取られたあとは、ディクラインを含めて1つも反則がなかった。
- Kメイソン・クロスビーはこれで通算903得点。キャリア112試合での900得点達成はNFL史上3番目の早さ。球団史上最多得点のKライアン・ロングウェルまであと151得点となった。順調ならば2015年前半に更新できる数字。
- Kクロスビーは昨季スランプだったため$1.6ミリオンの大幅減俸を飲まされたが、インセンティブ条件をすべて満たしたため、けっきょく元の契約と同じ$2.4ミリオンを手に入れることができた。10週間ロースターにいれば$80万ドル、FG成功率85%を超えればさらに$80万ドル、という条件だった。キャリアベストの89.2%を達成し、本人も球団もたいへんハッピーな結果に。
- プロボウル選出ゼロでの地区優勝は2010年シーホークス(7勝9敗)以来3年ぶり2回目の珍事。(1970年以降)
- パッカーズはレギュラーシーズン最終週にめっぽう強い。2000年以来の成績は12勝2敗(.857)で、スティーラーズと並んでNFL1位タイ。3位はペイトリオッツの11勝3敗。
- 歓喜に沸く試合後のロッカールームのビデオ。マッカーシーHCとQBロジャースのハグが印象的だ。地区優勝記念キャップが配られて最高潮に。
- フロリダ州オーランドにて元旦のボウルゲームの準備をしているウィスコンシン大フットボールの選手たちが、パッカーズの逆転TDに狂喜する様子。1人だけベアーズファンがガックリと肩を落としている。