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Notebook: RBレイシーは順調
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2014年1月 3日
日曜の天気予報は日を追うごとに悪くなり、なんと最高気温-21℃の予想となっている。雪の可能性は30%。風速7.2mと風が強い。予報どおりであれば球団史上2番目の低温ゲームとなる。最高気温-12℃のこの日、パッカーズはチーム・ドリルを屋外のレイ・ニチキ・フィールドで行った(フルパッド)。金曜も一部を屋外で行う予定。
- この日の練習を休んだのはOLBクレイ・マシューズ(親指骨折で欠場確定)のみ。QBロジャースとWRコブは今週のインジャリーリポートに名前がない。
- RBエディー・レイシー(足首)は部分参加。記者見学の範囲ではフル参加に見えたようだ。第14週ATL戦で負傷して以来、彼が木曜の練習に参加できたのはこれが初めて。水曜時点で保護ブーツを履いていないのも久しぶりのことだ。
- ILBジョーンズ(足首)、OLBペリー(足)、OLBニール(腹部)も部分参加できている。
- 極寒について。
- マッカーシーHC。 「我々は過去4週にわたり、寒さの中でプレーオフ的なゲームを戦ってきた。これほどよいプレーオフの準備は他に考えようがない。何よりも大きいと思う」
- 90年代ホルムグレンHC時代は、精度の高い練習を行うことを重視して屋内練習ばかりだった。マッカーシーHCもかつてはそれに近かったが、最近は屋外練習を増やしてきている。2007年NFC決勝NYG戦(-18℃)の前に屋外練習を行わずに敗戦を喫した反省もあるようだ。
- QBアーロン・ロジャース。 「選手のみんながウィスコンシン出身ってわけじゃない。僕らはここに住み、ここで練習してるから、試合序盤の時点では、寒さへの順応という点で優っているとは思う。でも始まってしまえば、寒さの中で誰がしっかりエクセキュートできるか、というだけの問題だ。フットボールは多少変わってくる。大事なのはターンオーバーを犯さないようボールを守り、大きなプレーをいくつか決めること」
- 引き続きQBロジャース。 「ボールの表面がふだんとは多少違ってくるのはたしか。ボールをトスしたり投げたりする際、それを考慮に入れなければならない。小さなアジャストメントをいろいろとね」
- WRジョーディ・ネルソン。 「質の高い練習も大事だし、悪い環境の中でよいプレーをする練習も大事だ。その点でウチはうまくやっていると思う。(隣接する)屋内練習場で準備(ゲームプランのインストールなど)をたくさん行い、基本練習をする。それから屋外に出てチーム練習を行い、あとは寒さの中でのボールハンドリング練習をする」
- 球団史上最低温のアイスボウルは-26℃。
- 気候に慣れるためか、土曜の天候悪化を避けるためか、49ersは通常より1日早い金曜にウィスコンシン入りする予定となっている。
- 49ersといえばプレーオフを含めて3連敗中の相手(その前は8連勝だった)。とくにパッカーズディフェンスは今季開幕戦でトータル494yds(うちパス412yds)、昨季プレーオフでトータル579yds(うちラン323yds)とズタズタにやられてばかり。
- 今季開幕戦と比べてのマイナス材料は、OLBマシューズとTEフィンリーがいないこと。49ersのWRマイケル・クラブトリーが長期欠場から復帰していること(今回が復帰4戦目)。
- プラス材料をなんとかひねり出してみると、前回パス守備崩壊の元凶だったSマクミリアン(退団)がSバーネットと入れ替わっていること。CBハイドが1人前に成長したこと。オフに大改造したOL陣が16試合を経て習熟してきたこと。RBレイシー中心のラン攻撃が向上してきたこと。WRボイキンが急成長して4WR隊形を積極的に使えそうなこと。相手CB陣にケガ人が2人出ていること。
- 木曜の時点でチケットが3000枚ほど売れ残っており、ブラックアウト(ミルウォーキーを含め地元でTV放送されない)を避けるため、NFLは期限の1日延長をパッカーズに許した。月曜時点で40000席残っていたうち、37000席分が売れている。
- 長いあいだチケット販売に苦労などしたことのないフランチャイズだけに、非常に意外な事態なのは言うまでもない。おなじように1983年1月8日、プレーオフのラムズ戦がチケット販売不振のためブラックアウトになったことがある。レギュラーシーズンであれば、全席シーズンチケットで売り切れるので売れ残りの心配はない。(1959年11月22日以来すべて完売。ウェイティングリストには10万人以上)
- 今回のように期限延長が許可される場合、「売れ残った分は球団(あるいは球団のスポンサー企業)がすべて買い上げる。だから延長してくれ」とNFL側に確約しているもので、現実的にはブラックアウトの心配はない。
- 売れ行き不振の理由として、今年から変更されたチケット・ポリシーによる負担増が挙げられている。シーズンチケットホルダーがシーズン終了前に予約購入するためには、プレーオフ2試合分を先払いしなければならなくなった。そのうえで、プレーオフが1試合しかなかった(あるいはプレーオフ進出できなかった)場合にはその代金分を翌年のシーズンチケット購入に充てることができるが、払い戻しはされない。(昨年までは払い戻しが可能だった)
- シーズンチケットホルダーが予約購入を検討する時点で、パッカーズが逆転地区優勝する見込みは薄かった。そして、いざプレーオフ進出となってから天気予報を見ると-21℃の厳寒予報では、いくら寒さに慣れたウィスコンシン州民といえども腰が引けるもの。他には、プレーオフ慣れしてファンが甘やかされていることもあるかもしれない。また、ホテル代(ゲームデイはバカ高く設定される)や航空券の高さを理由に挙げるファンも多い。
- ポリシー改正へのファンの不満について、「フィードバックは受け取っている。この問題については再検討を行う」と球団広報。
- 金曜朝9時から、今季3回目の雪かきが行われる。時給$10ドル、年齢15歳以上、最大200人。