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Notebook: コーチたちの発言から
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年9月11日
火曜は3コーディネーターの会見があった。ケガ人情報のアップデートはなし。
- マイク・マッカーシーHC
- 新人LTデヴィッド・バクティアリの出来について。「彼はよいプレーをしたと思う。立派な初先発だったと感じた」「両タックルはよいプレーをした。タフな環境でタフな相手。どちらのOLBもプレミア・プレーヤーだし、彼ら2人にとって素晴らしいテストになった」
- おなじく初先発のRBエディー・レイシーについて。「プロテクションをふくめ細かい部分をしっかりやる必要がある。緊張のせいだとは思わない。ただミスを減らさなければ。私の目標は彼を3ダウンプレーヤーに育て、フィールドに出し続けることだ。それだけの力があるが、問題は細部だ。それが勝利と敗北を分けるのだから」
- 「クレイ・マシューズは決してダーティなプレーヤーではない」
- 問題のマシューズ反則の前、4thダウン1でなく5yds罰退を選んで3rdダウン6としたことについて。「ボールのスポットが悪く、1ydというよりインチズだった。だからディクラインしなかった」
- ドム・ケイパースDC
- WRアンクワン・ボルディン(13回208yds)を軽視したわけではない。「ダブルチームのコールもしていた。じっさい第2Qのタッチダウン(10yds)と第2Q最初の3rdダウン9(22yds)はダブルチームのコールだった。経験豊富なベテランレシーバーに対して、こちらはしっかりエクセキューションができなかった」
- Sバーネットの欠場が続いた場合、Sクリス・バンジョーの起用もありうると示唆。Sマクミリアンの不振を受けてのことだろう。「若きクリス・バンジョーが出られるよう、我々は準備をしなければいけない。彼はよい貢献ができる能力がある」「これまでと違ったパッケージをいくつか使うことになる。うまく使い分けたい」
- DEジョニー・ジョリー(39スナップ)の先発起用について。「いろいろな組み合わせがあって、はっきりと先発DEが決まっているわけではない。ローテーションを見ればわかるように、C.J.ウィルソン(19スナップ)もマイク・ダニエルズ(21スナップ)も数多く出場した。気温が高かったので消耗を避ける必要もある。また今回は普段より"Okie"(両DEが両OTとほぼ正対して2ギャップを守るラン守備向き隊形。呼び名はオクラホマ大から)を多く使った。相手は2WR・2バック隊形が基本で、2TE・2バック隊形も使ってきたからだ。サブパッケージ(ニッケルおよびダイム)の使用がこれほど少なかったのは久しぶりだろう」
- OLBクレイ・マシューズのレイトヒットついて。「クレイはアグレッシブな選手で、気持ちをこめてプレーする。今回はよいフットボールをしたと思う。ロスタックルがあり、QBサックもあった。あのサイドライン・プレーは残念だったが、彼は単に自分の場所を見誤っていただけだと思う。今後はないようにしたい」
- トム・クレメンツOC
- LGジョシュ・シットンの反則3回について「(コーチによる審判批判は罰金の対象になるので)私は用心深く話さなければ。何と言ったらいいか・・・。誰の目にもあきらかな反則ではなかったと思う。どちらにも取れるような。3つのうち1つ(おそらくイリーガルユースオブハンド)は微妙でもなんでもなかったが」
- ショーン・スローカムSTコーチ
- WRジェレミー・ロスのキックオフリターン失敗は、最初のはタッチバックしなかった彼の判断ミス、第4Qはブロッカー陣のミス。
- 今後もキックオフはPティム・マステイに任せる。「メイソンも優れたキックオフ・マンだ。たくさんのタッチバックを蹴ってきた。よい選手がたまたま2人いるだけだ。今のところ、メイソンはフィールドゴールだけに集中できる」
- Pマステイの好タックルについて。「ティムがタックルするところは見たくない。フィールドを駆けて行ってタックルすることで給料をもらっている選手たちがいるんだ。ティムが優れたタックラーだということはわかった」
- 以下は地元両紙の49ers戦レビューから。
- Journal Sentinel紙のユニット評価(5点満点)は、QB(4)、RB(1)、WR/TE(4.5)、OL(3)、DL(4)、LB(3)、DB(0.5)、キッカー(4)、ST(2)。
- ボックスの人数を多くしてランに対抗し、リード・オプションに対しては(コンテインの)規律を守り、(残った人数で)カバレッジはできるだけ頑張る、というプランだった。ブリッツはパスプレーの32.5%。
- もっとも酷評されているのは言うまでもなくセーフティ陣。SSマクミリアンはカバレッジにおいて驚くほど加速が悪く、ボールに対してのプレーが弱かった。FSジェニングスは非常に思い切りが悪く、RBハンターの23ydsランやTEデイヴィスの37ydsキャッチを止められなかった。Sバンジョーは4プレーだけディフェンス参加。
- DL陣は昨季の対戦では2回とも「1点」だったが今回は「4点」。3-4のベース隊形が全体の66.2%(普段は25%ほど)を占めた。おそらくNFL最強のOL陣に対してこちらのDLはNFL最重量(約1000ポンド)。DEラジは動きが素早く、ポイントオブアタックで安定していた。33歳NTピケットも相手を受け止め、振り払う力がまだある。DEジョリーはピケットより腰高だったが容易に押されず、ダウンフィールドへのハッスルも見事。
- どのパスラッシャーも、パワーラッシュからQBスクランブルのコンテインにすぐ移行するよう訓練されていた。
- パッカーズはプロテクションを左へスライドするプレーが多かったが、それは両スミスと対戦するLTバクティアリとLGシットンを助けるため。
- LTバクティアリは素晴らしいとは言えないがしっかりした内容。もっと馬力が必要だが、少なくともブロックの最後まで頑張る。振り回されてもホイッスルが鳴るまで一歩も退かずに戦い、その点はニューハウスより明らかに優れている。プレッシャーは3.5回(DEスミス2回、OLBスミス1.5回)。
- RTバークレーはOLBアマド・ブルックス(オールプロ2ndチーム)との1on1がメイン。第4Qはやや不安定だったが、プレッシャー3回、"Bad run"責任がゼロだったのは立派。
- LGシットンはキャリアで最も悪いゲームの1つ。左サイドに慣れ切っていないのは、プルブロックでILBウィリスを取り逃がしたプレーでもわかる。RGラングも今一つの出来で、プレッシャー3回に"Bad Run"責任1回。Cディートリック=スミスはよかった。
- LTバクティアリが許した第1シリーズのサックについて、おそらくRBレイシーがアサインメントをミスしたのだろう、とPress-Gazette紙。右サイドのOLBアマド・ブルックスを相手に、RTバークレーとTEフィンリーとRBレイシーでトリプルチームになっていたためだ。
- 試合序盤は強力ディフェンスとの真っ向勝負がうまくいかず、マッカーシーHCは(急がない)ノーハドルへ移行した。不慣れなOL陣にもかかわらず、QBロジャースは非常によいタイミングでボールを放していた。プレッシャーを察知して足で逃れ、投げ捨てることも2回。プレシーズンで45スナップしかプレーしなかったことを考えると驚きだ。ショットガン隊形は75%ほど。
- 3rdダウン1でQBロジャースが走ったネイキッド・ブーツレグはQBの判断によるもの。
- WRネルソンは手術明けの不安を吹き飛ばし、この日はチームのベストプレーヤーだった。QBがポケットから出て31ydsと37ydsのパスを投げ、彼はどちらも見事なアジャストメントでキャッチ。フラットへの2ydsパスからFSエリック・リードをかわして22ydsゲインしたり、6ydsのストップ・ルートからCBカーロス・ロジャースをかわして15ydsゲインした好プレーも。
- RBレイシーの緊張ぶりはプレーに表れていた。大学時代と比べて複雑なシステム、しかもロードゲームとなり、細かい部分でミスが多かった。序盤のランブロッキングはひどかったが、そうでないときも彼はホールに十分早く飛び込んでチャンスを活かすことができなかった。考えすぎていたのかもしれない。