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Packers - 49ers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年9月10日
- 相手はNFC王者しかも敵地ということを考えれば善戦では、という趣旨の質問にマイク・マッカーシーHC。「我々は勝つためにここに来たんだ。ウチがどのようなチームだと君が考えているか知らないが。今日我々は勝てるはずの試合に敗れた。敗戦の痛みの中にいるんだ。『せめてもの慰め』などない。勝つつもりで来てそれができなかった。勝利のために必要な細かいことができなかった。それを修正し、次のレッドスキンズに備えなければ」
- ミスの多い試合内容についてマッカーシーHC。「メンタル・エラーの回数そのものは意識してはいないが、今日は(頭脳面で)十分にシャープでなかった選手が何人かいたのはたしかだ」
- CBトラモン・ウィリアムズ。「相手は優れたチームだ。なんといっても彼らのプレーを賞賛すべきだよ。外部の話題はゾーン・リードを止める件に集中していたけど、キャパニックはただの走るクォーターバックじゃなく、よいパスが投げられる。(足で)時間を稼げば、レシーバーがオープンになる」
- OLBクレイ・マシューズ。「僕らは負けた。それが結果だ。しかしチームの気合については満足している。僕らディフェンダーは今日あのような気持ちでプレーでき、今後のメンタリティについてよい感触が持てた」
- 第2Qのレイトヒットの反則についてOLBマシューズ。「まず第一に、あまり賢いプレーじゃなかった。彼のランを止めようとヒットを狙ってはいたけど、アウトオブバウンズに出ようとしていることを把握しているべきだった。彼個人を悪く思ってのことじゃない。あの後で彼に歩み寄って笑い合ったりもした。とにかく、賢いプレーじゃなかった」
- 両者反則オフセットの際、4thダウンに進まず3rdダウン6に戻した審判の大ポカについてマッカーシーHC。「そう、私も今ではそれがあったことを認識している。しかしこれもゲームの一部だ。いつでもこちらにボールが転がるわけじゃない」
- 両者反則オフセットのうち、49ersのOTジョー・ステイリーに対するアンスポーツマンライクコンダクト判定についてNFLは、「そもそもステイリーは反則を取られるべきでなかった」とコメントを出した。たしかにそれが妥当に見える。マシューズの反則だけならば、GB陣03ydsで1stダウンとなったはず。「2つの誤審を犯し、結果として試合の成り行きに影響を与えなかった」という弁解なのだとしたらなにやら情けない。
- 20yds以上のパスを8回も許したディフェンスについてマッカーシーHC。「長いボールが縦に来たとき、この滞空時間ならボールが狙えると思えたことが何度かあった。いつものようにテープを見直して反省するしかない。あのようなディフェンスをしにここに来たのではない」「モーガン(Sバーネット)の欠場は残念だったが、それはどうしようもないことだ。セーフティたちが明日フィルムを見直したとき、もっとボールを狙いにいけばよかったと思うことだろう」
- 先発出場のDEジョニー・ジョリーはサック、ロスタックル、QBヒットを決めた。3年間のブランクを考えれば、脚が2回つったのも致し方ないところだろう。「ウチはすごくいいランディフェンスになると思う。よいチームになる。ただ僕らは集中を保ち、ドム(ケイパースDC)が練習でやらせたとおりにしなきゃいけない」
- 両軍の険悪な雰囲気についてDEデイトン・ジョーンズ。「そう、たしかに険悪だった。僕はあらゆるスポーツで、初めて開幕戦で負けたんだ。だから後味はなおさらよくない。グリーンベイに帰って来週のためにハードに準備するだけ」
- ゾーンカバレッジを主体にしたのは、QBが走り出したときに即応できるようにするためだろう(マンカバーではCBがQBに背中を向けてしまう)。しかし老獪なWRアンクワン・ボルディンにゾーンの境目を突かれてしまった。ケイパースDCは試合が進むにつれWRボルディンのダブルチーム機会を増やしたが、選手たちの方がカバーできなかった。
- リード・オプションは7回12ydsに抑えたらしい。
- ProFootballFocusの評価ではSSジェロン・マクミリアンがチームダントツで悪い。6回ターゲットになって6回すべて成功、57yds・1TDを許し、ミスタックルも4回。総合で-5.7点は開幕週の全セーフティ中最悪だった。
- パスカバレッジで唯一よかったのはCBトラモン・ウィリアムズ。ランサポートでもQBスクランブルを止める好プレーがあった。ProFootballFocusの評価ではパッカーズディフェンス中ベストの+2.4点。「WRボルディンへのタックルをしくじったのが1回あった。ただ彼は(ゾーンの)穴を見つけてしまう」と本人。
- 3点リードされて試合残り3分の4thダウン2、49ersはパントやロングFGを狙うよりもギャンブルで試合を決めにきた。WRボルディンはあきらかにCBトラモン・ウィリアムズを突き飛ばしてキャッチしたが反則はなし。「あれはひどい。審判たちの目の前だったのに。あれを見逃すなんてありえない。大事なところでは正しい判定をしてくれないと」とウィリアムズは試合後45分経っても怒りが収まらない。
- CBサム・シールズは10回ターゲットになって5回しか成功を許さなかったものの116yds、うち4回102ydsがボルディンだった。ProFootballFocusの評価ではSSマクミリアンに次いで悪い-2.0点。
- 新人CBマイカ・ハイドは3回ターゲットになって3回すべてパス成功、68ydsと苦しんだ。
- オフェンスについてQBアーロン・ロジャース。「ベストな出来だったとは言えない。特定の状況でもっとよいプレーをしなければいけないし、あのようにターンオーバーしていては勝てない。だらしないシリーズが何度かあったとはいえ、前半や第3Qにはリードされたところでよいドライブを成功させることができた。ただ第4Qにすべての力を発揮することができなかった」
- QBロジャースといえばブリッツへの対応が抜群によく、最近では相手DCは4メンラッシュでカバレッジを手厚くするのが常套手段。今回の49ersは回数は少ないものの効果的なブリッツを送り込み、5人以上ラッシュがきた6回のうちQBロジャースは1回しかパスが通せなかった。
- オフェンスは出来不出来の差が大きく、13シリーズのうち6回が3&アウトだった。「3&アウトをなくさなきゃいけない。ディフェンスを休ませ、回復する時間を与えないと」とWRランドール・コブ。「プレーオフの時より得点が増えたからといって、勝たなければ何の意味もない。モラル・ウィン(負けても士気は上がるような善戦を指す)なんてものは存在しない」
- オフシーズンに「チームにタフネスが足りない」と批判されていた点についてRG T.J.ラング。 「このチームに対してそういう話が出ていたことはみんな知っていた。強敵に対して自分たちの力を証明したい気持ちだった。僕らはタフに、ハードにプレーしたけど、ミスがあまりにも多すぎた。ターンオーバー、ペナルティ・・・。僕らはああいったことを減らさないと」
- 事実上プレシーズンを全休したWRジョーディ・ネルソンだが、いきなり7回130yds・1TDの大活躍。「フィールドに戻れてすごくいい気分だ。よいプレーをしてチームの得点を助けられるのはね。でもこれはまだ16試合の1つに過ぎない。チーム全体が1年ケガなく過ごしたい」
- WRネルソンについてQBロジャース。「いつもの彼だ。ジョーディは素晴らし選手だよ。彼が元気な時は守るのが難しい。信じられないキャッチをいとも簡単にやってのけるし、僕は(キャンプ全休後の活躍を)まったく驚いていない」
- TEジャーマイケル・フィンリーはイージーなキャッチミスがインターセプトに。昨季前半の状態に逆戻りだ。「もちろん僕の責任だ。あれを忘れるのは難しいが、乗り越えていくしかない。(TD成功は)あの失敗を取り返すため、エンドゾーンまで行かなきゃいけなかった。あのタッチダウンが僕には必要だった」
- QBロジャースの「連続INTなし」はパス158回で途切れた(当時リーグ最長)。また、インターセプト後にQBロジャースは自陣ゴール前まで激走してリターンTDを防いだ(INT時のダウンバイコンタクトが認められて無駄になったが)。彼がINTリターンTDを許したのは2009年第9週バッカニアーズ戦が最後。
- 2巡指名RBエディー・レイシーのデビュー戦についてマッカーシーHC。「(全体としては)そこそこだ。前半はひどいものだった。(ファンブルからハーフタイムまで)試合から引っ込めたが、後半は調子を上げたと思う」
- NFL初ファンブルについてRBレイシー。「エクストラヤードを頑張るところで、ボールが少しルーズになってしまった。倒れてボールを守るべきだった。そこは僕のミスだ」「ああしたプレーは忘れて前に進むしかない。考えてしまうとかえって同じことをしてしまう。だから僕はただフィールドに出てプレーを続けただけ」
- 1933年以来、開幕戦でTDランを決めたパッカーズのルーキーRBはレイシーがわずか5人目。
- ProFootballFocusのOL評価は、LTバクティアリ(-1.7)、LGシットン(-4.0)、Cディートリック=スミス(+1.7)、RGラング(-4.0)、RTバークレー(+1.8)。同サイトの評価には反則も含まれる。
- 初先発の新人LTデヴィッド・バクティアリ。「まずまずだったとは思うけど、改善が必要な部分も間違いなくある。僕は『ルーキーにしては優秀』ではなく、『優秀な左タックル』になりたい。自分に腹を立てるほどじゃなかったが、大喜びするほどの内容でもなかった」
- LTバクティアリはOLBアルドン・スミスに1.5サックを許したが、第1Qのサックは何らかのミスコミュニケーションによるもの。カットブロック(短時間しか止められない)に行った以上クイックなパスでなければならないが、投げるところがなくQBロジャースは簡単に捕まってしまった。
- LGジョシュ・シットンは昨季を通して3回しかホールディングを犯さなかったが、今回は反則3回30yds、うちホールディング2回、イリーガルユースオブハンド1回。DEジャスティン・スミスとのプロボウラー対決は劣勢だった。ProFootballFocusの-4.0点は、同サイトが2008年に始まって以来彼としては最悪。
- Pティム・マステイはキックオフ5回中3回タッチバックを蹴っただけでなく、ロングリターン(あるいはタッチダウン)を防ぐ好タックルを決めた。Kクロスビーの役割はFGとPATだけとなり、スランプが再来した場合にキッカー交代が容易になった。
- ディフェンスで出番の減ったCBデヴォン・ハウスだが、パントカバレッジのガンナーとしてCBブッシュの逆サイドでよい働き。
- マッカーシーHCは就任以来8年間、開幕戦では毎年トータルヤーデージで相手に負けている。試合結果は5勝3敗。
- 無理もないことだが、ターンオーバーレシオが-2以下だった試合でマッカーシーHCは2勝11敗。彼のオフェンスがターンオーバーを減らすことで高い勝率を保ってきたのはよく知られた事実。
- 試合開始直後、キャンドルスティックパークへの歩道橋で転落事故があり、フットボールファン1人が亡くなった。その30代男性は転落前に酩酊状態だったことを複数が目撃している。
- 試合翌日のヘッドコーチ会見でも、今回のケガ人はOLBニック・ペリー(stinger)だけとのこと。
- 出場を見合わせたFSモーガン・バーネット。プレシーズン第3戦で痛めたハムストリングに、金曜になって腫れが出てきた。「チャンスはあると思っていたけど、土曜まで待っても痛みが引かないので欠場を決めた。次のワシントン戦はずっと先のことだ。毎日様子を見ながら回復を待つしかない」