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Packers 28 - 34 49ers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2013年9月 9日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (0-1) |
7 |
7 |
7 |
7 |
28 |
49ers (1-0) |
7 |
7 |
7 |
13 |
34 |
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キャンドルスティックパークは晴れ、気温21℃と快適な気候に恵まれた。パッカーズディフェンスはQBキャパニックのパスをまったく止められず、トータル494ydsを許して敗戦。OLBマシューズが馬鹿げたレイトヒット反則、オフェンスは2つのターンオーバー、スペシャルチームもリターナーの判断ミスと反省材料の多い試合だった。49ersに対しては昨季から3連敗に。
最大の敗因はなんといってもパス守備の崩壊。QBコリン・キャパニックになんとパス412ydsを許し、中でも新加入WRアンクワン・ボルディンが13回208ydsのモンスターゲーム、TEヴァーノン・デイヴィスも98yds・2TDと止められなかった。こちらはSバーネットとCBヘイワードが欠場とはいえ、49ersもWRクラブトリーを欠いている。QBをコンテインするという課題だけは達成(ラン7回22yds)したが、トータル494ydsもやられては意味がない。第4Q終盤には4分半の時間消費ドライブを許し、オフェンスに逆転のチャンスを与えられなかった。
オフェンスはプレシーズンと同じようにラン攻撃がさっぱり。QBロジャース&WRコブ&WRネルソンの奮闘で第4Qにいったんリードを奪ったものの、安定したオフェンスを続けることができなかった。RBレイシーとTEフィンリーによる前半の2ターンオーバーはやはり痛い。スペシャルチームではWRジェレミー・ロスのキックオフリターンの判断ミスがフィールドポジションを大きく悪化させた。
OLBマシューズの馬鹿げたレイトヒットと、それに続く審判のミス(両軍デッドボール・ファウルで4thダウンに進めるべきところを3rdダウンのやり直しとなりタッチダウン)も痛い。4thダウン2であればFG止まりで4点節約できていた。ケガ人はOLBニック・ペリーが"stinger"で退場したぐらいか。
第1Q
- GB陣20 : RBレイシーの1ydラン、サックで3rdダウン17、TEフィンリーへのパスは8ydsどまり。
- SF陣27 : 連続パス失敗で3rdダウン10、QBスクランブルは8yds止まり。
- GB陣18 : RBレイシーの-3ydsロス、TEフィンリーへの9ydsパスで3rdダウン4、WRコブへの18ydsパスで初1stダウン。RBレイシーのラン2回で3rdダウン7、RBレイシーへのパスは通らず。
- SF陣17 : RBゴアの-7ydsロス、TEデイヴィスへの9ydsパスで3rdダウン6、WRボルディンへの9ydsパスで1stダウン。TEマクドナルドへの25ydsパスでGB陣へ。FBミラーへの7ydsパス、WRウィリアムズへの6ydsパスなどで3rdダウン2、RBゴアの3ydsランでさらに1stダウン。3rdダウン8からTEデイヴィスに20ydsTDパス成功。
- GB陣20 : WRコブへの13ydsパス、WRネルソンへの31ydsパスでSF陣へ。RBレイシーへのスクリーンパス31ydsでゴール前05ydsへ。投げ捨てのあと、WRコブに5ydsTDパス成功。
- SF陣25 : RBゴアの3ydsラン、SFフォルススタートで第2Qへ。
第2Q
- 3rdダウン5からWRボルディンへの22ydsパスでGB陣へ。ロングボム失敗、クイックパス3ydsで3rdダウン7、QBスクランブルは2yds止まりでパント。
- GB陣20 : GBイリーガルユースオブハンドのあと、RBレイシーのファンブルロスト。
- GB陣14 : RBゴアへの8ydsパス、RBゴアの1ydラン、SFイリーガルフォーメーション、両者反則で3rdダウン6、WRボルディンへ10ydsTDパス成功。
- GB陣04 : RBスタークスへの8ydsパスで3rdダウン2、WRジョーンズへのパスは通らず。
- SF陣43 : ロングパス失敗、QBスクランブル不発、SFディレイで3rdダウン17、投げ捨てでパント。
- GB陣13 : WRコブの3ydsラン、WRネルソンへの8ydsパスで1stダウン。SFオフサイドのあと、WRネルソンへの22ydsパスでSF陣へ。GBホールディングのあと、TEフィンリーがパスを弾いてインターセプトに。
- SF陣44 : WRボルディンへの22ydsパスでGB陣へ。RBゴアの-3ydsロス、サック(OLBマシューズ)で2ミニッツ。3rdダウン19からTEデイヴィスへの12ydsパスで1stダウンならず。48ydsFGは失敗。
- GB陣38 : 1分37秒。TEフィンリーへの12ydsパスとラフィングザパサーでSF陣35へ。パス失敗とGBホールディング、投げ捨て、SFオフサイドで3rdダウン15、WRネルソンへの16ydsパスで1stダウン。WRネルソンへの9ydsパス、投げ捨て、FBクーンの3ydsランで1stダウンを更新し、TEフィンリーに12ydsTDパス成功。
- SF陣40 : WRウィリアムズへの14ydsでGB陣46に進んで残り03秒。ヘイルメリー失敗でハーフタイムへ。
第3Q
- SF陣20 : RBゴアの4ydsラン、SFフォルススタート、2ydsランで3rdダウン9、WRボルディンへ22ydsパス成功。WRボルディンへ9ydsパス、30ydsパスでレッドゾーンへ。RBゴアの5ydsラン、WRボルディンへ9ydsパスでゴール前02ydsへ。最後はTEデイヴィスに2ydsTDパス成功。
- GB陣22 : RBレイシーのノーゲイン、2ydsランで3rdダウン8、WRコブへのパスは3yds止まり。
- SF陣35 : RBゴアの5ydsラン、TEマクドナルド落球で3rdダウン5、パスが通らず3&アウト。
- GB陣31 : RBレイシーの3yds、6ydsランで3rdダウン1、QBキープで1stダウン(SFアンスポーツマンライクコンダクト)。WRコブへの13ydsパス、20ydsパスでゴール前08ydsに迫り、最後はWRネルソンに8ydsTDパス成功。
- SF陣20 : WRウィリアムズへの17ydsパス、RBゴアの1ydラン、TEデイヴィスへの37ydsパスで一気にFG圏内へ。RBゴアの1ydランとパス失敗で3rdダウン9、QBスクランブル15ydsで1stダウン。サック(OLBマシューズ)とフォルススタートで最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウン22、RBゴアへのパスは13yds止まり。27ydsFG成功。
- GB陣20 : WRコブの4ydsラン、サックで3rdダウン10、TEフィンリーへのパスは通らず。
- SF陣17 : FBミラーへの17ydsパス、QBラン-3ydsロス、RBゴアの-1ydロスで3rdダウン14、ロングパス失敗でパント。
- GB陣24 : RBレイシーの6ydsラン、7ydsランで1stダウン。TEフィンリーへの13ydsパス、WRネルソンへの37ydsパスで一気にレッドゾーンへ。RBレイシーの5ydsラン、6ydsランでゴール前02dysへ。最後はRBレイシーが飛び込んで逆転タッチダウン。
- SF陣20 : QBスクランブル6yds、WRボルディンへの43ydsパス、RBハンターの23ydsランで一気にゴール前09ydsへ。RBゴアのラン2回で再逆転タッチダウン。
- GB陣09 : パス失敗、QBスクランブル6ydsで3rdダウン4、WRネルソンへのパスは通らず。
- SF陣35 : 残り4分52秒。WRボルディンへのクイックパス3yds、RBゴアの-1ydロスで3rdダウン4、TEデイヴィスへの15ydsパスでGB陣へ。RBゴアのラン2回で3rdダウン5、3ydsランでGB最後のタイムアウト。4thダウンはWRボルディンへの15ydsパスで1stダウン。RBゴアのノーゲインで2ミニッツ。4ydsランで3rdダウン6、QBスクランブルは不発。33ydsFG成功で6点差に。
- GB陣20 : 残り26秒。WRコブへの38ydsパスもアウトオブバウンズに出られず、残り03秒でスパイク。最後はプレッシャーに押されヘイルメリーを投げられず試合終了。
Final Team Statistics |
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Packers |
49ers |
Points |
28 |
34 |
Total Yards |
385yds |
494yds |
First Downs |
23回(ラン5・パス16・反則2) |
23回(ラン6・パス17・反則0) |
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Rushing |
63yds (19回・平均3.3) |
90yds (34回・平均2.6) |
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Passing |
333yds (21/37・3TD・1INT) |
412yds (27/39・3TD・0INT) |
Sacked |
2回11yds |
2回8yds |
Passer Rating |
102.6 |
129.4 |
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3rd Down Efficiency |
4/10 (40%) |
9/18 (50%) |
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Turnovers |
2回 (INT1/FUM1) |
0回 (INT0/FUM0) |
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Field Position |
自陣20yds |
自陣33yds |
Punt |
6回46.2yds(ネット44.8yds) |
5回47.2yds(ネット38.2yds) |
Kickoff Return |
3回平均13.3yds |
2回平均30.0yds |
Punt Return |
2回平均12.5yds |
2回平均4.0yds |
Field Goals |
0/0 |
2/3 |
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Penalty |
5回44yds |
11回85yds |
Time of Possession |
21分25秒 |
38分35秒 |
- オフェンスの犯したターンオーバーは2回。大きな敗因となった。
- 第2Q、RBレイシーがファンブルロスト。倒れ際にうまくボールを掻き出された。(ビデオ)
- 第2Q、TEフィンリーがパスを前に弾いてしまいインターセプトに。1巡指名Sエリック・リードに初INTをプレゼントした。(ビデオ)
- ディフェンスの奪ったターンオーバーはゼロ。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/37、333yds、3TD、1INTでレーティング102.6。
- WRコブ(108yds)やWRネルソン(130yds)のナイスキャッチと巧みなランアフターキャッチには大いに助けられた。逆に足を引っ張られたのはTEフィンリー(INT)とWRジョーンズの落球。
- 6ydsのQBスクランブルの他に、3rdダウン1の場面でリードオプションのようにして走った7ydsランがあった。
- チームラッシングは19回63yds(平均3.3)、1TD。
- 前半は7回10yds(平均1.4)とシャットアウト。良いランが出たと思うと反則で戻された。後半は12回53yds(平均4.4)と悪くないが、そのうち5回26ydsは第4Qの逆転TDドライブで挙げたもの。
- 先発RBエディー・レイシーは14回41yds(平均2.9)・1TD。第2Qのファンブルロスト後は前半いっぱいサイドラインで干されていた。今日のハイライトはスクリーンパス31yds。パスプロテクションはまずまず。
- RBジェームズ・スタークスはRBレイシーが干された間に出場したが、ランプレーは反則で取り消しに。
- RBジョナサン・フランクリンは出番ゼロ。スペシャルチームも出ていない。
- FBジョン・クーンはラン1回3yds。例によって3rdダウンバックとしてパスプロテクションに貢献している。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRランドール・コブは7回108回yds・1TD。ぎりぎりエンドゾーンに手を伸ばしたランアフターキャッチ(ビデオ)の他にも、ハードヒットを受けながら確保したナイスキャッチが何度もあった。
- WRジョーディ・ネルソンは7回130yds・1TD。スラントで決めたタッチダウン(ビデオ)より、サイドライン際に両つま先を残した31ydsキャッチがスーパープレーだった。(ビデオ)
- WRジェームズ・ジョーンズはイージーな落球などパスキャッチゼロ。コントラクトイヤーは不吉なスタートとなった。
- WRボイキンとWRロスはパスキャッチ機会なし。ただしWRロスはRBレイシーのTDランの際にブロッカーとして出ていた。
- TEジャーマイケル・フィンリーは5回56yds。キャッチング中にお手玉してインターセプト(ビデオ)を献上したのは痛かったが、直後のシリーズでは見事なランアフターキャッチでTDを決めて汚名返上。(ビデオ)
- 先発OL陣はLTバクティアリ、LGシットン、Cディートリック=スミス、RGラング、RTバークレー。
- 被サックは2回。パスプロテクションはまずまずで、一瞬のうちにポケットが崩壊するようなことは少なかった。
- 被サックを許したのはどちらもLTバクティアリ。第1Qにはカットブロックを失敗してOLBアルドン・スミスに突破された。第4Qにはアウトサイドを抜かれた(0.5)。
- ランブロッキングはプレシーズンそのままの調子で、前半はラン10ydsとシャットアウト。パスが出始めると相手の警戒が解けたのか、それなりに出るようになった。
- LGシットンは第2Qだけで反則3回。うち2回は直後のプレーでターンオーバーが出ている。
- ディフェンスの陣容は以下のとおり。
- Sモーガン・バーネット(ハムストリング)の欠場により、FS M.D.ジェニングスとSSジェロン・マクミリアンの組み合わせに。
- CBマイカ・ハイドがニッケルバック、CBジャレット・ブッシュがダイムバック。CBハウスの地位がそれだけ低下したということだ。
- ウィルソンでなくDEジョニー・ジョリーが先発。ニッケル隊形での2DLはDEデイトン・ジョーンズとDEマイク・ニールの組み合わせが中心。
- DE/OLBマイク・ニールはペリーに代わって左OLBに入るシリーズがあった。1DL隊形のDLに入ることも。
- パス守備はQBコリン・キャパニックに27/39、412yds、3TD、0INTのレーティング129.4を許した。これまでの自己ベストはスーパーボウルでの303ydsだった。
- QBランを止めるコンテインのため基本的にプレッシャーはかけられない。QBはポケットでゆっくりレシーバーを見ることができ、2人のレシーバー(WRボルディンとTEデイヴィス)だけをじっくり待つことができる。
- パッカーズ守備のサックは2回8yds。第2QにDEジョリー(スクランブルからアウトオブバウンズに出てロスのためサック扱い)、同じく第2QにOLBマシューズ。第3Q末のQBロスタックルはランプレーと判断されサック扱いにしてもらえなかった(スタッツ変更はありうる)。
- 20yds以上のパス成功がなんと8回、30yds以上が3回。とくに悪かったのはSSジェロン・マクミリアンだが、その他も全般的に悪かった。
- WRアンクアン・ボルディンは13回208yds・1TD、TEヴァーノン・デイヴィスは6回98yds・1TD。
- リード・オプションはほとんどやってこなかった。プレーオフで敗因となったスクランブルはしっかり止めることができ、ラン7回22ydsに抑えた。
- 3rdダウン成功率50%が大きな敗因。ランを止めて3rdダウンロングに追い込んでも、15yds級のパスを通されてしまう。
- ラン守備は34回90yds(平均2.6)とよかった。先発DEジョリーの存在も効いている。先発RBフランク・ゴアは21回44yds(平均2.1)。QBスクランブルについては前述のとおり。
- スペシャルチームはフィールドポジション・バトルで完敗(自陣20dys - 自陣33yds)。こちらは自陣30ydsより前からの攻撃が2回しかなかった。
- キックオフリターンはWRジェレミー・ロスが3回平均13.3ydsの大不振で、1つの敗因を作った。タッチバックすべきところをリターンしてしまう判断ミスが2回。第2QにはFBクーンの制止を無視して自陣08ydsで倒され、第4Qには自陣09ydsで倒された。どちらもオフェンスが3&アウトで終わり、ディフェンスをピンチに陥れている。
- パントリターンは前半がWRジェレミー・ロスで1回9yds。後半はWRランドール・コブが1回16yds。フェアキャッチも1回ずつ。ボールハンドリングで危ない場面はなし。
- Kメイソン・クロスビーのフィールドゴール機会はなし。
- キックオフはPティム・マステイが担当し、5回中3回タッチバック。
- Pティム・マステイのパントは6回平均46.2yds、ネット平均44.8ydsと非常によかった。
- カバレッジチームはパントカバレッジが2回平均4.0ydsとよかった。キックオフカバレッジでは30ydsリターンを2回許した。
- 反則5回44ydsはすべて第2Q。こんなことは珍しい。49ersの反則は11回85ydsと非常に多かった。
- 第2Q : LGシットンのイリーガルユースオブハンド。キックオフリターン時にDEダニエルズがイリーガルブロック、パントリターン時にホールディング。LGシットンのホールディング。LGシットンのホールディング。
- 第2Q、自陣10ydsでの3rdダウン6、QBスクランブルを止めたと思った瞬間にOLBマシューズがアウトオブバウンズでレイトヒット(ビデオ)。相手もアンスポーツマンライクコンダクトでオフセットのやり直しとなり、タッチダウンを許した。じつはこの両者反則はどちらもデッドボールファウルなので、やり直しでなく、プレー終了時のまま4thダウン2とすべきだった。おかげでパッカーズは4点損してしまった。試合後にビル・リーヴィ主審はミスだったことを認めている。
- その直前の3rdダウン1、ランをノーゲインに止めたところで49ersのイリーガルフォーメーションがコールされたが、マッカーシーHCはディクラインせず3rdダウン6に。たしかに4thダウン1ではギャンブルの恐れがあったが、結果的に裏目になったのはたしか。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第4QにOLBニック・ペリーがいわゆる"Stinger"で退場。(首から肩にかけてしびれが走る)
- 第4QにDEジョニー・ジョリーが退場したが次のシリーズで復帰。脚がつっただけか。
- アクティブ登録から外れたのは、TEボスティック、OGテイラー、DEボイド、OLBパーマー、ILBバーリントン、CBヘイワード(ハムストリング)、Sバーネット(ハムストリング)。
- 今日のゲーム・キャプテンはQBロジャース(オフェンス)、DEラジ(ディフェンス)、Pマステイ(スペシャルチーム)の3人。(写真)