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Notebook: PUP2選手が復帰
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年10月18日
今週最初の練習は、おそらくケガ人が多いために早めの終了となった。
- ILB D.J.スミスが正式にインジャリーリザーブ入り。FOXの放送中はアキレス腱となっていたが、やはりヒザだった。
- 練習に参加できなかったのは、WRグレッグ・ジェニングス(鼠蹊部)、NT B.J.ラジ(足首)、OLBニック・ペリー(ヒザ)、CBサム・シールズ(すね/足首)の4人。
- テキサンズ戦で負傷したOLBペリー(ヒザ)とCBシールズ(すね/足首)について、「今週出場するのは無理があるだろう」とマッカーシーHC。
- PUPリストにいたTEアンドリュー・クウォレス(ヒザ前十字靭帯)とOLBフランク・ゾンボ(ハムストリング)が今季初練習。クウォレスが復帰するとTEが5人体制になってしまうのが問題(通常は3人)。ゾンボは、昨季けっしてよかったわけではないので、完調になったとしてもロースター入りさせず解雇となる可能性も。PUPリストにいた彼らはキャンプも全休しているわけで、上記のような事情からしても、3週間の猶予期間をいっぱいに使って様子を見るのではないか。
- おなじくPUPリストにいたLTデレク・シェロッド(すね骨折)はまだ練習できず。
- 今季全休の新人Sショーン・リチャードソン(ハムストリング)が久しぶりの練習復帰。1試合休んだTE D.J.ウィリアムズ(ハムストリング)も練習に参加。
- QBアーロン・ロジャースはテキサンズ戦でふくらはぎを痛めて制限付きの練習。さほど心配はしていない、とマッカーシーHC。
- QBロジャースがインジャリーリポートに載るのは一昨年DET戦で脳震盪を起こした時以来。 「久しぶりだね。年をとったし、慎重にしているだけ。ちょっと張りがあるだけで、欠場するような程度のものじゃない」と本人は言う。後半最初のTDドライブで幻のラッシングTD(反則で取り消し)の時に痛めたとのこと。「ふくらはぎと、僕のプライドが痛んだ(先走ってベルトのポーズをしてしまった)。でもあれがTDだったら6TDパスの記録もたぶん無理だったろうし、たくさんの事情が重なってQBマット・フリンの球団記録に並ぶことができた」
- RBアレックス・グリーン(肩)も休養を与えているだけで出場は問題ないとのこと。
- 先週DL陣の調子がよかったのでB.J.ラジの復帰を急がせずにすむのでは、という質問にマッカーシーHC。 「それとは関係ない。彼はスターターであり、3ダウン・プレーヤーだ。健康になれば出場するというだけだ」
- プラクティス・スクワッドにドラフト外ルーキーのDEドリュー・ヴァンダーリン Drew Vanderlin (ミシガン工科大)と契約。彼はグリーンベイ・サウスウェスト高校の出身で、身長6フィート3(191cm)、288ポンド(131kg)の白人選手。ディビジョンIIの同大で通算20サック・36ロスタックルを記録。5月のルーキー・ミニキャンプにもトライアウト参加したが契約には至らず、最近はウィスコンシン大スティーヴンスポイント校でDLコーチを務めていた。
- 同じくプラクティス・スクワッドにWRジェレミー・ロス Jeremy Ross と契約。カリフォルニア大ではむしろリターナーとしての活躍が有名で、パントリターン平均15.2ydsはデショーン・ジャクソン(PHI)に次ぐ同校史上2位。ドラフト外でペイトリオッツに入団し、9月末からはコルツのプラクティス・スクワッドにいたが、今年は開幕ロースターに残れず解雇されていた。昨年ドラフト前にはパッカーズも訪問している。
- いっぽう、プラクティス・スクワッドにいたDEローレンス・ガイ(昨年の7巡指名)はコルツと契約。パッカーズとしては横取りされた形だが、ロースター入りする本人にとってはめでたいこと。$5700ドルだった週給が約4.8倍の$27353ドル(2年目選手の最低給)に跳ね上がる。
- RBベンソンをお手本にした部分は大きい、とRBアレックス・グリーンは言う。 「彼をずっと観察していた。本人は気が付かなかったかもしれないけど、彼のするさまざまなことをね。フィルムの見方、ミーティングでどんな質問をするか、といったことまで」。右にプルしてきたLGラングの後ろでオープン・レーンを探しながら、LGラングに手を触れて自分の位置を知らせるのも、まさにRBベンソンがしていたことだ。 「彼はあれがすごくうまいので、参考にさせてもらった。ブロッカーの後ろでじっとして、道を切り開いてくれるのを待つ。ディフェンスが動くの待ってその逆に行く。(ワンカットの後は)前に進み続け、必ず前に倒れてプラスのヤードを稼ぐ」
- WRジェームズ・ジョーンズはエースWR並のプレーをしているのでは、という質問にQBロジャース。 「(トレードの憶測もあったが)チームには当分彼を手放さないでもらいたいね。以前にも言ったことだけど、さいわいウチには高いレベルでプレーできるレシーバーが数多い。彼はすごく良いプレーをしてチャンスを最大限活かし、僕を優秀に見せてくれる。彼の働きには敬意を払うしかないよ」
- Pro Football Focusが独自に集計・計算したパスプロテクションのスタッツ "Pass Blocking Efficiency" では、LTマーシャル・ニューハウスが全OT中5位タイの好成績となっている。左タックル中最下位だった昨季から大きな進歩だ。逆にRTブライアン・ブラガは昨季の8位から48位へと急降下。(このスタッツはQB責任によるプレッシャーを除いたもので、被サックは1、それ以外のプレッシャーは0.75として計算する)
- D.J.スミスの後任スターター最有力となったILBブラッド・ジョーンズだが、とくに気負いはない様子。 「春からずっとILBのポジションを学び、練習してきたのが役に立ってる。こうしたプレッシャーはNFLにはつきものだ。こういう出来事(大ケガによるスターター交代)は毎週かならず起きているし、慣れるしかない」
- D.J.スミスが務めていたダイム隊形(1ILB)でのILB役はA.J.ホークが有力だが、そうと確定したわけではない。彼はここ数年パスカバレッジに苦しみ、そのせいでこれまでダイム隊形での出番をもらえなかったからだ。身長の面でも現在のILB陣(IR入りしたスミスを除く)で最も低い6フィート1インチ。長身のブラッド・ジョーンズ(6-3)や、パスカバレッジを得意とするロバート・フランソワ(6-2)を起用する手もある。
- 3INTの新人CBケイシー・ヘイワードは評価が急上昇中。CBウッドソンより彼にニッケルバックを任せるべきとの見方があるほどで、今回シールズ不在となれば先発の可能性も。 「彼は入団したときから安定感があった。素晴らしいボールスキルがあり、ボールに手を触れることがかなり多い。今日の練習でも2回ほどあった。インサイドでもアウトサイドでも彼のプレーぶりはとてもいいと思うし、より大きな役割を担うようになってきている」とマッカーシーHC。
- CBシールズの負傷で今度こそCBデヴォン・ハウスが今季初出場となりそう。 「ここ数週間ずっと 『復帰近し』 の状態だったし、シールズの負傷でフィールドに出るチャンスが出てきた」とマッカーシーHC。本人は現在の調子について、「今日の練習で頭の上の高さのボールを叩き落としたことが物語ってるように、いまは肩のハーネスも全く気にならない。自分でも気が付かずにいられるぐらい慣れてきた。 Under Armour のTシャツを着ているみたいなもので、全く邪魔にならない」
- QBアーロン・ロジャースが第6週NFCオフェンス部門の週間最優秀選手を受賞。第4週セインツ戦に続いて今季2回目、通算7回目の受賞となった。AFCで受賞のQBペイトン・マニングは22回目の受賞でNFL新記録。(トム・ブレイディが21回)
- NFL史上、全勝チーム(5試合以上)を相手に6TDパスを投げたのはQBロジャースが初めて。
- 元パッカーズのWRトリ・ガーリーはバッカニアーズのプラクティス・スクワッドへ。GB、MIN、OAKに続いて今季4球団目。