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Notebook: テキサンズ戦レビューから
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年10月17日
- QBロジャースがWRランドール・コブを称賛。 「ランドールはテッド・トンプソンGMのドラフト成功例の1つに数えられるだろう。その人間性、フットボールへの取り組み方、フットボールの知識、ロッカールームでの存在感。コーチやスカウトにとって夢のような選手だ。彼と一緒にプレーするのはとても楽しい」 「非常にインテリジェントで用意周到だ。ゾーンカバレッジの弱いところを理解してるし、きめ細かなルートランニングをする」
- 昨季前十字靭帯を断裂したRBアレックス・グリーンだが、もはやスナップ数の制限はまったく設けていない、とマッカーシーHC。
- 昨季はパッカーズディフェンスのサックがわずか29回(27位タイ)だったが、今季は6試合ではやくも21回。
- 試合後のロッカールームで殊勲選手に与えられる「ゲームボール」は、2INTを挙げた新人CBケイシー・ヘイワードだった。
- チーム最速といえばCBサム・シールズ、とチームメイトは声をそろえる。ドラフト前には40yds走4.28秒を計時したことも。しかし1歳上の姉には勝てたためしがない、と本人は言う。 「近所に2本の交通標識のポールが立っていて、間隔は30ydsぐらい。そこでいつも競争するんだけど、姉のアシュリーには勝ったことがない。良くてタイなんだ。父も叔母も叔父も陸上で活躍したし、スピードは一族の血に流れてるんだな。僕は叔父のロドニーから受け継いだ、とよく言われるよ」
- 地元紙のテキサンズ戦レビューやスタッツ分析から、興味深いものを抜粋。
- QBロジャース(5点満点の評価)が20yds以上(ランアフターキャッチ含まず)のパスを3回成功させたのは今季初めて。3/7・80yds・3TD。
- テキサンズのウェイド・フィリップスDCはパスプレーの50%でブリッツし、これは昨季開幕戦のセインツ(55%)以来の高率だった。6人以上のラッシュは20%もあったが、そのうち1回がTEクラブトリーへの48ydsTDにつながった。ブリッツ主体で勝負すると、やはりQBロジャースにやられてしまう。
- 昨季もそうだったが、ランプレー99ydsの大半が右サイド。左サイドは21ydsのみ。
- WRコブはスロットからのパスキャッチが今季22回(今回は5回)となりNFL最多。QBロジャースがポケットから逃げ出したときにフリーになる術を身につけてきた。これだけ能力のある選手を、WRジェニングス復帰後にどうしたらいいものか。
- RGシットンはNFLで最もホットな男J.J.ワットを相手に45スナップ戦い、仕事をさせなかった(対LGラングは13スナップ)。DEワットは2サックおよび"Bad Run"3回に貢献したが、そのどれもRGシットン相手ではなく、RGシットンが許したのはノックダウン1回・ハリー1回だけ。昨季のヒザの問題から解放され一昨年の調子に戻っている。
- CサタデーがDEワットのダブルチームに注力したため、LGラングは優秀なインサイドラッシャーのDEアントニオ・ラング(今季2サック)ともっぱら1on1勝負となり、シャットアウトに成功。ワットには1サックを許したが、実際はランのコールでランのブロックをしたのでLGラングは責められない(あと1サックはQBの持ちすぎ)。ランプレーで彼がプル・ブルックしたのが7回もあった(右に6回・左に1回)
- LTニューハウスはOLBコナー・バーウィン(昨季11.5サック、今季はゼロ)にわずかハリー1回しか許さず。このところ不振のRTブラガはOLBブルックス・リード相手になんとか頑張りとおした。相手はアウトサイドのスピードで脅かしてきたが、抜き去られることはなかった。
- ディフェンスはミスタックルが3回のみ。複数回ミスタックルした選手はいなかった。
- 新人DEウォージー(55スナップ)は入団以来最高の出来。第1QのサックはRGアントワン・コールドウェル相手に目にも止まらぬインサイドムーヴで、わずか2.6秒で仕留めた。RGコールドウェルが負傷退場すると代役のベン・ジョーンズを吹き飛ばしてロスタックル。テキサンズのカットバック・スキームに対してお手本どおりの規律正しいプレーをした。
- NTピケット(32スナップ)のすばらしい出足は2週連続。ゴールライン守備でもバックフィールドに侵入してRBフォスターを捕まえそうになったのが2回。DEウィルソン(36)は足元へのカットブロックに転ばされることなく、ブロッカー2人を引き受けてILBホークを自由にした。パスラッシュはパワー勝負で押し込み、ポケットを窮屈にした。DEニール(26)はハリー1回で、平凡な出来。DEダニエルズ(20)の出番は、ほとんどが勝負の決まった後。
- ILBホークはキャリアベストのシーズン、との評価が多い。ブリッツはチーム最多の9回で、サック1回・ノックダウン1回。ゴールライン守備でもLTブラウンを突破してナイスタックル。パスカバレッジでは4回72ydsのパス成功を許し、(D.J.スミスの戦線離脱による)カバレッジの仕事量増加に不安を残した。
- 不振だったのはOLBウォルデン(58スナップ)。パスラッシュ(27回)は完封され、ランゲームでもタックルなし。
- 新人CBヘイワード(31スナップ)は先週コルツのWRウェインへのロングパスを完璧にカバーしてインターセプトを奪ったが、テキサンズも同じプレーで彼を攻め、彼は同じようにインターセプト。フェイクに惑わされず完璧にカバーし、空中のボールにしっかり振り向いた。4回パスを投げられて1回も成功を許さず、INT2回、ブレークアップ1回。彼の嗅覚とボールスキルはドラフト時の評判どおり。 Pro Football Focus も今回のパッカーズDB陣で最高の評価を与え、今季全体でもNFLのCB中なんと2位の評価。
- 第1Q、相手アンネセサリーラフネスでハーフラインからのキックオフ。パッカーズはタッチバックだけでは満足せず、Kクロスビーはゴールライン真上に高いキックオフを蹴った。その目論見どおり、相手は14yds地点までしかリターンできなかった。
- ブラウンズの社長を務めていたマイク・ホルムグレン(64歳)だが、オーナーの交代にともなって退団が決定。今シーズン終了とともに引退することが明らかになった。