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Packers - Saints Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2012年10月 2日
- 苦しみ抜いての勝利にマイク・マッカーシーHC。 「(この1週間)我々は品格と人格についてたくさん話し合った。今日のゲームでもそれが必要な状況に追い込まれることが多かったが、我々は大きな結果を出した。試合を通して苦難に見舞われた。もちろんそうしたことはどの試合にもある、それは私にもわかる。しかし今日の試練を乗り越えた選手たちを私は非常に誇りに感じている」
- QBアーロン・ロジャース。 「この勝利はチームにとって自信になる。今後は3戦連続アウェーと難しいスケジュールだけに、1勝3敗になっていたら苦しいところだった。今日は「またかよ」と思ったことが何度もあった。これまで経験したことがないほど今年のチームは困難に見舞われ、今週もすこしばかり誤審があったけど、僕らはそれを乗り越えて勝つことができた。それはこのチームの人格の高さを物語っていると思う。今日は僕らにとって重要な勝利だった」
- 以下もQBロジャースの会見から。
- 被サックが今季初めてゼロだったことについて。 「オフェンシブラインは素晴らしい働きをしてくれた。先週の不振でかなり批判を受けていたけど、(シーホークス戦のハーフタイムから数えて)この3ハーフの間は被サックゼロだからね」
- 「インターセプトは僕の投げ損ないだった。相手(CBロビンソン)もボールに対して良いプレーをした」
- 「ケミストリーができてくるのは時間がかかるものだ。今年はセンターが入れ替わったしね。僕らはアウェーで勝てなければいけない。クラウドノイズが大きい時は、もっとずっと良いプレーができないと」
- 「TEジャーマイケル・フィンリーは出番が来たときに良いプレーをしたと思う。じつは最初のTDパスは彼に投げたんだ。(手前でキャッチした)WRジェームズ・ジョーンズは見ていなかった」
- WRグレッグ・ジェニングスの負傷退場について。 「もちろんグレッグがいてくれれば素晴らしい。でもこうした状況は過去数年ずっと経験してきたことだし、次の選手が頑張って穴を埋めるしかない。今回はWRランドール・コブにとってビッグ・ナイトになった。彼はすごくよかったし、何度もオープンになってチャンスを活かしてくれた」
- QBグレアム・ハレルのファンブルロストについて。 「ああいう(OLに足をひっかけられての)ファンブルは、僕を含めて誰にでも起こりうる。倒れながらハンドオフしようとしたのは、僕も経験がある」
- 第3Q、相手反則で敵陣2ydsでの1stダウン。QBグレアム・ハレルはNFL公式戦最初のプレーがファンブルロストに(写真)。 「つまずいたあと、セド(RBベンソン)に無理に渡そうとしてファンブルになってしまった。僕がダウンしてロス・オブ・ヤードにするべきだった」 「楽しい経験じゃなかったけど、僕は自分を罰するつもりはなかったし、仲間も僕を責めることはしなかった。僕らは素晴らしいチームであり、大きな勝利だった。僕は不必要な困難をチームに与えてしまったけど、チームはそれに打ち勝つことができた。こういうミスは起こるもので、忘れて前に進むしかない。たまたま僕のキャリア初スナップでそれが起きた。もし負けていたら、乗り越えるのは少し難しくなっていただろうけど」
- QBロジャースの一時退場についてマッカーシーHC。 「突かれた右目の焦点が合わなくなっていたので、メディカル・スタッフがサイドラインに下がらせたんだ(写真)。アーロンはプレーを続けたがったが、我々は慎重を期した。不運にもそれがファンブルにつながった」
- TEジャーマイケル・フィンリー。 「僕らは"Swagger"(自信満々な態度)が戻ってきた。みんなそれを感じてる」
- 今季もノーハドルオフェンスを多用していくはずが、過去3試合は被サックや反則の多さもあって自分たちのリズムが作れなかった。しかし今回はようやくアップテンポのオフェンスで畳みかけることができた。 「ウチのオフェンスはノーハドルだと思う。これがうまくいけば、オフェンスが主導権を握れる。これほどレシーバーが揃っていて、これほどのクォーターバックがいて、やらない手はないよ。正直言って、ウチは試合を通してアップテンポで行くべきだと思ってる」とTEフィンリー。
- 両セーフティを下げるのはこれまでの対戦相手と同じだが、CBがマンカバレッジなのには驚いたとWRたちは言う。パッカーズとしてはやりやすい形だからだ。 「今年はこれまでなかったと思うし、はっきりいって予想もしていなかった。僕らとしては最大限の力でルートを走り、チャンスが来たらいいプレーをしよう、という気持ちになった」とWRネルソン。
- パスプロ改善についてLG T.J.ラング。 「先週あれだけサックを許したから今週は多くの人が注目してただろうし、僕らも危機感があったのはたしかだ。アーロンを守りさえすれば彼はプレーを成功させてくれると僕らにはわかっていたし、そのとおりの結果になった。今日の結果は僕らラインマンたちの真価をよく示していると思う。僕らは立て直し、アーロンを守りさえすればビッグプレーを生んでくれると証明できた。もっと安定して力を発揮し、今夜のパフォーマンスを続けていくことが僕らの仕事だ」
- RBセドリック・ベンソン。 「僕らはまだまだ進歩していかなければならない。僕はまだここのオフェンスに完全に馴染んだわけじゃない(のにこれだけやれる)というところがエキサイティングだ。今日のゲームはチーム全員にとって大きな自信になる」
- パッカーズは過去31試合にわたって100ydsラッシャーを出していない。前回100yds走ったのは 2010年第5週WAS戦のRBブランドン・ジャクソン。今回はRBベンソンが前半に51ydsを走ったので期待されたが、後半はラン機会が7回しかなかった。
- 2タッチダウンを挙げたWRジェームズ・ジョーンズ。 「グレッグ(WRジェニングス)はウチの最大のプレーメーカーの1人だ。彼が倒れたら、誰か1人ではなく僕らみんながステップアップしなきゃいけない。僕らのモットーはつねに変わらない。与えられたチャンスを最大限に活かすことだ」
- 試合最後に1stダウンを取った奇跡的なキャッチについてWRジョーンズ。 「あれは難しいキャッチだった。たぶん10回のうち1回しか捕れない。もう一度やったら、ボールはどこかに跳ねていくだろう」
- WRグレッグ・ジェニングスは通算50回目のレシービングTDを記録し、ジェームズ・ロフトンを抜いて球団史上5位タイに浮上。1位ドン・ハトソン99回、2位スターリング・シャープ65回、3位ドナルド・ドライバー60回、4位アントニオ・フリーマン57回、5位タイがマックス・マギー50回。(リストへ)
- 1試合で1stダウン30回は1989年第10週@DET戦以来。
- トータルオフェンス421ydsにもかかわらず、最長のプレーが20yds止まり。ビッグプレー不足は続いている。
- ディフェンスについてマッカーシーHC。 「かなりのヤーデージを与えたことは知っているが、ディフェンスは苦しい時によく頑張ってくれた。(誤審で?)こちらの思ったようにならないプレーがいくつもあったが、我々はよく持ちこたえ、戦い抜いた」
- 好調DB陣にとって今季最初の超一流QBとの対戦が試金石だったが、パス446ydsでは不合格と言われても仕方がない。 「QBドリュー・ブリーズを称賛するしかない。彼はフットボール界最高のQBの1人だ。彼はオープンの選手を見つけて正確に投げる。それと同時に、僕らはうまくできた点もあるし、修正可能な点もある。それが勝利のいいところだ。"W"を手に入れて、いい気分でフィルム・ルームに入っていける」とFSモーガン・バーネット。
- 「QBドリュー・ブリーズ相手ではあまりミスは許されない。隙があれば必ず見つけられ、ズタズタにされてしまう。そういう選手だ」とCBサム・シールズは振り返っている。WRジョゼフ・モーガンに80ydsのTDパスを許したミスについては、「あれはミス・コミュニケーションじゃない。すべて僕の責任。バックフィールドを見てしまった。ああいうミスは許されない。二度とやらないようにしないと」
- WRマーカス・コルストンにはパスキャッチ9回153yds・1TDの大活躍を許した。相手はCBサム・シールズであることが多かった。
- 第4Q、味方のティップしたパスが最高のインターセプトチャンスとなったが、CBトラモン・ウィリアムズとFSモーガン・バーネットの2人が捕りにいってしまい衝突して落球(写真)。 「完璧なチャンスだったし、(捕っていれば)完璧なフィールドポジションだった。だからああいうリアクション(FSバーネットに怒った)になってしまった。よけなかったモーガンは悪くないよ。2人ともお互いが見えず、ボールを捕りに行ったんだから。お見合いをするよりはいい」とCBウィリアムズ。
- パス守備で最もよかったのは、第2QにCBトラモン・ウィリアムズとCBケイシー・ヘイワードが連続でパスを叩き落としたシリーズ。自陣40ydsまで攻め込まれながら得点圏に入らせず、パントに追い込んだ。
- ケイパースDCが初めて投入した7DB隊形(ILBなし)の顔ぶれは、CBウッドソン、CBウィリアムズ、CBシールズ、CBヘイワード、FSバーネット、SSマクミリアン、SSジェニングス。SSマクミリアンがILBの位置に入って相手RBのカバーを担当していたようだ。しかし第2QにSSジェニングスが肩を痛めて退場すると7DB隊形は使えなくなった。5DBをニッケル(5セント硬貨)、6DBをダイム(10セント硬貨)と呼ぶのにならって、7DBは"dollar"と呼んでいるらしい。
- 7DB隊形はRBスプロールズ対策だった、とCBトラモン・ウィリアムズ。 「昨年(34失点)のビデオを見ると、RBスプロールズにかなりやられたんだけど(パスキャッチ7回75yds)、それは主にマッチアップの問題(スピードでついていけない)だった。それを繰り返したくなかったからだ。彼についていけるようスピードのある選手を入れる。今後もこれを使っていけたらと思う」
- CBチャールズ・ウッドソンはTEデヴィッド・トーマスと揉み合ったことにまだ激怒していて、インタビューを断っている。彼とは昨年の対戦でもトラブルになり、ボディにパンチを繰り出してアンネセサリーラフネスに。さいわい今回はフラッグなしだったが、数人がかりでCBウッドソンを止めに入らなければならなかった。2試合続けてこうなるのはよほどひどい挑発をされたのだろうか。
- NT/DE B.J.ラジは第3Qのアンネセサリーラフネスの際、ヒザで相手を小突いており、退場になっていてもおかしくなかった。罰金処分は必至。 「やるべきじゃなかった。あの選手は僕のヒザを狙ってきて、それで腹を立てた。でももう済んだことだ。したことの責任は受け入れるよ。ディフェンスのリーダーとして、やってはいけないことだった」
- 上記B.J.ラジの反則により、自陣ゴール前01ydsでの1stダウンとなったが、ディフェンスはよく踏ん張ってフィールドゴールの3点に留めた。3rdダウンでTEジミー・グレアムへのTDパスを防いだCBトラモン・ウィリアムズを、B.J.ラジは熱烈なハグ。 「僕の失態を救ってくれたんだからね。僕はチームをまずい状況に追い込んだ。感情的なゲームだったし、僕は感情をコントロールすることを学ばなきゃいけない。でもこれがチーム・ゲームの良いところでもある。チームメイトは頑張って僕を救ってくれたし、僕も仲間に同じことをするよ」
- 開幕4試合でスペシャルチームのトリックプレー成功は2回目(写真)。 「よいエクセキューションだった。ふだんから3rdダウン1以下では自信を持ってFBジョン・クーンを使っていることだしね。その前のパントの際に相手のプレーを見て、このダウン&ディスタンス(4thダウンインチズ)なら行けると判断した。スナップ前に相手を見た限りでは(5ydsよりも)もっと大きなプレーになると思ったほどだ。我々は試合の前半にモメンタムをつかみたかった。チーム全体で話し合っていたのは、良いスタートを切ってリードを広げること。その点で大いに役立つビッグプレーだった」とマッカーシーHC。
- このところパッカーズはターンオーバーを奪えないゲームで11連敗中だったが、今回はようやく勝利。逆にセインツは、ターンオーバーを犯さずに負けたのが2002年以来約10年ぶりとのこと。
- ハーフタイムには、毎年恒例ウィスコンシン大のマーチングバンドが演奏。「ハーフタイムを延長してくれればいいのに」と記者たち。